最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 10年バズーカに被弾してしまい、10年の時を超えることとなった蒼穹の女王。
 意識を失った彼女を呼び覚ましたのは、大切なヒットマンの声だった。



果ての未来で、女王は目覚める

 意識を失って、どれだけの時が経ったのかわからない。

 ただ、まるで波に揺蕩うような感覚をひたすら感じ続け、川を流れる落ち葉のように、ゆらゆらと揺られ続けたことだけは覚えていた。

 

 だけど、今はその感覚を感じ取れない。広がるような花の匂いだけは感じていたけれど。

 

「・・・・・・ツ・・・・・・きろ・・・・・・。」

 

 そんなことを考えていると、どこか遠くから声が聞こえて来る。

 その声は、わたしがよく知る人の声で、大切な彼のものだった。

 

「ナツ。起きろ。どうやら、厄介なことになっちまったみてーだぞ。」

 

 優しく触れた大きな手のひらの温もり。

 その温もりと、ハッキリと聞こえてきた大人のリボーンの心地の良い低音の声に従うようにして目を覚ます。

 ずっと目を閉じていたせいか、一瞬だけ世界が眩く白けた。

 

 何度か瞬きを繰り返すことにより、自身の視界を光に慣れさせ、ゆっくりと体を起き上がらせる。

 わたしの側にいたらしいリボーンは、わたしの背中に咄嗟に手を添えて、ゆっくりと起き上がらせた。

 

 しっかりと体を起き上がらせたのち、光に慣れた目を静かに開く。

 それにより視界に入り込んだのは、屋内の庭園と思わしき場所の中央に置かれている、一つの棺桶だった。

 

「・・・・・・は?」

 

 まさかの事態に思わず間抜けな声を漏らす。

 敷き詰められている色とりどりの花々と、太陽程眩しくはないが、普通の灯りに比べたら遥かに眩しい光を放つ大きな灯り。

 慌てて背後に視線を向けてみれば、そこには、ボンゴレ10代目、ここに眠ると言う文字が記された墓標だった。

 

「え?は?棺桶・・・・・・?墓標・・・・・・?わたし、未来では死んじゃってるの・・・・・・?」

 

 直面した現実に混乱するままに言葉を紡げば、わたしのすぐ目の前にリボーンが手を差し伸べてきた。

 すぐにその手に自身の手を重ねれば、彼はわたしの体を軽々と引き上げ、棺桶の中から外に連れ出してくれた。

 

「どうしてこんな・・・・・・」

 

「・・・・・・流石にオレでもこればかりはわからねーな。ただ、10年バズーカで撃たれたことによりここに飛ばされたってことは、これが現実なんだろうさ。

 だが、正直言って、ナツが簡単に殺されるとは思えなくてな。何か、裏があるような気がするぞ。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

 リボーンの冷静な分析に耳を傾けながら、わたしは目の前にある棺桶と墓標にそっと触れる。

 これは・・・・・・屋内墓地・・・・・・なんだろうか?いや、それにしては墓地らしさはないし、手入れされている屋内庭園の中央に、ポツンと孤立して置かれ過ぎている。

 

「・・・・・・前世で神々の名を冠したアラガミってエネミーを倒すゲームで、似たような構図の墓を見たことあるし、それと似たようなものなのかな。

 プレイヤーの先輩に当たる登場人物が命を落とした時、移動する要塞のような乗り物の庭園の中央にお墓あったけど・・・・・・。」

 

「CHAOSだな・・・・・・。どんなゲームだそれは。」

 

「スタイリッシュアクションゲーム。剣形態と銃形態の武器をガシャガシャ切り替えながら、近距離攻撃と遠距離攻撃を使い分けながらでっかいエネミーを討伐するんだよ。壮大なBGMをバックに流しながらね。

 銃形態の弾丸はエディットが可能で、メテオ弾とか作って遊んでたっけなぁ・・・・・・。

 まぁ、難易度が上がるにつれてちゃんと考えないとクソゲー気味になる任務とかあって大変だったけど。」

 

 特にマガ●キュ●ビはクソゲーだった記憶しかない。殺生石めちゃくちゃうざったらしかったな。

 結局キュ●ビ武器の強化の最終できなかったし・・・・・・。

 

「・・・・・・にしても、なんで正式な墓地とかじゃなくて、屋内の庭園に棺桶と墓標があったんだろ。

 古い時代でもあるまいし、墓荒らしなんていないだろうに・・・・・・」

 

「何か理由がありそうなのは確かだな。ナツが死んでるってのも腑に落ちない。こんなもんも棺桶に入ってるしな。」

 

 そう言ってリボーンが棺桶の中から取り出したのは一つの瓶だった。中には錠剤が一つ入っており、カラカラと瓶に当たって音を奏でている。

 

「毒薬?・・・・・・いや、なんか違う気がする。」

 

「ああ。見たことねー錠剤だしな。とりあえず、こればかりは何かしらの方法で調べてみるか。」

 

「何かしらの方法・・・・・・ね。骸がスキルを貸してくれたら畜生道を使ってネズミを召喚できたけど、どうも繋がりが薄いんだよなぁ・・・・・・。」

 

 リボーンとわたしは、二人揃ってその場で首を傾げる。

 どう言う状況だ・・・・・・?と困惑を浮かべながら。

 

「ところでリボーン。なんでそっちの姿なの。」

 

 どうしたものかと考える中、ふと、脳裏を過った疑問を口にする。

 10年バズーカに撃たれた時は、リボーンは確かにアルコバレーノとしての姿をしていたはずだ。

 だと言うのに、なぜか今は呪解状態に移行しており、わたしの隣に並んでいる。

 一体どうしてその姿をしているのやら・・・・・・。

 

「ああ、これか。10年バズーカに撃たれたあと、時空を超える波の中にいる時、ナツが意識を失ってたからな。

 咄嗟に神谷幸弥からもらったブレスレットを使って、呪解状態に移行して、ナツを抱え込んだんだ。

 あのままじゃ、間違いなくオレはナツと逸れてたからな。意識を失っだ場合、腕にもあまり力が入らねーし、流石にナツと離れるのだけは避けたかったんだ。

 まぁ、結果的にその判断で避けることはできたが、気がついたらオレもナツと同じ棺桶の中に、ナツを抱えたまま入り込んでいた。」

 

「うっわ、狭そう・・・・・・」

 

「確かに狭かったぞ。本来棺桶は人が一人入るサイズだってのに、大の大人と、大人になってる途中の女がぎゅうぎゅう詰めに入り込んでたんだからな。

 まぁ、ナツは体が細いし、そこまで苦じゃなかったが、まさか棺桶で目を覚ますことになるとは思いもよらなかったぞ。」

 

 リボーンの言葉に静かに同意する。わたしもまさか、目を覚ました瞬間、棺桶の中でしたなんてことになろうとは思いもよらなかった。

 某捻れた世界で学園生活を送ることになるソシャゲのプレイヤーも、目を覚ましたら棺桶でしたって展開を送ることになっていたけど、あくまであれは二次元だけのものだと思っていたのに、こうしてリアルで経験することになるなんてね・・・・・・。

 

「ただ、これも神谷幸弥が知ってる何かの一つであることはわかったぞ。オレがナツと同じ棺桶で目覚めることを知っていたかのように、こんなもんが入り込んでいたしな。」

 

 事実は小説よりも奇なりか・・・・・・なんて遠い目をしたくなっていると、今回の事象は、神谷さんの想定内だったようであることを告げられる。

 どう言う意味だと思いながら、リボーンの方へと視線を向けてみれば、いつも彼がブレスレットを着けている腕に、見たことないブレスレットが追加されていた。

 見た目は、リボーンが今も着けてる呪解用のものとそっくりだったが、どうもブレスレットに使われている素材と、呪いを解除するための刻みがかなり違うようで、何度か瞬きを繰り返す。

 

「・・・・・・リボーンがいつも使ってる奴とはちょっと違うブレスレットだね。」

 

「ああ。しかも、この刻みはこっちのとかなり違うようで、身体がかなり軽い。

 感覚からして、完全に呪解できてるような状態と言えるだろうな。まぁ、ブレスレットを外したら、すぐに呪いは戻って来るようだがな。」

 

 いつもとは違うブレスレットだと思いながら、感想を口にしていると、明確な違いが発生していることをリボーンに教えられる。

 ・・・・・・完全に呪解できてる状態ではあるけど、ブレスレットがなかったら呪いが返ってくる・・・・・・?

 

「なんでそんなことわかるの?」

 

「試したからだな。」

 

「試しちゃったかぁ・・・・・・」

 

 それでもしものことがあったらどうするんだよと呆れながらも、わたしは棺桶と墓標に視線を向け、しばらくの間無言になる。

 時間を超える際、リボーンが呪解してなかったら、離れ離れになっていた・・・・・・か。

 

「状況はよくわからないけど、リボーンが一緒で良かった・・・・・・。もし、いなかったら・・・・・・・・・」

 

 もし、リボーンがいなかったら、わたしは、きっとよくわからない状況の中パニックを起こして、冷静な分析を行えていなかったかもしれない。

 もし、リボーンがいなかったら、不安に押し潰されていたかもしれない。

 それを想像しただけで、わたしはわずかに体を震わせる。見知らぬ場所で、一人取り残されたりしたら、わたしは・・・・・・。

 

「・・・・・・ナツ。」

 

「!」

 

 嫌な想像をして、表情が曇る中、穏やかな声音で名前を呼ばれる。

 視線を静かにリボーンへと向ければ、すぐに大きな温もりの中へと引き寄せられた。

 ぽすん・・・と、そのまま倒れ込めば、背中にしっかりと腕を回され、頭を優しく撫でられる。

 

「大丈夫だ、ナツ。オレは、ちゃんとナツの側にいるぞ。」

 

「・・・・・・・・・うん。」

 

 リボーンの声がすぐ近くで聞こえ、彼の温もりを強く感じ取れる状況に身を置かれ、恐怖にも似た寒気が落ち着いていく。

 リボーンはちゃんとここにいる・・・・・・その事実は、少しだけ寒さを感じていた手足に確かな温もりを取り戻してくれた。

 

「・・・・・・ところでだ、ナツ。」

 

「ん?み゛!?」

 

 そのことにホッとしていると、リボーンが何やら一段と低い声を出してわたしの名前を呼ぶ。

 不思議に思い、反応をすれば、そのまま頬を引っ張られた。まさかの行動に思わず間抜けな声を出す。

 視界に入っているリボーンは、どこか目が笑っていなかった。

 あ・・・・・・怒ってる・・・・・・その表情から彼の感情を察してしまったわたしは、思わず引き攣った笑みを浮かべてしまった。

 

「少しだけ無防備が過ぎるんじゃねーか?自身を好いてる男の顔を胸元に押し付けるとはどう言う了見だ?」

 

「みぃ・・・・・・りゃって、リボーンがはにゃりぇひゃいひょうで怖かっひゃんらもん・・・・・・」

 

 どうやら、リボーンはわたしが彼を抱き寄せた際の状態に対して物言いたくなっていたようで、目元が笑っていない怒った笑みを浮かべていたようだ。

 そんなリボーンに対して、あの時のわたしも必死だったことを告げれば、リボーンはしばらくの間わたしのことを見つめた後、深く溜め息を吐いた。

 そして、わたしの頬から手を離し、やれやれと首を振る。だけど、その際に浮かべた笑みは、穏やかであり、同時に愛しさが溢れたような笑みで、少しだけ顔が熱くなる。

 

「何だ?お前はオレが離れてしまいそうだから、あんな風に抱きしめてきたのか?」

 

「悪いですかぁ〜・・・・・・?」

 

「CHAOSだな。誰もそんなことは言ってねーぞ。」

 

 そう言ってリボーンはわたしの唇へとキスを落としてくる。

 不意打ちのキスに、びっくりして肩を振るわせれば、くつくつと喉を鳴らすような笑い声が聞こえてきた。

 そのことに軽く拗ねていると、おでこの方にも軽くキスを落とされた。

 

「それだけ、ナツの中でオレが大きな存在になっていたってことだろ?お前に取ってオレは、それだけ離れ難い存在になっていたのを示す行動だったわけだ。」

 

 指摘された事実に羞恥心を抱き、思わずフイッと彼に背中を向けてしまう。

 図星を突かれたと示しているのと同じ事であるとしても、反応するのは少しばかり癪だった。

 わたしの反応が面白かったのか、リボーンは笑い声を漏らす。

 

「!?奈月さん!!・・・・・・と、リボーンさん!?いや、リボーンさんで合ってるのか!?」

 

「いやいやいやいや、オレ達が知ってる小僧はちびっこ・・・・・・いや、でも気配が似てねーか!?」

 

 軽く拗ねつつリボーンに文句を垂れていると、背後から声が聞こえて来る。

 低くはなっているが、聞き馴染みのある声音を若干低くした感じのものであることに気がついたわたしとリボーンは、すぐに目を丸くして背後に視線を向ける。

 

 そこにあったのは、随分と身長が高くなっている隼人と武の姿だった。

 

 




 沢田 奈月
 10年バズーカに被弾した結果、リボーンと共に果ての未来へと飛ばされてしまった蒼穹の女王。
 リボーンが離れてしまいそうだったからと言う理由から、彼を思い切り抱きしめた結果、胸元にガッツリ抱えてしまったので怒られた。
 その後、自身がかなり不安になってしまう程、リボーンが大切になっていたことをリボーンから指摘されて拗ねていたところ、成長した隼人と武から声をかけられる。

 リボーン
 10年バズーカに被弾しそうになったところ、奈月の胸元に思いっきり顔面が直撃してしまい、大混乱しながら未来に飛ばされた最強を冠するヒットマン。
 目を覚ましたら棺桶の中に奈月と一緒に入っていたため、かなり驚いたが、先に目を覚ましていたため、彼女が目を覚ますまで待っていた。
 自身を好いてる男に無防備を晒すなと怒りながらも、奈月の離れたくなかったと言う言葉にニヤけるのを抑えながら揶揄っていたが、いきなり現れた大人になった獄寺と山本に少しだけびっくりした。
 こっちの姿のオレを、こいつらは見たことないのか・・・・・・?

 獄寺&山本
 遥か先の未来で、たまたま一緒に行動を取っていた大人になった女王の両腕。
 女王が眠る屋内庭園に足を運んだところ、幼くなった最愛の女王と、なぜか大人の姿をしてるヒットマンと思わしき男性が視界に入りパニックに陥った。


ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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