最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 女王の元へと現れた浮雲たる青年は、彼女に状況を説明し、主戦力の合流を図るために連絡を行う。
 幼き女王はその話を聞き、必要な戦力が合流するまで、もう少し休息することに力を加えるのだった。



まずは、主戦力の合流を

 屋内庭園へと姿を現した恭弥さんの腕に収まり、しばらくの間大人しくしていると、彼は一度わたしから少しだけ体を離し、そっと頬へと優しく触れる。

 わたしが良く知る恭弥さんとは違い、とても大きくなった手のひら・・・・・・だけど、その温もりは変わらずで、目の前にいる男性が、彼であることを再認識する。

 

「本当に、奈月なんだね。」

 

「はい。恭弥さんの補佐をしていた頃のわたしですよ。」

 

「うん。そうだね。奈月って、昔はこんなに小さかったんだ。」

 

「恭弥さんが大きくなったんですよ。こっちの時代のわたしは良くわかりませんが。」

 

「こっちの奈月は、大体僕の首元辺りだよ。ここまで小さくはなかったかな。」

 

「そうなんですね。一応は、高校でもちゃんと身長が伸びてるってことでしょうか・・・・・・。何にせよ、こうして恭弥さんに会えてよかったです。」

 

「僕もだよ。色々と、言いたいことはあったけど、とりあえずはお帰り。」

 

 そう言って恭弥さんはわたしの額へと優しくキスを落とす。

 まさか、恭弥さんから額への口付けが行われることになるとは思わず、びっくりして目を丸くする。

 

「ああ、そう言えば、昔の僕は奈月を抱きしめることはあっても、キスまではしてなかったっけ。

 この時代では、僕も六道骸や、そこにいる元赤ん坊と同様に、それなりに行動を取ってるから忘れてた。」

 

「「!」」

 

 そんな中告げられた言葉に、今度はリボーンと一緒になって目を見開く。

 今、恭弥さんは、呪解しているリボーンを、アルコバレーノであるリボーンと同じであることを口にした。

 隼人と武は、呪解しているリボーンを見ても、全くと言っていい程に覚えていなかったと言うのに、なぜ、彼は呪解リボーンと、アルコバレーノ・リボーンを同一であると認識したのだろうか?

 

「えっと、恭弥さん。リボーンが、アルコバレーノの彼と同一であることを覚えているのですか?」

 

 戸惑いながらも、恭弥さんに、リボーンのことを問いかければ、彼は一瞬だけキョトンとした表情を見せた後、納得したような様子で頷いた。

 

「ああ・・・・・・獄寺隼人と山本武に会ったから、彼らに記憶がないことに関して気になったのか。

 うん。僕は彼が赤ん坊であることを知ってるよ。ただ、その記憶があるのは、僕と、六道骸、それと、奈月の父親とディーノって奴だけなんだけどね。」

 

 それにより、リボーンがアルコバレーノであることを把握していることを教えてくれた。

 恭弥さんと骸、父さんとディーノさんだけは、リボーンが呪解することができると言う記憶を保有している・・・・・・まさか、そんな状況下にあるとは思わなかったが、おかげで納得することもできた。

 同時に、この4人だけ記憶を保有していると言う状況は、これからのことで必要なことなのだと考える。

 

 まぁ、場合によっては、リボーンが呪解することができる・・・・・・それなりに自由に動くことができると言う状況下が向こうにバレるわけにはいかないため、今回の状況を作り出した可能性もあり得るが、理由の是非は、おいおいと把握するために動くべきか・・・・・・。

 

「お前と骸と家光とディーノ以外は、オレがこの姿になることができることに関しての記憶を消されてるか、封じられているかの状況か。

 まぁ、妥当な人選ではあるな。4人とも口が固い連中ばかりだから、敵対組織にこの知識が流れることはない。

 流石に、獄寺と山本も馬鹿じゃないため、黙っているとは思うがな。」

 

 そんなことを思っていると、リボーンも納得したような様子で、記憶の保持者と非保持者の違いに言及する。

 そのことに同意するように頷けば、リボーンは小さく笑みを浮かべた。

 

「それで?肝心な骸と家光とディーノの動向は把握してんのか?」

 

 しかし、すぐにその笑みは表情から消え、真剣な様子でリボーンは骸達のことを問いかける。

 恭弥さんは、リボーンからその質問が来ることを予測していたのか、小さく頷き返した。

 

「一応、把握することはできてるよ。六道骸は現在、ミルフィオーレファミリーに潜伏してるけど、連絡をすれば、すぐに合流すると思う。

 まぁ、一緒に行動を取るのは難しいかもしれないけどね。向こう側の動向を把握するために、彼は出ずっぱりになると思うから。

 とは言え、彼も奈月とは話したいだろうし、一応は連絡を入れておくよ。

 で、奈月の父親と、ディーノって奴に関してだけど・・・・・・」

 

 そこまで口にして、恭弥さんは持ち歩いていたらしい端末を取り出して、そのまま操作し始める。

 ・・・・・・気のせいだろうか?彼が手にしてる端末が、前世で散々活用してきたiPadにしか見えない。

 なんてことを思っていると、恭弥さんはある程度操作したあと、くるりとこちらへ液晶画面を見せてくる。

 そこには、カーナビのようなマップと、複数の反応だった。よく見ると、反応を意味する赤い光の横には、ID、および、そのIDの持ち主の顔写真だった。

 

「父さんとディーノさんを含めたキャバッローネファミリーのID・・・・・・?」

 

「うん。奈月からの提案でね。君は、昔からアクセサリーを作るのが得意だったから、その要領でIDチップを組み込んだ天然石のブレスレットを奈月の周りを固める幹部格に配布したんだよ。

 ある程度削った天然石の中のうちの一つに、奈月と赤ん坊が考えたプログラムにより暗号化されたIDチップを仕込んで、ブレスレットに加工していた。

 このブレスレットは、一応はアジト内にある自販機や購買などで使用できる電子マネーなどもチャージできる物で、日常生活に使えるようにされてるんだよ。

 まぁ、メインの使い方は、今のような現状に陥った時、重鎮に当たるメンバーをすぐに見つけ出すための物だけどね。」

 

 ・・・・・・どうやら、わたしとリボーンは相当未来で様々なことを取り入れていたようだ。

 恐らくだが、わたしが持ち合わせている前世の知識も総導入して、必要なものを組み込んだのだろう。

 

「流石はナツだな。」

 

「まぁ、真面目で慎重な部分があることは否めないかな。」

 

「警戒心が強い猫の間違いじゃない?」

 

「猫扱いしないでください。」

 

「猫でしょ。」

 

「猫だな。」

 

 2人揃って、わたしを猫扱いするため、少しだけ拗ねてしまう。

 それが面白かったのか、2人は小さな笑い声を漏らした。

 

「とりあえず、彼らにはこっちに合流できないか連絡を入れておくよ。」

 

「お願いします、恭弥さん。特に、父さんには渡したいものもありますから、合流して欲しいんです。」

 

「奈月の父親に?わかった。合流できそうなら早めに合流するように伝えておくよ。」

 

 わたしの望みを聞いた恭弥さんは、すぐに端末にある父さんのIDに触れる。

 その瞬間、彼が持つ端末に、IDを持ち合わせている人間の情報がずらりと並び、お仕事モードらしい父さんのちょっと怖い顔写真が大きく映り込んだ。

 

「緊急連絡用に、こっちで独自開発した端末があるから、そっちに連絡を入れておくよ。」

 

 そう言って恭弥さんは、父さんのデータが載ってる画面の中にあるメールのアイコンに触れる。

 その瞬間、ショートメッセージ用のアプリが開いたのか、メッセージ記入画面が現れた。

 

「・・・・・・緊急連絡用の端末に連絡して大丈夫なのですか?もし、敵対者と衝突していたら・・・・・・」

 

「そこら辺は問題ないよ。メッセージが入ったら、腕につけてる端末のベルトが軽く振動するだけで、音はほとんど聞こえないから。

 隠密行動や、潜伏中でも使えるように作り上げられたものだから、敵対者には反応すら気づかせない。

 それに、向こうにはもう1人、奈月の味方が入り込んでいて、徹底的にこちら側の端末や情報を掴ませないように妨害するための技術を持ち込んでくれているから問題はないよ。」

 

「・・・・・・え?」

 

 恭弥さんから告げられた言葉に、驚いて小さく声を漏らす。

 しかし、彼はそれ以上その話はすることなく、父さんの端末へと送るメッセージを打ち込んだ。

 

「これで大丈夫。画面を確認した感じ、ミルフィオーレファミリー側の人間は奈月の父親の周りにはいないみたいだし、これなら彼からすぐに返信が・・・・・・」

 

 そこまで口にした瞬間、恭弥さんの端末がバイブレーションを起こす。

 すぐに端末へと視線を向ければ、そこには父さんのIDと、“了解、すぐに戻る”と言う短い文字が記されていた。

 

「これが、噂をすればって奴かな。どうやら、こっちに合流するみたいだよ。とは言え、こっちからかなり離れた位置にいるみたいだから、少しだけ時間はかかりそうかな・・・・・・。

 でも、早い段階で合流はできると思うし、気長に待ってても大丈夫そうだね。」

 

 メッセージを把握したのち、恭弥さんは口元に笑みを浮かべながら、わたしの頭を優しく撫でる。

 その手の温もりを感じ取るように目を細めていると、小さな笑い声が聞こえてきた。

 

「10年経った頃の家光か・・・・・・。だいぶ老けてそうだな。」

 

「48歳だからね・・・・・・」

 

「アラフィフじゃねーか。」

 

「そう言うリボーンも、結構年齢上がってそうだけど?」

 

「やかましい。」

 

「イテッ」

 

 少しだけ揶揄うように言葉を紡げば、呆れた表情でデコピンを喰らわされる。

 反射的に痛みを訴える声を口にするが、実際はそこまで痛くはなく、リボーンと恭弥さんもそれがわかっているのか、口元に笑みを浮かべていた。

 

「話したいことは山程あるけど、今は奈月の部下に当たるメンバーの合流が先。もう少しゆっくりしておきなよ。

 何か必要なものがあるなら、草壁や、こっちの人材に指示を出して用意させることもできるけど、いるものはある?」

 

「あ、じゃあ、食材やお菓子作りの材料がほしいです。」

 

「わかった。用意が出来次第、そっちに持って行かせるよ。」

 

 待っている間、必要なものはあるか問われたため、すぐに食材がほしいことを伝えれば、恭弥さんはすぐに頷き、準備をしておくと言ってくれた。

 そのことに小さく笑ったわたしは、すぐにリボーンへと視線を向ける。

 わたしが何を訴えたいのか把握できたのか、リボーンは肩をすくめる。

 

「・・・・・・何か約束でもしてるわけ?」

 

 不意に、恭弥さんがわたしとリボーンのやり取りに対して言及する。その表情は不機嫌なものへと変わっており、リボーンを軽く睨みつけているようだった。

 

「別に?ただ、たまには人が作ったお菓子を食べてみたいってナツが言ったから、それに応えようとしてるだけだが?」

 

「何それ。奈月からお願いされたってわけ?そう言えば、君って六道骸よりも先に奈月からおねだりされてたっけ?かなりムカつくんだけど。」

 

「それが大人と子供の差って奴さ。拗ねる必要はないと思うが?」

 

「こっちの時代なら僕も大人なんだけど?」

 

「オレから見たら、まだまだ子供だがな。」

 

「「・・・・・・・・・。」」

 

「・・・・・・Oh・・・・・・・・・。」

 

 わたしを挟んで火花を散らすリボーンと恭弥さんの様子に、少しだけ引いてしまう。

 これ、わたしが止めないといけないパターンだったりする?するよね?勘弁してくれ・・・・・・。

 

 思わず遠い目になりながらも、なんとか思考回路を回す。

 穏便に落ち着かせるにはどうやったら良い・・・・・・?これ・・・・・・。

 

 




 沢田 奈月
 大人になった恭弥さんだ〜と少しだけ不思議な感覚を覚えながら過ごしていたところ、リボーンと火花を散らし始めたため少しだけ引いてしまった幼い蒼穹の女王。
 10年後の父親が合流することになり、少しだけそわっとした。

 リボーン
 棺桶に入っていたことから、女王との再会を喜びたいだろうと判断し、浮雲たる青年が彼女を抱きしめることに関して口出ししなかった最強を冠するヒットマン。
 雲雀に必要なものを問われ、食材がほしいと口にしたのち、自身を見てきた奈月に、早速作れってことかと承諾した。

 雲雀 恭弥+10
 しばらくの間、幼い女王を抱きしめていた女王の雲の守護者たる青年の10年後の姿。
 すぐに彼女の父親が合流できるように手配し、同時に、霧の青年と跳ね馬にも連絡を入れた。
 必要なものを聞き、食材がほしいと口にした彼女に手配することを約束したが、その後、奈月とリボーンのアイコンタクトを見て、少しだけイラッとした。

ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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