最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 精神世界で自身の師たる始まりの霧と言葉を交わした幼き女王は目を覚ます。
 同時に最強を冠するヒットマンと、幼き女王の耳に届いたのは、嵐と雨が戻って来たと言う情報だった。



帰ってきた嵐は、幼い姿になっていた

 メテオライトさんの謎を増やしつつも、わたしに合流したDさんと、一緒に過ごす精神世界。

 わたしの目の前に出されているのは、複数の味があるマカロンと、ティーポットに入っている紅茶、そして、ソーサーに乗せられたティーカップ。

 

「・・・・・・なんでわたしは精神世界でDさん(せんせー)とお茶してんの?」

 

「別にいいじゃないですか。今の私は、すぐにお前の側で過ごせるような状態ではないのですから、精神世界の中で過ごす間くらい、お前を独占しても構わないでしょう?

 まだ、お前が目を覚ます様子もありませんし、何より、邪魔者が誰1人としていないのですから、少しくらい私を癒しなさい。」

 

 向かい側に座って優雅に紅茶を飲むDさんに、どう言う状況だとツッコミを入れていれば、目を覚ます様子がないのだから、少しくらい癒しをくれと返される。

 いや、癒しをくれってなんだよ・・・・・・と、思わず呆れてしまったが、Dさんにはヴァリアーとの接触の際に沢山頼らせてもらったこともあり、嫌だと返すつもりはなく、現実世界に影響をもたらさない2人だけのお茶会を過ごす。

 

「そう言えば・・・・・・お前の精神世界の中だと、一番邪魔をして来そうな六道骸がいると思っていたのですが、見当たりませんね。何かあったのでしょうか?」

 

 不意に、Dさんから骸が見当たらないことを指摘される。

 彼の言う通り、確かに現在、わたしの精神世界に骸がいる様子はない。

 Dさんが邪魔をしているわけでもなく、自ら姿を眩ましているかのような、そんな状況だ。

 

「それが・・・・・・こっちの時代に足を運んでから、骸との繋がりがかなり弱くなってるんだよね・・・・・・。

 何回か、彼に声をかけようとしたんだけど、恭弥さんから、彼は今、ミルフィオーレファミリーに潜伏してるって話だったし、もしかしたらそれが関係あるのかも・・・・・・。」

 

 少しだけ考え込み、わたしが持ち合わせている情報から、現在、一番考えられる可能性を上げれば、Dさんは納得したような表情を見せる。

 同じく幻術を使う者だからこそ、理解できる部分があるようだ。

 

「そう言うことであれば納得できます。確かに、私や六道骸のような、幻術に特化している人間は、諜報面でかなり役に立ちます。

 お前の性格からすると、彼に潜伏するように命じるとは考えにくいですし、おそらく、彼が自ら名乗り出て潜伏しに行ったのでしょうね。」

 

「それはあり得そう・・・・・・」

 

 Dさんの分析に同意の言葉を返しながらも、紅茶とマカロンを口にする。

 不意に、意識が引っ張られるような感覚に襲われた。それに気づいたわたしは、口にしていたマカロンと紅茶だけ食べ切り、その場で背中をぐっと伸ばす。

 

「・・・・・・どうやら、お前が目を覚ます時間になってしまったようですね。」

 

 それを見ていたDさんは、寂しげな声音で言葉を紡いだ。視線を彼に向けてみれば、その表情は落胆に染められており、完全に肩を落としてしまっている状態だった。

 

「寂しげだね、Dさん(せんせー)?」

 

 そんなDさんに揶揄うように声をかければ、彼は頬杖をつき、わたしの方を見据えてくる。

 

「当たり前でしょう?ヴァリアーとの争いの時、訓練をつけた際も、最初のうちはお前と過ごす時間があったと言うのに、アルコバレーノが合流したあとは、彼が休憩中も独占していたのですよ?

 ようやくこうして独占できる時間ができたと言うのに、目を覚まされてしまったら、私だけここで過ごすことになるじゃないですか。」

 

「そりゃそうだよ。基本的に精神世界は、現実で目を覚ましていない時しか入れないんだから。」

 

「それはそうですが・・・・・・」

 

 ムスッと拗ねた表情をしながら、わたしがこの場から離れることを惜しむDさんの姿に、思わず苦笑いをこぼしてしまう。

 彼の表情から、早く回復したいと言う感情がこれでもかと言う程に感じ取れてしまい、やれやれと少しだけ呆れてしまった。

 だけど、わたしが離れることに関してそのような反応をしてしまう程に、明確な愛情を向けてもらえていることは何よりも嬉しくて、同時に、子供っぽく拗ねているDさんがなんだか可愛らしくて、小さく笑い声を漏らす。

 

「何を笑っているのですか、ナツキ?」

 

「ごめんなさい。Dさん(せんせー)があまりにも子供っぽく拗ねるものだから、可愛くて。」

 

「男に対して可愛いは褒め言葉になりませんよ。」

 

 わたしの言葉にますます拗ねた様子を見せるDさんに、笑い声を再び漏らしそうになりながらも、彼の元に歩み寄る。

 そして、拗ねた様子でこちらを見つめてくるDさんの額に、静かにキスを落とした。

 まさか、わたしからキスをされるとは思わなかったのかDさんは目を見開いて固まってしまう。

 

「そんな風に拗ねないでよ、Dさん(せんせー)。夜になったらまた話すことができるし、少しだけ我慢してほしいな。」

 

 そんなDさんに対して、わたしは小さく微笑みながら、夜まで待てばまた話せると伝えれば、彼は少しだけ無言になったあと、その場で深く溜め息を吐く。

 そして、静かに顔を上げたのち、立ち上がったことにより、彼を見下ろすような状態になっているわたしを見上げ、そっと手を伸ばしてきた。

 

 伸ばされた手が掴んだのはわたしの腕。緩やかにわたしの腕を掴んだ彼は、そのままわたしの体を引き寄せる。

 抵抗することなく引っ張られ、その勢いのままにDさんの方へと倒れ込めば、空いてる方の手が後頭部へと回され、離れていた唇の距離がゼロとなる。

 

「・・・・・・仕方ありませんね。待ってますよ。」

 

「ん。」

 

 Dさんに拗ねながらも次の約束を取り付けられたわたしは、短く返事をすると同時に、Dさんの側から離れる。

 その瞬間、わたしの足元からはふわりと桜吹雪が舞い、湖畔にある夜の洋館の景色は、薄紅色の世界に塗りつぶされる。

 舞い上がる桜の花びらの隙間から、わずかながらに見えていたDさんの表情は、名残惜しさと寂しさに彩られ、こちらの方に手を伸ばす姿もあった。

 

 わたしは、そんなDさんに微笑みだけを返し、精神世界から現実世界へと戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

          ❀

 

 

 

 

 

 ・・・・・・意識が浮上する感覚のままに、わたしは静かに瞼を開ける。

 体があまり動かないが、その理由はすぐに把握することができた。

 何度か繰り返し行った瞬きで、意識を覚醒させた瞬間、目の前に、首元から鎖骨付近にかけてボタンが外されたシャツと、それにより見えた肌色が見えたために。

 

 ─────・・・・・・今はやれることがないから、リボーンと一緒に昼寝することにしたんだった。

 

 眠る前にあったやり取りをぼんやりと思い出しながらも、こちらを抱き枕にして眠っているリボーンの肩にそっと触れる。

 目が覚めてしまったため、起きあがろうと考え、緩やかにその肩を揺らした。

 

「ん・・・・・・あ?・・・・・・なんだ、起きたのか、ナツ。」

 

「うん。目が覚めちゃった。」

 

「そうか・・・・・・。もう少し一緒に寝ていたかったんだがな。」

 

 わたしに肩を揺らされ、目を覚ましたらリボーンは、少しだけ残念そうな様子を見せながら、ゆっくりと起き上がる。

 そして、その場で背中を伸ばし、小さな欠伸を漏らした。

 

「眠たいならまだ寝とく?」

 

「お前も一緒なら、それもいいかもな。」

 

「わたしは眠くないんだけど。」

 

「だったらオレも眠くはねーぞ。」

 

 ・・・・・・つまり、わたしが寝るならリボーンも寝るし、わたしが起きるならリボーンも起きると。

 常に一緒に行動をしようとしているリボーンの様子に、小さく笑い声を漏らしながらも、わたしはベッドから降りる。

 寝る予定はなく、起きるつもりでいると彼もそれで察したのか、外していたシャツのボタンをしっかりと止めて、サイドテーブルの上に置いていたネクタイに手を伸ばした。

 

「ナツ。」

 

「ん?」

 

 不意に、リボーンに名前を呼ばれ、首を傾げながら視線を向けてみると、彼は手にしていたネクタイをわたしの方へと差し出していた。

 なんとが瞬きを繰り返し、リボーンと目を合わせれば、彼は口元に笑みを浮かべた。

 

「結んでくれ。」

 

「別にいいけど・・・・・・急にどしたの?」

 

「少しくらい、オレだって甘えてもいいだろ?」

 

「?うん・・・・・・?」

 

 人にやってもらうより、自分でやった方が綺麗に結べるんじゃ・・・・・・?と思いながらも、わたしは差し出されたネクタイを受け取り、ラフな状態になっていたリボーンの首元に、渡されたそれを結ぶ。

 ネクタイの結び方は、まぁ、知ってるし。

 

「ん。できたよ。」

 

 リボーンのネクタイを結び終え、シャツの襟もしっかりと整えれば、彼は小さく笑いながら、わたしの唇へとキスを落としてくる。

 急なことにびっくりしてると、驚いたわたしを不敵な笑みを浮かべながら見つめるリボーンと目が合った。

 

「ありがとな、ナツ。」

 

「う、うん・・・・・・」

 

 かなりの近さにあるリボーンに、少しだけ顔が赤くなるのを感じ取りながらも返事をすれば、彼はわたしの頭を優しく撫でて、寝室内にかけてあったスーツのジャケットに袖を通す。

 そして、一緒に外していたボルサリーノを頭に被ったのち、未だにベッドの上に座ってるわたしの元へと近寄って、その場で跪いた。

 

「そろそろ動きがあるかもしれないからな。一旦、獄寺達に教えられたミーティングルームに向かうぞ。」

 

「・・・・・・そうだね。もしかしたら、隼人達が戻って来てるかもしれないし。」

 

「ああ。」

 

 自室を出てミーティングルームに向かおうと言ってくるリボーンに頷き返しながら、ベッドから降りようとする。

 しかし、わたしが床に置いていたはずの靴が何故か見当たらず、あれ?と、首を傾げる。

 

「こっちだこっち。」

 

「ん?って、いつのまに・・・・・・」

 

 キョロキョロと辺りを見渡していると、リボーンから再び声をかけられる。

 よく見ると、彼のすぐ側にわたしの靴が移動しており、思わずツッコミを入れてしまった。

 そんなわたしのことなど気にせず、ちょいちょいと手招きをしてくるリボーンに、少しだけ苦笑いをこぼしながらも近寄れば、彼は靴下だけになってるわたしの足に靴を履かせ始めた。

 

「よし、行くぞ、ナツ。」

 

「うん。」

 

 自分で履けるんだけど・・・・・・と内心考えながらも、シンデレラよろしく靴を履かせてもらっていると、履かせ終わったリボーンが手を差し伸べてくる。

 行こうと言う言葉に頷き、差し伸べられた手に自身の手を重ねれば、そっと手を引かれ、ベッドから立ち上がらされた。

 

 そのままリボーンはわたしの手を恋人繋ぎのようにして繋ぎ止め、部屋の外へ向かうための道のりを歩く。

 ・・・・・・わたしの中に入り込み、現在休息中のDさんから、何やらチクチクするような感情を向けられているような気がするが、気にすることなく、わたしはリボーンと一緒に自室から外へと向かった。

 

 

 

 

 

 

          ❀

 

 

 

 

 

 

 リボーンと手を繋ぎ、アジト内を歩く。

 スタッフが少ないのか、それとも基本的には地下都市で過ごしている人が多いのか、全くと言っていい程に人と巡り合わないため、休息を取るために匣に戻していた霧チーターのみるくを成獣形態で表に出しながら、足を進めれば、隼人達に教えてもらったミーティングルームへと辿り着いた。

 

「ここだな。」

 

「うん。中には・・・・・・恭弥さんと草壁さんがいるみたいだね。隼人と武の気配はないや。」

 

「だな。まぁ、いずれ戻って来るだろう。」

 

「そうだね。とりあえず、中で待ってようか。」

 

 リボーンと雑談をしながら、ミーティングルームへと足を運ぶ。

 すると、感じていた気配の通り、そこには恭弥さんが座っており、そのすぐ近くに草壁さんが立っていた。

 

「やぁ、奈月。それとリボーンも。ゆっくり休めた?」

 

「はい。やることがなかったので、お茶をしたり、昼寝をしたりしてゆっくりさせてもらいました。」

 

「そう。それならよかったよ。」

 

 ミーティングルームに入って来たわたしを見て、恭弥さんは穏やかに笑いながら休めたかと聞いて来る。

 すぐに休息を取れたことを伝えれば、彼は安心したような笑みを浮かべた後、みるくの方へと視線を向けた。

 

「その子、ちゃんと受け取ったみたいだね。」

 

「はい。未来のわたしから託されました。手紙と一緒に。」

 

「そう。実は、僕らも入っている存在は違うけど、似たようなものを持っていてね。とは言え、僕の手元にあるこの子達は、奈月が連れている子のような姿を変える力は持ち合わせてないんだけど。」

 

 そう言って恭弥さんは、自身の指に嵌めていたリングに死ぬ気の炎を灯し、それを匣の中へと流し込む。

 その瞬間、彼が手にしていた匣はバシュンッと言う音を立てて開き、そこから何かが飛び出して来た。

 

「くぴ!」

 

「うわ!?って、ハリネズミ・・・・・・?」

 

「うん。ポルコスピーノ・ヌーヴォラ。雲属性を持つハリネズミだね。まぁ、これはレプリカなんだけど。」

 

「か、可愛い・・・・・・・・・」

 

 それは、紫色の体色を持つ1匹のハリネズミで、恭弥さんのすぐ近くで声をあげたかと思えば、わたしの横にいるみるくへと視線を向けて固まった。

 

「ぴぃぃいいい!?」

 

「みゃ!?みゃうみゃー!!」

 

「くぴー!ぴー!!」

 

 叫び声のような鳴き声をあげ、ガクブルと震える雲ハリネズミ。

 完全に怖がられてしまったみるくは、ショックを受けたような表情を見せては、何かを訴えるように鳴き声を出す。

 

「・・・・・・肉食動物と小動物だからですかね?」

 

「・・・・・・多分ね。特にチーターは小動物をよく狙うし。ほら、大丈夫だから怖がらなくていいよ。奈月と同じで優しい子だし、近づいても襲われたりしないから。」

 

「ぴ・・・・・・?」

 

「近寄ってみなよ。食べられたりしないから。」

 

 パニックを起こしたような様子を見せた雲ハリネズミに、恭弥さんは穏やかな声音で大丈夫だと告げ、そのまま落ち着かせる。

 彼に宥められた雲ハリネズミは、本当・・・・・・?と言わんばかりの様子で恭弥さんを見たあと、恐る恐ると言った様子で、テーブルの上をトテトテと走り、わたし達の側に寄って来た。

 

「くぴ?」

 

「みゃーう。」

 

「ぴぃ・・・・・・?」

 

「みゃう!みゃみゃあ!」

 

「・・・・・・ぴ!」

 

 何やら会話をするように、互いに鳴きあって意思を伝えるみるくと雲ハリネズミ。

 しばらくやり取りを繰り返した2匹は、互いの考えを把握することができたのか、和やかな様子を見せ始めた。

 

「仲良くなってる。」

 

「奈月のチーターが落ち着いてるからだよ。仲良くなれるとわかったみたい。」

 

「そのようですね。よかった。」

 

 グルグルと喉を鳴らしながら雲ハリネズミに笑顔を見せるみるくと、そんなみるくを見て笑顔を見せる雲ハリネズミ。

 しかし、雲ハリネズミの方は程なくしてわたしの方を見上げ、てちてちと近寄って来た。

 

「ん?」

 

「奈月とも仲良くなりたいだね。背中の方は棘が沢山あるから危ないけど、お腹の部分は柔らかいから、その子の前に手のひらを差し出してみなよ。乗ってくれるから。」

 

 恭弥さんの言葉に小さく頷いたわたしは、リボーンと繋いでいた手を離し、そっと雲ハリネズミの前に手のひらを差し出す。

 わたしが差し出した手のひらに、雲ハリネズミは少しだけ鼻を近づけ、ふんふんと匂いを嗅ぐような仕草を見せたあと、ゆるゆると手のひらに乗って来た。

 

「本当に乗って来た・・・・・・」

 

「ゆっくり持ち上げれば抱っこできるよ。頭を撫でてあげたら喜ぶから、撫でてみて。」

 

「わかりました。」

 

 手のひらに乗っかった雲ハリネズミに負担がかからないように、ゆっくりと持ち上げれば、雲ハリネズミは大人しくわたしを見つめてきていた。

 

「えっと・・・・・・」

 

「指で頭を撫でてあげたらいいよ。もしくは首元とかね。背中だけは触らないように。危ないからね。」

 

 恭弥さんに言われた通り、人差し指で頭を撫でてあげれば、雲ハリネズミはふにゃっと破顔して、ぴーぴーと可愛らしい鳴き声をあげる。

 その姿に思わず笑みを浮かべ、頭を優しく撫で続ければ、雲ハリネズミは首を軽く見せるように頭を上げる。

 どうやら喉元も撫でてほしいようだ。応えるように首元を撫でれば、ご機嫌な様子を見せ始めた。

 

「ふふ・・・・・・この子、かなり甘えん坊さんなんですね。」

 

「多分、それは奈月が相手だからだと思うよ。他の奴らの前じゃ、こんな風にならないし。」

 

「そうなんですか?なんか、ちょっと優越感がありますね。」

 

 甘えてくる雲ハリネズミに笑いながら言葉を紡げば、恭弥さんがいる方角と、リボーンがいる方角から同時にパシャリッと無機質な音が聞こえる。

 ん!?と視線を音の方に向ければ、リボーンと恭弥さんの2人がすぐにわたしから視線を逸らし、手元にある携帯を見つめていた。

 

「ちょっと!?なんか2人して盗撮してません!?」

 

「気のせいだよ。」

 

「気のせいだぞ。」

 

「絶対に気のせいじゃない!!」

 

 消してくださいと叫ぶが、2人揃って知らんぷり。

 消すつもりはないと態度で示され、ムスッとしてしまう。

 

「草壁さん!あなたの上司でしょそこの人!!消してくださいって言ってくださいよ!!」

 

「申し訳ありません、奈月さん。彼にも癒しが必要なので。」

 

「癒しってなんですか!?わたしの写真で癒されるわけないでしょう!?」

 

「何言ってんだ、ナツ?」

 

「十分癒されるけど?」

 

「真顔で言わないでくれませんかねぇ!?」

 

 サラッと恥ずかしい言動をするリボーンと恭弥さんにツッコミを入れながらも、顔が熱くなる感覚に襲われ、そっと雲ハリネズミをテーブルの上におろし、みるくに抱きつく。

 きっと赤くなっているであろう自分の顔を隠すように、彼女の体に顔を埋めれば、みるくはゴロゴロと喉を鳴らしながら、わたしにすりすりと擦り寄ってきた。

 ・・・・・・背後からさらにパシャパシャと写真を撮る音が聞こえる。こんな姿まで撮るんじゃない。

 

「お、ヒバリが帰ってきてたんだな!」

 

 そんなことを思っていると、ミーティングルームの入口方面から武の声が聞こえて来る。

 同時に、隼人の気配も感じ取り、わたしは勢いよく顔を上げ、そして目を見開いた。

 

 そこにいたのは・・・・・・

 

「奈月さん!!リボーンさん!!探しましたよ!ご無事で何よりです!!」

 

 大人の姿をしてる武と一緒に現れた、幼くなった隼人と、気分がどことなく悪そうな女性、そして・・・・・・・・・

 

『Dの奴がいなくなったかと思えば、お前の中に飛ばされていたのか・・・・・・!?』

 

 隼人のすぐ側で、半透明の姿のまま現れたGさんの姿だった。

 

 

 




 沢田 奈月
 Dが回復するまで、自身の精神世界に彼を宿すこととなった幼き蒼穹の女王。
 雲雀が見せた雲ハリネズミと、自身が連れている霧チーターと戯れていたところ、リボーンと雲雀の2人に写真を撮られてしまい悶絶した。
 しかし、今いる時代の武と共に、幼い頃の獄寺と、気分が悪そうな女性、そして、始まりの嵐がいたことにより、目を見開いて固まった。

 リボーン
 女王と共に昼寝をしていた最強を冠するヒットマン。
 目を覚ました時、彼女の中に、自分が最も嫌ってる存在が入り込んでいることに気づいたが、彼女の体を使わなくては表に出られないとすぐに判断し、逆にいちゃつきを見せつける。
 アニマル達を可愛がる奈月の写真を撮っていたら、初代組の1人である嵐の青年と、幼くなった奈月の右腕候補が現れたため、驚いた。

 大人の雲雀 恭弥
 自身が持ち合わせている雲ハリネズミと戯れる幼い時代の想い人を見て、可愛いと思いながら写真を撮っていた未来の浮雲。
 彼女が照れる中、現れた同じ時代の雨と、幼い頃の嵐、そして、気分を悪くしている様子の女性を見て携帯を納めた。

 大人の山本 武
 合流しようとしていた知り合いを迎えに行ったところ、突如同行していた嵐の青年が少年時代の彼になってしまい、びっくりしながらも冷静にアジトへと連れて帰った未来の雨。
 迎えに行った女性が、アジトに足を踏み入れた瞬間、体調を崩してしまったため、肩を貸していた。

 獄寺 隼人
 突如行方をくらました10代目の少女と、そのお目付役であるヒットマンを探してパニックに陥っていたところ、どこからともなく飛んできたバズーカに被弾した幼き嵐。
 目を覚ました場所で大人になった山本と出会し、かなり驚いていた。

 女性
 体調を崩してしまい、未来の雨に肩を貸してもらっていた。

ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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