最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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中学で落第ってあったかな?

 時は経ち夏休み。休み前のテストを、赤点なしで通過することができた私は、夏休みの最初の一週間のうちにさっさと宿題を全て終わらせて、のんびりと長期休暇を過ごそうとしていた時、それは訪れた。

 特に予定など入れていないその日、私はクーラーがよく聞いてる自室の中で、暇つぶしに本屋で買っていた小説を読み耽っていると、不意に、玄関のチャイムが鳴り響く。

 すぐに自室から外に出て、玄関の方へと足を運んでみると、そこには隼人と武の姿があった。

 

「あれ?隼人に武じゃん。どったの?」

 

「こんにちは、10代目!!」

 

「突然押しかけちまって悪いな。実は、今日、補習だったんだけど、その時に宿題を出されちまってさ。なんでも、この宿題を全問正解して明日出さねーと、落第みたいなんだよなー。」

 

「こいつ、10代目に勉強教えてもらっていながら補習食らってんスよ。あり得なくないっスか?ちゃんと聞いてたのかよ。」

 

「いやぁ……ナツの教え方はめちゃくちゃわかりやすくって、赤点はほぼなくなったんだけど、ちょっと今回は数学が躓いちまってな……。」

 

「あー……もしかしてテスト前の勉強会の時かな?確か、武の様子が普段以上にふにゃふにゃしていた時があったから、その時に教えたところかも。

 前日に野球の練習をかなりして、若干バテてたよね。」

 

「……だなー………。」

 

 中学で落第なんてあったかな?と言う疑問を脳裏に浮かべながらも、武が今回補習になった理由を考える。

 それにより、前日に彼が野球の自主練をがっつり行っていたことにより勉強の効率が落ちていたことを結論として出した私は、まぁ、今回は仕方ないか、と思いながらも、2人を自宅へと招き入れる。

 

「おじゃましまーす!と、あ、ナツ。これ、差し入れな。」

 

「ん?ありがとう。飲み物とお菓子がいっぱい入ってるね。」

 

「ああ。女子が好きなものってよくわかんなかったから、たくさん買ってきたんだ。」

 

「なるほど。そうだね……この中だと私はスポーツドリンクやミルクティー、あと、コーヒー系統の飲み物をよく飲むかな。あとは、スナック菓子の他にクッキーとか、プチケーキも好きだし、和菓子は全般的に好きだよ。

 でも、和菓子の中でかりんとうや芋けんぴはちょっと苦手。食べることはできるけど、好んで食べることはないかな。

 一番好きなお菓子はこれだね。マシュマロ。チョコとかジャムが入ってるのがかなり好き。

 もちろん、通常のマシュマロも好きだよ。温かいココアとか、カフェモカとかに放り込んで、溶かしながら口にするのがすごく好き。」

 

「なるほどな。」

 

「10代目の好みはよくわかりました!えっとメモメモ……」

 

「メモるんかい……。」

 

 男子2人が目の前で私の好みをメモし始める姿を見て、思わずツッコミを入れてしまう。

 好みのものを差し入れしたい気持ちがあるんだろうか?まぁ、別にいいけどさ。

 

「ナツはアメ玉とかもよく食うよな。」

 

「あ、リボーン。」

 

「よっす、小僧!元気そうだな!ナツってアメが好きなのか?」

 

「ちゃおっス山本。ああ。ナツはアメ玉がかなり好きだぞ。気がついたら口ん中に放り込んで舐めてるのをよく見かけるな。」

 

「へぇ……じゃあ、今度アメも買ってくるな!」

 

「別にそこまで気を遣わなくてもいいんだけど……まぁ、ありがとう。」

 

 ポツリと小さくお礼を言えば、武は明るい笑顔を見せる。

 その姿を無言で見つめたのち、私は2人を自室の方へと案内した。

 

「へぇ……ここがナツの部屋なんだな。ぬいぐるみ好きなのか?」

 

「うん。クマさんとかウサちゃんとかライオンさんとか、動物系統のぬいぐるみは、よくゲームセンターで取るくらいには好き。……子供っぽいでしょ。」

 

「そうか?オレはすっげー可愛いと思うけどな。」

 

「……サラッと言わないでよ。恥ずかしい奴だな。」

 

「あはは!すまんすまん!」

 

「…………(じゅ、10代目の部屋に足を踏み入れてしまった……!!ぬいぐるみが好きなのか……!!ていうかいい匂いす……って何考えてんだオレ!!)」

 

 自室に入るなり、ぬいぐるみが並んでるベッドに目を向けて、可愛らしいと言ってくる武と、顔を真っ赤にしながら無言になっている隼人。

 なかなか対極的な反応をしている2人の姿に、人によって女子の部屋に入る時の反応ってかなり違うんだな……なんて思いながら、普段はあまり使っていないちゃぶ台を引っ張り出す。

 

「ほら、隼人。そこで固まってないで座りなよ。」

 

「は……はいっス!!」

 

「(声裏返ってる……)じゃ。武が出された宿題でも見ますかね。喉が渇いたり、小腹が空いたりしたら、好きなように飲食していいから。

 まぁ、床にはなるべくこぼさないでほしいけど。アリさん来ちゃうし。」

 

「だな。」

 

 引っ張り出したちゃぶ台を囲むようにして座り、各自、自分が好むものを引っ張って、武の目的を果たすために行動を取る。

 ……一応声はかけたけど、隼人は未だぎこちない。これって放置していいのだろうか?

 そんなことを思いながら、武にどんな宿題を出されたのか見せてもらう。

 

「ああ、なるほど。ペナルティとして、それなりに捻ってる問題がいくつかあるけど、ちゃんと勉強していれば十分解ける内容っぽいね。」

 

「本当か?」

 

「うん。じゃ、宿題を始めるとしますか。」

 

「おう!頼んだぜ、ナツ先生!」

 

「先生じゃないんだけど……まぁいいや。」

 

 やる気十分な武の姿に、小さく笑みを浮かべながら、落第回避のための追加の宿題を解く手解きを行う。

 この間も隼人はどこかぎこちなくて、リボーンから彼は、まだまだ青いな、と呟くように告げられていた。

 

 

 




 沢田 奈月
 山本に勉強を教える転生者な10代目。
 ぎこちない様子の獄寺のことは気になったけど、山本の勉強をまずは優先した。

 獄寺 隼人
 奈月の自室に招かれてから口数がめちゃくちゃ減った最初のファミリー。
 水分補給は行っていたが、顔は真っ赤のままだった。

 山本 武
 奈月から手解きを受けながら宿題をこなしていく野球少年な2人目のファミリー。
 固まった獄寺のことを不思議に思いながらも、ナツ先生の特別授業を行う。

 リボーン
 奈月の部屋に入るなり緊張で固まった獄寺を見ながら、奈月特性のエスプレッソを飲んでいた家庭教師なヒットマン。
 まだまだだな、と小さく笑っていた。

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