最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
彼女が向かった会議室には、すでに、自身の父と、呪いを一時的に外してるアルコバレーノが待っていた。
恭弥さんと話をして、ある程度落ち着いたわたしは、風紀財団にあるわたしの部屋に向かい、そこにある箪笥の中にある新品の下着と衣服を身につけた。
ここにも一つ、メモが用意されており、「いざと言う時に置いておくから、自由に使ってね」と言う文字が記されていた。
一体、未来のわたしはどこまで見据えていたのだろうか・・・・・・そんな疑問が脳裏を過ぎるが、急に未来に飛ばされてしまった自分からすると、衣服が揃っているのは助かったため、ありがたく使わせてもらうことにした。
他にも、いくつか衣装箪笥があったが、なんと言うか、お着物とかが複数入っており、一体何のために・・・・・・と少しだけ思ってしまった。
ちなみに、恭弥さん曰く、彼が全部与えた物なんだとか。「似合いそうだったから渡した。たまに着てるよ。」と短く教えてくれた。
着物を買い与えると言うのは如何なものか・・・・・・それにはたまにある一つの意味が含まれていることを知っている身からすると、少しだけ複雑な気分である。
「・・・・・・一体、いつからわたしは、学生の頃のわたしが着れるような衣服と下着を集めていたのですか?」
「確か、少しずつミルフィオーレファミリーの名前が出てきた頃だったかな。あの頃から、君は何か引っかかるものを感じていたみたいでね」
「ええ・・・・・・?わたしってそんなに早く用意してたんです?」
「とは言っても、数年前くらいのものだけどね。でも、こっち側の仕事をする中で、奈月の元には新しいファミリーの情報や、怪しい動きを見せてるファミリーの情報が、六道骸や“秘密の友人”と言ってる存在、元赤ん坊や、沢田家光、キャバッローネや、君の傘下に加わっていた元連合、それと、9代目ファミリーから常に入る状態になってたし、それを元に動いていたんだと思うよ。」
「なるほど・・・・・・。我ながら用意周到ですね」
「確かにね。でも、その慎重さがあるからこそ、何を信じる情報にして、何を切り捨てる情報にするのかを判断することに長けてるから、僕はいいと思うけど」
「・・・・・・ありがとうございます」
どこまで慎重なんだと、思わず苦笑いをこぼしてしまったが、恭弥さんから告げられた、それも長所だからいいと言う言葉により、その苦笑いは小さな笑みへと変わり、自身の特徴をいいものだと告げてくれたことへの感謝を伝える。
「・・・・・・別に。お礼を言われる程のことじゃないよ。ただ、思っていたことを言っただけだし」
わたしの言葉を聞き、恭弥さんは少しだけ無言でわたしを見つめた後、小さく笑みを浮かべながら、頭を撫でてきた。
緩やかに滑る大きな手に、目を細めて笑えば、彼は流れるようにわたしとの距離を詰め、そのまま唇へとキスを落としてきた。
びっくりして目を丸くするが、恭弥さんは特に気にしていないのか、それとも、この時代の彼にとってはいつものことなのか、そのままその場で立ち上がり、わたしの方へと手を差し伸べた。
「ほら、行くよ。笹川京子と、三浦ハルの二人も、きっと、奈月と話したいだろうからね」
「あ・・・・・・はい」
恭弥さんからキスをされ、思わずフリーズしてしまっていたが、かけられた声により意識を現実に戻したわたしは、差し伸べられた手に自身の手を重ねる。
大人の恭弥さんの手は、実際に触れてみたら、頭を撫でられていた時以上に大きいものであることがわかり、そのサイズ差に思わず驚いてしまい、そのまま手を引かれて立ち上がらせてもらう際のバランスが崩れてしまい、そのまま恭弥さんの胸元へとぽすりと飛び込んでしまう。
「す・・・・・・すみません・・・・・・」
「全く・・・・・・何してるの、奈月?」
恭弥さんから呆れたような声をかけられ、苦笑いをこぼしてしまう。
本当に、知り合いが大人になってるだけで驚き過ぎである。
「大人になった恭弥さんって、かなり身長があるんだなって、改めて思っちゃって・・・・・・。わたし自身の時代では、恭弥さんの身長は確かに高いものではあったけど、ここまでの差はなかったので・・・・・・」
わたしの言葉を聞き、恭弥さんは少しだけキョトンとした表情を見せる。
そのあと、しばらくして小さく頷いたのち、わたしをその腕の中へと閉じ込めた。
「確かに・・・・・・10年前は、僕と奈月はそこまで差がなかったからね。今は、10センチ以上差があるけど」
すっぽりと彼の腕の中に収まってしまった自分自身に、何度か瞬きを繰り返す。
そして、ゆっくりと視線を恭弥さんの方へと向ければ、彼は穏やかな笑みを見せ、再び頭を優しく撫でてきた。
「それじゃあ、行こうか。多分、そろそろみんなも起きるだろうしね」
「・・・・・・はい」
その瞳の中に、熟れた甘い熱が含まれていることに気づき、少しだけ熱に浮かされそうになりながらも、移動しようと言ってきた恭弥さんの言葉に頷けば、彼は名残惜しげにわたしを腕の中から解放し、そのまま歩き始める。
だけど、彼の手だけは、わたしの手から離れておらず、握り返すように力を込めれば、一瞬だけこちらに視線が向いた。
ハッキリと絡み合った互いの視線。恭弥さんは緩やかにその目を細めたのち、再び移動を開始する。
その際に、彼の指が、わたしの指を絡め取り、恋人繋ぎで繋ぎ止めららたが、触れ合った手の温もりに、安心感を覚え、わたしも静か力を込めた。
❀
・・・・・・恭弥さんと手を繋いだまま、移動すること数分。
慣れた様子で、手元にあるブレスレットに仕込まれているのであろうIDチップを機械に翳した恭弥さんに手を引かれるまま、ボンゴレファミリーの拠点に戻る。
他のスタッフは、今のところ動き回っていないのか、それとも、動き回ってはいるが、別の場所で作業をしているのか、人っこ一人いない洋館風の廊下に落ちる静寂に、少しだけソワソワとした気持ちになりながらも、恭弥さんの手を握ってる手に力を込めれば、彼は自然な動きで空いてる方の手でわたしの頭を撫で、「大丈夫」と言ってくる。
その声に落ち着きを感じながら、歩みを進めれば、昨日、話し合いを行った会議室へと辿り着いた。
そこにいたのは呪解したリボーンと、風呂上がりと思わしき様子で、私服を着ている父さんの姿があった。
・・・・・・流石に、父さんでもこの場所ではタンクトップ&パンツなどと言う格好にはならないようだ。
まぁ、動きやすさ重視の格好をしているけど。
「起きたか、ナツ」
「おはようさ・・・・・・っておい!!何ナツと手を繋いでんだヒバリ!!」
「奈月が落ち着かないようだったから手を繋いでいただけだよ。そんなことより、ちゃんと彼女たちには話をしたわけ?」
「ああ、話したぞ。まぁ、正確な話はしてねーがな」
そんなことを思っていると、リボーンと父さんの二人は、すぐにわたしに挨拶をしてきた。
父さんだけは、ちょっと別のところに意識が行ってたようだが、リボーンがすぐに恭弥さんの質問に答えることで、話題を修正した。
「・・・・・・正確なことは話してない?」
リボーンが口にした、正確な話をしていないと言う言葉に、首を傾げれば、彼は小さく頷き、京ちゃんたちにした話を教えてくれた。
曰く、リボーンと父さんは、京ちゃんたちが合流した2時間後、彼女たちから何があったのかを話してほしいとお願いされたようで、ここが遥か先の未来であり、同時に、危険度が上がった時代になっていることと、一つの事件が起こり、その事件の結果、外を出歩くことも困難なことになっていることを教えたようだ。
同時に、わたしは、この時代に散りばめられているヒントを集めながら、事件の根本を解決しようとしていることや、その結果、少々危険なことに足を突っ込まなくてはならなくなったことや、この事件は、わたしと、わたしの周りに集まったメンバーでなくては解決しないことを教えたのだとか。
最初、リボーンたちから危険なことにわたしが足を踏み入れようとしていると聞き、京ちゃんたちは絶句し、止められないのかと聞いてきたそうだ。
そして、リボーンたちはそれが難しいことを告げ、わたしが沢山傷ついてしまう道のりは避けられないことを伝えた。
それを聞いた京ちゃんとハルは、すぐにそのことに対して抗議をしようとし、口を開いたそうだが、すぐにリボーンと父さんが、自分たちがわたしを守るから、大きな怪我は負わせないこと、必ず自分たちが、わたしを守り抜き、無事に元の時代に返すこと、京ちゃんたちのことも、平和な時代に戻れるようにサポートをすることを伝えたのだと言う。
「・・・・・・そっか。命が危ないことは、言ってないんだね」
「ああ。それを言ったら余計に不安にさせるだけだからな」
「それに、ちょっと軽くリボーンと父さんとで、手合わせパフォーマンスもしてな。こっちがどれだけ力があるのかとかを教えて、渋々だが納得してもらった」
「ついでに、ナツたちにも特訓をつけることも伝えた。ナツの能力は高いが、事件を解決するためには、もっと自身の身を守れるくらいにならねーと意味がねーからな」
「もちろん、彼女たちにはナツに無理だけはさせないことや、無理をしそうなら無理矢理にでも止めて大人しくさせることも約束しといた。
ナツの父親だからか、ここら辺の話は、すんなりと聞いてくれたよ」
“父親らしいこと、あんましてなかったのにな”・・・・・・どこか、悲しげに、後悔しているかのように、眉をハの字に下げながら笑う父さんに、わたしは、小さく首を左右に振るだけでそれを否定する。
確かに、父さんは、前に、マフィアのボス候補や若手ボスを変死体にする形で暗殺していた連中が来た時まで、父親らしいことはしていなかった。
それは否定しない。学費や生活費を払ってくれていたことは確かだけど、それ以上に、家族に寄り添うことをあまりしてくれなかった。
もちろん、それは仕方ないことだ。父さんの立場を考えれば、その一歩が踏み出せないのも仕方ないと言える。
それでも、わたしは少しばかりワガママになった。もっと寄り添ってくれていいだろ。顔を出してくれたっていいだろ。そんなことを思って、ぶつけることもした。
だけど、今はちゃんと、寄り添ってくれるようになった。定期的に電話をしてくれることも、手紙を出してくれることも、忙しい中、たまに顔を出してくれることもするようになった。
だからこそ、今のわたしは、父さんが父親らしいことをしていないなんて思ってない。今も、先達として、そして、わたしの父親として、力を貸してくれているのだから。
「・・・・・・ありがとな、ナツ」
静かに首を振ったわたしに、父さんは一瞬驚いたような表情を見せた。
でも、すぐに穏やかな笑みを浮かべ、どこか、安堵したような声で、短い言葉を口にするのだった。
沢田奈月
雲雀のおかげで、勇気を一つ手に入れた幼き女王。
彼が側にいてくれることにより、落ち着きを取り戻した。
雲雀恭弥
動けなくなっていた幼き女王に、一歩を踏み出せるようにと寄り添った未来の浮雲。
無防備なのは変わらないな・・・・・・と、自身より一回りも小さな彼女の姿に笑いながらも、落ち着けるようにと支える。
リボーン
呪解状態が解けていないアルコバレーノたるヒットマン。
雲雀に任せておいて正解だったと、落ち着いた様子の女王を見て安心する。
沢田家光
雲雀と手を繋いでやってきた娘を見て、大きく反応してしまった門外顧問。
父親らしいことはしていなかったと思っていたが、愛娘からそれを否定されたことにより、安堵の表情を浮かべると同時に、介入できるこの時代では、しっかりと父親として、そして、彼女の先達として、支えるために動くことを決意する。
ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・
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骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
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リ「別にいらねーんじゃねーか?」
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雲「どっちでもいい。」