最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 京子ちゃんに票がめちゃくちゃ集まったので、主人公愛され筆頭は京子ちゃんになりました。
 しかし、結局のところ、全体的な愛されは変わらないので、最終的なゴール地点を決めるため、新たなアンケートを実践してます。
 ちなみに一番下の選択肢は、リボ女子面子も含む予定です(京子が筆頭なのは変わりませんが)


虚飾を暴け

「ちゃおっス、ナツ。さっきの教師と獄寺の仲裁、なかなかだったぞ。マフィアのボスなら、時に無駄な争いを起こさないようにすることも必要になるからな。良い練習になったじゃねーか。」

 

「ん?ああ、リボーンか。さっきのあれは、別にマフィアのボスになるならない以前に、回避できるものだと判断したことによる偶然だよ。

 まぁ、根津は自身が教えたことをしっかりとこなし、立派に育てることができる自分に酔ってるヤツだったからこそ取れた手だね。

 私は、あのクラスでは一番学力が高いみたいだから、慕うフリをしていれば、必然的に懐に入れるんだよ、ああ言う手合いならね。」

 

 休憩時間、一人で廊下を歩いていると、急に消火栓の扉がパカリと開き、中からリボーンが姿を現した。

 本来、火災が起こった時に必要な道具があるところには、なんともまぁ過ごしやすそうな空間が広がっている。

 

「ところで、なにこれ?」

 

「これか?いつでもナツを見張れるように、学校中に張り巡らせているオレのアジトの一つだぞ。」

 

「へぇ……。で?本来の用途はどうしたわけ?」

 

「安心しろ。ちゃんと本来の用途も残してあるからな。オレがいない間のアジトは、元の姿のままだぞ。」

 

「何?学校に近未来の技術でも持ち込んだわけ?どこかの青い猫型ロボットかな?」

 

「オレはあんなマスコットなんかじゃねー。」

 

 勝手に違法改築を学校の消火栓に施しているリボーンに対して、呆れとドン引きを混ぜ合わせた感情を乗せた声音のまま話をする。

 いったいどんな技術を持ち込んでるんだこの家庭教師。ていうか、勝手に色々弄るなよ学校を。

 

「で?何で隼人も中にいるわけ。て言うか、よく入れたね、その図体で。」

 

「流石は10代目です!オレの気配にもお気づきのご様子で!」

 

 ぎゅむ、ぐぐ、スポンと言った感じに、大きな体を消火栓から出してきた隼人に、引き攣った表情を浮かべてしまう。

 いや、マジで何やってんのこの子。

 

「実は、リボーンさんに殺しのイロハをご教授いただいていたんです。いつでも10代目に歯向かうような不敬者を始末できるので、何かあったら言ってくださいね!」

 

「輝かしい笑顔を浮かべながら物騒なことを口走るな。」

 

 こんのマフィア連中が……と、内心で悪態をつく。でも、すぐにその感情を振り払い、頭を切り替える。

 根津は間違いなく黒。人生を虚飾で着飾って、いかにもそれが本当のことであるかのように振る舞い、自慢し、くだらない承認欲求を満たしているだけに過ぎない人間だ。

 ああ言う教師は、うら若き子供達に悪影響を与えかねないから、精神年齢おばちゃんな私はかなり心配だし、もし、本当に学歴詐称をしているとしたら、転生した私が過ごしているこの並中も信用を落としかねない。

 

「……なんか気になってることでもあんのか?」

 

 あの教師なんとかできないかなと考え込んでいると、リボーンから気になることがあるのかと問われる。

 それを聞いた私は、しばしリボーンを見つめたのち、その問いを肯定するように頷いた。

 

「理科教師の根津って奴、東大卒とか言ってるくせに、私が口にした、イタリアと日本の時差に驚いてたんだよね。

 おかしいと思わない?東大に行けるくらい頭いいなら、それくらい理解して然るべきだし。

 だから、学歴詐称をして、ここの教師になったんじゃないかなって疑っててさ。

 もし、そうだとしたら、学校の信用も落ちるし、私たち生徒側にも何かしらの影響が起きてもおかしくないと思ってさ。

 それに、上から目線でダメな生徒をクズと罵ることがあるって噂だし、それが本当なら、それにより嫌な思いをしてトラウマを植え付けられる生徒も出てくるんじゃないかって……可能性の話だけど。」

 

「なるほどな。」

 

「あの野郎……!聡明な10代目の勉強の邪魔をしやがって!!やっぱりぶっ飛ばしましょう!!ああ言う奴は、一度地べた舐めさせてやった方がいいですよ!!」

 

「うん、落ち着こうね?そんなことしなくて良いから。大事だけにはしないで。めんどくさくなるだけだし。」

 

「……10代目がそう仰るなら。」

 

「ん、よろしい。」

 

 隼人が暴走しないように、手綱を引きながら再び思案する。リボーンに頼んだら、学歴詐称の証拠をバッチリと押さえてくれそうな気もするけど、絶対私のお願いは聞いてもらえないだろう。

 基本、私の手助けはそこまでしてくれない家庭教師だからね。まぁ、それだけ私の能力を勝ってくれている証拠だろうし、手伝ってよなんて言えないけど……。

 

「少し待ってろ。いくつか情報を見繕ってきてやる。」

 

「え?」

 

「なんだ?」

 

「いや、まさか手伝ってくれるとは思わなくて……」

 

「お前が何でもかんでも一人でやりやがるから、暇でしょーがねーんだ。」

 

「……なるほど。じゃあ、お願いするよ、リボーン。」

 

「ああ。ま、今日の放課後くらいになれば答えは出てくる。待ってろよ。」

 

「はーい。」

 

 私の返事を聞いた瞬間、消火栓の扉がバタンと閉まる。……あれ?なんかめちゃくちゃ機械的な音が聞こえてる気がするんだけど何これ?

 

「……うわ、本当に元の消火栓に戻ってる。」

 

 しばらくして機械音が聞こえなくなったことを確認した私は、おそるおそる消火栓の扉を開く。

 そこには、前世で避難訓練なんかで、先生が教えてくれた消火栓と全く同じ空間が広がっており、引きつった笑みを浮かべてしまう。

 いったい、ボンゴレはどんな技術を持ってるんだ……意味わからん。

 あ、でも、これだけの技術力があるなら、タバコで火をつけなくても良いダイナマイトも作れるんじゃ……?

 今度、リボーンに相談してみようかな……。

 

 

 *:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀

 

 

 あれから時間が経って放課後。

 リボーンから、なぜか矢文で呼び出された私と隼人は、校舎の裏手へと移動した。

 そこには、矢文に書かれていた通り、リボーンが待っており、複数の書類を手にしている。

 

「ちゃおっス。早かったな。」

 

「そりゃ血文字もどきの矢文で呼び出されたんだから、すぐに来るって。」

 

「流石リボーンさん!矢文とはなかなか渋いチョイスですね!」

 

「たまたま見かけたテレビ番組で矢文が出てたからな。試しにやってみたんだ。」

 

「何?日本の文化に興味あんの?」

 

「いいや、そう言うわけじゃねーぞ。矢文って人もサクッとやれそうだろ?」

 

「人に向けて撃つようなものじゃないと思うんだけど……。」

 

「そんなことよりナツ。お前の読み通りだったぞ。」

 

「サラッと本題に入りよった……。」

 

 相変わらずマイペースだなと思いながら、リボーンから手渡された書類を受け取る。

 それは全て根津の学歴で、予想通り、東大なんて卒業していなかった。

 

「……やっぱりか。」

 

「あと、これは根津 銅八郎の同級生連中の話を元に、探し出したブツだ。見てみろ。」

 

「言い方がひどいな。マフィアらしいけどさ。」

 

 次に手渡されたのは、どことなく古びたスチールの箱。不思議に思いながら蓋を開けてみると、色々なものが入っていた。

 手紙やボールペン、写真など、統一性に欠けている。でも、これ、見覚えがあるな……。

 あ……

 

「タイムカプセル?」

 

「ああ。しかも40年前のな。根津 銅八郎のも入ってんぞ。」

 

「……本当だ。色んな意味ですごい点数だね。ちゃんと勉強してなかったのかな。」

 

「こんな点数で他の生徒見下していたのかあの教師。生徒の方が頭いいまでありますよ、10代目。」

 

「あまり同意したくはないけど言えてるね。」

 

 やれやれと小さく溜息を吐く。ここまでひどい学歴詐称がいるとは思わなかった。

 嘘つき法螺吹きのオオカミ少年ならぬオオカミ中年ってとこだね。

 

「仕方ない。父さんに相談した体で話を進めるか。」

 

「まぁ、それがいいかもな。ママンは少しポヤポヤしてるし、こんなことができるような人間には見えねーしな。」

 

 母さんの印象に対して小さく頷いた私は、リボーンが持ってきてくれたもの全て持って、校長室へと向かう。

 大事な話があると伝えればすぐに会ってくれた。優しい校長先生だと思いながらも、根津の生徒に対する態度について、疑問に思っていたことや、友人が根津にひどいことを言われたことを相談されたことなど、一割の真実と九割の作り話を合わせながら話し、父に相談したところ、人脈を使って真実を突き止めてくれたことを教えて、手にしていた証拠になるものを見せれば、彼は目を見開いて驚いたのち、全ての書類、証拠品が本物であることを確かめた。

 そして、全て本物であることを確認した校長先生はと言うと、あとはこちらで対応すると、失望と怒りを混ぜたような表情をして言ってきた。

 それを確認した私は、小さく頷いたあと、隼人を連れて校長室を出た。

 出て行く直前に、校長から感謝と、父さんにもよろしく言っておいて欲しいと言う言葉を受けたから、ちゃんと始末をつけてくれるだろう。

 

「一件落着かな。」

 

「っスね。」

 

「そう言えば、隼人はテストの結果どうだったの?」

 

「オレですか?見ての通りです!このガッコのテストってちょろいっスね。」

 

「なるほど。君もこっち側か。」

 

「頭が良い奴が集まってるボンゴレファミリーの未来は明るいな。」

 

 ファミリーの未来は明るいって言葉は複雑な気分になるけど、まぁ、頭が良い人がいるのは、悪いことじゃないな。

 

 

 




 沢田 奈月
 黒確定の根津をなんとかしようとした結果、自分の家庭教師が真っ先に動いたため、特に仕事がなかった転生者。
 根津がいなくなってよかったと思っている。だって嫌いだし、隼人のこともディスりやがったし、私の友達は私が決めるから口出ししてんじゃねー。

 獄寺 隼人
 わずかな言動から、虚飾を見抜いた奈月に流石10代目!と敬愛がどんどん伸びていってる一人目のファミリー。
 やっぱり10代目からしても、このガッコのテストはちょろいですよね!(お目目キラキラ)

 リボーン
 暇潰しに黒判定をされた根津の情報をかき集めた家庭教師。今回の一番の功労者だが、作者の都合で内容は割愛された。
「はしょってんじゃねーぞ。」
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