最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
それにより彼女が知ることになったものは・・・・・・
本日は特例で土曜日の更新となりましたが、体調が悪い日が定期的にあることから、更新の余裕を持たせるために、次の更新は11月16日とし、そこからは日曜日の20時に更新することとなりました。
週二回の更新から、週一更新になること、申し訳ありません。
合流した父さんから話を聞く。とは言え、ほとんどがわたしとリボーンがあらかじめ恭弥さんや隼人、武から聞いた話とほとんど同じで、変わり映えのある情報があるわけじゃない。
ただ、9代目がどうなったのかに関しては、やはりと言うか、父さんが詳しかったようで、結論からして、彼は亡くなってしまっていることが明らかとなってしまった。
「・・・・・・9代目ですら、ミルフィオーレには敵わなかったのですね。」
その事実を聞き、わたしは少しだけ無言になり、程なくして、息を吐き出すと同時にその事実を受け入れる。
9代目と直接会ったのは、次期後継者を決めるための争いに入ってすぐのことだったが、それなりに文通も行っていたことや、気にしてもらえていたことが相まって、ひどく沈んだ声が奏でられた。
「・・・・・・ああ。辛いだろうが、これが事実だ。もちろん、9代目達もかなり奮闘した。戦闘不能にしたミルフィオーレ側の連中もかなりいた。
だが、向こう側は異常なまでにこちら側の状況を把握していてな・・・・・・。あまりにも不利な状況下に陥ってしまい、結果的に・・・・・・な。」
父さんの表情が、悔しさと苦しみに歪む。その様子から、父さんがどのような判断を彼から下されたのかを把握する。
そうか・・・・・・父さんは・・・・・・
「・・・・・・9代目から、ミルフィオーレファミリーとの戦闘から手を引くように言われた・・・・・・と言ったところでしょうか。」
呟くように口にした言葉に、父さんは目を見開いて固まる。しかし、すぐにその表情は悲しみに染められ、瞳の中から強い光が失われた。
力なく頷く様子から、こちらが口にした言葉が正解だったのだと考える。
・・・・・・いや、わたしの場合、直感した・・・・・・と言うのが正しいのかもしれない。
「9代目から、今のボンゴレは奈月が率いているのだから、いつまでも隠居の身である自分に加勢しに来るなと言われたんだ。
確かに、奈月には強いファミリーがついているし、奈月の駒の進め方は鋭く、強力であることも理解できているが、それでも、今の奈月にとって頼れる大人・・・・・・頼れる先達は、お前とディーノしかいないのだから、奈月を守りに行けってな。
それを聞いて、オレも覚悟を決めて、9代目に最後の挨拶を交わした後、こっち側に合流したんだ。
それからは、ナツと作戦を立てながら、こっちも行動を取っていた。」
父さんから明かされた、これまでのこと。
わたしは、その話を真剣に聞きながら、相槌を打つ。
9代目は、わたしが会った時に見ても、強い、勝てないと思ってしまうほどに隙を持ち合わせていなかった。
穏やかに笑う老人・・・・・・しかし、気配に揺らぎはなく、隙と言ったものは何一つとして見つからない。
攻撃することすら不可能・・・・・・そう思わせる程の方だった。
そんな9代目ですら敵わなかった・・・・・・能力が高く、攻撃をとどかせることができるかどうかわからないと、本能的にわかってしまう程の男性だったのに。
「・・・・・・隼人達からも話を聞いていましたが、本当にこちら側の情報を何かしらの方法で手に入れているようですね。一体、何がギミックになっているのやら・・・・・・。」
先読みどころか、攻略方法すらも持ち合わせている様子のミルフィオーレファミリー・・・・・・。
向こうが持ち合わせているギミックとは、一体何なのか・・・・・・それを把握することができない限り、裏を取るのは難しそうだ。
「・・・・・・9代目達が迎えちまった結末はわかった。だが、あの9代目が、何も情報を会得することなく終わりを迎えるとは思えねーが、何か会得できた情報ってのはねーのか?」
そんなことを考えていると、リボーンが父さんに、何か会得することはできなかったのかと問いかける。
父さんは、すぐに顔を上げたのち、小さく頷き返してきた。その瞳には、先程の暗さはなく、確かな光が灯っている。
「9代目ファミリーがミルフィオーレファミリーと衝突した際、向こう側にもリングがあることを確認することができた。」
そう言って父さんは自身の服のポケットに手を突っ込み、そこから一つのリングを取り出す。
そのリングは、わたしが手にしているボンゴレリングとは違い、質はよくても、どことなく量産されてしまった物のように見えた。
「最近のマフィアは、これまで隠されてきたリングの存在を把握していてな。
それにより、多量のリングが辺りに蔓延っているんだ。これもそのうちの一つで、ボンゴレリング程じゃねーが、価値としてはかなりの高いものとなる。
リングには・・・・・・あー・・・・・・ナツは知ってると思うが、死ぬ気の炎を灯すことができる。
それを利用して、攻撃に使ったり、移動手段として使ったり、機動力を上げて、撤退するために使ったりと、様々な活用を行ってる感じだ。」
そこまで説明した父さんは、わたしの方に視線を向けて、ボンゴレリングを並べて見ろと言ってくる。
すぐにわたしは首から下げていたボンゴレリングを取り出し、目の前にあるリングの隣に置いた。
目の前にあるリングに比べ、わたしが所持していたボンゴレリングは豪華な装飾があしらわれているが、見た目の華やかさより先に、目の前にあるリングと、わたしが所持していたボンゴレリングは、明らかに気配が違うものだと感じ取れるものだった。
「オレが持ってるこれは、ボンゴレリング程の質がなく、少々ランクが落ちる。まぁ、量産型って認識をしてくれ。
で、こっからが本題だが、ミルフィオーレファミリーの方は、どうやら高品質であるAランク以上のリングを所持していてな。
9代目は、ミルフィオーレファミリーが持ち合わせているそのリングが、謎を解く鍵になるはずだと言っていた。」
“ミルフィオーレファミリーには、特別なリングがあるのかもしれない”・・・・・・父さんから聞いた話に、少しだけわたしは考え込む。
確かに、向こうに特別なリングがあるのであれば、まるでゲームの攻略本を持ち合わせていると言う理由にも納得することができる。
しかし、そのリングが本当に関係あるのかまでは、今の状況では判断することが難しい。
「・・・・・・まだ、確定するには情報が少な過ぎるため、何とも言い難いですが、可能性としてはあり得そうですね。
となると、これからはその情報を把握するために、何かしらの手を打つ必要もあるかも知れません。」
「そうだな。ただ、今はまだ、ファミリーが合流していないため、手を打つための行動を取るのは難しいかもな。」
やらなくてはならないことを口にしていると、リボーンから動くにはまだ心許ない状況であると指摘される。
そのことに同意するように、小さく頷き返せば、父さんも同じように頷いた。
「一応、オレの方でも探ってみる。だから、ナツとリボーンはファミリーを集めることに集中して・・・・・・」
「CHAOSだな。何言ってやがんだ家光。」
「へ?」
わたしとリボーンにファミリーを集めることに集中するように言ってくる父さんに、リボーンは遮るようにして言葉を口にする。
まさか、リボーンから言葉を遮られてしまうとは思わなかったのか、父さんは呆気に取られたような反応を見せる。
わたしはと言うと、リボーンの言葉に同意するように頷いて、静かに口を開く。
「あなたも休まなくてはなりませんよ、父さん。自身で気づいていないようですが、明らかに疲労しているのが見て取れます。
一旦は、そちらもしっかりと体と精神を休めて、これからのことを考えるための作戦会議に加わってください。
・・・・・・無茶をしがちなわたしが言うのもアレだけどさ。わたしに無茶をするなとか言うのなら、言ってくる当本人も倒れないようにしなきゃダメでしょ。」
「!・・・・・・そうだな。すまん、ナツ。少しだけ休ませてもらうわ。割と、結構色々ときてる部分もあったからな。」
“オレも歳食っちまったなぁ・・・・・・”と、呟くように口にする父さんに、わたしは小さく笑みを浮かべる。
・・・・・・父さんにゆっくりしてほしいのは事実だけど、本当は、かなり心細かったから、側にいてほしいと言う気持ちからのものだったが、父さんはそれに気づいているのだろうか?
─────・・・・・・うーん・・・・・・一応、超直感もあるみたいだし、気づかれている可能性は大きいかな・・・・・・?
まぁ、父さんのことだから、たとえ気づいていても、それに関して言及するようなことはしてこないと思うけど。
「父さんの部屋もあるんでしょ?一旦はそっちに行って仮眠でも何でもいいから取ってきて。
今の状況だと、地下都市にいる母さんの元に戻るのはリスクが高過ぎるからね。
アジト内部にある自室で休息ののち、母さんに一旦連絡をして、顔を見せるだけ見せてあげなよ。
見た感じ、父さん達が支給されている端末は、ビデオ通話ができるみたいだし、プライベート用もあるんでしょ?」
「・・・・・・やっぱナツはボンゴレの直系の血縁者だな。何もかもお見通しじゃねーか・・・・・・。」
「9代目からも先祖返りしちゃった判定もらってるんだからわかりきったことでしょうが。」
「確かにな。」
こっちの調子により、父さんから疲労の色が薄れていく。
そのことに安堵しながらも、休むように声をかければ、父さんは小さく頷いたのち、その場から立ち上がった。
「じゃあ、少しだけ自室でゆっくりしてくるな。」
「うん。しっかりと疲労を回復して、また元気な顔を見せて。湯船に入るのは構わないけど、寝落ちたりしないでよ?」
「気をつけるわ・・・・・・。」
「そうして。湯船に浸かってる時に寝るのって、気絶の可能性もあるんだから。
年齢もかなり上になってきてるわけだし、わたしが生きてる時代に比べて体力や免疫力だって落ちてる可能性が高いでしょ?」
「父さんはまだ現役だぞ〜!?まぁ、体力の衰えに関しては、ちょいとばかし否定できねーがな。」
わたしの頭に手を伸ばし、優しく髪を撫でつけた父さんは、いつもの調子で言葉を紡ぎながらも、穏やかな笑みを浮かべる。
しかし、すぐに鋭い眼差しをリボーンに向けて、静かに口を開いた。
「・・・・・・オレは退散するけどな。オレがいねーからってうちの愛娘に手を出すんじゃねーぞ、リボーン。」
「安心しろ。ナツが大人になるまでちゃんと待ってやるさ。」
「本当かぁ?な〜んか、オレの記憶だと、お前、平然とナツに手ェ出してた気がするがなぁ?」
「CHAOSだな。年のせいで記憶でもあやふやになったか?そら、さっさと休んでこい。大事な娘だってんなら、そんな娘に心配ばっかかけんじゃねーぞ、家光。」
「わかってるわそんくらい!!ったく・・・・・・。ナツ〜。リボーンになんかされたらちゃんと父さんに言うんだぞ?しっかりと絞めてやるからな。」
「・・・・・・気のせいかな?今の父さんとリボーンだとリボーンの方が圧勝しそうなんだけど?」
「いや、そこは父さんが勝つって言ってくれよ!?」
素直に思っていたことを口にすれば、父さんから綺麗なツッコミを入れられた。
リボーンはわたしと父さんのやり取りが面白かったのか、その場でくつくつと喉を鳴らすような笑い声を漏らし、楽しげな様子を見せていた。
「やれやれ・・・・・・相変わらずオレの娘は度々イタズラっ子になっちまうんだから・・・・・・。まぁ、いいや。
じゃあ、オレは自室に戻るな?ナツとリボーンも、今はまだ休める時なんだからしっかりと休めよ。」
「うん。おやすみなさい、父さん。」
「さっさと疲労困憊の顔を治してこいよ。隈がひでーぞ。」
「え・・・・・・?マジ・・・・・・?」
「CHAOSだな。ウソを言ってどうすんだ?さっさと寝ろ、馬鹿親父。」
「誰が馬鹿親父だ!!」
リボーンからの指摘に困惑しながらも、サラッと口にされた罵倒に言い返した父さんは、わたしの部屋から退室する。
それを見送ったわたしは、小さく溜め息を吐いた。
「・・・・・・9代目でも、キツイ相手だったとはね。」
「ああ・・・・・・。向こうに手札がバレちまってるアドバンテージがあるのがキツ過ぎるな・・・・・・。」
告げられた現実に、辛いと思いながらも口をへの字に曲げていると、リボーンもこちらの言葉に同意する。
本当に、向こう側にあるアドバンテージが厄介としか言いようがない。いくら、向こう側が知り得ない手札があるとしても、それを開示したらすぐに攻略されてしまう可能性があるのだから、嫌な相手だ。
「・・・・・・今のうちにできることは、ファミリーを集めることと、新たな戦力として、父さんに
「確かに、プリーモファミリーがいた方がいいかもしれないが、あれはこっちにいるのか?
ナツに憑いてはいるが、今はあいつらの姿が見えねーぞ?」
リボーンからの指摘に小さく頷き返す。
確かに、現在はプリーモファミリーが見えない状態にある。いるのであれば、合流しているはずだが、その様子も見せない。
そのため、プリーモファミリーはこの場にいない・・・・・・だが、わたしには確かに感じ取っているものがあった。
「・・・・・・今のわたしは骸との繋がりが弱くなっている。多分、骸がわたしとの関係を白蘭に教えないようにするため、あえて弱くしてるんだと思う。そこで、わたしはDさんとの繋がりを探してみたんだ。」
それにより見つけた、彼との繋がり。すぐにそれを使ってDさんに合図を出してみたら、明確な反応を彼が示した。
同時に、Dさんとわたしの繋がりは強くなった。離れている感覚はあったけど。
「・・・・・・ジョットさん達の様子はわからないけど、Dさんの様子はわかってる。
ただ、繋がりはあるけど、どことなく隔たりがある様子から、彼はまだ10年前にいるんじゃないかなって思ってるんだよね。」
だが、繋がりが強くなり、こっちの精神世界に空白がある今の状況であれば、それを利用できる可能性がある。
なかなか強引な方法ではあるけど、呼び込むことはできるのだ。
「Dさんだけならこっち側に招集することができる。ただ、時間がかかる可能性がある。
できることなら、早く合流して欲しいところだけど、それはきっと難しいから、時間がかかっても、Dさんだけでも合流させることを優先する。
他の初代組は、多分、メテオライトさんか神谷さんの力が必要になると思うから、そっちを探さないと行けないかな。」
わたしの話を聞き、リボーンが少しだけ無言になる。
しかし、すぐに深々と溜息を吐いては、わたしの頭に手を乗せた。
「・・・・・・お前の考えはよくわかった。それが最善だと判断したなら、その提案を実行しろ。
だが、無茶はすんじゃねーぞ?10年前から、繋がりを利用して、D・スペードを招集するとなると、どんな負担が発生するかわからねーからな。」
「うん。難しいようならばすぐにやめる。神谷さん達を探す間に並行してやるつもりではあるけど。」
リボーンが心配していることがすぐにわかったため、小さく笑いながら、無茶はしないことを約束する。
約束をしないことがほとんどのわたしが、ちゃんと約束する言葉を口にしたからか、リボーンは一瞬驚いたような様子を見せたが、すぐに小さく笑みを浮かべ、緩やかに頷き返してきた。
沢田 奈月
自身の父親から現状を改めて聞いた幼き蒼穹の女王。
骸との繋がりが弱いため、それを補うようにDを探したところ、繋がりを見つけ、強くすることができたため、時間がかかっても、彼を合流させることを決める。
リボーン
家光から話を聞き、9代目すらも敵わなかった事実に表情を歪めた最強を冠するヒットマン。
ミルフィオーレに対するカウンターとして、初代組の力を借りると言う奈月の案を一応は飲むが、その方法があまりにも彼女に負担がかかりそうな内容だったため、無茶だけはするなと約束させた。
沢田 家光
9代目から、自分に加勢するのではなく、愛娘を支えてやれと命じられ、彼との別れを受け入れた門外顧問のリーダー。
奈月とリボーンから、お前も無茶をするんじゃないと休息を勧められ、その話に従って一時休息を挟む。
ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・
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骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
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リ「別にいらねーんじゃねーか?」
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雲「どっちでもいい。」