最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
そんな中、女王の雨たる少年は、女王へと一つの問いかけをするのだった。
スクアーロさんの、時雨蒼燕流は見切っていると言う言葉に対し、それでも時雨蒼燕流は変えることなく挑むと告げる武。
見切られていると言うのを把握していても、見切られているはずの剣術をそのまま使い続けるつもりでいる彼に、他のメンバーが顔を青くする中、武は、モニター越しにわたしの方へと視線を向けて来た。
向けられた視線の中には、構わないだろう?と言う問いかけの光が宿っており、同時に、彼の口元には、穏やかな笑みが浮かんでいた。
「・・・・・・わかりました。あなたのやりたいように、そして、あなたらしくやりなさい。」
「了解!」
彼の瞳から、自身の意思を変えるつもりはないと判断したわたしは、武のやりたいようにやれと告げる。
それが届いたらしい武は、モニター越しに笑顔で返事を見せては、視線をスクアーロさんの方へ戻した。
彼が纏う雰囲気は、どことなくガラッと変わっており、真っ直ぐとスクアーロさんを見据えながら、口元に笑みを浮かべている。
「ってなわけで、ナツのためにもお前は倒すぜ、スクアーロ。」
「ガキが・・・・・・!!いいだろう!!どこまで足掻けるか見ものだなあ!!」
スクアーロさんが地面を蹴り上げ、再び武に襲いかかる。
手にしている刀より火薬を射出し、水飛沫による目眩しをすると同時に、その場にあった柱へと攻撃を放って武に瓦礫を飛ばした。
しかし、その瓦礫は水飛沫と同時に武が全て捌き切る。いくつかのシチュエーションを元に、攻撃手段の一つに地形を利用する手段があることを教えておいたおかげか、彼にそれは当たらなかった。
まさか、捌かれるとは思わなかったのか、スクアーロさんが驚いたような表情を見せる。
だが、流石はプロの暗殺者か、その動揺は一瞬のもので、すぐに彼は武に攻撃を仕掛ける。
放たれた攻撃に、武はすぐに応戦するように五月雨を放った。しかし、すぐに何かに気づいたような表情を見せては、五月雨の流れで放とうとしていた斬撃が、スクアーロさんの剣に当たらないように引く。
しっかり当たると思ったのか、刀を引くと言う行動を目の前でされたことにより、スクアーロさんのバランスが少しだけ崩れる。
その隙を見逃さなかった武は、片足を軸にしてスクアーロさんの鳩尾へと思い切り蹴りを叩き込んだ。
僅かな動揺を見せていたらしいスクアーロさんは、武の蹴りをまともに受けたらしく、そのまま勢いよく吹き飛ばされ、近場にあった柱へと背中を打ちつけた。
「「「んな!?」」」
「何!?」
「おやおや・・・・・・」
「綺麗に鳩尾に入ってたね。あの蹴り。」
「黒曜センターで対峙した時に比べて、かなり能力が上がってるな・・・。」
隼人、了平さん、ディーノさん、犬が驚きに声を漏らし、骸、恭弥さん、千種が感心の声を漏らす。
同じようにモニターを見ているヴァリアー陣営は、まさか、スクアーロさんが蹴りで吹っ飛ばされるとは思わなかったのか、ポカンと呆気に取られていた。
「っぶねー・・・・・・!!あのまま刀ぶつけてたらヤバかったな・・・・・・!!」
スクアーロさんを蹴り飛ばした武は、少しだけ冷や汗をかきながらも、回避することができてよかったと言葉を漏らす。
ラウルさんに、スクアーロさんが使っていた神経を狂わせる技を教え、どうやってそれを回避すればいいか、しっかりと訓練をつけてもらったおかげで、一時の窮地は免れたようだ。
「う゛お゛ぉい!!テメェ・・・・・・!!まさかオレの攻撃を読んでたってのか!!?」
そんな中、壁に背中を打ちつけたことにより、多少なりともダメージが入ったらしいスクアーロさんが、少しの戸惑いと苛立ちを見せながら、武に怒鳴りつける。
それを聞いた武は、何度か瞬きをしたのち、その場で小さく笑って見せた。
「まぁ、
流石に動かなくなったら、ナツのお願いを叶えられなくなるから、食らいたくねーんだよな。」
武の言葉を聞き、ベルとマーモンが驚いてわたしの方に視線を向けてくる。
XANXUSさんも、まさか、わたしが技の警戒度を武に話しているとは思わなかったのか、興味深そうに私の方へと視線を向けてきた。
「彼のあの技は、私自身が対峙した際に把握していましたからね。拙いながらも模倣して、自身の守護者に効能などを教えておきました。
こう見えて私、他人の技を模倣することは得意なもので。まぁ、つい最近身につけることができた能力ではありますが、相手の手札を見れば見る程、余程の特異性のある技術でなければ、身につけれますよ。」
ベルとマーモンに自分の能力のことを明かせば、ベルは軽く引き攣ったような笑みを浮かべ、マーモンは冷や汗を流す。
XANXUSさんだけは、スクアーロさんの技を模倣することができたと言うわたしの発言が面白かったのか、少しだけ笑っていた。
「・・・・・・マジかよ・・・。」
「スクアーロの技である
彼女を相手に、長期戦に持ち込むことは得策ではないらしい・・・・・・。」
ベルとマーモンから引いたような言葉が紡がれる。まぁ、その反応も仕方ないかと思いながらも、モニターへと意識を戻せば、スクアーロさんはどことなく冷や汗をかいているようだった。
対する武はスクアーロさんを少しだけ見つめたのち、素早く視線を巡らせたのち、その場にあった瓦礫に足をかけ、上の階に一気に駆け上がる。
「う゛お゛ぉい!!逃すかぁ!!!」
すかさずスクアーロさんが武に攻撃を仕掛けようと行動に移す。
・・・・・・が、ラウルさんとわたしが少しだけ手を貸したことにより、能力は想定より上がっている武は、スクアーロさんの動きを見たのち、素早く上の階を移動することにより、その攻撃を回避していた。
「ちぃ!!」
本来ならば、きっと、彼の神経を狂わせる剣撃により、集中力を下げることと行動封じを図っていたのだろう。
しかし、わたしが先手として警戒すべき技であると武に教えたことにより、少しだけペースを崩された。
「なんと言う剣撃・・・!!もはや、突きではなく空間そのものを牙で抉るかのような攻撃です・・・!!」
「だが、ナツとラウルが武に先手で技術を教えたことにより、なんとか対応ができてるみてーだな。」
「噛み砕くような突きは、出されていなかったことにより模倣はできませんでしたが、
「そう言やナツもヴァリアー連中のことは調べたんだったが?」
「ええ。まぁ、主に調べたのは
マーモンがいましたから、バレるリスクはありましたが、上手いこと幻術に耐性が少ない連中に接触することができたようで、そのまま情報をすっぽ抜いてもらったのですよ。
同性相手に女に化けてハニトラするのは少々疲労が蓄積されたようですが、後日、彼のお願いを聞き、一時的に寄り添うように側にいたので、その疲労は回復させることができましたけどね。」
「・・・・・・ああ・・・・・・そう言や何回かナツがアイツの膝の上に座ったり、くっついたりしてるのを見たな。
なるほど。あれはそう言う理由があってくっついてたってわけか。」
『だから言ったでしょう、アルコバレーノ。あの時の私は、ナツキにお願いされたことを叶えたので、その報酬をもらっていたのですよ。
ナツキと、ナツキが治めるべきボンゴレのためでなければ、ここまで絶対にしてあげませんがね。』
「そりゃ悪かったな。つか、ナツに情報収集頼まれてたのかよ。オレだって諜報活動は得意なんだがな。」
「幻術とマインドコントロールの技術を使用してもらう必要があったので、お願いしたのですよ。」
軽く拗ねたリボーンに、Dさんに頼んだ理由を教えながらも、私はモニター越しで繰り広げられている戦闘に視線を戻す。
「先程使われたのは、
酒を入れて、ついでに自白剤を大量に入れて話を聞いたらしいですよ。」
「ナツの先生、やらかし方のレベルが明らかに違わねーか?」
「・・・・・・アイツなら普通にやりかねんな。」
「全くの同意です。彼ならば、間違いなくやりそうなことですよ。」
「色んな意味で信頼がありますね、
『あまり嬉しくないのですが?』
リボーンとDさん、骸の3人と言葉を交わし、ディーノさんに軽く引かれながらも、静かにXANXUSさんへと視線を向ける。
しかし、やはりマフィアの世界に根っから浸かっている人だからか、すぐにわたしの視線に気づき、こちらへと視線を向けてきた。
「“戦いを精算し、流れた血を洗い流す
・・・・・・あなたが差し向けてきた雨は、強大な力を持ち合わせていると痛い程にわかりますし、圧倒的な力の差があることも否定しません。
ですが、私の守護者も負けてはいません。例え、今はまだ差があろうとも、必ず切り抜ける力を発揮するでしょうね。
あなたの雨だけが、その使命を果たすことができるとは思わないように。私の守護者は、そちらの守護者とはまた違った強さを持ち合わせていますから。」
静かに自身の守護者である武を信じていることをXANXUSさんに告げれば、彼は無言で私を見つめたあと、少しだけ目を閉じる。
「・・・・・・お前がカスをどう見ようが関係ねー。何年経っても変わり映えのしねー野郎だからな。」
XANXUSさんから、どことなく含みのある言葉を口にする。
なんとなくだが、そのセリフには何かわたしにはわからない感情が含まれているかのようで、なんと答えるべきかわからなかった。
「うーん・・・・・・対処はできなくもねーけど、こうまで防戦一方かよ。やっぱプロってどこの世界でもとんでもねーな。」
不意に、モニター越しに武の声が聞こえて来る。すぐに視線をモニターへと向ければ、彼はスクアーロさんの攻撃をいなし、隙を見て放たれている
対するスクアーロさんは、自分がいくら攻撃しようとも、回避といなしに専念し、防戦を行いながら様子を見ている武に、少しばかり苛立っている様子がある。
「う゛お゛ぉい!!さっきからテメーはうろちょろと!!テメーの慕うボスは積極的に攻めてきたぞぉ!!お得意の時雨蒼燕流でやり返してみやがれぇ!!」
どれだけ攻撃を放っても、攻撃を返してこない武に、とうとうスクアーロさんは痺れを切らしたのか、怒鳴りつけるように攻撃をしてこない武に声をかける。
同時に彼が放ったのは、
しかし、武は欠けていない冷静さと、持ち前の反射神経を利用して、それが当たらない範囲まで大きく跳躍して躱した。
「・・・・・・姫んとこの雨、反射神経どうなってんの?」
「彼、一般人の割にはなぜかかなりの潜在能力を持ち合わせているのですよ。リボーンから護身術を習う前から、普通に反射神経だけでボウガンを避けたり、飛んできた複数のミサイルを躱したり、至近距離から撃たれるサブマシンガンの弾を避けたり、至近距離から撃たれた拳銃の弾をぶった斬ったりしてますから。」
「・・・・・・君のところの雨の守護者、本当に一般人かい?」
「一般人ですよ?彼のお父様はわかりませんが。普通のお寿司屋さんの大将さんって感じではありませんし。」
「ってことは、姫んとこの雨、実は殺し屋の才能があったやべー奴の可能性ありそうだな。」
「だとしても、
マーモンとベルの話を聞き、それはそう、と内心で呟く。
彼らの言う通り、武の能力値は一般人と口にするには、あまりにも高過ぎる。
でも、だからこそ、わたしは彼には一般人のまま、自身の夢のために走り続けてほしかった。
彼の能力を、マフィアの世界などと言うくだらない道のために使ってほしくなかった。
だけど、わたしの直感も、父さんの直感も、そして、わたしの中に流れる血に宿っているのであろうプリーモの声も、雨の守護者は彼にしか務まらないと言う答えを出した。
・・・そのような答えを、無慈悲にも出してしまった・・・・・・。
「・・・・・・本当に・・・・・・なぜ、彼のような人が、雨の守護者などと言う危険な道を、歩まなくてはならないのでしょうね。
彼の力は、マフィアの世界などと言う暗闇の世界を歩もうとしている私のためにではなく、明るい光が広がる一般の世界で、沢山の夢を掴み、多くの人々に夢を与えるために使われるべきものだったはずなのに・・・・・・。」
「奈月・・・・・・」
「奈月さん・・・・・・」
「「「「・・・・・・・・・・・・。」」」」
小さく呟いた言葉に、隼人達が一斉に眼差しを向けて来る。
わたしの名前を呼ぶ人もいれば、無言で見つめて来る人もいる。
そんな視線を感じ取りながらも、わたしは、無意識のうちに俯かせていた顔を静かに上げる。
激しい雨は降り止まない。曇天が晴れ、暗闇を照らす月光は、いつになったら出て来るのだろうか・・・・・・。
沢田 奈月
Dの保護により、現在進行で感じ取る精神的なダメージや感情は少ないが、元から持ち合わせている感情までは抑制されていないため、高い潜在能力を持ち合わせていた山本に、その力を自分のために、マフィアのために使わせなくてはいけないと言う現実に深い悲しみを抱き、吐き出していた貝の女王。
彼に宿るその力は全て、彼が掲げる夢のために使ってほしかった。
女王陣営
本来ならば、夢のために使われるはずだった力を持ち合わせていた山本を、自分の守護者に選抜しなくてはいけなかった現実に傷つく女王を心配している女王陣営。
呟くように紡がれた言葉から、彼女の悲しみを感じ取る。
山本 武
現在スクアーロと交戦中の女王の雨の守護者。
彼女の悲しみとは裏腹に、彼自身は彼女を守るためならば、夢を捨てることも厭わないほど彼女を強く想っている。
仮に自分が野球選手の夢を追い続けたとしても、その裏でナツが傷つきながらも人と戦い続けるとしたら、自分の見えないところで傷つき続けるのは明白で・・・・・・オレは、そんなナツは見たくない。どれだけ厳しくても、オレはナツを守り続ける・・・・・・!!
ヴァリアー陣営
女王の考えはくだらないと思っている。ただ、1人を除いて。
ベルフェゴール
彼女に想われている雨には気に入らないが、これまで彼女と多く関わっていたことから、彼女の優しさや、人を大切にする人柄、敵対者だと言いながらも、負傷した自分を気にかけてくれていたことをよく知っているため、甘い考えだとは思いながらも、その優しさを、温もりを、否定したいとは思えないし、否定したいとも思わない憤怒の嵐。
どこか、今の姫はいつも以上に小さくて、泣いているようだった・・・・・・。
S・スクアーロ
明確な敵意や強い意思を相手はしっかりと抱いているはずなのに、攻撃を放とうとしない上、自身の攻撃を悉く躱して来るため、わずかな苛立ちを抱いている憤怒の嵐。
なぜ、そこまでの能力があるくせに、テメェは攻撃を仕掛けねぇ・・・!!
ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・
-
骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
-
リ「別にいらねーんじゃねーか?」
-
雲「どっちでもいい。」