最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
全ては勝利を掴み取るために。
あれからわたしは、いつも通り動きやすい服装へと着替えたのち、Dさんが組んでくれた訓練内容をこなしていった。
最初はプリーモファミリーのフィジカルモンスターであるジョットさんとアラウディさんに連続で相手をしてもらう死ぬ気の炎をコントロールしながらの戦闘訓練。
次に、死ぬ気の炎を遠距離から放つことができる遠距離型のGさんを相手にしながらの零地点突破使用訓練。
それらが終わったら、一旦休憩を挟み、休憩を終えると同時に、Gさんに協力してもらいながら、新技の開発・・・・・・。
なかなかの訓練内容ではあるが、Dさんが作ってくれている訓練メニューは、学校の時間割をベースに組み込まれているため、定期的な休憩が入る分、そこまで厳しいものではない。
「よし。んじゃ、教えたようにやってみてくれ。」
「わかったよ、Gさん。」
隣に並ぶGさんの声に答えるように小さく頷き、わたしは自身の手をピストルのようなカタチにして、銃口代わりに伸ばしている人差し指へと死ぬ気の炎を集中させる。
リボーンにも教えられている拳銃の扱い方・・・・・・それを使用する時のイメージを浮かべながら、集中させた死ぬ気の炎を、狙った方角にある有幻覚製の的めがけて放つ。
凄まじ勢いを以て放たれたオレンジの炎は、真っ直ぐと的めがけて飛んでいき、そのままバラバラに破壊した。
「あ、できた!」
「ああ!よくやったなナツキ!」
死ぬ気の炎を上手く使って攻撃に転じさせることはできないかと思って訓練した甲斐あり、死ぬ気の炎を拳銃の弾丸のように放てるようになった。
笑顔で成功したことをGさんに伝えれば、彼も明るく笑って見せる。
「流石はナツキですね。短時間で新たな技術を習得するとは、期待以上の進歩です。
しかし、やはりと言うか、少しばかり隙が出てしまうのと、炎の消費量が課題になりそうですね・・・・・・」
そんな中、的を有幻覚で作ってくれていたDさんが、先程の技術に関しての指摘を口にしてくる。
彼の言葉は尤もで、炎を一点に集中させることや、放つ際の炎の消費量がなかなか気になる技術だった。
「やっぱり、撃つ時のスピードと、弾切れを抑えるための何かしらの技術は必要になるかな・・・・・・。
相手のエネルギーを吸収して、それを自分の力に変換できたら1番楽なんだけど・・・・・・」
「そうだな・・・・・・これから先、間違いなく死ぬ気の炎が関係してくる戦闘技術を度々見ることになるだろうし、何かしらの補助能力は必要になってくるだろう。」
「何かいいアイディアはないのか、ジョット?」
「・・・・・・一応、生前は死ぬ気の炎を様々な用途で使用する方法や、封じるための方法を模索してきてはいるが、明確にこれがいいと言えるものはすぐに思いつかないな・・・・・・」
「零地点突破を身につける際、その途中経過の中で得ることができた技術の中にもありませんか?プリーモ。」
「零地点突破を身につけた際、途中経過で得ることができたもの・・・・・・少しだけ待ってくれ。思い返してみる。」
どうしたものかと考えながら、わたしはDさん達と一緒に首を傾げる。
今のショット・・・・・・そうだな・・・・・・仮名としてイクスショットと付けるとしてだ。
これを連射できるようにするために必要な技術は、消費される炎を補う何か・・・・・・。
これさえなんとか思いつけば、拳銃を使用するのが難しい咄嗟の迎撃などに使えると思うのだけど・・・・・・。
「・・・・・・まさか、このような状況下であなたが過ごしていたとは。しかも、プリーモファミリーに、あなた自身は積極的に教えを乞うていたのですね。」
う〜ん・・・・・・と考え込みながら、何かいい技術はないかと頭を捻っていると、一部始終を見ていた骸が驚いたように言葉を紡ぐ。
思考をいったん切り上げて、骸の方へと視線を向けてみれば、彼は少しだけ複雑な表情を見せていた。
繋がりから感じ取れる感情は、心配と不安、それと悲しみといったところだろうか?
わたしが、マフィアのボスとして・・・・・・
「・・・・・・骸が言いたいことはわかるよ。わたしは君の記憶を知っているし、マフィアに対する嫌悪感があることも把握している。
わたし自身も、マフィアに対しては沢山思うところがあるし、未だに、何でこんな最悪な道を歩まないといけないんだろうって思うこともある。
でもね。その感情や疑問と同時に、向き合わなくてはならない現実であることもわかっているんだ。」
少しだけ目を閉じて、思い出すのは骸達の記憶。
栄光のため、名誉のため、自分達の力を知らしめるため、命を命とすら思うことなく、実験動物のモルモットとして、骸達を苦しめてきた大人達の姿と、そんな連中が迎えた末路・・・・・・。
もしも、そのような苦しみが広がる世界があることに対して、少しでも向き合おうとした人がいたのであれば、余計な血が流れることはなかったはずなのだから。
「それに、誰かがマフィアの世界で目を光らせなくては、骸達のような、普通を過ごすことができなかった子ども達を助けることができなくなる。
エストラーネオファミリーのようなファミリーを、二度と生み出さないようにするためにも、マフィアの世界には向き合わなくてはならないと思ってる。
決して、全てに向き合えるわけじゃないけど、少しでも多くのものと向き合うためには、自身がその世界を知らなくてはならない。
だからこそ、少しでも自分の身を守るために力と知識をつけるんだよ。自分自身が弱いままじゃ、やりたいこともできやしない。
使える手札は多ければ多い程、様々な対処に使うことができるからね。例え、使える時が限定的で、長く日の目を見ないとしても、備えあれば憂いなしだよ。」
そんなことを思いながら、わたしは自分が積極的に知識を身につけようとしている理由を骸に教える。
誰かに促されたわけでもなく、Dさんから教唆され、影響されたわけでもない・・・・・・本心からの自身の思いを。
わたしの話を聞いた骸は、少しだけ目を見開いたのち、その場で苦笑いをこぼした。
わたしの考えが、黒曜センターで別れたあの時から全く変わっていないことに、彼は気づいてくれたのだろう。
「全く・・・・・・あなたと言う方は・・・・・・。ですが、それがあなたと言う桜の花でしたね。」
どことなく呆れたような様子で、わたしと言う人間がどのような人間であるのかを思い出した骸が、困ったような雰囲気のある声音で言葉を紡ぐ。
彼の言葉を聞いたわたしは、その場で小さく頷いたのち、壁に寄りかかっていたリボーンへと視線を向けた。
「リボーン。ちょっと組み手をお願いしていい?武器と素手、それらを合わせた攻撃技術の練度も上げたいんだよね。」
「ああ。いいぞ。
「その呼び方はやめろといったはずですよアルコバレーノ。・・・・・・プリーモに、ナツキの要望に応えられるものがないか思い出してもらっている途中ですし、一旦休憩を挟むのであれば訓練をつけることを許可します。時間が時間ですし、長めに休憩を取りましょうか。」
そう言って、Dさんは自身の懐から懐中時計を取り出した。
それを確認して走り寄れば、彼は走り寄ってきたわたしに一度視線を向けたのち、時計の針を見せてくれた。
「あ、正午近い。」
「ええ。だから、お昼にしましょう。ランポウとナックル、それと雨月の3人が、食事を用意してくださっているはずですから。」
「うん。骸も一緒に食べよ。」
「僕もですか?」
「ナツが、誰か1人を除け者にするような薄情なことをすると思うか?」
リボーンの言葉を聞き、骸は一瞬キョトンとした表情を見せる。
しかし、すぐに「確かに」と口にしながら、その場で笑い声を漏らした。
「では、話はまとまったようですし、食堂の方へと向かいましょうか。」
「席に着いたら、今日もナツキに自身の席を選んでもらうとしよう。」
「それもそうだね。その方がフェアだし。」
食堂へと移動する中、交わされていくプリーモファミリー達の会話。
席取りに関しての話題が飛び交う中、骸が不思議そうな表情をしながら反応を示す。
「席を選んでもらう?」
何の話をしているんだと言わんばかりの様子を見せる骸に、プリーモファミリーとリボーンは一度顔を見合わせたのち、静かに口を開いた。
「ああ、六道は知らなかったな。オレ達とリボーンは、いつもメシを全員で食ってるんだが、席取りの際、ナツキには最後に座ってもらってんだ。」
「本来なら、レディーファーストの関係でナツキを先に座らせるのがいいんだが、オレ達は全員、ナツキに対して何かしら好意を抱いていると同時に、本気で可愛がって甘やかしてる分、誰がナツキを甘やかすかで衝突することが度々あってな。」
「なかなかCHAOSではあるが、こればかりは仕方ねーんだ。全員がナツを甘やかしたいばかりに、逆に衝突しちまう。
それなら、ナツ自身に誰の隣に座るかを選んでもらって、選ばれた人間がナツを甘やかす方が1番平和的な解決になるってわけだ。」
リボーン達の説明を聞き、骸はどうやら納得したようで、「なるほど・・・」と小さく呟く。
納得してほしくないんだけど・・・・・・と一瞬思ってしまったが、彼らと過ごすうちに、誰がわたしを甘えさせるかを決めるために火花を散らしている男性陣を知っているため、思わず無言になってしまった。
「ん?あ、ナツ達だものね。」
「お待ちしておりました、プリーモ。奈月。他の皆様も、どうぞこちらへ腰を下ろしてくだされ。」
「究極に腕によりをかけ、オレ達で昼食を作っておいたぞ。」
Dさんとリボーンに両脇を固められながらも、訓練場にいた骸、Gさん、アラウディさん、ジョットさんの4人を引き連れて、屋敷の中にある食堂の方へと足を運べば、すでに食事の準備を済ませていた雨月さん達が笑顔でわたし達を出迎えてくれた。
みんなで食事をするためのテーブルの上には、サンドウィッチやおむすびと言った昼食にピッタリのラインナップと、コンソメスープが用意されており、それぞれ自由に席へと移動する。
そして、自分が座る位置を決めたのち、その場に立ち止まっていたわたしへと視線を向けてきた。
「では、いつものように誰の隣に座るかを選んでくれ。」
「もちろんナツキは私を選びますよね?どうぞ、こちらへいらしてください。」
「CHAOSだな。ナツが年寄りの変態ジジイの隣に座るわけねーだろ。」
「そいつが変態ジジイだって意見には同意するけど、君の隣に毎回ナツキが座るわけないだろう。
僕のところに来てもいいからね、ナツキ。他の連中ばかりだと飽きてくるだろ?」
「ナツ〜。たまにはオレ様の隣に来てほしいものね。オレ様だってナツを甘えさせることができるものね。」
中でもわたしを甘やかしたいメンバーが次々と声を上げて自分のところに来てと告げてくる。
Gさんや雨月さん、ナックルさんの3人は、好きなように選べとでも言うように笑ってわたしの方へと目を向けており、初めてこの光景を見た骸だけは、少しだけ困惑しながらも、彼らを真似して席の近くに立っていた。
しばらくぐるっと様子を見たわたしは、今日の席を決めていく。
選んだ席は、骸のすぐ隣にある席だった。
「おや・・・・・・」
「今日は骸の気分だから骸の隣にする。」
困惑から驚き、喜びへと感情を移行させていく中、骸の隣の席に座ることを口にすれば、わたしにアピールしていたメンバーが拗ねたような表情を見せた。
Gさん、雨月さん、ナックルさんの3人は、何となく予想はしていたのか、笑い声を漏らしていた。
「骸の反対側の席にはGさんが座って。」
「ああ、いいぜ。」
「な!?そこは私でしょう!?」
「クフフフ・・・・・・どうやら、今回はD・スペードの席ではないようですよ?」
「黙りなさい!!」
「ったく、相変わらずナツキのことになるとガキっぽくなるなアイツ。」
「究極に同意だな。」
「ですが、一触即発のような悪い空気になるよりかはマシのような気がするでござる。」
「まぁ、それに関しては確かにな。Dが混ざると碌なことにならねーと思っていたが、これくらいの衝突なら可愛いもんか。」
自身の右隣に骸、左隣にGさんを選べば、すぐに突っかかってくるDさん。
そんな彼に呆れを抱きながらも、穏やかな時間になる分マシかと口にして、全員選んだ席へと着席した。
「では、いただこうか。」
全員が着席したのを確認したジョットさんから、穏やかな声音でいただこうと告げられる。
彼の言葉に頷いたわたし達は、その場で静かに手を合わせたのち、用意された食事に手をつけるのだった。
沢田 奈月
修行をめちゃくちゃ頑張っているが、同時に年上お兄さん(大半が実年齢おじいさん)に甘やかされている貝の女王。
いつも食事の時は席を選ぶ甘えん坊ルーレットを開催している。
六道 骸
この度甘えん坊ルーレットで甘える対象の白羽の矢が立った女王の霧の守護者。
誰よりも大切な女性が、自身が忌み嫌うマフィアの世界に自ら足を進める姿を見て複雑な気持ちになっているが、彼女が心から望んでいることであることを把握しているため、あまり口出しはしない・・・・・・が、やはりDのことだけは解せない。
本当に邪魔ですね、この怨霊マフィア・・・・・・。
リボーン
奈月の甘えん坊ルーレットを作るきっかけになった原因その①
度々奈月を巡ってDと衝突している上、稀にヒートアップし過ぎてカオスなことになるため、奈月ルールを導入することになった。
集まるメンバーの中で最も奈月に甘えられている人。
D・スペード
奈月の甘えん坊ルーレットを作るきっかけになった原因その②
リボーンだけでなく、プリーモファミリー全体と度々「私のナツキ」「オレ達の護衛対象兼教え子」とマウント合戦になりやすいため、奈月ルールを導入することになった。
集まるメンバーの中で4番目に甘えられている人。
ジョット
奈月の甘えん坊ルーレットを作るきっかけになった原因その③
全体的にDとオレの子孫、私の愛弟子と言っためんどくさい衝突を引き起こすため、奈月ルールを作る。
奈月ルールの提案者であり、集まるメンバーの中で3番目に甘えられている人。
プリーモファミリー
奈月ルール導入に賛同していた始まりの貝達。
こいつら本当にめんどくさい・・・・・・と毎回リボーンとジョットとDを見ていたので、甘えん坊ルーレットを作ることを後押しした。
なお、彼らもまた、女王を可愛がっている年長者なため、ルールを導入したら、自分達も甘えてもらえるのでは・・・と下心があった。
ちなみに、雲が2番目、嵐が5番目、雷が6番目、雨と晴が同じくらいと言う比率で甘えられている。
ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・
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骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
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リ「別にいらねーんじゃねーか?」
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雲「どっちでもいい。」