最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 自身の雨の守護者に、此度の相手の技を模倣して教えた貝の女王は、一時的に始まり達と別行動を取る。
 彼女が向かった先にいたのは・・・・・・

 ※次回の話は、家庭教師ヒットマンREBORN!の隠し弾①ネタになります。



女王と王子の密会

「あ、いたいた。姫〜。言われた通り来たぜ〜?」

 

「ベル。ごめんね。大怪我を負ってる中来てもらっちゃって。」

 

「いいっていいってこれくらい。」

 

 あれから武とディーノさんと別れ、リボーンと屋敷に戻って訓練の続きをしていたわたしは、夕方くらいになったら入る争奪戦までの準備期間の中、いつもの屋敷を抜け出していた。

 まぁ、Dさんに協力してもらって抜け出したため、彼にはわたしの目的を知らせているが、他のメンツには内緒にしてきた。

 真っ先にわたしの行動に気づきそうなリボーンだが、彼は少しだけ屋敷から離れている。

 わたしが先手として行なった作戦の中で、行動してもらっている人達の様子を見にいくために。

 だからこそ、この逢瀬が実現した。まぁ、ジョットさん達なら超直感やらマフィアの勘やらで気づいていそうな気もするけど。

 

「にっしても、マジでやられたわ。姫んとこの嵐、潰せると思ったんだけど。」

 

「だから言ったでしょ?わたしの守護者は弱くない。勢いよく成長する大木の芽だってね。」

 

 ある場所で再会したのは、XANXUSさんの嵐の守護者であるベルフェゴール。

 屋敷から離れる時に、あらかじめ連絡を入れておき、屋敷とヴァリアーの拠点から、ちょうど同じくらいの時間でたどり着く場所にあるカフェに集まるようにセッティングし、合流することができた彼は、所々手当てをされた状態でわたしの前に現れた。

 

「マーモンから話は聞いたぜ。オレ、意識飛ばした状態で姫んとこの嵐とリングの奪い合いになって、最終的に姫がアイツを撤退させてリングをこっちに押し付けたんだって?

 試合には勝てたけど、勝負に負けてるって言われてカチンときたけど、今回はまぁ、そう認めざるを得ねーわ。

 意識飛ばし切る前に、なんか姫んとこの嵐がすげーこと言ってた気もするけど。」

 

「そこは覚えてなくていいよ。」

 

「ふぅん?まぁ、いいけど。」

 

 カフェテラスに腰を下ろし、わたしはカフェラテに蜂蜜を入れてもらったものを、ベルは紅茶を頼み、互いに向かい合う。

 周りに人がいないことは把握しているため、ある程度はマフィアの会話もできるから、少しだけ安心だ。

 

「で?姫から会わねー?って言ってきた理由は?王子とデートしてーからって感じじゃなさそうだけど。」

 

 そんなことを思っていると、ベルから呼び出した理由を問いかけられた。

 わたしは、すぐに彼に視線を向けた後、その場で指を一回鳴らす。同時に出現するのは有幻覚でできたベルのナイフとワイヤー。

 自身の耳につけられたイヤリングが彼が持ってるナイフと全く同じカタチだったため、再現することができた代物だ。

 

「お?すっげ。王子が使うナイフとワイヤーの有幻覚じゃん。姫ってホント術士としての適性も高いんだ?」

 

「教えてくれた人がよかっただけだよ。」

 

 有幻覚で再現された自分のワイヤーとナイフを手に取りながら、楽しげに笑ってるベルに、教えてくれた人がいいだけと返しながら、手元に複数のナイフを有幻覚で出現させる。

 軽やかな口笛の音が鼓膜を揺らし、チェシャ猫のようなイタズラな笑い声も聞こえる中、わたしは、ナイフを見せながら口を開く。

 

「ベルが使っていたナイフとワイヤーの技術、すごいなと思ってね。汎用性がありそうだから、少しだけ教えてほしいんだ。

 ほら、ナイフとワイヤーなら、有幻覚でサッと作って、使用した後に消すこともできるし、これから先、使える場面があると思って、少し知りたくなったんだ。

 もちろん、これは任意だし、君が技術を真似されたくないと思うなら、断ってもいい。」

 

 今回の呼び出しの理由をベルに告げれば、彼はキョトンとした表情を見せてきた。

 だけど、すぐにそれはいつもの彼の笑みに塗り潰され、楽しげな笑い声がその口から漏れ出した。

 

「へぇ〜?姫ってば、王子のナイフとワイヤー捌きに惹かれちゃった?」

 

「まぁ、そんなとこ。かなり高度な技術だと思ったけど、いざという時の汎用性はピカイチだ。

 戦闘面でも、搦手面でも、どちらの目的でも使えるそれは、知っていて損じゃないって思ってるよ。」

 

 ベルが使ってる技術の評価をしていると、彼は再び楽しげに笑う。

 そして、自身が持ち歩いている本物のナイフとワイヤーを取り出しては、軽くその場で振ってみせた。

 

「本来ならば、暗殺技術を教えるわけにはいかねーけど、姫には特別に教えてやるよ。

 姫がこっちに来てくれた時とか、一緒に使えて楽しいだろうし?」

 

「・・・・・・やっぱりわたしをヴァリアーに入れるのは諦めないんだ。」

 

「当たり前じゃん。だって姫は王子の姫なんだし。」

 

「わたしは、誰のものでもないよ。」

 

「今は、だろ?いずれはそうなるからいいんだよ。」

 

 相変わらずの言葉に苦笑いをこぼしながらも、わたしはもう一度指を鳴らす。

 その瞬間、机の上に出していた有幻覚のナイフとワイヤーは霧に溶けるように消えて行き、何もない机だけが残された。

 ベルもカフェから人が近寄る気配に気づいたようで、さっと自身が身に纏うコートの中へとナイフとワイヤーを収めると、店内から店員さんがやってきた。

 

「お待たせいたしました。ハニーミルクラテとストレートティーです。」

 

「ありがとうございます。」

 

「サンキュー。テーブルの上に置いといて〜。」

 

 店員さんに、ベルと一緒に声をかければ、すぐにテーブルの上にハニーミルクラテとストレートティーが置かれる。

 伝票はテーブルの横にある伝票入れに収められ、一連の動作を終えた店員さんは、ごゆっくりと一言告げてから店内へと戻っていった。

 

「・・・・・・さて、話の続きはお茶を済ませてからにしようか。」

 

「賛成。そう言や姫、ケーキとか付け合わせの菓子とか頼まなくてよかったわけ?」

 

「ハニーミルクラテのグランデサイズを頼んださらね。食べ物はいらないかな。」

 

「な〜るほど。なぁなぁ、姫の一口ちょーだい?」

 

「・・・・・・構わないけど、かなり甘ったるいと思うよ?」

 

 それを2人で見送り、始まった少しのティータイム。わたしのを少し欲しがるベルに、甘ったるいけどと忠告しながらも、自身のハニーミルクラテを差し出せば、彼はすぐにそれに口をつける。

 

「うげっ、あっまぁ!?」

 

「だから言ったじゃん。」

 

 案の定、甘さに大声を漏らすベルに、忠告はしたと返しながらハニーミルクラテを口にする。

 甘いからこそ、お菓子も頼まないのだとわかってもらえただろう。

 

「ゲホッ・・・姫、よくそんな甘ったるいもん飲めんね?」

 

「蜂蜜の甘さは嫌いじゃないからね。まぁ、これだからお茶菓子は頼まなかったんだけど。」

 

「そんだけ甘けりゃ菓子も食いたくなくなるって。」

 

 最初に出される水に口をつけながら、ハニーミルクラテの甘さにダメージを受けているベルを気にすることなくハニーミルクラテに口をつける。

 ベルはと言うと、信じられないと言わんばかりの表情を見せながら、ポットに入って提供されている紅茶をティーカップの中に入れていた。

 

「お?カフェだから安もんの茶葉使ってんのかと思ってたけど、これ、結構いい茶葉使われてんじゃん。」

 

「そんなことわかるんだ?」

 

「だって俺王子だもん。舌は割と肥えてる方だから、味の違いとかわかるモンだって。」

 

 ・・・・・・王族の舌ってやっぱ肥えてるんだ・・・・・・なんて軽く思いながら、コーヒーを飲んでいると、「そういえば・・・・・・」と小さな呟きが聞こえる。

 不思議に思ってベルに視線を向けていると、彼は何かを思い出したような様子を見せていた。

 

「そう言や王子、昼飯食ってなかった。」

 

「・・・・・・え?」

 

 まさかの言葉に少しだけ困惑する。

 すると、彼はすぐにわたしに向き直り、昼食を食べていない理由を教えてくれた。

 どうやら彼は、昨日の戦闘後、意識を失ったまま半日も眠っていたらしく、昼を過ぎた頃に目を覚ましたらしい。

 そんな中、わたしが連絡を入れていたため、すぐにこっちに向かったようで、結果食事を摂っていなかったのだとか。

 

「・・・・・・何かごめん。」

 

「気にしなくていいぜ、姫。確かに腹は減ってっけど、姫に会える方が王子的には優先事項だし?」

 

「そう言われてもね・・・・・・どうする?何か頼む?」

 

「ん〜・・・・・・ここのも悪くないけど、王子、一度食ってみたいもんあるんだよね。」

 

「食べてみたいもの?」

 

「そ。寿司って奴。」

 

「・・・・・・ああ、なるほどね。」

 

 何も食べていないのは良くないと思い、何か食べるものを頼むか聞いてみると、ここの料理よりお寿司を食べてみたいと口にしてきた。

 外国の人は、度々日本のお寿司に興味を示すことがあるけど、ベルも例に漏れず興味を持っていたようだ。

 

「ついでに殺し屋一緒に探さねー?日本には他にもいるみてーだし?」

 

「遊びに行かない?のノリで殺し屋を探しに行こうとするの、多分、ベルくらいだと思うよ。」

 

 トンデモ発言に思わずツッコミを入れてしまう。

 普通は出てこないからね。殺し屋を探しに行かないかなんて言葉。

 

「そうすぐには見つからないと思うけど。」

 

「それならそれで別にいいし、寿司食いに行く間にちょっと探すくらいはいいじゃん?」

 

「・・・・・・まぁ、ベルの技術を教えてもらう以上、それくらいは付き合ってあげるけどさ。」

 

「やっりぃ!んじゃ、さっさとお茶済ませて探しに行こうぜ?」

 

 やっぱり暗殺者ってよくわからない・・・・・・なんて思いながらも、ベルの誘いを承諾すれば、彼は楽しげに笑いながら、お茶を済ませたら早速行こうと言ってくる。

 

 やれやれと少しだけ思わなくもないが、その言葉に承諾するように頷けば、ベルは嬉しげな笑い声を漏らしながら、ティーカップに注いでいた紅茶に口をつけた。

 

 

 

 




 沢田 奈月
 単独で憤怒の嵐に会いに行っていた貝の女王。
 この度、彼の技術を少しだけ学ぶことになったが、ついでとばかりにベルフェゴールの目的に付き合うことになる。

 ベルフェゴール
 昼過ぎに目を覚ましてそのまま貝の女王に会いにきていた憤怒の嵐。
 お腹が空いているので、一度食べてみたかったお寿司と、暇潰しがわりの殺し屋探しに彼女を誘う。

ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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