最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
しかし、そこで彼女は、新たな問題に直面することとなった。
ブラックスペルと呼ばれていた存在を廃工場跡地に放置したまま、踵を返して帰還するボンゴレファミリーのアジト。
一応は武にも、現在起こっていることを大雑把に説明したが、詳細の説明や、これからのことの話などもしないと山積みの課題に、少しだけ頭を抱えたくなりながら、帰還したそこで、わたしはさらなる事態に固まることとなってしまった。
「あ!ナツだもんね!」
「本当ですね!やっと見つけましたよ、ナツさん!!」
「もう、どこ行ったのか心配してたんだよ!?お兄ちゃんも、なっちゃんが学校に来てないって聞いて、また体調を崩したのかなって思ったんだから!」
「【ママンも心配してましたよ?ナツさんが見当たらないから・・・・・・】」
「・・・・・・うっそ〜・・・・・・・・・・・・。」
なぜなら、アジトには大きなランボたちに守られながら離れていったはずの京ちゃんたちではなく、わたしたちがよく知ってる時代の京ちゃんたちがそこにいたために。
まさか、こっちの時代に彼女たちまで飛ばされてくるとは思わず、わたしは表情を歪ませる。
何も知らないこの子たちまで、どうして飛ばされてきたのだと。
「・・・・・・リボーン。ちょっと、状況を説明してくれる?」
あまりの状況に、リボーンに説明を求めれば、彼は一度、深くため息を吐いたのち、ゆっくりと口を開いた。
「・・・・・・実は、ナツがブラックスペルの連中と交戦し始めた際、京子たちはこっちにたどり着いたんだが、そのタイミングで一気に入れ替わっちまったんだ。
まだ、安全圏での入れ替わりだったため、無事だったが、もし、あの場で入れ替わっちまってたら、厄介なことになってたな。
ナツが下した、幻術を使った移動が功をなしたってところだな。」
リボーンから告げられた、入れ替わったタイミングに思わずゾッとする。
なるべく、京ちゃんたちはこっち側に近づけないようにと上手く引き離していたが、もし、わたしたちが争い始めたあのタイミングでこの子たちが入れ替わっていたらと思うと、彼女たちを危険に晒すことになることに間違いはなかった。
「・・・・・・ナツ。顔色が悪くなってるぞ。今日は部屋に戻って、ゆっくり休んどけ。」
「・・・・・・うん。」
戦闘に巻き込むことにならなかったことへの安堵と同時に、こちら側へときてしまった以上、この子たちに、自身が置かれている状況を説明しなくてはならないと言う現実に苛まれてしまい、血の気が引き、ふらつきそうになりながら固まっていると、父さんから声をかけられる。
その言葉に、短く返事をして、自室へと戻ろうと一歩を踏み出すと、足元から床の感覚が消えた。
ゆっくりと顔を上げれば、そこには恭弥さんがいて、彼は無言でわたしを見つめたのち、リボーンたちに視線を向けた。
「・・・・・・今の奈月からは説明するのは難しいと思うから、君が話しておきなよ、元赤ん坊。奈月の父親でもいいけどね。
まぁ、話を聞いた彼女たちが、どんな風に感じて、どんな状態になるのかはおおよそ予測はつくけど。」
「!?」
「ああ。元からそのつもりだ。」
「まぁ・・・・・・できれば、京子ちゃんやハルちゃんたちには、奈々と同じで教えたくはねーけどな・・・・・・。」
「だが、そうも言ってられねーだろ。ナツ自身も、京子たちを守るために、こっち側の力を使ってるしな。」
恭弥さんが告げた言葉に目を見開く中、リボーンと父さんが、京ちゃんたちに現状を話すことを冷静に話し合う。
京ちゃんたちは、何が何だかわからないと言いたげな表情をしており、わたしたちの様子を見つめていた。
「ま・・・・・・待ってください、恭弥さん・・・・・・!!確かに、京ちゃんたちにはいつか話さないといけないとは思っていましたけど、それならわたしが・・・・・・!!」
「・・・・・・奈月が自分で責任を負うために、そうやって自身から話を明かそうとする子であることはわかってるけど、僕が知ってる君が、彼女たちに話を明かしたのはかなり後になってからだった。
危険な目に遭わせたくないからって、ずっと黙ってて、結果的に、彼女たちが大人になるまで明かすことはしなかった。
確かに、それならこの子たちは話を聞くまで知らないで通すことができるかもしれないけど、ミルフィオーレファミリーは、知ってる知らない関係なしに手を出してくる存在なんだよ。
君と繋がりがあると言うだけで、狙われるのがほとんどだ。」
「っ・・・・・・・・・!?」
京ちゃんたちに説明するなら自分自身がと口を開く中、被せるように告げられた否定の言葉。
彼の言葉に、思わず喉を詰まらせていると、わたしを抱えている恭弥さんの腕に、力が静かに加えられる。
「厳しいことを言ってるのはわかってるけど、この時代だと、これまでの奈月の行動が逆に危険になる。
知られたくないって気持ちはわかるけど、もう、それを言って粘り続けられるほど、この時代は安全じゃない。
だから、奈月から告げるのに時間がかかるなら、時間がかからない彼らに任せる方が得策だよ。」
“わかった?”・・・・・・と問いかけてくる恭弥さんに、わたしは無言だけを返す。
彼が口にした最善策と問いかけは、確かに、わたしの直感も優先的に出している答えだった。
だけどわたしは、それに頷き返すことができなかった。
これまで一般の人まで巻き込んでしまったことは間違いない。実際、了平さんや武、恭弥さんや凪にの4人は、一般人で過ごせるはずだったのに、マフィアの道へと引き込んでしまったメンバーだ。
だから、今更一般人を巻き込みたくないと言えるような立場に、わたしは立てるはずがない。
でも・・・・・・それでも・・・・・・!!
「・・・・・・彼女たちだけは・・・・・・何も知らないでいて欲しかった・・・・・・っ」
絞り出すように口にした本音と、自身の両目からこぼれ落ちる大粒の涙。
ポロポロと溢れ、自身の服を濡らしていく滲んだ景色の中、自身の掌に力を込める。
「・・・・・・そうだね。」
どこか沈んだような恭弥さんの声が聞こえる。
それは、わたしの思いを否定するものではなく、だからと言って、完全な同意を意味するものでもなかった。
隼人と武も、声を詰まらせるような反応をするが、その表情を見ることはできなかった。
「・・・・・・京子。ハル。ランボ。イーピン。今日のところは一旦休んで、状況を知りたくなったらオレか家光に声をかけろ。」
「こればかりは、オレたちからも進んで話し難くてな・・・・・・。ナツとオレたちが、本来なら、あまり教えたくないものなんだ。」
「・・・・・・はい。」
「わかり・・・ました・・・・・・」
京ちゃんとハルが、不安そうな声を口にする中、わたしは声を殺してその場で涙を流し続ける。
わたしの様子を気にかけてか、恭弥さんはわたしを抱き上げたまま、その肩を少しだけ目元へと押し付けてきた。
沢田奈月
アジト内に、同じ時代の京子たちがいることに驚き、同時に彼女たちまで巻き込まなくてはならないのかと言う怒りや悲しみが混ざった感情に苛まれ、初めて直感に従いたくないと涙を流した貝の女王。
何も知らないでいて欲しかった・・・・・・その願いは叶うことがない。
雲雀恭弥
現れた京子たちを見て、言葉を詰まらせる奈月を見て、彼女が抱え込んだ負の感情を感じ取るが、もはや自分たちが置かれている環境が、隠し通すことができぬどころか、隠し通しても危険である状態にあるため、厳しさも見せた未来の雲の守護者。
しかし、彼女が苦しんでいることはわかるため、厳しくはするが、突き放しきれないところもある。
京子&ハル、ランボ&イーピン
気がついたら未来にいた少女たち。
大切な琥珀色の少女が苦しむ様子を見て、ただごとじゃないことを理解するが、どうしていいかわからない。
家光&リボーン
雲雀より、現状を説明した方がいいと言われ、その役割を引き受けるが、幼き女王の反応から、今はすぐに話を聞くのではなく、休むことを優先し、状況を知ろうと思ったら、その趣旨を伝えてほしいと言う自主性に委ねた大人たち。
彼らもまた、彼女たちに話をすることが必要であると把握しながらも、自ら伝えることに抵抗を少し感じている。
ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・
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骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
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リ「別にいらねーんじゃねーか?」
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雲「どっちでもいい。」