最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

365 / 385
 霧属性の炎をまとう大きなチーターと邂逅した女王とヒットマン。
 2人の前に現れたチーターはと言うと、目の前にいる女王に甘えるように喉を鳴らしていた。



でかふわの甘えん坊と女王様

「まさか、こんな子が小さな箱の中に入り込んでいるとはね・・・・・・」

 

「だな。普段は匣の中で炎の塊にでもなってんのか?」

 

「うーん・・・・・・それはわからないけど・・・・・・」

 

「みゃう?」

 

「・・・・・・可愛いからいいかな。」

 

「そうか。まぁ、チーターはそもそもが猛獣の中でもかなり人に慣れさせやすい獣ではあるし、小さい頃から育てていれば、その分飼い主に甘えやすくなるとも聞く。

 もちろん、猛獣であることから絶対に安全だとは言い難いが、それでも、外国の方だとペットとして飼われてることもあるからな。

 どんな力があるのかは未知数だが、一緒に戦ってくれる相棒になってくれるかもな。」

 

 わたしのことを押し倒したまま、目の前で大人しくしているチーターの頭を撫でながら、ゆっくりと体を起き上がらせれば、チーターはすぐにわたしの上から少しだけ離れ、座り込んだ状態になったのを確認するなり、ぽすりと膝に頭を乗せてきた。

 頭を優しく撫でてみれば、ゴロゴロと喉を鳴らし、時にはみゃう、みゃうとお喋りをするように鳴き声を漏らす。

 

「・・・・・・チーターって鳴き声、がおーじゃないんだね。」

 

「ああ。確かに、ライオンやトラは猛獣らしい声で鳴くが、チーターは猛獣のような声で鳴けるような仕組みを持ち合わせてねーからな。

 スピードに特化した進化をしてるせいもあり、喧嘩もあまり強くないため、どちらかと言うと、でっかい家猫みたいな感じらしい。

 まぁ、猛獣の本能がないわけじゃねーから、正しい扱い方をしなきゃ、危ねーことに変わりはねーがな。」

 

「なるほど。」

 

 とは言え、本当にこの子はかなり甘えん坊のようで、ゴロゴロと喉を鳴らしながら、わたしにピッタリとくっついて来ているため、リボーンが言う危険性が見当たらないのだが、猛獣であることに変わりないと言う言葉はしっかりと頭に入れておこう。

 

「ん?何か首についてる。」

 

「あ?なんだ?また未来の桜奈からの手紙か?」

 

「多分・・・・・・?」

 

 そんなことを思いながら、チーターを優しく撫でていると、首元に何か手紙が提げてることに気がつく。

 すぐにそれを外して開いてみれば、先程の業務報告にも似た手紙とはどこか違う雰囲気の手紙が姿を現す。

 

 

 

 ────────────────────

 

 過去のわたしへ

 

 この手紙を見ていると言うことは、どうやら

ちゃんと彼女を呼び出すことができたようだね。

 彼女は霧チーター(ゲパルト・ディ・ネッビア)と言って、霧属性の力を持

つアニマル型の(ボックス)兵器と呼ばれる存在なんだ。

 まぁ、兵器とは言うけど、ちゃんとした意思

も、性格も、心も、魂もしっかりと宿っている

子だからね。

 兵器としてではなく、大切な家族、大切な相

棒として過ごしてあげてほしい。

 

 この子は、形態変化(カンビオ・フォルマ)と呼ばれる特殊な力を持

ち合わせていて、形態変化(カンビオ・フォルマ)と言う言葉を口にす

ることにより、様々な力を発揮することができ

るようになる。

 

 どんな力かと言うと、まぁ、霧属性の力を増

幅させることができる武器へと姿を変える感じ

になるかな。

 

 形態変化(カンビオ・フォルマ)をした時、この子はわたし達が使用

している大鎌や槍へと姿を変える。

 常に霧属性の炎を宿している状態になるから

、幻術と槍術、大鎌による攻撃を繰り出せるよ

うになる。

 

 これらが可能になったのは、元からあった匣

をわたし達が使用しやすいように改良を重ねた

結果によるもので、彼女はそのプロトタイプな

んだよ。

 最初は、本当に上手く行くかわからなくてね。

一応、超直感も用いて、どこをどうするのが最

適かの案を出していたし、問題はないと感じて

いたけど、不安は抜けきらなかったものだよ。

 でも、彼女がしっかりとその疑問に答えてく

れたおかげで、現在、わたし達全体の(ボックス)兵器は

最終調整まで終えている。

 これらに関しては、然るべき時にみんなの手

元に行くように手配してあるから安心してほし

い。

 

 ああ、これに関しては、白蘭に悟られたらマ

ズいから、いざという時の最終手段として力を

発揮させる方が正解だから忘れずに。

 然るべき時が来たら、相手の攻略本に存在し

ていないバグによる対抗手段を一気に解放して

撹乱しよう。

 

 ただ、別の手紙にも書いていた通り、この子

は桜奈としてのわたしの側面が強い寂しがり屋

で甘えん坊な女の子だから、なるべく構ってあ

げてね。

 何なら、霧チーター(ゲパルト・ディ・ネッビア)ではなく、彼女を個別で

識別できるように名前をつけてあげてもいいか

ら、その子と一緒に過ごしてる間、しっかりと

可愛がってあげてよ。

 

 みんなが集まるまで、そこまで時間はかから

ないと思うから、集まった時は力を合わせて、

彼の悪夢を終わらせてほしい。

 

 父さんもわたしやおじい様程ではないけど、

超直感を持ち合わせている分、時間は掛かれ

ど合流してくれるのは間違い無いから、父さ

んの力もしっかり借りてね。

 

 ああ、そうそう。拠点内には父さんの(ボックス)

保管している場所があるから、父さんが合流

したら渡してあげて。

 内緒にして作らせておいたものだから、び

っくりされちゃうと思うけど。

 

 武運を祈る。この悪夢を断ち切ることがで

きるのは、過去から来たことにより、第三者

の視点を持ち合わせることができる君達だ。

 

 ────────────────────

 

 

 

 手紙に記されている文字を最後まで読み終えれば、リボーンは納得したような様子で小さく頷く。

 そして、わたしの膝に頭を乗せて、ゴロゴロと喉を鳴らす霧チーターに手を伸ばし、優しくその頭を撫でつけた。

 

「どうやら、桜奈は完全にこっち側の人間になっちまったようだな。」

 

「うん。でも、正直言って予想通りな気もするよ。わたしは寂しがり屋で甘えん坊な桜奈でありながら、幾重にも知略を重ねて最適解を選択し、同時に、あらゆる出来事に対する予防線を張り巡らせる慎重な優等生の奈月でもあるのだから。」

 

「フッ・・・・・・そうだな。それこそ、オレが本気で惚れた女だ。」

 

「サラッと言わないでくださーい。」

 

「みゃうみゃうみゃー!」

 

 サラッと告げられたリボーンからの告白にツッコミを入れていると、わたしの膝でゴロゴロ喉を鳴らしていた霧チーターも訴えるかのように連続の鳴き声を口にする。

 まさかの存在からの反応に、リボーンは少しだけ驚いた様子を見せた。

 

「・・・・・・本当にこいつ、桜奈の性格が反映されてんな?」

 

 どうやら、霧チーターからも言い返されるとは思っていなかったようで、リボーンは何度か瞬きを繰り返しながら、自身を見上げる霧チーターに視線を向ける。

 その姿にわたしは、小さく笑い声を漏らした。

 

「ふふ・・・・・・確かに、同じタイミングで文句を言ってるね、みるく。」

 

「!みゃう!」

 

「みるく?随分と可愛らしいネーミングだな。」

 

 わたしが口にしたみるくと言う言葉に、リボーンがキョトンとした表情を見せる。

 反対に、わたしがみるくと呼んだ霧チーターは、自身の呼び名であるとすぐに判断したのか、嬉しげな声音で返事をしてきた。

 

「安直?」

 

「そうだな。だが、いいと思うぞ。ブランカもいいと思ったが、そっちだと若干ビアンキに被るからな。」

 

「そういえば、ビアンキって白を意味するビアンコからの派生っぽい名前だよね。」

 

「ああ。だから、いいんじゃねーか?桜奈は菓子作りも好きだし、菓子作りにみるくは必須だろ?」

 

「まぁね。」

 

 わたしらしいネーミングだと言ってくれたリボーンに小さく笑い返しながら言葉を返したわたしは、一旦、みるくの前に匣を見せる。

 

「ちょっとだけ大きさを変えたいから、一旦戻ってもらえるかな?」

 

「みゃ!」

 

 わたしに匣を見せられたみるくは、ショックを受けたような表情を見せたが、すぐに、大きさを変えたいからと伝えたら、ハウスと言う意味ではないとすぐに理解したようで、嬉々として匣の中へと戻って行った。

 それを確認して、霧属性の炎の量を少なくした状態で再び流し込めば、子供のチーターサイズのみるくが姿を現す。

 

「うん。これなら一緒に歩きやすいかな。ぬいぐるみみたいでふわふわパヤパヤだね。」

 

「ぴぃ!」

 

「・・・・・・鳴き声が小鳥みたいになっちゃった。」

 

「ふはっ・・・・・・知らなかったのか?仔チーターの鳴き声はどっちかって言うと、ピィやチルチルって感じの、鳥の囀りみたいな鳴き声になるんだぞ。

 これらは全体的に、仔チーターが家族を呼ぶ時の鳴き声でな。みるくは、桜奈の心を反映すると同時に、桜奈を家族として見るようになるみたいだな。」

 

「なるほど。」

 

「ぴゅい!ぴぃ!」

 

 明るい囀りのような声を響かせながら、わたしに擦り寄ってくるみるくに、わたしは小さく笑いながら、小さくなった体を抱き上げる。

 わたしに抱き上げられたみるくは、キラキラと瑠璃色の瞳を輝かせながら、わたしの顔にグイグイと頭を押し付けてきた。

 

「うん・・・・・・かなり甘えたがりだね・・・・・・」

 

「CHAOSだな。そいつは桜奈の心を反映してるんだから当然だろう?実際、桜奈は甘えたいと思った時はかなり大胆にくっついてこようとするじゃねーか。」

 

「ゔ・・・・・・否定はできない・・・・・・」

 

 甘えてくるみるくを撫でていると、隣にいたリボーンがわたしの方に手を伸ばし、スリ・・・と親指でわたしの頬を撫で付ける。

 彼が口にした、甘えたいと思った時の自分の行動には思い当たるところしかなく、思わず苦笑いをこぼす。

 

「現状からして、まだ作戦は立てることができねー状態だし、なんなら桜奈も甘えるか?オレはいつでも歓迎するが?」

 

「むぅ・・・・・・そう言ってくるのちょっとズルくない・・・・・・?」

 

「ぴゅい、ぴゃー。」

 

 リボーンからのお誘いに軽く拗ねながらも、両腕を広げて待機している彼の胸元にポスッと寄りかかれば、小さな笑い声を漏らし、わたしを優しく抱き上げる。

 みるくをぬいぐるみのように抱っこしているため、普通の抱っこではなく、横抱き状態にされてしまったが、リボーンの温もりには落ち着きを覚えてしまうため、おとなしく抱き上げられていた。

 

「本当にそっくりだな。」

 

「ここまでそっくりだとは思わなかったけどね。」

 

「ぴ?」

 

「なんでもないよ、みるく。」

 

「強いて言うなら、桜奈の愛らしさがお前にも反映されてるなって話だ。」

 

「ぴゅい!!」

 

「ぶっ!?」

 

「あはは!猫パンチされてやんの。この子の場合、みるくちゃんパンチ?」

 

「・・・・・・お前な。みるくの反応から自分自身の本音が読み取られてる自覚あるか?完全に照れ隠しの一撃だってわかってるからな?お前が照れてるのモロバレだからな?」

 

「・・・・・・うるさいよ。」

 

 言われてみればと思い、思わず言い返せば、リボーンはくつくつと喉を鳴らすような笑い声を漏らす。

 その様子に、なんだか恥ずかしさを感じてしまったわたしは、ジト目でリボーンを睨むみるくの小さな体を使って、自身の顔を覆うのだった。

 

 

 




 沢田 奈月(桜奈)
 霧属性の(ボックス)兵器である霧チーター(ゲパルト・ディ・ネッビア)のみるくを入手した蒼穹の女王。
 みるくからパンチを喰らってるリボーンを見て笑い声を漏らしたが、自分の感情が反映されてるんだからこっちに感情が筒抜けだぞとリボーンに告げられ、恥ずかしくなってみるくのお腹に顔を埋めた。
 なんだかみるくはほんのりと甘い香りがする。

 リボーン
 手紙に記されていた、自身の感情や心が反映されていると言う言葉から、みるくを見れば最愛の感情が読み取りやすくなることに気づいた最強を冠するヒットマン。
 照れたら手が出てくるところも、甘えん坊なところも全部桜奈そのものだと笑いながら、顔を隠した彼女を連れて、ゆっくりできる場所に移動した。

 みるく
 桜奈としての蒼穹の女王たる少女の属性と心や意思、感情が反映されてしまう霧属性を宿すメスのチーター。
 匣に注入される炎の量から、15cm〜130cmに可変することができる性質を持つ。
 主人の桜奈が大好きで、桜奈の大切なものも大好き。だけど、意識させようとする求愛はひたすら恥ずかしいと思うところもそっくりで、照れたら即行で猫パンチならぬみるくちゃんパンチが炸裂する。

ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。