最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
リボーンと一緒に自宅まで戻り、玄関のドアをゆっくり開ける。その瞬間、辺りには軽い破裂音が複数響き渡り、紙吹雪が舞い踊った。
「「「「誕生日、おめでと─────!!」」」」
「サンキュー。」
久々に紙吹雪なんて見たなと思っていると、肩に乗っていたリボーンが感謝の言葉を述べた。
「今日はオレのために集まってくれて感謝してるぞ。オレもこれで1歳だぞ。」
「……(普通、1歳はコーヒーとか飲まないんだけど。て言うか、実際の年齢って何歳なんだこの人。)」
リボーンの言葉に内心でツッコミを入れながらも、私は履いていた靴を玄関で脱ぐ。
それに続くようにして、リボーンもさっさと靴を脱ぎ、再び私の肩に飛び乗ってきた。
まぁ、すぐに私はリボーンをビアンキ姉さんに預けたけどね。
「制服とか脱いでくるよ。リボーンへの贈り物の準備もしたいしね。」
「あら、じゃあ、ナツの部屋でパーティーはやめた方がいいわね。」
「ん。そうして。あとでちゃんと合流するから、リビングの方に行ってなよ。」
とりあえずビアンキ姉さんにリボーンを預けた私は、手洗いうがいをさっさと済ませ、自室の方へと荷物を持って上がる。
……あの流れだと、母さんは私の誕生日忘れてるっぽい。まぁ、いいか。別に祝ってほしいってねだるほどの年齢でもないし。精神的にね。
「んー……やっぱりドールサイズのものだとどうしてもビーズになるか。できることなら、天然石で作ってあげたかったけど、多分、こっちの方を渡せるのは、かなり先になりそうだな。」
いったいどう言う理屈で、リボーンが小さくなったのかはわからない。でも、何らかの事情のせいで小さくなってるのは、出会った時からわかっていた。
コーヒーを飲んでいたり、たくさんの知識があったりしてる時点で、彼が大人であることはわかってるから、大人向けのものを……と思ったんだけどね。
「原因が解明し、それを取り除くことができたとして、すぐに本来の彼に戻るのか、それとも必要な時間数経過しなくては戻れないのかわからない以上、大人に渡すようなサイズのものは作らない方がいいかな。小さいサイズのものだけで何とかするとしましょうか。」
今回の贈り物の方針を決めた私は、必要なものを一式揃えて袋に入れる。
あとは、誕生日プレゼントを渡す時に、サクサク作ってそれを渡そう。
10月の誕生石はトルマリン……せっかくビーズもトルマリンカラー全部揃ってるし、これで作りますかね。
そんなことを思いながら、私は一階のリビングへと向かう。そこではすでに、大量のお寿司入りの器が広げられていた。
「おわ、すごいな……」
「でしょ?山本君ちからお誕生日ならってお寿司をもらったのよ。」
「みたいだね。ありがとう、武。」
「ハル、取り分けますね。」
「ご・ち・そ!ご・ち・そ!」
「うざいと殺すわよアホ牛。」
「姉さん。せっかくリボーンの誕生日なのに物騒なこと言わないでくれない?ちょっと不愉快なんだけど。」
「あ……ごめんなさい、ナツ。そうよね。リボーンの誕生日なのに、あまり良くない言葉だったわ。」
「ん。わかったならいい。ランボ。お寿司が嬉しいのはわかるけど、ちょっと落ち着こうね。今回の主役は、あくまでリボーンなわけだし、喧嘩もしたらダメだよ。」
「はーい!」
「あらあら。ふふ。なっちゃん、すっかりランボ君のお姉さんね。」
みんなと会話しながら、時には物騒発言に注意して、ハルと一緒にお寿司を取り分ける。
……が、そんな中、普段と違って賑やかさが足りないことに気がついた。
すぐに原因がわかった私は、普段なら賑やかになる友人の一人へと目を向ける。
そこにはやはりと言うか、隼人がぶっ倒れた状態で見つかった。
「隼人……大丈夫?」
「ゔ……す、すみません、10代目。やはり体調が……無念です。」
それだけ言い残して隼人は倒れる。ビアンキ姉さんに対するトラウマおそるべし……。
「えーっと、母さん。ちょっと隼人の体調がすぐれないみたいなんだけど……」
「まぁ……本当ね。顔が真っ青……。」
「確か、和室に来客用の布団があったよね?定期的に干してるやつ。」
「ええ。」
「ちょっと取ってくる。」
床に転がしとくのも……と思い、急いで和室に向かった私は、来客用の布団を拝借してリビングへと戻る。
せっかく武が持ってきたお寿司に埃が入らないように、そっと離れた場所にそれを敷いた私は、すぐに武の名前を呼んだ。
「ごめん、隼人を運ぶの手伝ってくれない?流石に私の筋力だけじゃ隼人は運べないからさ。」
「オッケー。」
武と一緒に隼人を布団まで運び、優しくそこに横たわらせる。結構うなされてるから、しばらくは目を覚まさないだろう。
そこまで考えて、武と一緒にリボーン達の元へと戻れば、リボーンは口を開いた。
「んじゃ、ボンゴリアン・バースデーパーティーを始めるぞ。」
「……ボンゴリアン・バースデーパーティー?」
聞いたことのない単語を紡がれ、何それ、とリボーンに問う。
名前的に、間違いなくボンゴレに関係するものなんだろうけど、内容がよくわからない。
「うちのファミリーでは、奇数才の誕生日に伝説のボンゴリアン・バースデーパーティーをしなくちゃいけないんだ。
ルールは簡単だぞ。誕生日を迎える
そして、一番高い点数をとった参加者は、ホストから豪華プレゼントをもらえるんだ。ちなみに、最下位は殺されるぞ。」
「…………………。」
リボーンの言葉を聞き、無言で私はジョットさんに目を向ける。彼は、前世のネット界に存在したネットミーム、宇宙を背負って固まっている猫のような表情をしていた。
「(……スペースジョット。)」
『え?オレ様達、そんな誕生会してたっけ?』
『いや、した覚えねーぞ。なんだよボンゴリアン・バースデーパーティーって。』
『プリーモの背景に宇宙が見えるでござる……』
『意味わかんない。プリーモの後任のボス、何してたわけ?』
『つか最下位に待ち受けてるのが死ってなんだ。んな
……どうやら、初代組からしても意味がわからないバースデーパーティーだったらしい。
そりゃそうだ。そんなバースデーパーティーがあってたまるか。
「……それ本気で言ってる?何か曲解して伝わってない?」
「いや?そんな風に伝わってるぞ。」
リボーンの言葉にジョットさんが凹んだ。
何だそれは、そんなバースデーパーティーを作った覚えも掟も作った覚えもないぞ、誰だそんなバースデーパーティーを考えたのは、というかバースデーに血を流すようなイベントを作るんじゃない……!!と、いわゆるOTZポーズで呟いている。
相当ショックだったらしい。まぁ、そもそもおかしいからね。自分の誕生日に死者を出すとか、マジでありえないんだけど。
「まぁ、でも古い話ではあるからな。曲解してる可能性は十分にあるし、今回は最下位には罰ゲームってカタチで、別のものを用意することにした。それに、ナツは嫌だろ?誕生日に血が流れるのは。」
「当たり前だよ。そんな掟を作った奴には是非とも脳関係の病院に行ってこいと吐き捨てたくなる。」
「だろうな。だから今回はルールを変える。だから安心してもいいぞ。」
「………絶対、血が流れるようなバースデーパーティーにしないでよね。」
「ああ。約束する。」
リボーンが約束してくれたため、私は小さく息を吐く。よかった。血が流れる誕生日にならなくて。
ていうか、本当、誰だよそんな血生臭いバースデー考えたの。ジョットさんのあとにボンゴレを継いだ誰かがやったみたいだけど。
「んじゃ、ボンゴリアン・バースデーパーティーを始めるか。ちなみに、山本は寿司を持ってきてくれたから80点だぞ。与えた点数はボンゴレジャッジボードに貼られるからな。」
「……どっから持ってきたんだこのボード。」
突如現れた馬鹿でかいボードに白い目を向けながら、再び私はため息を吐く。
ハァ……なんと言うか、めちゃくちゃな誕生日会が始まりそうだ。
沢田 奈月
リボーンが口にした謎の掟のせいで、めちゃくちゃショックを受けてるジョットに同情していたボンゴレ10代目。
誰だよそんなもの作った奴……と呆れた。
リボーン
本日の主役なヒットマン。
ボンゴリアン・バースデーパーティーの最下位には死というルールを、奈月の気持ちを考えて変更し、最下位には罰ゲームを課すことを口にする。
そういやナツにいつプレゼント渡すべきだ……?
ジョット
知らぬ間にできた謎の掟に思わずOTZポーズでショックを受けていた初代ボンゴレ。
いったい誰が誕生日にこんなものをやろうと提案したんだ!!普通は却下するだろう!?
ジョット以外の初代組
あまりにも自分達のボスがショックを受けていたので、全員一致で彼に同情していた。
沢田 奈々
こんなに人が集まったのは何年振りかしら?と終始ニコニコ。
あら?何か忘れているような……?
獄寺 隼人
誕生日を祝いに来たのにダウンした右腕候補。
しばらく意識を失うことなる。
獄寺以外の現世組
優勝目指して頑張ろうとしている。