最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 蒼穹の女王が憤怒の王と向き合う中、2人の守護者は動き出す。
 1人は指輪を守るために・・・・・・1人は女王を勝利へと導くために。

 side Another.


走り出す2人の守護者

 決戦が始まると同時に、台座より弾き飛ばされた二つのボンゴレリング。

 蒼穹の女王たる奈月の雷として選ばれた幼い少年は、自身の目の前に転がってきた彼女を守るための者を示す証を見て、一瞬だけ目を丸くする。

 しかし、彼はすぐに頭を切り替えた。泣き虫で弱虫で、ずっと守られることしかできない自分を優しい温もりで包んでくれる暖かい陽だまりのような大切な人を、今度は自分が守り抜くために。

 

 確かに自身はまだ幼い。自分以外にも彼女を守る存在もいるし、そんな彼らに比べたら、はるかに弱く、戦うことも難しい。

 何度もリボーンに挑んでは、一撃も仕返しができないままに飛ばされるし、きっと、他の守る人にだって、自分自身は負けてしまう。

 だけど、それでも一つだけ、幼い少年であるランボは、誰にも負けないと思っているものがあった。

 

 奈月に対する確かな想い・・・・・・大好きな奈月の隣にいたい。大好きな奈月を助けたい。誰よりも大好きな陽だまりのような憧れの女の子を、守り抜いてみせる・・・・・・多くの人々が彼女に向けている感情ではあるが、幼いながらもランボは、それだけは誰にも負けない。負けたくないと望んでいた。

 

 そのためならどれだけ痛いことがあっても、怖いことに見舞われても、大切な女の子のために頑張れる。

 絶対に、奈月を守れるくらいに強くなるんだと、叫ぶように言ったあの日から、自分は泣き虫で弱虫なランボじゃなく、奈月を守る守護者になると、誓ったのだから。

 

 体は重い。力は抜ける。それでもランボはフラフラしながらも立ち上がり、目の前に転がる指輪に手を伸ばす。

 小さな手をしている彼にとって、その指輪はどこか大きくて、今の自分の手にはきっと嵌めることはできないのだろう。

 それでも、大好きな女の子を守ることを、自身が示すために必要な宝物は、目の前にいる遥かに大きな体をしている奴にも渡したくないと、しっかりとその手で掴み取った。

 

「オレだって・・・・・・!!ナツを守れるんだから!!」

 

 叫ぶように、心からの思いを吐き出したランボは、フラフラとその場に立ち上がった。

 

「っ・・・・・・!!待て・・・・・・!!」

 

 その姿を見て、雷が鳴り響く屋上の上で、一度だけ見ることがあった大男が怒鳴りつける。

 しかし、その大男ははるか先の未来の自分と戦っていた時のダメージが残っているのか、自身の方に向かおうとしていても、あまり足が進んでいないように見えた。

 その姿を見て、ランボは急いで大男に背中を向けて、その場から走り出す。

 沢山足がもつれて転びそうになったりするが、それでも必死に足を動かして。

 

 それによりたどり着いたのは、自身の身を隠すにはうってつけの場所だった。

 大男は来ていない。そのことに少しだけ安心しながら、ランボは腕にあるリストバンドに目を向ける。

 

 ─────・・・・・・ナツはいつも、わからないことがあったら、わからないことがわかるまで考えてた。

 

 ─────・・・・・・ナツを少しでも助けたくて、沢山沢山勉強もした。ナツに教えてもらった、わからない問題が出た時にやること・・・・・・どこかに必ずヒントがあるから、探し出せばいいって。

 

 ─────・・・・・・必ず答えにつながる道はどこかにあるって言ってた。

 

 日常生活を送る中で、大好きな女の子を助けたい一心で頑張っていた時、知識を身につけていく時に大好きな女の子から教えてもらったことを思い出しながら、ランボは自身のリストバンドを見つめる。

 それにより見つけた不思議な窪み。自身の手に持っている女の子を守るための宝物がすっぽりとハマるそれを見つけたランボは、すぐにそこに宝物を嵌め込んだ。

 その瞬間、抜けていた力が戻るの感じ、ランボは翡翠の瞳に鋭い光を宿す。

 

 今の自分は戦えない。戦ったところで、奈月や、奈月の周りにいる彼女の大切な人々に守られることしかできない。

 そんな小さな自分にできることは・・・・・・

 

 ─────・・・・・・絶対絶対宝物を取られないようにしないといけないもんね・・・・・・。あんな奴に渡したくない!!

 

 ランボは選んだ、自身が今一番できる行動を。

 まだまだ弱い自分でも、唯一できることを。

 

 ─────・・・・・・ナツが大丈夫って言ってくれるまで、絶対に取られないようにしてやるもんね・・・・・・!!

 

 そこまで考えたランボは、戻ってきた力を使って走り出す。

 自身が手にした雷のリングを、ただ守ることをだけを考えて、広がる施設を走り回るために。

 

 

 

 

           ܀ꕤ୭*

 

 

 

 

 ・・・・・・ランボが雷のリングを守るために、ヴァリアーに捕まらないようにすることを選び走り出す中、1人の少年は足元に転がってきた雲の守護者を示すボンゴレリングを拾い上げていた。

 並盛中学校風紀委員会委員長・・・・・・雲雀恭弥。彼は、腕にあるリストバンドの窪みに迷うことなくボンゴレリングをはめ込み、小さく息を吐く。

 

 今回のリング争奪戦・・・・・・唯一戦闘がパスされていた雲雀だが、大空の衝突により戦力として加わることになった彼は、自身の中から脱力感がなくなったことを確認するや否や、指輪を弾いた弾丸が飛んできた方角へと移動する。

 そこにあったのは自身が何よりも大切にしている少女が、今回の襲撃者である男とすでに交戦している姿だった。

 

 眩いばかりのオレンジの炎を額に灯し、自身が得意としている足技や、誰から教わったのか、大鎌と長槍を使い分けて放つ斬撃や刺突、時には自身が手渡したトンファー等も使用しながら、連撃を放つ姿は、彼がよく知る彼女からかなり洗練された動きをしている。

 夜の帷がおりきって、明かりがほとんどなくなった暗闇の世界・・・・・・その中でも煌々と輝く美しいばかりの琥珀色の瞳には、鋭い戦意と敵意の光が宿っており、思わず見惚れてしまいそうになった。

 

「・・・・・・今のところは大丈夫そうだね。」

 

 場合によっては手助けをするべきか・・・・・・そのように考えていた雲雀だが、普段の気まぐれな猫のような姿から一転し、確実に獲物を仕留めんとする一頭の肉食の獣のような姿を見せている最愛を見て、今は手助けをする必要はないと判断する。

 

 そして、すぐに思考を切り替えて、彼は地面を蹴り飛ばした。

 しばらくの間は大丈夫・・・・・・眩い焔の女王の姿に確信めいた感情を抱きながら、彼はある場所へと向かう。

 本来ならば、あまり手を貸したくもないし、貸すつもりもなかった。

 だが、最愛の琥珀が確実に勝利する流れを作るためならば、この手を選ばない道はない。

 

 戦場となった広いフィールド・・・・・・最愛の少女である奈月が持ち合わせている特別な施設をそのまま走り抜けた彼は、昨夜、霧の守護者として選ばれた、誰よりも気に入らない少年がいる倉庫へと向かった。

 躊躇うことなく足を踏み入れた広がる倉庫の中では、1人の赤ん坊が力なく地面に落っこちており、彼が思い浮かべていた少年は、フラフラになりながらも目の前にある台座の方へと向かっていた。

 

「!!雲雀恭弥!?なぜここに!?」

 

「な!?」

 

 雲雀が出した物音に気づき、驚いたように声を上げる少年、六道骸。

 彼の声に反応し、顔を上げた赤ん坊、アルコバレーノのマーモンは、単独行動を好むことを基本とする雲の守護者が合流するとは思わずに、焦りの表情を浮かべた。

 2人の反応を見た雲雀は、一度だけ骸に視線を向けた後、すかさず台座が置かれているポールへと近寄り、鋭い一撃を叩き込むことで骸側へとそれを倒す。

 ポールが倒れ込む大きな音と同時に、リングが地面に転がる音が響き渡り、それを見た雲雀は、すぐに霧のリングを拾い上げて骸へとそれを投げつけた。

 

「奈月がいつ無茶し出すかわからないんだからさっさと回復しなよ。少しでもあの子の負担を減らしたいだろ?」

 

「・・・・・・礼は言いませんからね。」

 

「別にいらない。」

 

 骸のことは気に食わない。だけど最愛の負担を減らすためならば、多少なりとも行動に移す・・・・・・それが、雲雀が出した答えだった。

 骸の能力の高さは、先日の戦闘で把握することができたために。

 

「奈月は?」

 

「猿山の大将と戦闘中だよ。彼女、かなり強くなっていたから驚いた。でも、奈月自身は自分の強さを把握しながらも、場合によっては手を貸してほしいって言ってるし、そっちだってさっさと終わらせたいだろ?奈月のことを一番休ませたいと思ってるだろうし。」

 

「そうですね・・・・・・確かに、奈月には早く休息を取っていただきたいと思ってます。これまでの戦闘で、相当精神も疲労しているようでしたから。」

 

「だったら、さっさと終わらすよ。君も単独で動ければ、それだけで相手を蹴散らせるだろ。」

 

「・・・・・・はぁ・・・・・・仕方ないですね。今回ばかりは、協力してあげますよ。奈月のためにもね。」

 

 雲雀から告げられた言葉に溜め息を吐きながらも、骸は自身の腕にはめられているリストバンドへと霧のリングを嵌め込む。

 それにより自身の体から脱力感がなくなったのを確認した骸は、真っ直ぐとマーモンへと視線を向けた。

 

「僕はなんとかなりますが、幻術に耐性がない連中にアルコバレーノが幻術を使い出したらめんどくさいので、先に向こうの行動を完全に封じたあとでこちらは行動に移します。

 いくら薬の進行で行動不能にできるとはいえ、それまでの時間を使えば、多少なりとも幻術は使用できますからね。」

 

「勝手にすれば?僕はもう行くから。」

 

「ええ。勝手にさせていただきます。」

 

 骸が口にした言葉を聞き、マーモンは絶望したようにその場で固まる。

 しかし、骸がそんなアルコバレーノを、マフィアを気にするはずもなく、常備している槍をその場で取り出す。

 その姿を見た雲雀は、さっさと倉庫の外へと足を運び、そのまま次の目的地へと向かい始めた。

 

 背後から響くマーモンの声。

 しかし、雲雀はそんな声に全く興味を示すことなく、その場から立ち去るのだった。

 

 

 




 ランボ
 奈月を守りたいと言う強い想いはあれど、自身の力ではまだそれを叶えることができないとすでに気づいている女王の雷の守護者。
 そんな中、考えた唯一できることとして、雷のリングを取られないようにするため、逃げ回ることを選び取る。

 雲雀 恭弥
 自身が何よりも大切にしている少女のためならば、大嫌いな霧の守護者にも多少なりとも何かする女王の雲の守護者。
 自身だけでもなんとかできる自信はあるが、少しでも少女の負担を減らすために、まずは守護者全体の復帰を選択する。

 六道 骸
 まさか、雲雀がリングをさっさと落としてくるとは思わなかった女王の霧の守護者。
 誰よりも最愛の桜の穏やかな生活を願っているがために、この度は雲の提案を聞き入れる。
 とりあえず、邪魔なアルコバレーノを先に取り除いておきますね。

 マーモン&レヴィ
 女王陣営にしてやられたヴァリアーの霧と雷。
 前日の戦闘のダメージがあまりも響き過ぎており、行動が完全に制限されてしまっていた。


ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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