最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 ランチアと別れ、帰路についた女王達。
 しかし、彼女達が帰宅しようと歩みを進める中、どこからともなく、新たな始まりの合図が鳴り響いた。



それは、始まりの音だった

 ランチアさんと父さん達の3人と別れたわたしとリボーン、そして、ランボは、帰路に着くための道のりをゆっくりと歩いていた。

 朝帰りだったこともあり、空には晴天が広がっており、鮮やかな青で塗りつぶされている。

 

「ナツ、リボーンとどこに行ってたの?」

 

「ん?内緒だよ。とても楽しい一日を過ごすことはできたけどね。」

 

「え〜!リボーンだけズルいもんね!!オレっちだってナツと内緒の場所に行きたい!!」

 

「それはまた今度かな。今日はもう暗くなっちゃうからね。」

 

「ぷ〜・・・・・・!!」

 

 ランボを抱っこしたまま、歩みを進める中、彼から問われたお出かけ先。

 普段ならば、すぐにでもどこに行っていたのかを教えているところではあるけど、今回のお出かけはただのお出かけではなく、リボーンとのデートと言う名目で出かけていた。

 ただただ遊びに行っていただけではなく、特別な思いも詰まった一日は、できることならば、内緒にしていたいのである。

 

「残念だったな、ランボ。ナツはオレが独占したぞ。」

 

「ムッカァ!!リボーンばっかズルいもんね!!宝物を守るって話になってた時も、ずっとナツと一緒だったのに!!」

 

「それがオレとナツの運命だったって話だぞ。」

 

「誤解を招くようなことを言うんじゃない。」

 

 そんなことを思っていると、リボーンがとんでもないことを言い始めたため、呆れたように注意する。

 確かにリボーンはわたしとずっと一緒だったし、デートにも沢山誘って連れ出すを繰り返していたけど、わたしと彼はまだ恋人でもなんでもない。

 なのに、まるでお付き合いしてますなんて雰囲気を出さないでいただきたい。

 ・・・・・・うん、なんか色々とおかしいけどね。

 

「誤解じゃねーだろ。オレとナツはほぼ結ばれてるのと同じじゃねーか。」

 

「まだ、お付き合いなんてしてません。そもそも、そっちの想いに対して、わたしは明確に答えは出してないんだけど?」

 

「出ているも同然だと思うけどな。」

 

 赤ん坊の姿をしている癖に、自信満々にそう言ってくるリボーンに、少しだけ恥ずかしくなってしまったわたしは、彼の額に一発のデコピンをぶち当てる。

 「いって!?」と大きな反応を見せたリボーンは、わたしがデコピンを当てた額を抑えた。

 どうやら、体が小さいせいで、痛みが割と強く出たらしい。

 

 少しだけ申し訳なく思ってしまったが、お灸を据えたと言う意味では十分な痛みだと考える。

 これで、少しくらいはあらぬ誤解を残すようなことを言わなくなればいいんだけど。

 

「あはははははは!!リボーン、ザマァみろだもんね!!」

 

「うっせーぞアホ牛!!」

 

 デコピンを喰らい、痛みを覚えている様子のリボーンに、ランボが笑いながらバカにする。

 リボーンはすぐにランボに言い返すが、ランボに何かしらの制裁を与える様子はない。

 まぁ、多分だけど、わたしが間にいるからだろう。このままどんぱちを引き起こしたら、こっちの方にも影響が行く可能性がある。

 もちろん、リボーンならばわたしに影響を出さないように嫌がらせや制裁をすることもできただろうけど、ムキになってランボと容赦ない戦闘に発展した場合、そうもいかなくなる。

 まぁ、大人しくしてくれるならなんでもいいか。

 

「はいはい、そこまで。ランボも、いつもリボーンにやられっぱなしだから、リボーンがダメージを受けてるのを見て笑い飛ばしたくなったんだろうけど、挑発まがいなことはしないでね。

 折角争奪戦で怪我をすることなく終わることができたのに、大怪我を負っちゃうかもしれないよ?」

 

「は〜い・・・・・・」

 

 そんなことを考えながらも、リボーンを笑っていたランボに注意すれば、彼はすぐにリボーンを馬鹿にするのをやめた。

 ちょっとだけ不服そうではあったけど、ランボが怪我をしなくて済むのであれば、わたしは何度でも注意する。

 もし、リボーンと張り合おうと思っているなら、もう少し力をつけてからってね。

 

「一応、母さんに連絡は入れていたけど、大丈夫かな。怒ってなければいいんだけど。」

 

「ママンなら問題ねーだろ。」

 

「そうかもしれないけど・・・・・・。」

 

 まぁ、母さんならなんだかんだ許してくれそうと言うか、リボーンと一緒だからって理由で殆ど気にしていないような気もする。

 問題は、父さんがどうだったかだけど、さっき会った時はなんともなかったような・・・・・・?

 

「そう言えば、父さんはリボーンとの外泊に関して何も言ってこなかったな・・・・・・」

 

「パパンなら昨日、お猿さんになってたよ〜?ナツから連絡が入った時に、ムキーッて言ってたもんね!」

 

「ええ・・・・・・?」

 

「ナツには向けられてなかったからわからなかったかもしれねーが、家光の奴ならさっき会った時に思い切りオレに殺気を向けてたぞ。

 間違いなくナツに手を出してねーだろうなって言ってたな。」

 

 “まぁ、手を出さねーなんてことはなかったし、手を出さねー方が無理な話だったけどな”っとサラッと口にしたリボーンの声に、わたしは昨日の観覧車での出来事を思い出す。

 花火が目の前で広がる中、彼から行われたキス・・・・・・確かに、ガッツリと目の前にいる人はわたしに手を出してるな・・・・・・。

 

「・・・・・・顔が赤くなってんぞ、ナツ。」

 

「うるさいよ。いちいち指摘すんな。」

 

 鮮やかに蘇ったキスの記憶に、熱がたまる感覚を覚えていたら、揶揄うようにリボーンから話しかけられる。

 わたしの反応は、彼にとって予測できたものだったのか、くつくつと喉を鳴らすような笑い声が聞こえてきた。

 

「ナツ?どうしたもんね?」

 

「なんでもないよ、ランボ。ただ、ちょっと昨日のことを思い出しちゃっただけ。」

 

「???」

 

 腕の中にいたランボは、わたしとリボーンのやり取りの意味がわかっていないのか、不思議そうな様子を見せるが、すぐになんでもないと返す。

 5歳のランボに、こんな話はするもんじゃない。

 

「そう言えば、一昨日の夜会の後から9代目には会ってないけど・・・・・・」

 

「9代目なら、昨日のうちにイタリアに向かう飛行機をチャーターして帰っていったぞ。

 今回の争奪戦の元凶となったXANXUS達に乗っかってた奴らを徹底的に洗い出すって言ってたしな。

 XANXUS達の処罰や、そいつらの処罰、後始末など、やることが沢山あるって苦笑いしてたぞ。

 でも、ナツが少しでも安心できるように、できることはしておくって言ってたな。」

 

「あー・・・・・・なんか、大変なお仕事を押し付けることになっちゃったな・・・・・・」

 

「9代目はこれくらいなんてことないって言ってたぞ。ナツが様々な案を用意してくれたおかげで、五体満足で元気に過ごせるから、そのお礼も兼ねてるみてーだな。」

 

「・・・・・・そっか。お礼を言うのはわたしの方なんだけどな。突拍子もない提案を出して、その上で、マフィア界隈ではお尋ね者である骸の力も合わせた内容だったのに、それを9代目は裏があるなんて考えることなく信じてくれて、快く承諾してくれたから。

 マフィアから追放されて、本来ならば警戒されてもおかしくない存在との競合なんて、誰もやろうと思わないのに。」

 

「それは、9代目がナツを信じるって決めたからだな。マフィアを信じるナツを信じる骸と同様に、9代目は、骸を信じるナツを信じたんだ。

 だからこそ、今回の計画を成功させることができた。9代目自身も、ナツの機転があったからこそ、なんの損傷も受けることなく、命も守られたっ思ってるから、お互い様だと思うぞ。

 まぁ、どうしても気になる、礼を言いたいってんなら、イタリア語で手紙でも書いて、お世話になった分のお礼の品と一緒に9代目に送るって手もあるぞ。」

 

 リボーンの言葉に、わたしは数回瞬きを繰り返す。

 だけど、すぐに彼の言う通りであると考え、リボーンの提案に頷いた。

 

「イタリアに住んでる人に物を贈るとしたら、どこまで検閲に引っ掛からなかったかな・・・・・・」

 

「そうだな・・・・・・そこら辺は帰って調べたらいいと思うぞ。まぁ、生ものみたいなあまり日が持たない菓子系統や、規定数値しか贈れねー酒や飲み物みたいなのを避けて、尚且つ、9代目達が分け合って食えるものとかを贈ったらいいかもな。」

 

「だね。そこら辺はしっかり調べなきゃだ。」

 

 9代目に贈るものの候補を脳裏に挙げながらも、リボーンと話していると、ランボが何かを見つけたように空を見上げた。

 

「あ!でっかいトンボ見っけ!」

 

「あ、ちょ、こらランボ!!いきなり飛び降りたら危ないでしょ!?」

 

 それはオニヤンマのような大きなトンボだったらしく、ランボはそれに反応してわたしの腕から飛び降りた。

 すぐに彼を追いかけようと地面を蹴り上げる。しかし、その足は背後から聞こえてきた物音により止められる形となってしまった。

 

「え?」

 

 ミサイルのようなものが発射される音。2回に分けて聞こえてきたそれに驚いて足を止める。

 

「ナツ!!オレから離れろ!!」

 

 リボーンもその音に気がついたようで、すかさずリボーンがわたしに声をかける。

 離れろと言う言葉に、すぐに従おうと足に力を入れたが、“離れてはダメだ”と、一瞬の言葉が過り、リボーンの方から離れるのではなく、リボーンの方へと向かうように地面を蹴り上げる。

 わたしの行動に、リボーンは驚いたような表情を見せる。だけど、わたしがリボーンに手を伸ばしていたからか、彼もわたしの方に手を伸ばし返していた。

 

 “間に合え”・・・・・・内心で祈るように、死ぬ気の炎を灯して、リボーンに力一杯手を伸ばした。

 一瞬にして詰めた彼との距離。空気を裂くような飛行音が鼓膜を揺らす中、わたしの手は、リボーンの小さな手をしっかりと掴む。

 それを確認して彼を胸元に抱きしめ、近づいてくる音の正体を確認するように視線を向けた。

 そこにあったのは二発の弾丸。間違いなく、10年バズーカにこめることができる弾丸で、それは、真っ直ぐとわたしとリボーン目掛けて飛んできていた。

 

「ごめんね・・・・・・ナツさん・・・・・・っ」

 

 なんで10年バズーカの弾丸が・・・・・・?その疑問が脳裏を過ぎるなか、飛んできた弾丸越しに見えたのは、見知っている少年の姿だった。

 

「しょう・・・・・・いちくん・・・・・・・・・?」

 

 どこか泣きそうで、だけど苦しそうな表情を向け、言葉を口にする正一君の姿に、どうして、と言う疑問を向ける。

 しかし、その疑問がわたしの口から漏れる前に、思考の停止により、動けなくなっていたことにより、目前にまで迫ってきた弾丸を避けることができず、大きな爆発音と共に、わたしの意識が暗転していく。

 

 意識が飛ばされる中、大きな温もりに包まれたような気がした・・・・・・。

 

 

 




 沢田 奈月
 リボーンとのデートや、その際にされたキスを思い出して恥ずかしい思いをしながらも帰宅していた蒼穹の女王。
 しかし、もうすぐ帰宅できると思った瞬間、二発の10年バズーカの弾丸に被弾してしまい、意識を失うが、リボーンの温もりだけは絶対に手放さなかった。

 リボーン
 自身とのデートやキスを思い出して顔を赤らめる奈月を見て、ニヤニヤしていた最強の名を冠するヒットマン。
 帰宅の途中でどこからともなく放たれた二発の10年バズーカの弾丸の音に気が付き、奈月に離れるように指示を出す。
 しかし、何かを直感した彼女が、自身から離れることなく、自身の方へと逆に走り出し、泣きそうな表情をしながら手を伸ばしてくる姿を見て、彼女の方へと手を伸ばし返し、彼女の手を掴むと同時に、10年バズーカに被弾した。

 ランボ
 奈月とリボーンが内緒のお出かけをしていたことにかなり拗ねていた女王の雷の守護者。
 奈月に抱っこされていたが、大きなトンボを見て彼女の腕の中から飛び降りてしまい、奈月とリボーンが10年バズーカに被弾するのを目撃することになった。

ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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