怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿− 作:unknown505
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
また本作はR-18区分ではないため原作怪異症候群Rのぬいぐるみ編の一部のイベントがスキップされています。
以上をご理解の上ご拝読をお願いします。
雨の降る夜、菊川市のとある一角に位置する豪邸に家族が住んでいた。その家族の中の一人である高校生の少女は自室で恋人の少年とパソコンであるものを見ていた。
「・・・一人かくれんぼの遊び方。用意するもの、ぬいぐるみ、お米、縫い針、赤い糸・・・塩水に鋭利な刃物など・・・」
「事前準備その1、ぬいぐるみの綿をすべて抜き代わりに米を詰める・・・。その2、自分の爪、もしくは血をぬいぐるみの中に入れ詰め跡を赤い糸で縫う・・・。その3、風呂場で水を張り隠れ場所に塩水を確保しておく・・・。」
「よし、事前準備は万端、後は実行準備ね。」
「なっ、なぁ・・・「由佳」・・・すげぇ今更なんだけどよ・・・止めた方がいいんじゃあないか・・・?」
二人の男女はパソコンで「一人かくれんぼ」という遊びが掲載されており、その遊びをやるための遊び方が記載されているサイトを見ていた。
一連の流れを呼んだ二人の男女は事前準備を済ませており、由佳と呼ばれた少女が実行しようとすると少年は少し臆病そうに一人かくれんぼを止めようとする。
由佳「え?大丈夫だよ「雅人」!ある程度時間が立てばぬいぐるみに塩水吹きかけたら終わるから!もしかして〜、怖いのぉ〜?」
雅人「なっ!?べ、別に怖くなんかねぇよ!由佳の心配をしてんだよ!」
由佳「私を心配してくれてるんだ〜。大丈夫大丈夫!ここまで来たなら後はやって終わらせるだけだから!」
雅人「おいyu・・・っはぁ・・・大丈夫かなぁ・・・。まぁ、ここまで準備に加担した時点で俺も一枚噛んじまったしやるしかねぇか・・・。」
そう言って先に出た由佳を追って雅人も後を追った。しかし由佳という少女が行った「一人かくれんぼ」は決して遊び半分で行ってはいけない事を、このときの由佳は知るよしもなかった・・・。
それからしばらくして・・・
−AM.3:00 とある一軒家−
「ZZZ・・・ZZZ・・・」
ピロロロ!ピロロロ!ピロロロ!
菊川市内のとある一軒家、そこである一人の少年が寝ていた。すると少年が持つスマホから着信音が鳴り少年は目を覚ます。
「・・・んぁ・・・?誰だ・・・こんな夜中に・・・。」
少年の名は「金井正則」菊川市内に住む高校生の少年。この日はいつものように高校に向かい、勉学に励み、帰宅するという何気ない日であったが、目覚め際に文句を言いながら少年は着信の宛先を見る。電話の相手は由佳の家で泊まっている雅人からだった。
正則「雅人からか・・・。もしもし、一体どした?」
「ザー・・・ザザ・・・ザー・・・」
正則「ん?雅人どうした?電話の音が悪いぞー。」
「ザー・・・ザー・・・プツ!ツー、ツー、ツー・・・」
正則「んん?一体何だったんだ?・・・迷惑だとは思うが由佳に掛けてみるか・・・?」
雅人からの電話に出るが聞こえてきたのは砂嵐の音であり、雅人の声は全く聞こえなかった。正則が呼びかけるが最終的に雅人の声が聞こえないまま電話がプツリと切れてしまい、由佳に電話を掛けることにした。
正則「・・・・・・おっ、由佳、今雅人から連絡があってな、繋がらなかったんだが何か要件か?」
「ザー・・・ザー・・・」
正則「・・・はっ?おい由佳、お前もか?」
「ザー・・・・・・テ・・・ザーザー・・・」
正則「ん?」
「タス・・・ザーザザ・・・ザー・・・スケ・・・ザーザザ・・・プツ!ツー、ツー、ツー・・・」
正則「・・・・・・今何か聞こえたな・・・由佳の声で・・・。」
正則は電話の向こうから砂嵐の音に混じって由佳の声で「助けて」と聞こえたように感じ取り考えた。
正則「・・・砂嵐の音に、助けてっていう風に聞こえた・・・。もしかして、雅人の連絡はSOSか?なら行くしかねぇな。」
そう言って少年は先ほどの2つの電話が雅人と由佳からのSOSだと感じ、机の中に保管されていたリボルバータイプの拳銃を取り出す。
正則「由佳の家は豪邸だからな・・・泥棒が入り込んだ可能性がある。ゴム弾を装填して犯人をとっ捕まえてやる・・・。」
正則はリボルバーにゴム弾を装填してホルスターに、予備のゴム弾を28発を鞄にしまい、更に弾切れ対策として竹刀を帯刀する。
正則「よし、これで準備は整った・・・。」
そう言って少年は外に出る。外は風が強く吹いており雨も横殴りの強い雨に変わっていた。
正則「・・・不穏な雨だ・・・けどあいつらを助けるためならどこだって行ってやる。待ってろよふたりとも・・・。」
正則は強く降り頻る雨の中、傘も挿さずに走って由佳の家へ向かっていった。そしてこの少年と後に出会う少女は新たな事件に巻き込まれてしまうのであった・・・。
「chapter1 脅威」