最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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保育係適性テスト

「ちょ、ちょっと待ってくださいリボーンさん!!なんですかアホ牛の保育係適性テストって!!」

 

 リボーンから保育係の適性テストを行うと言われ、隼人が真っ先に口を開く。

 まぁ、隼人はかなりランボが苦手と言うか、嫌いなところがあるから、当然の反応である。

 しかし、そこはやはり提案者がリボーンなだけあり、彼の反応は予測されていたのか、リボーンはすぐに口を開いた。

 

「そのまんまの意味だぞ。ランボを世話できる人数を増やすためのテストだ。」

 

「無理っスよオレには!!」

 

「そんなこと言っててもいいのか?」

 

「は?」

 

「これまでのことを考えてみろ。お前らがいるにも関わらず、ランボの面倒を見てるのはいつもナツだ。

 何かあれば必ず動くし、ランボにいろいろ教えてるのも全部ナツだぞ。

 いわゆるワンマン子育て状態だ。勉強もこなして、自分の母親の手伝いもして、勉強以外の自分のことはひたすら後回し。

 基本的に1日をそっちに取られているような状態でいるのは、側で見ていたお前らなら、よく知ってるんじゃねーか?」

 

 リボーンが口にした言葉に、隼人と武は目を丸くして固まる。しかし、すぐに彼らには思い当たる節があったのか、どこか気まずそうな表情をして目を逸らした。

 

「ボスのサポートができなくて、右腕なんてできるわけないだろ。そうなりたいんだったら、もうちとナツの行動に援護射撃ができるようになれ。

 まぁ、今まで間違った方角で行動を取りまくってたオレに言えたことじゃねーけどな……。」

 

 少しだけ表情を曇らせながらそう言うリボーンの横顔を無言で見つめる。

 これは……本気でそう思ってる顔だな。前回のやらかしによる代償は、かなり堪えていたらしい。

 

「ま、右腕になりたいってんなら、少しくらいナツの行動のサポートをできるようになった方がいいと思うぞ。

 ってなわけで、今回の適性テストをすることにしたんだ。それに、ある種の将来の予行練習になるかもしれないしな。

 いつかそうなりたいって思ってる相手の好感度も上げることができるかも知れねーぞ。」

 

「「!!」」

 

「……ねぇ、リボーン。右腕に〜の件を聞いた瞬間、隼人と武の2人がめちゃくちゃ目の色変えたんだけど?」

 

「気のせいじゃねーか?(山本が一番わかりやすいな。獄寺は、まだ敬愛の範疇か。ナツは鈍感と言ったところだな。)」

 

 リボーンの言葉を聞いた瞬間、明らかに表情の変化を見せた隼人と武の様子に、少しだけ引いてしまう。え?急にこの2人どうしたわけ

 

「た、確かに10代目の負担を軽減できなくて何が右腕だって話だな……」

 

「……将来の予行練習かぁ…………。」

 

「ノリ気になっていらっしゃる……」

 

「テストはなんとかやれそうだな。」

 

 満足げなリボーンに苦笑いをこぼす。正直言って、結末はなんかわかりきってるような気もしなくもないけど、とりあえずは様子を見るべきか。

 

「ナツー!」

 

「うん?どうしたの、ランボ。」

 

「リボーンばっかナツに抱っこされてずるいもんね!!オレっちも抱っこー!!」

 

「リボーンは抱っこって言うより、勝手に肩に乗ってるなんだけど……まぁ、いいや。私の上で喧嘩されても困るし、リボーン、一旦降りてくれる?」

 

「……仕方ねーな。」

 

 私の言葉を聞き、リボーンがぴょんっと地面に降りたのを確認し、すぐにしゃがみ込めば、ランボは両手をこちらに伸ばした体勢で待機する。

 それに応えるように優しく彼を抱っこすれば、無邪気な笑い声が聞こえてきた。

 

「えへへ〜!オレっち、ナツに抱っこされるの大好きだもんね!ふかふかでぬくぬくでご機嫌だもんね!」

 

「そうなんだ?フフ……ランボが喜んでくれて、私も嬉しいよ。」

 

 優しくランボの頭を撫でながら、そう伝えれば、ランボはむふーっと得意げに笑い、私のことをぎゅーっと抱きしめ返しては、うりうりと頭を擦り寄せてくる。

 うーん……これってちょっと甘やかし過ぎ?でも、かつてのわたしは甘えることができなかった分、この子はなるべく甘えられる環境で勉強しながら成長して欲しいしなぁ……。

 

「ナツ。子供を甘やかすのは別に構わないが、甘やかし過ぎんなよ。」

 

「赤ん坊の姿で子供を甘やかすのは〜って、かなり面白い絵面だな。」

 

「そっちはチラチラ仮面が外れてるぞ。」

 

 ちょっとした軽口をリボーンと交わしながら、甘えてくるランボの頭を撫でる。

 すると、先程まで何かを考え込んでいるような様子だった隼人と武が、リボーンの元へと近寄って来た。

 

「リボーンさん!適性テストをやらせてください!10代目の右腕になるためならば、どんなことだってやり遂げてやりますよ!」

 

「オレも適性テストを受けさせてもらっていいか?ナツの隣は、絶対に譲りたくないんだ。」

 

「あ゛?オメーに育児なんかできるわけねーだろ!!」

 

「わかんねーぞ?案外できるかもしれないぜ?」

 

「10代目の右腕として隣に立つのはオレだ!!」

 

「いーや、オレだぜ。」

 

「てんめ〜っ!!今日こそ白黒つけてやらぁ!!」

 

「望むところだ!」

 

「………大丈夫なわけこれ?」

 

「……とりあえず、見守るだけ見守ってやったらどーだ?」

 

「それ、諦めてる時の言葉じゃん……。結局は私だけになりそうだな。」

 

 リボーンの言葉に、呆れを抱きながらも、彼の言った通り、とりあえずは2人の適性テストの様子を見守ることにする。

 まぁ、別に適性がなかったらなかったで、いかようにでもなんとかするから構わないけどね。

 リボーン……は、流石に体が小さいし、何より格下は相手にしないスタンスだから、頼りにできるかわからないな。

 いや、むしろランボが嫌がりそうだから無理だな、うん。多分、リボーンといるってだけでいつものメチャクチャなやりとりが始まる。

 

「テストの内容は簡単だ。3分以上ランボを一度も泣かすことがなかったら適性ありとみなすぞ。

 ナツ。今回のテストはこの2人の適性を見るためのものだから、そいつが泣いたり、怪我をしそうになった時以外は手を出すなよ。」

 

「ん。わかった。ランボ。あとで一緒に遊ぼうね。」

 

「えー……オレっち、もっとナツと遊びたいのに……。」

 

「あとでいっぱい遊んであげるから、ちょっとだけ我慢してね。」

 

「むー……わかったもんね。」

 

 ゆっくりとランボを地面に下ろせば、ちょっとだけ名残惜しそうな表情で彼は私を見つめてくる。

 可愛いんだけど、今回は我慢。結果はなんか見えてる気がするけど、隼人と武を見守ろう。

 

「オレが先攻で行くぜ。」

 

「おう、頑張れよ!」

 

 かなり意気込んでいる様子ではあるけど、子育ては意気込みだけでどうにかできるようなものじゃないんだけどな……。

 そもそも、子守や子育ては、子供の遊びと勉強の両立を図る必要がある。

 難しいことはまだ無理でも、簡単なことくらいは少しずつ教えていく必要があるわけで……。

 それに、子供の行動はなかなかに予想外なことが多いから、どれだけ予測不能に対応できるかも大事なんだよなぁ……。

 

 ───……いろいろ不安だ。今回ばかりは隼人だけじゃなく、武も何かやらかしそうな気しかしない。大丈夫かなこのテスト……。

 

 

 




 沢田 奈月
 ランボの保育係の適性テストに不安しか抱いていたない保護者な10代目。
 今回は山本も何かやらかしそうな気がしていて、遠い目をしている。

 リボーン
 奈月の現状を話したことにより、獄寺と山本にやる気を出させたヒットマン。
 奈月に頼られたら、ランボの世話に多少は手を出すつもりだが、正直言って、面倒を見れる気はしていない。

 獄寺 隼人
 奈月の右腕になるには、奈月の負担を減らすことも重要だとリボーンに言われ、ランボの保育係適性テストに意気込みを見せる。
 ランボのことはいつも10代目に迷惑をかけやがる迷惑ヤローだと思ってるため、大嫌いだが、これも右腕になるため……!!と挑戦する。

 山本 武
 リボーンの説明に納得した上、奈月の隣にいるには彼女の負担を軽くするのも大事だなと考え、適性テストに挑戦する。
 ランボのことは、奈月に預けられてる元気な子供と認識しているため、特に嫌っている様子はない。

 ランボ
 奈月と遊べると思ったのに、しばらく我慢してほしいと言われ、少しだけ拗ねてしまう。
 しかし、あとでいっぱい遊んであげると言われて我慢する。
 今から何が始まるのかはわかってないけど、これが終わったら奈月が遊んでくれると言うモチベーションで過ごすことにした。

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