最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 現在の貝の王と共に食事の席に着く貝の女王。
 彼女と顔を合わせ、言葉を交わす貝の王は、彼女に一つの問いかけを行った。



Ⅸの問いかけ。Ⅸの確認。

 9代目ファミリーに連れて行かれるままにたどり着いたのは、今回の作戦の基盤である9代目が安全に過ごせるように用意しておいたボンゴレファミリーの屋敷の一つ。

 わたしがプリーモファミリーと共に過ごしている屋敷以上に広く、中庭もある場所だ。

 

「9代目!!やはり奈月を迎えに行っていたのですか!?」

 

 そこで待ち構えていたのは、父さんと父さんの部下で有るC.E.D.E.F.の人々と思わしき方々、それと、コヨーテさん、ガナッシュさん、ブラウJr.さん以外の9代目ファミリーだった。

 

「おお、家光か。すまんなぁ。奈月ちゃんと話をしたくてつい迎えに行ってしまったんじゃよ。」

 

「それは構いませんが、せめて一言言ってからにしてください!!屋敷に足を運んでみたら留守にしていると言われてかなり焦ったんですよ!?」

 

「ははは。それは申し訳ないことをしたな。今度からはちゃんと声をかけるとしよう。」

 

 どことなくマイペースな9代目の様子に、父さんが深く溜め息を吐く。自身がボスとして慕っており、なおかつつい最近まで命を狙われていた人の突拍子もない行動に呆れているようだった。

 

「全く・・・・・・!!奈月の学校の生徒がかなり驚いたでしょうに・・・・・・。」

 

「大丈夫だよ、父さん。咄嗟に9代目のことをお祖父様と呼ばせてもらったり、生徒達からなんか変な誤解をされたりしちゃったけど、問題は特になかったし。」

 

「いや、問題の有無があれこれじゃなくて・・・・・・って誤解?誤解って何を残して来たんだ?」

 

 わたしが口にした誤解と言う言葉に、父さんがすかさず反応を示す。

 まぁ、これに関しては一応知らせた方がいいだろうと思い、わたしは静かに口を開いた。

 

「9代目はイタリアで暮らしているわたしの祖父で、大きな企業のトップを務めているお金持ち。

 これは間接的に父さんは9代目の息子と認識される原因になっただろうし、金持ちの家系の生まれだと思われてる。」

 

「ちょお!?なんつー状況残して来ちゃったんだナツ〜〜!?」

 

「だって、学校で9代目って呼ぶわけにも行かなかったし、下手したら筋モンのお嬢って思われそうだったんだもん。」

 

「あながち間違いじゃねーがな。」

 

「「「「「「確かに・・・・・・・・・」」」」」」

 

 まさかの事態にツッコミを入れて来た父さんに、9代目と呼んだら別の意味で厄介な認識をされかねなかったからそのような対応になったことを伝えれば、リボーンがあながち間違いじゃないと口にする。

 9代目ファミリーのボスで有る9代目ことティモッティオさん以外のメンツがサラッとその場で同意した。

 確かにそうだけど・・・・・・と思わず遠い目をしてしまったが、筋モンの家系のお嬢と思われるよりは、お金持ちのお嬢様と認識される方がまだ安全なんだよなぁ・・・・・・。

 

「あの場では仕方がなかったからの。奈月ちゃんは悪くない。しかし、少し寂しくもあるな。小さい時はそのように呼んでくれていたからの。」

 

「た、確かに、幼い頃はおじいちゃん呼びをしてしまっていましたが、実際のわたしは9代目との血縁が完全にあるわけではなく、ルーツが一緒であると言うだけの話じゃないですか。

 親戚として口にするのも難しいくらいに親等は離れているでしょうに。」

 

「確かにな。じゃが、ワシは奈月ちゃんのことを孫のように思っておるよ。」

 

「それは・・・・・・ありがとうございます・・・・・・。」

 

 穏やかな声音で孫のように思っていると言われ、少しだけほっこりとした温もりが胸元に広がる。

 一応、わたしには正真正銘の祖父母がいるが、それでも、彼の言葉は嬉しいものだった。

 

「さて、積もる話もある。夕飯を食べながら、ゆっくりと話すとしようか。」

 

 9代目の提案に、わたし達は静かに頷き返す。

 それを確認した9代目は、その場で笑顔を見せて小さく頷いた。

 

 

 

 

 

           ❀

 

 

 

 

 

 9代目ファミリーと、門外顧問C.E.D.E.F.と合流し、夕飯を食べることになったわたしとリボーン。

 遅れるカタチでキャバッローネファミリーも集まり、かなりの大所帯となってしまったが、屋敷がこの程度で手狭になるはずもなく、9代目勢力、門外顧問勢力、キャバッローネ勢力が集まると言う大規模な会食となってしまった。

 

 料理を作ってくれたのは、キャバッローネファミリーと初めて会った時に、わたしにふわふわのパンケーキを作ってくれた人を含めたキャバッローネ勢力の人々だったため、何度がお世話になっている分、毒味は必要ないだろとリボーンが一口食べることはなかった。

 それを見てガナッシュさんがますますショックを受けているようだったが、気にしなくていいとコヨーテさんに言われたため、とりあえずそれはスルーしておいた。

 

「そうじゃ、奈月ちゃん。念の為に警戒をと、こちらに身を置いていた間、生活費を出費してくれていたな。

 家光を通じて奈月ちゃんの口座に、借りていた分の金額と、少しの手数料を乗せて返しておいたから、明日にでも確認をしておくといい。」

 

「あ・・・・・・わかりました。明日、通帳を通して確認しておきます。」

 

「うむ。そうしておきなさい。」

 

 食事もだいぶ落ち着き、食べ終える人が増え始めた中、あの時と同じふわふわのパンケーキを頬張っていると、9代目から今回の計画の中で安全を考慮し、こちらが出していた生活費の返金を行なったことを告げられる。

 その話を聞き、すぐに明日確認しておくことを告げれば、9代目は静かに笑みを浮かべた。

 

 しかし、すぐにその表情は真剣なものへと変わる。

 その様子からわたしは、9代目が何を言おうとしているのかすかさず判断して、パンケーキを食べる手を止めて口を拭いた。

 

「さて、奈月ちゃん。君にいくつか問いたいことがある。答え難いことがあれば、無言を貫いても構わないが、できる限り教えてもらえるかの?」

 

「・・・・・・わかりました。可能な範囲でお答えしましょう。」

 

 彼が真剣な表情をしていたことから、予測できる話題をすぐに脳裏で割り出す。

 それに対してどのような答えを口にすればいいかをすぐに思い浮かべながら、9代目の目を真っ直ぐと見つめ返した。

 

「奈月ちゃん。君は、もしかしなくとも、XANXUSと私の関係がどのようなものであるか気づいているのではないかな?」

 

 口調が穏やかな老人のものから、ボスとしてのものへと変化していると内心で思う。

 数日で把握することができたが、9代目は二つの口調を使い分けている。

 9代目と言う肩書を背負っていないティモッティオさんの時は、穏やかな初老の男性の口調を使い、9代目と言う肩書を背負っているボスの時は、ジョットさんを連想させる口調を使って話すのである。

 今の9代目は、9代目のボスと言う肩書を背負っている時の口調。責めるようなものではないが、どことなく少しの圧迫感がある。

 

「・・・・・・ええ。9代目の仰る通り、私は9代目とXANXUSさんがどのような関係であるかを把握しています。

 少しばかり事情がありまして、その影響で把握するようになったと言えるでしょう。」

 

 わたしの言葉に、周りにいる9代目ファミリーとキャバッローネファミリー、それと門外顧問とリボーンが驚いたような様子を見せる。

 問いかけてきた9代目はと言うと、わたしの言葉を予測していたのか、小さく頷く様子を見せた。

 

「それは、君がリボーンに残した手紙に記されていた()が関係していると見て構わないな?」

 

「ええ。構いませんよ。」

 

「ふむ・・・・・・可能であれば、会わせてもらえるだろうか?」

 

 少しだけ考え込むような様子を見せたのち、()に会わせてほしいと口にする9代目に、わたしは少しだけ思案し、背後にいるジョットさん達へと視線を向ける。

 

『・・・・・・大丈夫だ。この場にいる者達に、口外してはならないと約束させれば、話すことは絶対にないからな。』

 

『だが、Dだけは出すなよ。こいつは、ナツキに対しては立派な指導者をしてみせてるが、オレ達がバラバラになった要因であることに変わりはねーからな。』

 

『・・・・・・まぁ、私も正直言って9代目と顔を合わせたくはないので、Gの指示に従いなさい。

 私の行動は全てボンゴレのためではありますが、プリーモを追い出した人間であることに変わりませんから。

 歴代のボスの中でも、9代目は私に対する嫌悪を持ち合わせている可能性は十分にあります。

 こちらの行動原理を理解されないと言うのは腹立たしくもありますが、それを理解している人間はお前だけで十分です。』

 

「・・・・・・わかった。」

 

 どうするべきかと言う疑問を抱きながらの視線に、Dさん以外のプリーモファミリーが明かしていいと言う答えを出す。

 それを聞いたわたしは、その場で静かに頷いたのち、自身の腰に携えていた槍を手に取った。

 

「今から起こる出来事は、他言無用でお願いします。わたしが持ち合わせている事情・・・・・・その一端をお見せしましょう。」

 

 静かに席から立ち上がり、わたしは自身の手元にあるスティックのスイッチに触れる。

 同時に発生させた霧属性の炎をまとわせながら槍へと変形させ、Dさん以外のプリーモファミリーを対象に、幻術による現界をその場で引き起こす。

 

 カツンと言う乾いた音が辺りに響き渡り、勢いよく燃え広がったインディゴの炎。

 六つの魂をその内側に捉えたそれは、一瞬にして有幻覚による肉体を生み出し、プリーモファミリーはその器に触れることにより、この世にその姿を降臨させた。

 

「「んな!?」」

 

「プ・・・・・・」

 

 プリーモファミリー!!!?

 

 室内に響き渡る人々の声。

 この場にいる者の中で、唯一わたしの事情を知るリボーンと、超直感により気づいていたのであろう9代目は、無言で彼らを見つめていた。

 

「・・・・・・そうか。なぜ、奈月ちゃんがプリーモの名を知っていたのか疑問ではあったが、このようなカラクリがあったのだな。」

 

「はい。これより話すことは、わたしが持ち合わせていた事情の一端。リボーンと六道骸以外には、一度も話したことがない事情です。」

 

 自身とプリーモファミリーの身に起こっていたことを、自身の出自と、Dさん(せんせー)のことをある程度省きながら、説明する。

 自分がマフィアとしての事情を深く知る原因となり、同時に、そのための力を身につける要因となった種明かし。

 

 ただ、9代目と父さんならば、間違いなくもう1人の師の存在に気づくのだろう。

 わたしが抱えた目的・・・・・・それが、始まりの霧の干渉があってのものであると。

 

 

 




 沢田 奈月
 自身にプリーモファミリーが憑いていることを明かした貝の女王。
 始まりの霧の干渉もあるが、9代目と父親以外には悟らせなようにする。

 リボーン
 9代目からの夕食の誘いについてきたヒットマン。
 彼女がプリーモファミリーと関わっていることを明かそうとしている様子を見て、まぁ、黙り続けるのも良くないしなと思い、特に知らせることに対して止めるつもりはないが、Dだけ出現させないのは賢明だと評価する。
 ただし、9代目と家光は気づくだろうなとも考える。

 9代目
 奈月の手紙に記されていたジョットと言う単語を見て、プリーモが彼女に関わってることに気づいていた9代目のボス。
 現れたプリーモファミリーを見て彼女が強くなってしまった理由も把握することとなる。

 沢田 家光
 まさか、自身の娘が幻術を発動させ、プリーモファミリーを呼び寄せるとは思わなかった門外顧問。
 しかし、彼らの出現により、彼女の能力の向上の異常さの辻褄が合ったため、いつのまにと軽く頭を抱えた。

 9代目、キャバッローネ、門外顧問メンバー
 現れたプリーモファミリーに目を丸くした9代目により集められた者達。
 未来の女王の能力の高さが何によるものであるかを把握することとなった。


ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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