最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 原作に戻ります!


ランボが教室にやってきちゃった

 骸と出会い、自身の記憶を知られ、それならもういいやと言わんばかりに仮面を剥ぎ取り、本来のわたしとして接したあの日から数日後。

 後からお金をまとめて払ったとは言え、平然と食い逃げをやらかしていながらも、何事もなかったかのように話しかけてきたビアンキ姉さんに、「食い逃げをやらかすような非常識な人なんて大っっ嫌いです。話しかけないでくれません?」と告げた私にビアンキ姉さんが全力謝罪をかましてきたり、お詫びにと言って彼女が作ってきた料理が、まさかの遅効型ポイズンクッキングで、それをランボが食べてしまったりと、それなりにバタバタとした日常を過ごしていた。

 あれから骸には会っていない。あれかな?牢獄の中だから、あまり頻繁に力を使うわけにはいかない的な?

 まぁ、わたしは別に構わないけどね。ちょいと寂しいけど。

 

 そんなことを思いながらのいつもの授業。“わたし”ではなく“私”として過ごしていると、周りの生徒達が何やら騒がしくなったことに気づく。

 なんだ?とみんなの言葉に耳を傾けてみると、「何あのかっこ……」「シマウマ?」「パンダじゃない?」「私は牛だと……」なんて言葉が聞こえてくる。

 シマウマ、パンダ、牛……この3つの生き物に共通しているのは白黒……白黒の格好をしている何か……?

 ……って、これあの子しかいないじゃん。

 

「すみません、先生。どうやら、うちで預かってる子供が学校に来てしまったみたいなので、少しだけ席を外しても構わないですか?」

 

「ん?ああ、そこの男の子、沢田の知り合いだったのか。いいぞ。行ってこい。」

 

「ありがとうございます。」

 

 断片的に捉えることができた言葉の数々から、すぐに誰がきたのかを察した私は、すぐに先生に声を掛けて席を外す。

 ある程度成績を残していれば、それなりに自由に動けるのはどこに行っても同じか、なんて考えながら、廊下の方へと足を運んでみれば、そこにはやはりと言うか、ランボの姿があった。

 

「ランボ。学校にまで来たらダメだって何回も言ってるじゃないか。どうしたの、こんなところまで来ちゃって。」

 

 俯いて動かないランボに、静かに目線を合わすようにしゃがみ込み、何があったのかを問い掛ける。

 

「……ナツのママン、忙しいから、オレっちと遊んでくれないもんね。ナツがガッコー行ってる時は、リボーンもいないし、ビアンキとは遊びたくないもんね。」

 

「ビアンキ姉さんにトラウマ植えつけられちゃってるよこの子……。」

 

 よっぽどあの遅効型ポイズンクッキングが堪えたらしい。元々はランボが勝手に食べちゃったから、因果応報な気もするけど、あの腹痛はやっぱキツかったか。

 でもなぁ……私も学校がある分、自由に遊ぶこともできないわけで、ランボのお願いを聞くことはできないと言うか……。

 と言うか、母さんってば何やって……いや、シングルで頑張ってくれている人を責めんのは良くないな。

 家中の家事をして、ご近所付き合いもして、まだ大学すら卒業していない自身の子供の子育てもして、さらに別の子の面倒も任せるってのは、ダメな考えだ。

 母さんだって頑張ってるし、責めるのはお門違い……なんだけど、こっちが学校に行ってる間だけは、少し見てほしかったかな……。

 そんなことを思いながら、しょんぼりしてるランボの頭を撫でる。

 

「あの……先生。無理なお願いであることは理解しているのですが、今日だけ、ランボ……この男の子を同席させてくれませんか。騒がせないようにはしますので。」

 

 無理なお願いだよなと思いながらも、先生にランボの同席許可をもらえないか問いかける。

 

「あー……少し待っていてくれ。全員自習!先生はちょっと校長のところに行ってくる!」

 

 その瞬間、今の授業を担当していた先生が、私達に自習を言い渡し、教室から退室していった。

 校長のところ……って、もしかして先生、校長先生にかけあってくれるのだろうか……。

 それは大変ありがたいけど、同時に菓子折り案件だなぁ……。

 

「ランボ。トイレとかは大丈夫?」

 

「うん。ナツがいっつもお出かけはトイレに行ってからって言ってたから、ちゃんと済ませてきたもんね。オレっち偉いでしょ?」

 

「うん。偉いね。ちゃんと私が教えたことを覚えてくれたんだ。ありがとう。

 でも、上手にお留守番ができたらもっと偉かったかな?」

 

「……ぐぴ……ごめんなさい。」

 

「……ん。ちゃんと反省してるなら、今日は頑張ったで賞かな。次は行ったこと全部守って花丸金賞を目指そうね。

 できたらご褒美にランボ用のアメ玉を買ってあげるよ。頑張れるかな?」

 

「うん……!」

 

 そんなことを思いながら、ランボにトイレは大丈夫かと問いかけたら、ちゃんと済ませてきたと、胸を張って言ってきた。

 こっちが教えたことをしっかりと覚えてくれていたことを知り、できたことを褒めたあと、お留守番もできたらもっと偉かったとさりげなく注意をすれば、彼はすぐに謝罪を口にする。

 その表情からしっかり反省していることを読み取れた私は、次は全部守ることを目指して頑張ろうと、ご褒美をチラつかせながら伝えれば、ランボは笑顔で頷いた。

 約束だよと口にしながら、モコモコの頭を撫でれば、ランボは無邪気な笑い声を漏らした。

 

「沢田。校長や、今日の授業を担当する残りの先生方に話してみたら、今回は特別にって許可が出たぞ。

 ただし、今回だけの許可だから、次からはちゃんと留守番させるように。」

 

「わざわざありがとうございます。わかりました。しっかりとお留守番をするように言い聞かせます。」

 

 その姿に癒されていると、戻ってきた先生が許可をもらえたことを教えてくれた。

 感謝の言葉を伝えれば、“いつも真面目な沢田だから許可がもらえたんだぞ”と言われたため、少しだけ嬉しくなる。

 

「一応、空き教室から机と椅子持ってきたから、その子を座らせてやってくれ。」

 

「はい。……ちょっと机が高いかな。ちょっと待ってね。」

 

 机の中にある教科書とノートをスクールバッグの中に入れ、横にして椅子の上に乗せたあと、ランボをその上に座らせれば、それなりの高さにまで落ち着かせることができた。

 あとは、まっさらなノートと、私の文房具を少し出してっと……。

 

「ランボ。前に大人の人がいるよね?あの人がこの部屋にいる時は、私もみんなもお勉強している時間だから、大きな声を出したり、うろうろしたりしちゃダメだよ。わかったかな?」

 

「うん!」

 

「よし。大人しくいい子にしていたら、帰りにお店に寄って、ランボが好きなお菓子を三つご褒美に買ってあげる。だから、静かにいい子にしてるんだよ?」

 

「わかったもんね!オレっち、ナツとのお約束を守っていい子にしてるー!」

 

「ありがとう。じゃあ、授業が終わるまで待ってね。私の鉛筆とノートは好きに使っていいから、これで暇つぶしをしていて。眠たくなったら眠っても大丈夫だよ。」

 

「はーい!」

 

 いい子にしていたらご褒美をあげると伝えれば、ランボは元気よく返事をしたあと、こちらが渡したノートに何かを書き始める。

 それを確認した私はすぐに前を向き、授業を再開するように先生へと伝えた。

 

「じゃあ、授業を再開するぞ。と言っても、残り時間は少ないからな。今日教えたところの復習で残り時間を流すか。」

 

 それを聞いた先生は、今日の授業の復習をすることを私達に告げ残りの時間をこなしていく。

 私達生徒はと言うと、すぐにノートと教科書を開き、今日の復習をこなしていくのだった。

 

 

 




 沢田 奈月
 骸との邂逅のあとしっかりビアンキにはお仕置きをしたボンゴレ10代目。
 教室に来てしまったランボには、注意をしたあとに、これからの目標を設定し、今日は仕方ないからとランボが隣いる状態で授業をこなした。

 ランボ
 誰も相手にしてくれないし、ビアンキは怖いしで学校まで奈月を追ってきた男の子。
 奈月から注意をされてしまい、怒られたと少しだけしょんぼりしたが、奈月から次の目標やご褒美の提示などを聞いてすぐに元気になった。
 このあと授業が終わるまで奈月の隣でいい子に過ごし、しっかりとご褒美のお菓子を買ってもらった。
 なお、この時奈月から渡されたノートには、落書きとちょっとへたっぴなイタリア語と、奈月に対してのお手紙などが記されて行った。

 獄寺 隼人
 あのアホ牛!!10代目の手を煩わせやがって!!(なお一番手を煩わせたのは教師なのだが、そのことは頭にない)

 山本 武
 ありゃ、ナツんとこのチビが1人来ちゃってんな。
 まぁナツって優しいもんなー。離れたくはないよな。(奈月ver.姉は一度実家で見てるので特に驚いていない)

 先生
 真面目な奈月のために、校長室と教員室を回った優しい先生。
 沢田の弟である沢田追って学校に来たと教師達に説明し、今日だけは彼女に同席させていいかどうか聞いたところ、即答OKをもらったため、流石は沢田だな……と彼女の信頼と信用を改めて認識した。

 1-A生徒達
 沢田がめちゃくちゃお姉ちゃんしてる……と思ったり、あんな姉ちゃんが欲しかったと思ったりとさまざまな感情に苛まれた。

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