最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 なんとなくの疑問なのですが、脳内では主人公のイメージCV.平○ 綾さんで喋らせているのですが、皆さんは奈月のCV.に誰かを当てはめていたりしますか?


お寿司屋さんのお手伝い

 おじさんからエプロンを借り、洗い場に立つ。

 そこにはこっちが食事の時に使っていた食器や、出前の時に使う器、他にもたくさんの使用済みのものが積み重なっている。

 えっと……基本的には家でやってる洗い物と同じ容量でやっても良さそうだな。

 ただ、一部油がついていたり、お米がついていたりと手間がかかりそうだ。

 

「この洗い物って、大体は家庭でやるような洗い方でいいの?」

 

「ん?ああ。大丈夫だぜ。食器類であることには変わらないからな。ただ、一部親父が気に入ってる皿もあるし、客に提供するもんばっかだから、そこら辺は気をつけてほしいな。」

 

「ん。了解。おじさんが気に入ってる皿ってどれかな?」

 

「えーっと確か……ああ、これとこれとこれだな。」

 

「わかった。……綺麗な色合いのお皿だね、これ。」

 

「だろ?親父曰く、なんか、あじがあるんだと。オレにはちょっとわからないけどな。」

 

「あはは。確かに、あじがあるって言われてもピンとこないよね。私も、綺麗だとは思うけど、そこら辺はわからないや。」

 

「だよなー。でも、親父が気に入ってる皿って数万とか普通にするんだよな……」

 

「わー……それは気をつけないとだな……。割ったら借金が増加する……」

 

「だな。でも、ナツなら大丈夫そうだな。丁寧だし、しっかりしてるし。」

 

「フフン。そこら辺は任せてよ。いっつも家で母さんのお手伝いしてるから、洗い物には自信があるよ。」

 

「お、頼もしいな。」

 

「それはこっちのセリフ。武が手伝ってくれるって言ったから、やる気めちゃくちゃ出てるからね。自宅とお店じゃいろいろ勝手が違うし、至らないところがあったら教えてよ。」

 

「いいぜ。と言っても、オレも簡単な手伝いしかしたことねーから、詳しいわけじゃねーんだけど。」

 

「それでも、経験者がいるといないとじゃ、全然作業効率が違うよ。……本当にありがとうね。正直、結構助かる。」

 

「いいってことよ。どーせうちの手伝いなんだから。じゃ、始めようぜ。ナツは食器を洗ってくれ。

 オレは容器や皿の分別と、片付けとかやるからさ。高いところに戻さないといけないもんもあるから、そこら辺は任せてくれ。」

 

「うん。」

 

 武と役割分担を行い、おじさんから言われた仕事を開始する。まずは、おじさんのお気に入りってやつから洗っていこうかな。

 作業を進めていると次第に疲労も出てきて、手を滑らせてしまう可能性がある。

 特に、洗剤を使うとなると、泡と疲労で余計にそうなるし、取り返しのつかないことになる前に、ちゃちゃっと、だけど丁寧に……。

 

 そんなことを考えながら、私は下げてある食器類を洗っていく。お客様に提供するものだから、家でやる以上に丁寧に。

 同時に辺りにこだまするのは、水が跳ねる音に蛇口から流れる流水の音、食器を手に取る際に少しだけ聞こえるカチャカチャという軽い音。

 

「〜♪」

 

 丁寧に洗って、丁寧に流して、丁寧に拭いて、片付ける……繰り返し行っていると、少しだけ鼻歌を歌ってしまう。

 本来なら作業だけに集中しろって感じだけど、前世からの癖の名残のせいで、自然と出てくるものだった。

 まぁ、人間関係は悪くなかったけど、一部アレな人がいたからね……。ゆっくりできたり、リラックスできる場所が自宅しかなかったせいなんだけど。

 元々歌が好きだったからね。ヒトカラなんてものも何度もやったし。ストレス発散で。

 だからか、鼻歌はある種のリラックス手段だったから、こうしてる方が作業が捗っていたと言いますか……。

 

「……綺麗な歌声だな。」

 

「!!………あ、ごめん。うるさかった……?」

 

「ん?そんなことないぜ。むしろ、綺麗だったから、もう少し聴いていたいって言うか……。」

 

「え……?あ……はは……。そんなこと言われたのは初めてだな。」

 

 なんて、誰に言ってるかもわからない理由解説を脳内でおこなっていると、武に歌声を言及される。

 思わずうるさかったかと問いかけたが、そんなことはなかったらしい。

 でも、綺麗………綺麗……かぁ……。ずっと1人の時に歌っていたから、前世含めて初めて言われた言葉だな。

 

「そうなのか?」

 

「うん。京ちゃん達ともカラオケには行ったことがないからね。作業中に鼻歌を歌って気分転換したり、ランボを寝かしつける時に歌を歌ってあげたりすることはあったけど。」

 

「へー。チビはナツの歌声聞いたことあるんだな。」

 

「ん?うん!!オレっち、ナツと一緒に寝る時、いっつもナツの歌声聞いてるよ!ナツってねー!歌がすっごく上手いんだじょー!!こう、キラキラ、ふわふわしててねー!」

 

「あはは!そりゃいいな!」

 

 “羨ましいぜ”なんて笑いながら、ランボに伝える武。ランボはそれが嬉しかったのか、それとも自分が一番歌を聴いているんだぞと自慢したいのか、にこにこと無邪気な笑顔を見せている。

 そして、私の元にとてとてと走り寄っては、じっと見つめてきた。

 

「ん?どしたの、ランボ。」

 

「うん。あのね。オレっち、アメ玉全部食べちゃったの。」

 

「あれま……。今、ポケットにはりんごとオレンジとイチゴのアメ玉しかないんだけど……。」

 

「じゃあ、りんごかオレンジちょーだい!ナツの大好きなイチゴ味のアメ玉はオレっち食べないもんね!」

 

「うん?イチゴ味は譲ってくれるの?」

 

「うん!ナツってイチゴ味のアメ玉食べてる時、すっごくにこにこだから、オレっち嬉しいの!でもでも、ふわふわ真っ白のマシュマロ食べてる時はもっと嬉しそうなの!そんなナツ見てるの好きだから、イチゴ味のアメ玉と、マシュマロは全部ナツに譲ってあげるもんね!」

 

「あはは。ありがとう、ランボ。じゃあ、りんごのアメ玉あげるから、もうちょっと待っててね。」

 

「うん!オレっちナツを待つの頑張るもんね!」

 

 小さな両手にりんご味のアメ玉をころんと乗せてあげれば、ランボは嬉しそうに笑いながら、包装紙を剥ぎ、アメ玉を口の中に入れた。

 手元に残ってる包装紙は、ゴミ箱を探しても見つからないからか、私の手元に戻ってくる。

 それを小さく畳んだ私は、服のポケットにそれを入れて、再び作業へと戻った。

 ランボは……ああ、私と武がさっき座っていた席に戻ってるね。えらいえらい。

 可能ならば、そのまま健やかに育って、リボーンやビアンキ姉さんのような大人にだけはならないでね……。

 

「……なぁ、ナツ。」

 

「ん?なぁに?」

 

「あのさ……ナツが嫌じゃなかったらなんだけど、また歌声聞かせてほしいのな。鼻歌でもいいからさ。」

 

「え……?まぁ、歌うことは好きだから、全然構わないのだけど、うるさくないかな?」

 

「大丈夫だって。すっげー綺麗な歌声だったし、オレはもっと聴きたいって思ったぜ?」

 

「そ、そうか。じゃあ、お言葉に甘えて……」

 

 真っ直ぐとそう言われて、少しだけ恥ずかしくなりながらも、私は小さく鼻歌を歌いながら、食器洗いのお手伝いを再開する。

 ドストレートな褒め言葉のせいで、さっきより歌声は小さくなってしまっているけど、武は別に気にしていないのか、こちらの歌声を聴きながら、自分がやる作業をこなしていた。

 

 

 




 沢田 奈月
 前世から歌が好きだった影響で、単調作業をしてるとつい鼻歌を歌ってしまうことがあるボンゴレ10代目。
 ドストレートに山本からそれを褒められ、初めての経験にかなり照れてしまった。

 山本 武
 作業中に聴こえてきた奈月の鼻歌に思わず聞き入り、つい褒めてしまった野球少年。
 それにより彼女が初めて照れたのを見て、少しだけドキッとしてしまった。

 ランボ
 アメ玉を食べながらいい子にしていたら、山本から奈月の歌について話しかけられ、初めて知った風の彼に対してドヤ顔で自分が一番奈月の歌声の良さを知ってると自慢した男の子。
 奈月が甘いものを食べてる時……特に、イチゴ味のアメ玉や、真っ白ふわふわマシュマロを食べてる時に見せる笑顔が大好きなため、マシュマロとイチゴ味のアメ玉は彼女に全部譲ってる。
 もちろん、他の美味しいお菓子も奈月に分けてあげている。

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