最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 これからの方針を決めた女王達は、新たに行動を取り始める。
 そんな中、女王の片腕たる雨の守護者は、ヒットマンたる青年に、一つの質問を口にした。



非7³線

 これからやるべきことを決め、一旦は拠点となる地下アジトの中で過ごすことになったわたしとリボーンは、わたし達の前を歩く隼人と武に案内されながら、広い廊下の中を歩いていた。

 地下アジトと言うには、あまりにもおしゃれな廊下で、まるで洋館の中を歩き回っているかのようである。

 しかも、床が意外にもカーペットで深々だ。ふかふかなカーペット、土足で踏んづけちゃってるけど。

 

「とりあえず、一番近い位置にいるのは門外顧問の1人であるラル・ミルチみてーだから、オレと獄寺で迎えに行ってくるぜ。」

 

「ラル・ミルチは、元々報告のためにこっちに向かってる途中なので、すぐに合流できると思います。

 まぁ、オレ達が案内しねーと、本来の拠点の入口もわからねーと思いますし、始めっから迎えに行く予定でしたけど。」

 

「え?仲間にも拠点の入口を教えてないの?」

 

「ああ。どこでミルフィオーレの連中がうろついてるかわからねーからな。本来の入口とかは、全部、ファミリーと一部の幹部格のみなんだぜ。」

 

「ちなみに、これは奈月さんからの提案っス。念には念をっていつもいくつもの手を打ってるんスよ!流石です!」

 

「まぁ、プロなら幾重にもプランを重ねて用意しておくもんだからな。ナツはしっかりとその知識を入れているらしい。

 そもそもの話・・・・・・リング争奪戦が起こった際の立ち回りも、いくつかプランを用意していたしな。」

 

 リボーンが口にした言葉に、隼人と武はやっぱりかと笑い声を漏らす。

 彼らにとって、どうやらわたしは、いくつものプランを用意して、状況に応じて使うプランを変えていく存在と認識されているようだ。

 

 まぁ、事実、わたしはOLの時からずっと複数のプランを用意するタイプの人間だったため、否定する気はない。

 これが失敗したらこれ、状況によっては、考えておいた複数のプランを組み合わせることで、乗り越えてきたのだから。

 

「そういやぁ、こぞ・・・・・・いや、リボーンって呼んだ方が良さそうだな。」

 

「ん?どうかしたか、山本。」

 

 そんなことを考えていると、武がリボーンに声をかける。

 彼から話しかけられたリボーンは、少しだけ首を傾げながら、自身の名前を呼んできた武に、返事をする。

 なんとなくだが、クエスチョンマークが彼の頭上をくるくる回ってそうな雰囲気だ。

 

「さっきから気になってたんだけどよ、体は大丈夫か?体調が崩れてるようだったら、すぐに自室の方へと案内するぜ?」

 

「は?体調の異常だと?」

 

 クエスチョンマークを頭上でくるくる回しているリボーンを想像して、ちょっと可愛いかも・・・・・・なんて思っていると、武がリボーンの体調を気にする。

 まさか、そんな質問が飛んでくるとは思わなかったのか、リボーンは目を丸くしたが、彼の問いかけに関して考え込んだ。

 

「・・・・・・ああ。ひょっとして、ブレスレットを外してみた時に感じたあの息苦しさや気分の悪さのことを言ってんのか?だとしたら、問題はねーぞ。これがあるからな。」

 

 すると、リボーンは武の問いかけの意味に気づいたようで、思い出したように言葉を紡ぐ。

 その答えを聞いて、わたしは目を見開いた。同時に勢いよく視線をリボーンに向ければ、彼はわたしの視線に気づいたように、視線をこちらへと向けてきた。

 

「と・・・・・・心配かけて悪かったな。実は、ブレスレットによる身体変化を調べる過程で、一時的に最悪な気分になってな。

 体が重いわ、頭は痛くなるわ、吐き気はするわ、ムカムカするわでかなり厄介な状態になっていた。

 だが、今は大丈夫だぞ。このブレスレットがあるおかげで、体調は良好なんだ。気だるさもなければ、呪いの煩わしさもねーぞ。」

 

 わたしの視線から、何を訴えようとしたのか理解したのか、リボーンは小さく笑いながら大丈夫だと告げてきた。

 そのことにホッとしていれば、彼は口元に浮かべた笑みを深め、かなりの近距離にまで顔を近づける。

 目測して約十数センチ。少しでも顔を上に上げれば、目の前にいる彼の唇に自身の唇が触れそうだった。

 

「・・・・・・これでわかっただろ。心配かけまいと黙ってることが、逆に心配の引き金にもなるってな。

 これを気に、ナツもちゃんと、素直に思ったことや、自身の体調の変化、不安や辛さを吐き出せるようになれよ。今、オレが見せてやった手本のようにな。わかったか?」

 

「う、うん・・・・・・」

 

 相変わらずこの人は近い・・・・・・と思いながらも、リボーンから告げられた、心配をかけないように黙るよりは、しっかりと伝えた方がいいと言う言葉に頷き返せば、彼は穏やかな笑みを浮かべて、わたしの頭を優しく撫でる。

 

「体調の変化について聞いてきたってことは、やっぱりこっち側の時代には妙なもんでも発生してるんだな?」

 

「ああ。非7³線(ノン・トゥリニセッテ)って、呼ばれてる物が広範囲で放射されててさ。アルコバレーノの体には毒みてーなもんだな。」

 

「奈月さんは、アルコバレーノにかかってる呪いの力を増幅して、命が削れていくレベルで蝕んでいるのかもしれないと予測していました。

 そのため、本来なら敗れるはずがないアルコバレーノは満足に力を発揮することができない、もしくは、自身の能力を使ったら、その反動で命が削れて動きが鈍くなり、ミルフィオーレの襲撃に対抗することができなくなったのではないかと・・・・・・」

 

 武と隼人の話を聞き、わたしとリボーンは顔を見合わせる。

 そして、合点がいったことを確認しては、静かにその場で頷いた。

 

「なるほどね。それなら辻褄が合う。リボーンが動き難い状態に陥る理由も、今のリボーンがそれを無効化してる状態にある理由もね。」

 

「ああ。恐らくだが、このブレスレットの影響だろうな。今のところ、アイツらの姿が確認できてねーが、もし、アイツらもこの世界にいるのだとしたら、オレはブレスレットをつけてる間、体調を崩すことはないと結論付けることができる。」

 

 わたしとリボーンの会話の意味がよくわからないのか、隼人達が首を傾げる。

 そんな2人に、わたしとリボーンは、何の話をしているのか伝えるために言葉を紡いだ。

 

「リボーンが使ってるブレスレットは、少々特殊なブレスレットでね。わたしの知り合いが作った可能性が高いんだ。」

 

「ブレスレットの効能としては、アルコバレーノの呪いの解除でな。

 一つだけだと普通に気分が悪くなるが、二つ着けている状況だと、完全に呪解しているような状態になるらしく、かつてのオレ自身の能力を完全に取り戻してる状態となる。」

 

「ブレスレットの製作者は、神谷幸弥さん。わたしがよくお世話になっていた水月輝石商店と呼ばれる天然石のお店のオーナーさんで、幻月・・・・・・現れる時と、現れない時がある月のようなアルコバレーノと称される、特異な青年と繋がりがある人なんだ。」

 

「「!?」」

 

 幻月のアルコバレーノと言う言葉に、隼人達は目を見開いて固まる。

 まぁ、まさか、8人目のアルコバレーノが実は存在していました、なんて話を聞かされてしまうとは思わなかっただろうし、当然の反応と言えるだろう。

 

「他にも、神谷さん・・・・・・と言うか、その幻月のアルコバレーノと称される存在は、白銀と白金が混ざったような色合いの死ぬ気の炎を持ってるようでね。

 死ぬ気の炎に含まれている効能としては、浄化だと言っていたようだよ。

 敵対者である白蘭・・・・・・だっけ?その人が彼の存在を把握しているか否かで、状況はかなり変わってくると思う。」

 

「そこで、オレとナツは神谷幸弥と、8人目のアルコバレーノであるメテオライトも探すつもりでいる。

 まぁ、オレの呪解状態がどれだけ続くかはわからねーが、なるべくやれることはやっていくつもりだ。」

 

 そんな2人に対して、わたしとリボーンは、ファミリーをかき集めると同時に、神谷さんとメテオライトさんの2人を探す予定であることを口にする。

 まぁ、リボーンの言ってる通り、彼の呪解状態がどれだけ続くかはわからないから、無茶をさせるわけにもいかないけど。

 

「そう言うことでしたら、オレと山本もその神谷って奴と、メテオライトって奴を探しますよ!」

 

「まずは近場にいるメンバーを集めて、その後その2人も探そうぜ。もしかしたら、上手く隠れてんのかもしれねーしさ!」

 

 そんなことを考えていると、隼人と武の2人も、神谷さんとメテオライトさんを探す手伝いをすると言ってくれた。

 わたしとリボーンが2人に応えるように頷けば、2人は頼もしい笑みを浮かべて頷き返してくる。

 

「じゃあ、まずはラル・ミルチを迎えに行かねーと。」

 

「ああ。報告も聞きたいし、二手に分かれて探すか。」

 

「だな。ナツとリボーンは、まだ拠点から離れねー方がいいだろうし、とりあえずはオレ達だけで探そうぜ、獄寺。」

 

「今の時代がどう言う状況に陥ってるのかわからねー奈月さんとリボーンさんを無理に外に出すわけにも行かねーな。一旦はゆっくり休んでもらうか。」

 

 そして、目の前で今からやる行動を改めて整理しては、自分達の役割を確認する。

 その姿を少しだけ見つめたわたしとリボーンは、何度か瞬きを繰り返し、互いに顔を見合わせた。

 ・・・・・・何と言うか・・・・・・・・・・・・

 

「しっかり連携取れてるね・・・・・・」

 

「あの2人がまさか、ここまで連携を取るための行動ができるようになるとはな・・・・・・」

 

 どちらかと言うと衝突が多めだった隼人と武の2人が、ここまで組織の歯車としてしっかり連携を取ることができるようになっているとは思わず、感心半分、驚き半分で言葉を交わす。

 わたしとリボーンの反応を見た2人はと言うと、気まずさと恥ずかしさが混ざったような表情をして、苦笑いをこぼしたり、頬を掻いたりと、様々な反応を見せた。

 

「その・・・・・・一回奈月さんの前で、オレと山本は大喧嘩しちまったことがありまして・・・・・・。

 それを奈月さんにめちゃくちゃ怒られたことがあるんスよ・・・・・・。」

 

「しかも、ちょうどナツの体調がガッツリと崩れていた時でさ。オレと獄寺を怒鳴ったあと、そのままぶっ倒れちまったんだ。」

 

「それを見たリボーンさんと骸とヒバリの3人から、本気で怒られたって言うか・・・・・・死ぬかもしれねーって思っちまうことをされまして・・・・・・」

 

「女子からもめちゃくちゃ怒られたし、最終的にディーノさんや、ナツの親父さんまで出てくる大問題になっちまってさ・・・・・・。

 それ以来、喧嘩しねーように連携を取るために話すようになったんだよな・・・・・・。」

 

「ついでに、リボーンさん、骸、家光さん、跳ね馬の4人から缶詰状態で連携とはなんたるか、組織とはなんたるか、女性を扱う時はどうするべきかを学ぶ特別隔離講習をさせられたんスよ・・・・・・」

 

「間違ったらガッツリと死にそうなくらいの訓練をさせられるか、仕置きとして何かが爆発するかだったよな・・・・・・」

 

 ・・・・・・なかなか2人してやらかしていたご様子。

 体調が崩れていたってことは、ちょうどブラッドウィークにでも突入してたのかな?

 

「こっちの姿のオレがブチ切れなくてよかったな、お前ら。言っとくが、こっちの場合、お前らに対する対処は、そんな軽度のもんじゃなかったぞ。」

 

 そんなことを思っていると、隣にいたリボーンがどすの利いた声で隼人達に呪解状態の自分がきれなくてよかったなと告げた。

 わずかに殺気立っている様子から、隼人と武も本能的に無事では済まないと思ったのか、冷や汗をダラダラと流し始める。

 

「一応はこってりと扱かれたみてーだから、忠告までに留めておくが、くれぐれもこれからもナツに余計な負担をかけんじゃねーぞ。

 その時は、こっちもそれ相応の対処をさせてもらうからな。」

 

「「はい・・・・・・肝に銘じておきます・・・・・・」」

 

 鬼気迫るリボーンの様子に、隼人と武の2人は縮こまる。

 うーん・・・・・・このヒットマン、怒らせたらやばいな・・・・・・。

 

 

 




 沢田 奈月
 未来の両腕達のやり取りに驚いていたら、まさかの経験をお出しされてしまい遠い目をしてしまった蒼穹の女王。
 とはいえ、2人がしっかりと学んだことを活かそうとしているようなので、苦笑いをこぼしながらも、過去の彼らもちゃんとしてほしいなと思っている。

 リボーン
 奈月が体調を崩していると分かっていながらも負担をかけてしまったことがあるらしい未来の両腕に、軽くキレかけた最強を冠するヒットマン。
 自身が不調を口にしては、素直に報告することに関して、手本を見せながらも女王であり最愛でもある少女に少しだけ注意した。

 大人獄寺&山本
 成長してからもやらかした経験ありな未来の両腕。
 やらかしの後に行われた地獄のような日々が相当堪えているのか、今は喧嘩しないようにしっかり連携中。

ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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