最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 突如入った緊急要請に、急いで移動した女王とヒットマンは、その場で話を聞く。
 ミルフィオーレファミリーがいる状況から、待機するように父より言われた蒼穹の女王が下す選択は・・・・・・



空の親子は共に行く

「!ナツ!リボーン!こっちだ!」

 

 急いで自室からモニター室へと移動してみれば、すでにそこには、隼人と武と恭弥さんの3人と、父さんとラルの姿があった。

 すぐにみんなの元に近寄れば、父さんは目の前にあるモニターへと視線を向ける。

 そのモニターには、複数の地域が記されており、その一つ一つの景色をカメラで映し撮っていた。

 

「家光。状況を説明しろ。何があった?基本的に、身内に分類する人間は、外に出ないんじゃなかったのか?」

 

 こんなに沢山の地域にカメラを仕掛けていたのかと思いながら、モニターへと目を向けていると、リボーンが父さんに状況の説明を求める。

 彼の質問を聞いた父さんは、その場で小さく頷いたのち、表情を少しだけ曇らせた。

 

「確かに、基本的にオレ達みてーに戦える人間以外は外に出ねーようにしてある。

 六道骸とナツ、それと、こっちにも存在していたナツの秘密の友人の1人によるマインドコントロールはしっかり機能していて、一般に分類する人々は、ミルフィオーレファミリーとの衝突が終わるまで隔離するつもりだったからな。

 だが、たまにいるんだ。表に必要なもんを調達するために、外に出るファミリーの人間を見て、外に向かう奴が。

 それにより、表に出ちまうことは何度かある。奈々は、外で現在、大規模の天候異常が起こってるから、外には出ないように言ってるし、必要なもんがあれば、専門の調達人員に伝えておくって伝えてあるから、外に出るなんてことはやってないんだが・・・・・・」

 

 父さんの話を聞き、母さんは相変わらずだと苦笑いをこぼしそうになる。

 しかし、そのように笑っていることができない状況下にあることは把握できているため、笑うことなく、彼の話に耳を傾けた。

 

「緊急要請の信号が発せられた場所は?」

 

「5丁目にある工場跡地だ。出入口は複数あるから、そっちに繋がるアジト内のゲートロードのロックを解除する。

 まぁ、動かすのは一つだけどな。外に出るまでの道には複数のゲートがあるが、それら全てを起動しちまったら、向こう側にこの居場所がバレかねねー。」

 

「まぁ、それが妥当だろうね。て言うか、一箇所に繋がるゲートであろうとも複数の出入口を用意するって、我ながら抜かりないな・・・・・・」

 

「ナツは慎重派だからな。いくつもの可能性を想定して、必要なことをしっかりと機能させてるって話だろ。」

 

 わたしと言葉を交わす中、父さんは目の前にある沢山の機械を的確に操作していく。

 手慣れている様子から、それだけわたしと仕事をこなしていたのだと把握することができた。

 喜べばいいのか、それとも、マフィアと言う共通点がなければ、隣に並び立つことができず、意思疎通すらも不可能だったのかと表情を歪めればいいのか・・・・・・。

 でも、ようやく父さんのことを知ることができ、同時に、一緒にいることができると言う安堵も確かにあって、なんとも複雑な気持ちである。

 

「緊急要請を出したのは誰かまでわかってるの?」

 

「いや、それはわからねーように暗号化してあるんだ。誰が送ってきたか把握することができた方が効率がいいのはわかってるが、ミルフィオーレファミリーの連中に解読されちまったら、向こうさんお得意の攻略方ありきの襲撃をされて、逆に危なくなる可能性があるからな。

 ランダムにしてりゃ、誰がそこにいたのかわからねー状態で向かうことになり、有利な状況、圧勝する状況を与える可能性が低くなる。

 あちらさんにも、得意不得意があるみてーだったし、少しでも不利になり過ぎる状況を避けるためにはこれが正解なんだ。」

 

「・・・・・・なるほどね。確かに、対策を取るなら正解だ。」

 

 そんなことを思いながらも、父さんと言葉を交わしていると、複数あるモニターの内、一つのモニターに映る部屋が形を変える。

 先程までは、完全に閉じた空間だったが、幾つもの機械で制御されているのであろうそこは、一本の道を作り上げる。

 

「よし。廃工場跡地に繋がるゲートを一つ開けた。ナツ。お前はアジト内に残ってろ。オレが行ってくる。」

 

 それを確認した父さんは、わたしにアジトの中にいるように指示をしてくる。

 まさかの指示に驚き、父さんの方を見れば、彼は真剣な眼差しをしたまま、わたしを見据えていた。

 

「ミルフィオーレがナツに接触を図ろうとしてることは把握してるからな。もし、ナツが表に出て、ミルフィオーレと接触した場合、向こう側が何をしてくるかわからない。」

 

 “だから、ナツはここに残れ”と口にして、脱いでいたスーツのジャケットに袖を通し始める父さん。

 だけどわたしは、すぐにその言葉を否定するように、その場で首を左右に振った。

 

「・・・・・・ナツ。」

 

「確かに、父さんの言ってる通り、ミルフィオーレファミリー・・・・・・特に、そこを統率しているであろう存在である白蘭がわたしに対して執着していることはわかってる。

 夜のうちに、精神世界に報告をしに来た骸の記憶を通して、彼の姿を見たし、彼がわたしの何かを知ってることも教えてもらったし、彼からも警戒するように言われたよ。

 向こうはわたしに会いたがっていて、情報を集めていることも知ってる。」

 

「だったら・・・・・・!!」

 

「でも、わたしだけがここに残って、みんなに任せっぱなしにするのも嫌なんだ。

 骸からの注意を無視するカタチになっちゃうかもしれないけど、リングを奪い合った時のように、ただ、みんなが傷つくのを見ているだけなんてしたくない。」

 

 自分の意見をハッキリ言えば、わたしの精神世界の中に入り込んでいるDさんと、こっちの様子が気になっていたのか、一時的に繋がりを強くしていたらしい骸から、やれやれと言わんばかりの呆れの雰囲気を感じ取る。

 しかし、2人ともわたしならそう言うと思っていたのか、どこか、予想通りだとも言いたげだった。

 

「・・・・・・わかった。そこまで言うなら出ていい。でも、父さんも一緒に行くからな?」

 

 わたしが引かないと感じたのか、父さんが呆れながらこちらの意見を尊重する。

 しかし、わたしが出るなら、父さんも一緒に出ると口にして、拒否権はないからなとでも言いたげな眼差しを向けてきた。

 そのことに、わたしは小さく笑みを浮かべる。なぜならわたしには、拒否するつもりはないのだから。

 

「元々、父さんには一緒に来てって言うつもりだったから、特に気にしてないよ。

 本当は、9代目を失って、まだ完全に悲しみを拭いきれていない父さんに、あまり心労はかけたくないけど。」

 

 わたしの言葉を聞き、父さんは驚いたように目を丸くする。しかし、すぐに生意気だと訴えてくるような笑みを浮かべ、わたしの頭をわしゃわしゃと勢いよく撫でてきた。

 

「うわわわわ!?」

 

「子供が生意気言ってんじゃねーぞぉ?確かに9代目が亡くなったことに関しては色々と思うところはあるがな。オレは門外顧問である以前にナツの親なんだ。

 一丁前に子供が親父を気遣って遠慮すんじゃねーよ!!こちとらまだまだ現役だし、お前の大先輩だっつーの!!年季が違うわバーカ!!」

 

「だぁあああ!!その撫で方やめてって言ったじゃん!!髪がぐしゃぐしゃになるでしょーがぁ!!」

 

 10年経っても変わらない様子の撫で方に対して思い切り怒鳴りつければ、父さんはケラケラと笑い声を漏らす。

 だけど、程なくしてその表情は、娘の成長を喜んでいるような、だけど、どこか寂しげにも見える笑みへと塗り替えられ、手櫛で髪を軽く整えられる。

 

「緊急要請が入ったっつーことは、敵陣営がその先にいる現れだ。のんびりはできねーが、しっかりと迅速に準備を済ませて行くぞ。」

 

「うん。ちょっと待ってて。すぐに必要なものを用意するから。」

 

 父親としての眼差し・・・・・・前世のわたしが見ることはなかった父親の表情・・・・・・きっと、父さんはまさに、わたしが見れなかった表情をしていたのだろう。

 そんなことを思いながらも、わたしは、みるくを受け取った時に、未来のわたしから伝えられたメッセージを思い出しながら、アジトの中を走り抜ける。

 ()()を渡すなら、今しかないと思うから。

 

 

 

 

 

 

          ❀

 

 

 

 

 

 

「父さん。」

 

「お、戻ったか、ナツ。」

 

 しばらくして戻ったモニタールーム。そこには父さん達が、すでに準備をすたせた状態で待っていた。

 父さんに話しかけられたわたしは、小さく頷き返しながら、彼の方に歩み寄る。

 片手には、未来のわたしから託された、もう一つの贈り物を持って。

 

「父さん。これ、一応持っといて。まぁ、使うタイミングは、考えた方がいいかもしれないけどね。」

 

「は?・・・・・・・・・!?これ・・・・・・!?」

 

 わたしから手渡されたものを見て、父さんは驚愕により固まる。

 彼の手元には、わたしが持ってるみるくの(ボックス)と全く同じデザインをしているオレンジ色の(ボックス)が握られている。

 

「どうやら、秘密裏で未来のわたしが、父さん用の(ボックス)を用意していたみたいでね。

 この子を受け取った時、一緒に出てきた手紙に、父さんのものがあるって記されていたんだ。」

 

 そう言って、わたしは自身が持ってるみるくの(ボックス)を取り出し、その中に自身が持ち合わせている霧の炎を流し込む。

 無機質な音が辺りに響き、そこから飛び出してきたみるくは、仔猫サイズのチーターの姿をしている。

 

「いざという時は使って。まぁ、なるべくそのいざという時は来ないで欲しいところだけどね。」

 

 苦笑いを溢しながら告げた言葉に、父さんは何度か瞬きをしたあと、その場で小さく頷いた。

 それを確認したわたしは、口元に笑みを浮かべたのち、みるくに外に出ることを伝える。

 これまで(ボックス)の中で話を聞いていたであろうみるくは、自身が切り札の一つであることを把握しているからか、小さく頷いて(ボックス)に戻る。

 物分かりがいい子だ・・・・・・と、再び苦笑いを溢してしまったが、すぐに(ボックス)を収めたわたしは、父さんに視線を向けた。

 

「行こう、父さん。緊急要請が発信された場所へ。」

 

「ああ。お前らも気を引き締めていけよ。ミルフィオーレファミリーは、オレとナツだけで対処できるほど単純なファミリーじゃねーからな。ナツの守護者を務めてる、お前らの力もかなり必要になる。

 まぁ、だからって勝てると言い切れるわけでもないが、しっかりと連携を怠るなよ。」

 

 父さんの言葉を聞き、隼人と武がしっかりと頷く。

 それを見たわたしは、側にいた恭弥さんへと視線を向けた。

 

「恭弥さんとラルは、バックアップをお願いします。恭弥さんに至っては、場合によってはこちらに駆けつけていただく必要があるかもしれませんが・・・・・・」

 

「それくらい構わないよ。奈月が危なくなったら助けてあげる。」

 

「ありがとうございます。ラルはアジト内にいてくださいますか?」

 

「ああ。家光からも、外の現状からしてオレが上手く動ける状況ではないから、しばらく待機するように言われている。

 いざという時は手を出すだろうが、基本的には家光と、クイーンの指示通りに動くとしよう。」

 

「ありがとうございます。リボーンはどうする?」

 

 恭弥さんとラルに確認の言葉をかけた後、わたしはリボーンにも話しかける。

 父さんが同行してくれる状況が出来上がった今、リボーンは表に無理に出るべきではないと判断したために。

 だけど、わたしから待機を命じるより、リボーンの意思を尊重したいと思い、彼の答えを聞いておきたかった。

 

「・・・・・・家光が出るとなると、オレは待機した方がいいかもな。家光が動かねーなら、オレがナツの護衛役を担うつもりだったが、家光も動くって話になると、むしろ、手の内を明かしてねー状態のオレが出ると、向こう側に攻略の隙を与えちまうしな。」

 

「わかった。じゃあ、リボーンは待機。表には、わたしと隼人と武、それと、父さんの4人で向かうよ。」

 

 わたしの言葉を聞き、全員が頷き承諾の意思を見せる。

 それを確認し、一度目を閉じて深呼吸をその場で行い、すかさず頭を切り替えた。

 

「行きましょう。緊急要請があった場所へ。いざという時は戦闘になると思いますから、気を引き締めますよ。」

 

「「「おう!!」」」

 

「了解。」

 

「了解だ、クイーン。」

 

「女王の仰せのままに。気をつけていけよ、ナツ。」

 

 リボーンからかけられた言葉を最後に、わたしは小さく頷いて、父さんへと視線を向ける。

 わたしの視線の意図に気づいた父さんは、力強く頷いたのち、ゲートに繋がる道へと走り出した。

 

 

 

 




 沢田 奈月
 父親と共闘する流れが発生し、初めて彼と連携を取ることとなった幼き女王。
 かつての彼女であれば、一人で走る可能性もあったが、今の彼女は、明確に周りを頼れるように変わり始めている。

 沢田 家光
 父親として、そして、彼女の同志として、娘と共に共闘することとなった女王の親。
 最初はミルフィオーレファミリーの行動から、奈月に待機して欲しかったが、自分だけ待機して、大切な人達が傷つくのを見てるだけなんて嫌だと強く待機を否定されたため、だったら自分を同行させることを条件に出したところ、元から頼るつもりだったと返され、驚くと同時に、初めて頼られたことに対する嬉しさを噛み締めた。

 リボーン
 家光が動かないのであれば、自分が動くつもりだった最強の名を冠するヒットマン。
 しかし、家光が動くことや、奈月が家光に頼ったことを見て、それならと彼女の切り札として待機することを選択した。


ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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