最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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お誕生日はカオスでいっぱい Ⅳ

「では、次はハルからプレゼントの紹介です!」

 

 ジョットさんが背後でショックを受ける中、始まってしまったボンゴリアン・バースデーパーティー。

 武が持ってきたお寿司に対して、リボーンが点数をつけると、次は自分がとハルが名乗り出る。

 

「ハルはプレゼントを作ってきました。いつもリボーンちゃんは黒いスーツなので、白いスーツを作ってきました。」

 

「おーっ」

 

 そもそも1歳のスーツ姿の方にまずはツッコミが行かないか?と言う疑問が一瞬だけ脳裏を過ぎる。

 なんでみんな、赤ん坊がスーツを着ていたり、流暢に喋ったり、コーヒーを飲んだりすることに疑問を抱かないのだろうか。

 あれか?22世紀からやってきたねこ型ロボットが21世紀の世を闊歩していても気にならないと言うご都合フィルターでもかかっているのか?

 私は“わたし”の記憶がある分、疑問を脳裏に浮かべやすいのだろうか……なんてことを考えながら、ハルの手元を見る。

 彼女は、ゴソゴソと横にあったカバンの中から、作ってきたと言うスーツを取り出す。

 

「ターゲット柄です!」

 

「逆に狙われない、それ?」

 

「はひ……!?言われてみれば!?」

 

 明らかに周りから狙われやすいデザインのスーツだったため、冷静なツッコミを入れてしまった。

 ハルは、こちらが指摘するまでその疑問に気づかなかったのか、しまったと言わんばかりの表情を見せる。

 

「サンキュー、ハル。オレはこう言うスリリングな服は好きだぞ。」

 

「リボーンちゃん……」

 

「85点だ。」

 

「キャ─────!!やったー!!」

 

 ……どうやらリボーンはお気に召したらしい。

 よくわからないな彼の好み。

 

「次は私ね。」

 

 そんなことを思っていると、今度はビアンキ姉さんが名乗り出た。彼女は一旦キッチンへと向かい、冷蔵庫の中から何かを取り出した。

 よく見るとそれは何かの生地。見た感じ、ピザに使われる生地かな?

 イタリアの人らしいチョイスだと考える。それでピザを振る舞うのだろうか。

 

「本場のイタリアのピザ生地投げでリボーンの誕生日を祝うわ。」

 

「ビアンキさんすてきー!!」

 

 ビアンキ姉さんが選択したのはピザ生地投げのパフォーマンスらしい。

 生地を持ち、穏やかな笑みを浮かべながらやることを口にしたビアンキ姉さんに、ハルが黄色い声援を送る。

 声援を聞いたビアンキ姉さんは、一度ハルに穏やかな微笑みを浮かべたのち、手にしていた生地と向き直った。

 そして始まるピザ生地投げ。慣れた手つきで行われるそれは、とても上手だった。

 

「うまいもんだなー。」

 

「すごいです。」

 

 ハルと武も興味津々に目を輝かせながらそれを眺めている。しかし、不意に私は嫌な予感を感じ取ってしまい、慌ててハルとランボを抱きしめながら、武の体にタックルをかました。

 

「はひ!?」

 

「ぐぴゃ!?」

 

「うお!?」

 

 どたんとその場に倒れ込み、視線を全体的に巡らせてみれば、次々と切れていく部屋のもの。

 嫌な予感は大当たり。ビアンキ姉さんが生地を投げて回すたびに、なぜか斬撃範囲が広がっていた。

 

「ちょっと姉さん!?家具やそこらへんのものが斬れまくってるんだけど!?」

 

 すかさずビアンキ姉さんに注意すれば、彼女は生地を伸ばす手を少しずつ遅くしていく。

 程なくしてそれが落ち着いた頃には、リビングにあった家具や道具がかなり壊れてしまっていた。

 

「実は新技だったの。」

 

「なかなかよかったぞ。90点。だが、やる場所をもうちっと考えてやれ。どうすんだここにあった家具。」

 

「……あとで全部弁償するわ。ごめんなさい、ナツ。」

 

「……謝るなら母さんに言って。ここら辺にあったの、母さんと父さんが一緒に決めたものなんだから。」

 

「ええ。すぐにママンに謝罪をしてくるわ。ついでにピザも焼いてくるわね。」

 

 全く……少なからず落ち着いてきたかと思ったらこの有様とは……やれやれと深くため息を吐く。

 そんな中、ペシペシと腕を叩かれた。よく見るとそこには顔を真っ赤にして固まっている武と、同じく顔を真っ赤にして目を回しているハルの姿があった。

 

「あの……ナツ……。その、当たってるのな……。」

 

「ん?」

 

 当たってるとは……?と一瞬首を傾げるが、視線を下ろした先で何が当たっているのか理解できた。

 胸だ。私の胸が武の胸元に思い切り押し付けられている状態だった。ハルとランボの2人を両腕で抱きしめ、武にタックルしたていたから、うつ伏せの状態で彼の上に乗っかってしまったらしい。

 

「あー……ごめん。みんなを庇うのに夢中になって、こっちに意識向けてなかった。すぐ退けるよ。」

 

 ハルとランボを腕から解放し、武の上からよいしょと退ける。仰向けに倒れていた武はと言うと、顔を真っ赤にしたまま、その場で動けなくなっていた。

 

「みんな、怪我は?」

 

「オレっちは大丈夫だもんね!」

 

「わ、わわ、わ、わわ、私も大丈夫です!!」

 

「オレも怪我はしてないぜ。ただ、うん。ちょっと顔洗わせてくれ。」

 

「えーっと……なんかごめん……。洗面所にタオル入れるタンスあるから、そこから新しいタオルを取って拭いていいからね。」

 

「……おう。」

 

 フラフラとした足取りでその場を立ち去っていく武の背中を見送りながら、悪いことをしてしまったな……と反省する。

 故意ではないとはいえ、思春期男子に胸を押し付けてしまって申し訳ない。

 中学生の割にはあるからね、私。高校になったらいったいどうなるんだ……。

 

「あら?ナツのお友達が1人いないけど……」

 

「ちと思春期には刺激的な出来事があっただけだ。放っておいてやれ。」

 

「そう……」

 

 何があったの?と言わんばかりの視線を向けてくるビアンキ姉さんにわざと知らんぷりをして何事もなかったようにお茶を飲む。

 うん。これには今は触れないでくれ。

 

「次はナツがやるか?」

 

「ん〜?ちょっと時間かかってもいいならやってもいいけど。」

 

「時間?」

 

「うん。君の目の前でプレゼントを作るって感じになるからね。」

 

「じゃあ、ナツは最後に回すか。」

 

「それならランボさんの出番だもんね!!」

 

 そう言ってランボが取り出したのは、割り箸に巻き付けられた糸のような何かだった。

 辺りの空気がしんと静まり、何だそれ?と言う視線が一斉にランボに向けられる。

 

「ランボの棒だよ!こうやって、まずノリを指につけて、こうすれば糸ができます。あとは割り箸にそれを巻き付けていけばランボの棒!!」

 

 あー……なんか、前世でも男子がやってたな。確か、男子がやってたのは、ノリの底の凹んだ部分にそれを重ねていく感じだったかな?

 蜘蛛の巣ー!!とか言って見せてきた男子をスルーした記憶がある。

 

「1点。」

 

「くぴゃ!?」

 

 そんなことを思っていると、リボーンがランボのそれに対して点数をつけた。

 一応、1点はあげるんだ……と少しだけ苦笑いをこぼしながら、ショックを受けているランボの頭を優しく撫でる。

 頑張って考えたんだろうけど、使い道がないから仕方ないね……。

 

「あとはナツの番だぞ。」

 

「ん。じゃあ、始めますかね。ハル。ランボを抱っこしといてあげて。今からやる作業は結構細かい作業になるから、小さい子が走るとちょっと大変だからさ。」

 

「はい!任せてください!」

 

 ハルがランボを抱っこする中、私は目の前にある机の上にあるものを軽く下げる。

 顔を洗ってスッキリしたらしい武も合流して手伝ってくれたおかげで、片付けはすぐに終わらすことができた。

 

「何をするんだ?」

 

「ん?ちょっとしたアクセサリー作り。まぁ、リボーンの体に合わせるには、本格的なものではなく、簡易的なビーズアクセサリーになるけど質はそれなりに保障するよ。」

 

 “本当は、天然石を使ったアクセサリーを作りたかったけどね”……と呟くように口にした私は、部屋から持ってきた道具とビーズ一式をその場に用意する。

 神谷さんからもらった変わり種もあるし、問題はないだろう。喜ばれるかどうかはわからないけど。

 

「はひ〜……たくさんのビーズとチャームです……」

 

「へぇ……こんなチャームもあるのね。あまり見たことないから驚いたわ……。」

 

「うわ……道具が沢山あるのな……」

 

 興味津々でケース内にあるビーズやパーツを見つめてくるみんなの前で、私はすぐに作業に取り掛かる。

 小さなベースタイピンがあるおかげで、あとはここにアレンジを加えるだけだから、目の前でも作ることができる……我ながらいい考えをしたと思う。

 まぁ、久々にやるから少しだけクオリティが低くなりそうな気もするけど、それは仕方ないかな。

 

「これは私の一つの趣味にしたかったものでね。アクセサリーのベースにビーズやチャーム、天然石を合わせ、綺麗なアクセサリーを完成させたかったんだ。

 だけど、学生の本分は勉強だから、ずっと不備がないように保管して、手をつけてなかったんだよ。

 でも、せっかく綺麗なものや、組み合わせたら面白そうなものがたくさんあるのに、輝かせるタイミングがなかった。

 ようやく、綺麗なものをもっと輝かせるタイミングが来てくれたから安心したよ。」

 

 久々の感触を楽しみながら、ベースとなる小さなタイピンベースにチャームとビーズを合わせていく。

 合わせたものが落っこちたり、バラバラにならないようにしっかりと固定をしながら、色合いなども考えて。

 せっかく、神谷さんが銃やカメレオン、ボルサリーノの小さなチャームもくれたわけだし、複数種類作ろうかな。

 

『手慣れてんな。』

 

『前世からの趣味だったんじゃない?』

 

『奈月は、前世ではどのようなものを作っていたのでござろう?』

 

『ほえ〜……こんなに小さなものも作れるなんて、ナツってすごいものね。』

 

『そうだな。オレだとビーズを下手したらバラバラにしてしまいそうだ……。』

 

『お。ジョット、ようやく復活したか。』

 

『ああ。まだ、ショックは抜けきっていないがな……。』

 

 ……なんか初代組も集まってきたな……なんて思いながら、3本のタイピンベースに銃、カメレオン、ボルサリーノのチャームをそれぞれ合わせ、10月の誕生石であるトルマリンの色のビーズで、それぞれ別々の模様を組み上げるように彩りを与えていく。

 最後に道具で仕上げをしてっと………。

 

「ん、こんなもんかな。HAPPY BIRTHDAY、リボーン。今すぐこの場で渡してもいいけど、丈夫さが欲しいならあとでこっちに渡して。しっかり加工したあとで改めて渡すから。」

 

 完成したタイピンに不備がないかを確認し、ビーズがバラけないかを確かめたあと、3本のそれをリボーンに手渡す。

 本当は、合成樹脂の液体でコーティングしたかったけど、あれは時間がかかるからね。

 今はとりあえずデザインを気に入ってくれるかどうかを確かめるだけにして、後日コーティングしたものを渡そう。

 

「手作りのタイピンか。初めてもらったな。」

 

「気に入ってくれたかな?」

 

「ああ。だが、ナツ。お前は、タイピンを贈り物にする意味を知ってるのか?」

 

「?いや、知らないけど……」

 

「そうか。まぁ、知らないならいいんだが、アクセサリーの贈り物は、時になんらかの意味がつくことがある。あまり軽率に渡さない方がいいぞ。

 まぁ、オレみたいに知ってる奴がいるかはわからねーけどな。とは言え、これはありがたくもらうぞ。目の前で作ってくれたし、今回は100点だ。」

 

 私の贈り物に、100点とリボーンは告げたのち、タイピンをこちらに返してくる。

 

「加工してくれるんだろ?なら、完成したものを受け取れるのを待ってるぞ。可能なら、長めに使いたいからな。」

 

「ん。わかった。」

 

 加工してほしいと言われ、すぐにそれを承諾する。デザインはどうやら気に入ってくれたらしい。

 

「今回のボンゴリアン・バースデーパーティーの優勝者はナツだ。何かほしいもんはあるか?」

 

「ん?いや、必要ないよ。そもそも私は、何かをもらいたくてやったわけじゃないし。

 でも、そうだね……強いて言うなら罰ゲームをなしにして、あとはみんなでリボーンの誕生日を楽しめたらそれでいいかな。」

 

「欲がねーな。」

 

「なくて結構。だって、今のわたしは、欲しかったものを手に入れてるようなもんだからさ。」

 

 少しだけ声音を変えて、“私”ではなく、“わたし”としてリボーンと接すれば、彼は一度無言になったあと、何かを取り出す。

 

「なら、これだけでも渡しておく。本当は、明日渡すべきなんだろうが、せめてもの礼だ。」

 

 リボーンから手渡されたのは小さな箱。首を傾げながらそれを受け取り、開けてもいいかと問いかければ、リボーンは小さく頷いた。

 それを確認した私は、静かに箱の包装を外して箱を開ける。そこには、2対の星形のイヤリングがキラキラと光を反射していた。

 

「イエロートルマリンとブルートルマリンが使われているイヤリング……。」

 

「ああ。気が向いたら意味を調べてみるといい。ついでにタイピンを渡す意味もな。

 Buon compleanno,奈月。これからもよろしく頼むぞ。」

 

「!」

 

 リボーンから告げられた言葉に、思わず目を丸くする。でも、嬉しい贈り物であることは変わらないため、私は小さく笑みを浮かべて、ありがとうと一言告げる。

 

「え、ちょっと待ってナツ。あなた、明日誕生日なの!?」

 

「あ!!何か忘れてると思ったら!!ごめんなっちゃん!!お母さんも忘れてたわ!!」

 

「「「!!?」」」

 

「……せっかく綺麗にまとまりそうだったのに、ちょっと空気が台無しじゃない?」

 

 穏やかな空気の中、締めることができると思ったのに、こんな形で話題にしなかったことに気付かれるとは……苦笑いをこぼしながら内心で呟く。

 

「気にしなくていいよ。私も気にしてないしさ。」

 

「そうもいかないわよ!!」

 

「そうよなっちゃん!!忘れてた私が言えることじゃないけど、なっちゃんはいつも頑張ってるのよ?お勉強もお手伝いも、小さな子達のお世話だってしてくれてるもの!!こんな時くらい甘えてちょうだい!!」

 

 母さんの力説に思わず仰反る。そこまで強く言われるとは思わなかった。

 もう中学生になってるんだから、誕生日の祝いなんていらないと思っていたし、そこまで騒ぐ必要もないから、別になくてもよかったのに。

 そんなことを思いながら、私はリボーンに目を向ける。彼は口元に笑みを浮かべており、甘えてやれと言わんばかりに頷いた。

 その動作で、このタイミングでの誕生日プレゼントは狙ったものであることを理解する。

 何でそこまでするんだろう。別に気を遣わなくてもよかったのに……。

 でも、母さんどころかビアンキ姉さんや武、ハルやランボまでこっちを見据えてきている姿を見ると、別にいらないからと断るのも気が引ける。

 

「………明日、チーズ入りのハンバーグと、フルーツタルトが食べたい。ほしいものは特にないし、これと、お祝いの言葉だけあれば十分だよ。」

 

 それならと、私は頭に浮かんだ望みを口にする。

 本当に、これだけあれば十分だから。

 だけど、母さん達はちょっとだけ不満そうだ。食べたい物を口にするだけじゃ、甘えの範疇に入らないのだろうか。

 

 でも、誰かに甘えるなんてこと、前世のうちに、とうの昔に捨ててしまった。

 今更甘えろなんて言われても、“わたし達”にはできないよ。

 

「本当に、これだけで十分だから。気にしなくていいよ。」

 

 なんだか少しだけ居心地が悪く、わたしはそれだけを言って席を立つ。

 だって、“わたし”にはどうすることもできないんだよ、これだけは。“私”として生まれた今でも、これだけはどうにもできないんだ。

 誰かに語るわけでもなく、うちに秘めた想いのままに、“わたし”はその場からさっさと離れる。

 

「……みんなでナツを喜ばせるぞ。アイツは、甘え方を知らないみたいだからな。

 だから、オレ達だけで考えるか。ナツが少しでも甘えられるように、その環境を整えてやるぞ。」

 

「おう!!」

 

「はい!!」

 

「ナツを喜ばせるもんね!」

 

「ええ。やってやるわよ。」

 

「ありがとう、リボーン君。じゃあ、私も頑張らないといけないわね!ナツが好きな食べ物、明日はいっぱい作るわよ!!」

 

 

『ジョット。』

 

『ああ。オレ達もナツキに何かできないか考えよう。』

 

『ナツ……すごく暗い表情をしていたものね。』

 

『多分、前世の出来事が誰かに甘えることを封じるようになったんじゃない?』

 

『それが何かまではわからぬが、このまま奈月の誕生日を迎えるわけにはいかぬ。私も協力するでござるよ。』

 

 

 

《……………。》

 

 

 “わたし”が立ち去ったあと、リボーン達が何かを企んでいるなんて気づかずに。

 

 

 

 




 沢田 奈月
 甘え方を知らないボンゴレ10代目。
 前世の経験があまりにも根強く残っているため、甘えろと言われても、すでに過去に捨ててしまったことを、今更できるわけがないと拒絶するように立ち去った。

 リボーン
 奈月からタイピンを渡されたため、お礼と称して彼女に星がモチーフとなっているイヤリングを2対送ったヒットマン。
 甘えろと言われ、一瞬だけ琥珀色の瞳から光が消えたことを見逃しておらず、誰かに甘えるための一歩を踏み出させるために、奈月の誕生日計画を始める。

 山本、ランボ、ハル、ビアンキ、奈々
 控えめな望みを口にして、その場から立ち去ってしまった奈月を想い、リボーンの計画に協力する意欲を見せる。

 獄寺 隼人
 意識がうっすらと戻る中、奈月の話にはちゃんと耳を傾けていた右腕候補。
 10代目を喜ばせたいし、リボーンに協力したい……と思っているが、ビアンキがいるためどうすればいいか頭を抱えることになる。

 初代組
 リボーンと同じく、甘えろと言われた、奈月の琥珀色の瞳から一瞬光が消えたことを見過ごしていない5人組。
 彼らは彼らで何かをしようと企んでいる。

 ????
 奈月の暗い感情にいち早く気づいていた誰か。
 少しでもその気持ちを消せないかと考えているようで……?

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