最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
それを見ていた憤怒の王は・・・・・・
最近体調が崩れやすくなっていることもあり、更新が度々ずれております。
申し訳ありません・・・・・・汗
抵抗の意思を見せるXANXUSさんの首から奪い取ったハーフボンゴレリングを通り抜けるチェーンをその場で外し、わたしも自身の首から下げていたハーフボンゴレリングを取り出す。
それを静かに合わせれば、二つに分たれていたリングはカチリと一つの指輪となり、正式なリングの姿として現れる。
「確かに、ボンゴレリングは回収させていただきました。」
「っ・・・・・・!!」
わたしの言葉に、XANXUSさんは表情を歪める。こちらに向けられている鋭い眼差しには、明確な怒りと憎悪が浮かび上がっており、今にも射殺さんとするかのようだった。
その鋭さに、少しだけ怯みそうになる。初めて出会したあの時は、興味や関心の色が強く目立つような物だったが、今の彼のそれは、寒気以外さが感じ取れなかった。
しかし、それに怯んでいては、向こうに隙を晒すことになる。それだけはあってはならないことだ。
現在の彼を称するならば、手負いの暴走肉食獣。
獣は、手負いになればなる程生存本能を高め、どのような行動を取るかわからない。
まぁ、「勝って兜の緒を締めよ」と言う言葉の通り、仮に勝利が目前であろうとも、勝利が確信できていようとも、気を緩めて油断をするなどと言うミスは犯さない。
「奈月。決着はついたの?」
そんなことを思っていると、恭弥さんがわたしの元に走り寄ってきた。
何度か瞬きを繰り返し、彼の姿を見つめていると、彼は一瞬だけキョトンとした後、口元に小さく笑みを浮かべて、リストバンドにある窪みを逆さまにした。
そこからコロンと出てきたのは、雲の守護者を示すボンゴレリング。それを手のひらに乗せた恭弥さんは、わたしの方へとリングを差し出してきた。
「はい。これが必要なんだろう?」
「ええ。ありがとうございます、恭弥さん。」
差し出されたリングを受け取り、腰に取り付けていたリングの収納ベルトへと、それを固定する。
「おや、雲雀恭弥が先でしたか。できれば一番に手渡したかったのですがね。」
「あ、骸。」
「クフフフ・・・・・・ええ、あなたの六道骸です。霧のボンゴレリング、回収してきましたよ。」
これで一つ目、とカウントして、雲のリングに触れていると、時間差でわたしの元に戻ってきた骸が、霧のボンゴレリングを手渡してきた。
すぐに彼の名前を呼べば、いつもの調子で骸は言葉を紡ぎ、雲のリングに触れていたわたしの手を取り、霧のリングを握らせてくる。
しっかりとそれを受け取り、霧のリングをベルトに固定すれば、わたし側のリングは三つとなった。
「奈月さん!!」
「奈月!!」
そんな中、今度は隼人と了平さんの2人が合流した。2人の姿を見たわたしは、すぐに彼らに視線を向ける。
彼らはわたしの元へと走り寄るなり、手にしていた嵐のリングと晴のリングを手渡してきた。
お礼を口にしながら、それを受け取ったわたしは、すぐにその二つもベルトに固定する。
これで、残りのリングはあと二つ。喜んでいいのか複雑な気持ちではあるけど、わたしの守護者として選ばれた人達は、本当に優秀な力を持ち合わせている人達ばかりだ。
「あとは、山本武とあの子供のだけだっけ?」
「そうなりますね。ところで、雲雀恭弥。君は嵐の守護者側に向かっていましたが、あそこにはベルフェゴールがいたでしょう?彼の処遇はどうしたのですか?」
「別に、咬み殺すまでもなかったから放置して来た。どうせ薬で動けなくなるって話だったし。」
「なるほど。」
「そっちこそ、向こうの群れの赤ん坊はどうしたわけ?」
「再起不能になるまで痛めつけておきました。邪魔をされてはめんどくさかったので。」
「ふぅん。」
「獄寺隼人。向こうの晴の守護者はどうして来ましたか?」
「あ?あのオカマ野郎なら、動けねー状態だったし、薬は寝るだけのもんだって聞いたから放置して来たぜ。」
「なるほど、放置ですか。」
「ああ。奈月さんが優先なのは違いねーからな。」
「あの者なら極限に問題はないだろう!眠るだけの薬であるなら、そのまま眠って安静にすることになるだろうからな!!」
「まぁ、眠る方が回復になるでしょうね。休んでる時は、自然回復が機能しやすいので。」
集まって来た4人の守護者達の会話を聞きながら、リングに触れる。
しかし、すぐにピリついた気配を感じたわたしは、死ぬ気の炎を灯し、気配の方へと一瞬で移動して膝を叩き込んだ。
「ガッ!?」
「・・・・・・わたしが、油断するはずないでしょう?気配は常に探っていますよ。」
綺麗に入った鳩尾への膝蹴りに、XANXUSさんは苦悶の声を漏らして表情を歪める。
それを確認したわたしは、そのまま顎目掛けて自身の足に履いている鉄板入りのブーツを振り上げた。
しかし、XANXUSさんは、自身の体に痛みが入ることなどお構いなしにそれを躱し、すかさずカウンターで蹴りを入れてこようとした。
素早く身躱しを行い、振り上げられた足に自身のブーツのそこを叩き落とせば、再び骨が折れる音がする。
「っ!?」
「おや、骨が折れましたか。一体どこがいったのやら。」
XANXUSさんの表情が痛みに歪む中、冷静に言葉を口にしたわたしは、バランスを崩した彼の首元に足を振り下ろす。
流石に首の骨を折ったら死ぬよなと思い、鉄板の方は完全に避けた蹴りではあるが、バランスを崩して回避が難しくなっているXANXUSさんは、そのまま地面へと体を叩きつけられる。
大きな音を立てながら、地面へと叩きつけられたXANXUSさんの表情はよく見えないが、かなりのダメージにはなっていそうだ。
「まだやりますか?別にわたしは構いませんが・・・・・・」
そんなXANXUSさんに対して話しかければ、彼からこれでもかと言うほどに殺気が漏れる。
これだけコケにされているのだから、彼が怒りを抱くのも無理はない。だが、わたしはそれに怯むことなく、XANXUSさんを見据えれば、勢いよく腕が振り上げられる。
すぐにそれを回避し、背後へと跳び退がる。同時に、独特な音が辺りに響き、同時に放たれる
「「「奈月!!?」」」
「奈月さん!!避けてください!!」
背後から隼人達の焦りの声が聞こえてくる。他にも複数の焦った声が聞こえてくるが、わたしはあまり気にすることなく、その場で手を構える。
「“零地点突破・
静かに紡いだ言葉と同時に、一瞬だけ死ぬ気の炎が手元で揺らぎ、冷気がぶわりと広がる。
同時にわたしの手元に衝突した憤怒の炎による一撃は、広がる冷気に伴うようにして八重の氷華へと姿を変えていく。
半分程炎が八重桜を模した氷華へと姿を変えたのを確認したわたしは、八重桜の中心に空いているわずかな窪みから放たれた炎を自身の中へと導く。
硬質な氷華が憤怒の炎により削れて行くが、零地点突破による重なった硬質な氷が簡単に壊れるはずもなく、全ての炎が打ち消されるまで残される。
「炎の補充、ありがとうございます♡」
某巫女狐なキャスターのように、笑顔で感謝の言葉を口にすれば、XANXUSさんは目を見開き、瞳に怒りを滲ませた。
「こんな・・・・・・こと・・・・・・あってたまるかど畜生がぁああああああ!!」
その瞬間、辺りに響く殺気混じりの怒声。
周りの空気が一気に張り詰め、警戒と驚愕の色が滲む中、わたしは冷静さを失うことなく、目の前にいる憤怒の化身を見据える。
先程までは、わずかな古傷だけの姿だったが、今の彼の顔には、大きな古傷が浮かび上がっており、殺意も、憎悪も、これまで以上の重さと鋭さを帯びていた。
目の前で繰り広げられるリングの回収。誰1人として自身の元に来ない駒。マフィアの世界を知ったばかりのヒヨッコに、翻弄されるしかない自分自身・・・・・・。
様々な要因が重なったことにより、とうとうXANXUSさんも噴火してしまったと言ったところだろう。
「おやおや、我慢の限界が訪れましたか。まぁ、仕方ないですよね?マフィアの世界を知ったばかりの小娘が、マフィアのボスになるためだけに教育を受けていた自分をおちょくるどころか、嫌味すら吹っかけてくるのですから。
ですが、そもそもの話、そちら側が卑怯な手を使ってまで一組織のボスの命を奪い、その罪を他人になすりつけようとした結果でしょう?
因果応報・・・・・・やってきたことの全ての結果が、巡り巡ってあなたの元へと全て返り、首を絞める原因になっているだけですよ。」
「黙れ!!!!カスの分際で好き勝手言いやがって!!!!マフィアのことなんざ何もしらねぇ小娘如きが偉そうにするな!!!!」
XANXUSさんの怒りに呼応するかのように、憤怒の炎が増幅する。
あれだけの炎を何回も撃っていたにも関わらず、未だに炎が大人しくならないとは、やはり、かなりのタフさを持ち合わせているようだ。
死ぬ気の炎は生命エネルギーが視認化できるようになっている物・・・・・・性質は違えど、あれだけの炎を燃え上がらせて、それでもなお平然としていられるのは、流石としか言いようがない。
「死にさらせ!!!!」
そんなことを思っていると、XANXUSさんが手元にある二丁の拳銃を構える。
それを見据えたわたしは、背後手に骸へと合図を送った。
「!!一旦離れますよ!!奈月からの合図です!!」
「「「!!?」」」
わたしの意図を組んだ骸は、すかさず隼人達にわたしからの合図が退避であることを告げる。
背後で4人の気配が散開する中、わたしは真っ直ぐとXANXUSさんを見据えた。
同時に放たれる憤怒の一撃は、あまりにも強力な物だった。しかし、すぐにわたしは自身の前で手を組み、その一撃を受ける。
吸収することができないのはすでに見破れていた。それならば、やることはただ一つ。
「“零地点突破・
自身に直撃する寸前、死ぬ気の炎をマイナスへ移行させ、その冷気を撃ち込まれた一撃へと触れさせる。
流石に衝撃が強すぎるが故に、無傷で済むような生やさしい物ではなく、確かな痛みに表情を歪めるが、放たれた一撃は次々と氷へと変化して行く。
次第に痛みは消えていく。氷も分厚くなるために、ダメージも軽微で霧散する。
かなりの長い一撃ではあったが、氷の盾は壊れることなく、放たれた炎を防ぎ切る。
「終わりにしましょうか。」
それを確認したわたしは、零地点突破により作り上げた氷を強蹴の一撃だけで破壊して、地面を強く蹴り上げた。
無機質にガラスが砕けるような大きな音を響かせながら、破壊された氷を突っ切り、XANXUSさんとの距離を一瞬にして詰めれば、無傷のまま全てを受け切っていたわたしの姿に、目を見開いて驚くが、すぐに鋭い眼差しを向け、わたしの方へと銃を向けようとする。
それを確認したわたしは、その手から拳銃を叩き落とし、憤怒の炎が灯るXANXUSさんの手首を上から掴んで封じた上で、無理矢理腕をクロスさせた。
「その炎、危なっかしいので封じさせてもらいますね。」
「!?」
わたしが口にした言葉に含まれたものが何か気づいたXANXUSさんの赤い瞳が、大きく見開かれてわたしに向けられる。
そして、何かを言おうと口が開かれるが、言葉を聞く前に自身の手にはめていたXグローブから放つ冷気を彼の炎にぶつけ、そのまま一気に凍らせた。
「わたしはわたしの居場所を守るため、あなたに負けるわけにはいかないのですよ。ようやく見つけた大切な光を・・・・・・わたしにとっての大切な止まり木を・・・・・・壊されるわけにもいきませんから。」
真っ直ぐと赤の瞳を見据えながら、わたしは自身の想いをぶつける。
目の前にいる、怒りと憎しみを宿す孤独な王と同じように、居場所を守りたいと言う想いを。
沢田 奈月
零地点突破を完成させ、灰燼へと帰す一撃すらも受け切ってみせた蒼穹の女王。
彼女は告げる、自身の想いを。例え、それが目の前の孤独な王の玉座を奪うことになろうとも。
XANXUS
圧倒的な力の前に、攻撃が許されなかった憤怒の王。最後の一撃すらも受けてみせた、目の前の女王に目を見開く。
自身の敗北・・・・・・それを、赤い瞳の先に見据えながら。
ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・
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骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
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リ「別にいらねーんじゃねーか?」
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雲「どっちでもいい。」