最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
アジトに戻り、新たな情報が入ってないかを確かめるために。
ミルフィオーレファミリーのブラックスペルと呼ばれるチームにいたガタイのいい男を眠らせ、改めて武と向き直る。
少しだけ、彼は引いたような表情をしているが、まぁ、私が容赦無く薬物耐性を破壊する薬品も含まれていた睡眠薬を飲ませたせいだろうが、あえて気付かぬフリをして、その場で小さく息を吐く。
「やれやれ・・・・・・なんとかひと段落ついたな・・・・・・。まぁ、未来の武とわたしたちがよく知る武が入れ替わってることは予想外だったけど。
いや、入れ替わるだろうなとは思ってたよ?思ってたけど、まさか、このタイミングとはね・・・・・・。」
辺りを見渡して、敵影がないことを確認したわたしは、話し方を
いつまでもボスモードでいると言うのも疲労を感じる行動なわけで、あまり長く続けたくはない。
「・・・・・・なぁ、ナツ。獄寺からも言われたんだけどよ。ここって、未来の世界なのか?」
わたしがいつものわたしに戻ったからか、武と隼人から力が抜ける。
二人を萎縮させてしまっていたか・・・・・・と少しだけ申し訳なく思いながらも、武からの問いかけに小さく頷き返した。
「そう。ここは、約10年程先の未来の並盛だよ。正確には、9年と10ヶ月くらいらしいけどね。」
「9年と10ヶ月・・・・・・なんか、かなり微妙な年月だな。」
武の言葉に、同意するように頷く。
本来ならば、10年バズーカに撃たれた人間は、10年後ぴったりの年に飛ばされ、そこで5分間だけ過ごすことができる。
しかし、わたしたちを撃った10年バズーカは、なぜか9年と10ヶ月と言うわけのわからない時代へと辿り着くようになっており、同時に5分経っても元の時代に帰れないと言う細工が施されていた。
「大人になった恭弥さんや、大人になった隼人、それと、大人になった武から聞いた話によると、どうやら、わたしたちボンゴレファミリーは、現在、ミルフィオーレファミリーと呼ばれる別のファミリーと争ってる状態にあるみたいなんだ。
ただ、向こうがなぜこちらを襲ってきているのか、何を目的にして行動をとっているのかまではわかってない状態でね。
現在は、この時代にいるわたしたちのファミリーの帰還を待ちつつ、現状を整理してる段階なんだよ。」
この時代に来たばかりの武に、現在、自分たちがどのような状況下にあるのかを説明すれば、彼は小さく頷いた。
いつもの穏やかな笑みはなく、真剣な表情をした状態での反応に、彼も現状を真っ直ぐと受け止めてくれているのだと考える。
本当は、そんな表情を武にさせたくなかったが、命がかかっている状況である以上、湧き上がる罪悪感は飲み込んだ。
「・・・・・・ナツ。一旦アジトの方に戻るぞ。気絶してるこいつらは・・・・・・捕虜にしてーところだが、相手はブラックスペルだしなぁ・・・・・・。
何かしらの細工をされて、アジトの場所を突き止められちゃあ、たまったもんじゃねぇな・・・・・・」
しばらくの間、無言の時間が続いたが、不意に、父さんが私たちに声をかけてきたことにより、意識をそちらへと向ける。
わたしたちが反応をしたのを確認した後、父さんは、意識を失っている二人のブラックスペルへと目を向けて、渋い顔を見せた。
それを見たわたしも、意識を失っているブラックスペルへと目を向ける。
・・・・・・この二人をどうするべきか・・・・・・その答えは、すぐにプリーモの血が教えてくれた。
「・・・・・・この二人は一旦放置しよう。父さんがわたしたちに合流したことや、隼人が
この二人は一旦放置しておくこと・・・・・・プリーモが出した答えはそれだった。
バレたくない知識が向こうにいくつか行ってしまうが、同時に、わたしと言う変わり種は、一つの混乱を巻き起こすことができると判断したのだ。
向こう側は、おそらくだが、凪と骸に特別な繋がりがあることを把握している。
だが、この二人の様子から、凪がどのような顔をしているのかは覚えていない可能性があった。
武にすぐに気付かなかったことや、隼人がボンゴレの嵐の守護者であることがわかっていなかったことがその証拠だ。
だとしたら・・・・・・
「・・・・・・わたしが、霧の守護者の片割れであると勘違いされる可能性がある。まぁ、実際のところ、わたしは骸の半身のような存在ではあるけど、凪と勘違いされているなら、体の弱いあの子だけでも、多少なりとも安全が確保できるかもしれない。
もちろん、絶対に守れると言うわけではないけれど、多少のミスリードにはなると思う。」
なぜならわたしは、幻術を使い、ガタイのいい男の方へとマインドコントロールを施すことまで行なった。
本来、これらの力は、骸や
それはわたしも同じだった。今回は、
「凪本人が、向こう側に見つかったりしたら、どうなるかはわからないけど、いくらか人相把握能力に欠けているこの二人なら、わたしのことをボンゴレの霧、もしくは、ボンゴレファミリーの10代目の霧の守護者の骸に連なる存在だと勘違いしてくれるかもしれない。
そうなると、わたしがボンゴレファミリーの10代目ボスであり、行方不明になっている沢田奈月だとバレない可能性がある。
まぁ、短期間のみのものだろうし、頭がいい人や、人相把握能力が高い人が現れたら、それが嘘だとバレるだろうけどね。」
それならば、一時的にわたしの隠れ蓑として、この情報は敢えて与えておいた方がいい。
どれだけ、向こう側の気づきを遅延させることができるかはわからないけど。
「・・・・・・わかった。ナツの指示に従おう。」
「ありがとう、父さん。」
一旦は放置すると言う意見に同意してくれた父さんにお礼を言ったわたしは、再び武たちに視線を戻す。
そして、小さく口を開いた。
「それじゃあアジトに戻ろうか。もしかしたら、何人かファミリーが戻ってるかもしれないし、この二人を探しにきた敵対者と衝突するのも避けたいしね。」
「はいっス。」
「アジト?」
「未来の奈月さんが作り上げたボンゴレファミリーのアジトがあんだよ。一旦はそこに戻って作戦会議だ。」
「へぇ・・・・・・!やっぱナツってすげーな!」
「奈月さんがすげーのはいつものことだろうが!!」
話を終えたことにより、いつもの調子に戻った二人に、少しだけホッとしながらも、わたしは父さんに視線を向ける。
わたしの視線に、小さく頷いた父さんは、すぐに隼人たちに声をかけて、移動を開始することを伝えるのだった。
沢田奈月
D・スペードの力を借りることにより、マインドコントロールを使用することができる幼き女王。
合流した幼き雨に対し、複雑な気持ちを抱きながらも、アジトへと帰還する。
沢田家光
年長者として、率先して提案を口にする門外顧問。
一人娘である奈月の複雑な気持ちを感じながらも、今はやるべきことをやるため、行動を起こす。
山本武
過去より女王たちとの合流を果たした幼き雨の守護者。
奈月の真剣な様子から、ただ事じゃないと気を引き締めて話を聞いていた。
獄寺隼人
大切な少女が複雑な心境を抱いていることに薄々と気づいている幼き嵐の守護者。
今はただ、彼女の指示に従って、状況の打破を探る。
ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・
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骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
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リ「別にいらねーんじゃねーか?」
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雲「どっちでもいい。」