最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 どのように訓練していくかの話し合いの中、幼き嵐は女王たる少女へ声をかける。
 彼のその手には、一つの手紙が握りしてられていた。



未来の嵐より、過去へと届く手紙

「奈月さん。ちょっといいっスか」

 

「ん?どうかしたの?隼人」

 

 これからの方針を決め、京ちゃんたちには家事を任せることになったわたしたちは、次にやることは訓練のための環境を整えることだと判断し、どこで、誰が、誰の訓練をつけるのかを話し合っていた。

 そんな中、口を開いた隼人に、わたしは首を傾げながら応える。武やリボーンもそんな隼人に反応するように、彼の方へと視線を向けた。

 

「実は、オレがこっちに飛ばされた時、この時代にいる山本と一緒だったんスけど、その山本から、未来のオレが使ってたもんだって、荷物を渡されたんですよ。

 そんで、その中に入っていたのが、オレがブラックスペルの連中と戦った時に使ってた匣と、この手紙だったんです」

 

 そう言って隼人が手にしたのは、封がされている一つの手紙。

 すでに封に使われていた印は外されており、彼が中身を読み粉をやだことは明らかだった。

 

「未来の隼人からの手紙?」

 

「そうっス。多分、こっちの時代のオレも、奈月さんの手がかりの残し方を真似てやったんだと思います」

 

 隼人が説明しながら、手にしていた封筒を静かに開き、中に入っているメッセージを取り出す。

 わたしたち全員が見れるようにと広げられた手紙には、絵とも記号とも取れる文字が記されており、思わずその場で首を傾げる。

 

「えっと・・・・・・何かな、これ?」

 

「これはG文字・・・・・・ゴクデラ文字って言って、中一の時に、授業中に考えておいたんですよ」

 

「うん、授業中に何やってんの?いや、まぁ、キミにとっては日本の中学校の授業なんてかんたんかもしれないけど、せめて休憩中にやりなさいよ・・・・・・」

 

「ナツも授業中退屈そうにしてたがな」

 

「リボーン、うるさい」

 

「あはは!相変わらずナツと獄寺ってすげーよな!どうやったら頭って良くなるんだ?」

 

「とりあえず、努力くらいしか思いつかないかな・・・・・・。家庭用のドリルとか、問題集とか解くとか・・・・・・」

 

「なるほどなー。元の時代に戻ったら探してみっかな。おすすめあったら教えてくれよ、ナツ」

 

「その時が来たらね」

 

 隼人の行動に対してツッコミを入れながらも、武と少しだけ雑談を交えて、わたしはそのまま意識を隼人へと戻す。

 武と話していたことに、少しだけイラっとしてる様子があった隼人だが、わたしが意識を隼人自身に向けたことに気づいたようで、彼は再び口を開いた。

 

「オレだけがわかる文字なんで、いざという時、秘密裏にわかるようにしていたんですよ。

 今回はそれが役に立ってよかったっス。これなら、未来のオレから、オレ自身がヒントを得ることができるんで。

 それで、ここに書かれてる文字なんですけど・・・・・・・・・」

 

 そう言って隼人は、目の前に広げた手紙に指を持っていき、記されている文字を辿るように指を動かす。

 同時に彼は、わたしたちがわかるように、記されている文字を静かに口にした。

 

「守護者は集合・・・・・・ボンゴレリングにて白蘭を退け、写真の眼鏡の男を捕縛すべし。全ては元に戻る・・・・・・こう書かれてます」

 

 白蘭と眼鏡の男・・・・・・2種類の言葉を聞き、わたしは少しだけ無言になる。

 彼が口にした眼鏡の男・・・・・・それは、わたしにとって、あまりにも聞き覚えのある特徴の存在だった。

 

「眼鏡の男・・・・・・?誰のことだ?」

 

 無言のまま、隼人が広げたG文字の手紙を見つめていると、武が、隼人に質問をする。

 そう言えば、わたしは超直感や、こちら側に飛ばされる前に見た正一くんの姿があるため、把握することができているが、武は特徴だけじゃわからないなと考える。

 

「・・・・・・お前も知ってるやつだ」

 

 わたしが無言で武を見つめていると、隼人が静かに封筒の中に収めてあったらしい写真を取り出した。

 そこには、大人になったあとの正一くんの姿が映っており、武も、それによりそれが誰かわかったようだ。

 

「入江・・・・・・!?なんでコイツが・・・・・・」

 

「オレにもわからねーが、現状はオレたちの敵なことに変わらねーよ」

 

「そうかもしれねーけど・・・・・・」

 

 信じられないものを見たと言わんばかりに、武がその場で黙り込む。

 わたしは、そんな彼を少しだけ見つめた後、目の前に置かれた写真に手を伸ばした。

 

「奈月さん・・・・・・」

 

「ナツ・・・・・・」

 

 手を伸ばすままに写真を取り、それを見つめるわたしに、隼人たちが少しだけ沈んだ声で話しかけてくる。

 だけどわたしは、そんな2人のことなど気にすることなく、写真に映り込む正一くんの未来の姿を見つめた。

 

「・・・・・・彼が、何を思ってミルフィオーレに加担してるのかはわからない。ただ、わたしは、彼が明確に敵になってるとは思えないんだよね。

 むしろ、向こう側に行くことにより、何か、別の目的を持って動いてる気がする」

 

 “まぁ、ただの勘だけどね”・・・・・・呟くようにして、確定してる考えではないことを伝えながらも、わたしは手にしていた写真を机に置く。

 もし、本当に敵であるのであれば、捕縛するなんて言葉は出てこないはずだから、と言う、少しの本音も織り交ぜて。

 

「・・・・・・話を戻そうか。隼人。キミが、わたしたちにその手紙のことを教えてくれた理由は、未来では喪失してるはずの物が記されているから、で間違いないかな?」

 

「!はい!!その通りです!!」

 

 しかし、すぐにわたしは頭を切り替えて、彼がわたしたちに手紙の話をした理由に関して言及する。

 わたしの言及を聞いた隼人は、すぐに大きく頷き、わたしの問いかけを肯定した。

 

「喪失したはずの物って、未来じゃ、何かオレたちは無くしちまったのか?」

 

 それを聞き、口を開いたのは武だった。

 言われてみれば、わたしたちの時代の武は、ボンゴレリングのことを知らないんだった。

 

「・・・・・・この時代では、奈月さんの判断からか、ボンゴレリングが無くなってんだ。

 無くなった理由はまだわからねーが、奈月さんの予想では、封印や破棄をしなくてはならない理由が存在していたのではないかって話だ」

 

「!?・・・・・・そうか。だから、ナツは、喪失したはずの物がって・・・・・・」

 

「ああ」

 

 隼人の説明を聞き、武は答えに辿り着く。

 一瞬だけ、その表情は暗いものへと変わったが、無理もないと目を瞑る。

 ボンゴレリングを手にした時、武は自身の夢を捨てる覚悟で手を伸ばした。

 それだけの大きな選択をするまでに至ったリングがなくなっていたのだから、彼の反応は、間違いではない。

 

「この一文に気づかなかったら、オレは、未来のオレたちに対する指令所として処理をしてた。

 だが、ないはずのそれが書かれてるってことは、これは未来のオレたちへの指示じゃなくて、過去のオレたちへの指示だ」

 

 そんなことを思いながら、武を見つめていると、隼人が補足するように、ボンゴレリングのことが記されている手紙は、未来から過去の自分たちへ向けて書かれたものだと説明する。

 

「獄寺が読んだ手紙からするに、過去であれこれやれとは書かれていない。つまり、今、この時代で、オレたちは守護者全てを集め切り、入江正一との接触を図らなくてはならないってことだな」

 

 最後に、リボーンがそこに追記するように、これからの行動に必要なことを口にする。

 その話を聞いたわたしは、静かに頷き、自身の首にぶら下がっているボンゴレリングへと目を向けた。

 

「・・・・・・やっぱり、正一くんとの接触は避けられないね。白蘭を、撤退させることも必要だ。

 でも、今のわたしたちでは、そこに到達する前に、脱落してもおかしくない状態だ」

 

 静かに紡いだ言葉に、隼人と武が静かに頷く。

 そして、わたしたちの様子を見ていたリボーンは、座っていた椅子から立ち上がり、わたしの隣へと足を進める。

 

「だからこそ、訓練しなきゃならねーぞ。そうだな・・・・・・今の段階なら、ラルと家光に獄寺たちは話を聞くべきだな。

 ナツは、あらかじめリングの使い方も、炎の灯し方も、制御の仕方も把握してる分、レッスンの難易度はオレが決める。

 だが、獄寺と山本・・・・・・お前たち2人は、まだ完全に制御できるところまで行ってねーからな。まずは基礎をラルに叩き込んでもらえ」

 

 わたしの隣に立ったリボーンが、隼人と武に今からやらなくてはならないことを伝える。

 リボーンからの指摘を聞いた2人は、一瞬だけ目を見開く。その表情からは、ラルから教えられないといけないのかと言う疑問が読み取れた。

 

「ナツを当てにするな。ナツにはナツの訓練がいる。確かに、ナツは基礎や応用をある程度把握しているが、オレたちを取り巻く現状から、お前らに教えるための時間を、ナツが作れるわけねーだろ」

 

 その疑問には、リボーンも気づいたようで、すぐに、ラルに教えてもらえと指示を出した理由を口にした。

 リボーンから告げられた言葉により、一瞬だけ言葉を失い、表情を曇らせる2人。

 だけど、すぐにその場で考え込んだのち、静かにその場で頷いた。

 

「ラルは、単独でこれから動くつもりでいる。できることなら、こっち側の陣営にしっかりと加わって、そのまま支援に回ってもらいてーところだが、あいつにはあいつのやらなくちゃならねーことがあるからな。

 チャンスをもらえる間は協力を仰ぐ方がいい。つまり、お前ら2人は、ラルから常時チャンスを掴み取る必要があるってわけだ。

 そうすることで、この世界での戦い方の基礎はしっかりと身につく。

 不調とはいえ、ラルは優秀な教官だからな。万全な状態だったなら、ナツの指導も任せたかったほどだ。」

 

 この意味がわかるな?と問いかけるリボーンに、隼人たちは目を見開いた。

 わたしの指導を任せたかったほどだと言うリボーンの言葉により、2人の瞳には、鋭い光が宿り始めた。

 

「理解してくれたようで何よりだ。じゃあ、まずはラルに話をしに行くぞ。アイツから、お前ら2人には学んでもらうことがたくさんあるからな」

 

「はいっス!」

 

「おう!」

 

 リボーンが告げた言葉に、隼人と武は二つ返事で応える。

 2人の様子を見たリボーンは、口元に小さく笑みを浮かべるのだった。

 

 




 沢田奈月
 幼き嵐から手紙の話を聞き、記された文字を聞いた幼き女王。
 出会ったことに意味がある・・・・・・そう感じた少年の未来の姿を写真で見て、彼は何らかの目的を持ってミルフィオーレについていると感じ取る。

 獄寺隼人
 未来の自分が残した荷物の中にあった手紙を女王たる少女へと教えた幼き片腕。
 手紙と共に含まれていた写真に写っていた存在に一度ショックを受け、敵に回ったのかと言う怒りを向けたが、少女から完全に敵に回っているとは思えないと告げられ、無言になる。

 山本武
 ようやくこの世界にリングがないことを知ることになった幼き雨たる片腕。
 自身が慕う女王たる少女が、幾つも疑問と予測を上げることにより、混乱はすれど、ショックの方は軽度化する。

 リボーン
 3人の会議を聞いていた呪解中の黄色のアルコバレーノ。
 今やるべきことは、中途半端なところで脱落をしないように力をつけることだと口にして、女王たる少女を自身の手で、そして、嵐と雨の女王の両腕候補たる少年たちに、教官でもあったラルからチャンスをもらうようにと指示を出す。

ハルのハルハルインタビューや、犬のケンケンぱぁ〜、ルッスーリア3丁目、怪物使いツナのネタは・・・・・・

  • 骸「奈月ありで番外に書きましょうよ。」
  • リ「別にいらねーんじゃねーか?」
  • 雲「どっちでもいい。」
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