怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿− 作:unknown505
第1話
神代家で起きた怪異による事件から数時間後、日差しに照らされて正則は目を覚ます。
AM11:00 菊川警察署 医務室
正則「・・・・・・・・・う・・・・・・」
「おっ、気がついたか。」
正則「・・・ここは・・・?」
「ここか?ここは菊川警察署だ。君達の友人から通報があってね、駆け付けたら君とそこの子が倒れてたからここまで連れてきたんだ。」
正則「友人・・・由佳と雅人か・・・。あいつら生きてたんだな。よかった・・・。それにしても・・・」
そう言って正則は座っているベッドの後ろを向く。ベッドの奥で眠っている美琴の姿もあった。
正則「何で美琴と隣合わせなんすか・・・?ましてや俺が女ならともかく、男っすよおまわりさん。」
「何か不満だったか?てっきり君達は「恋人」同士だと思って気遣いをしたつもりだったんだが・・・」
正則「・・・・・・まぁむさ苦しい男が隣に来るより全然良いっす。お巡りさん名前は?俺は金井正則って言います。んでこの子は「姫野美琴」っす。」
等「俺は菊川警察署の警部補「氷室等(ひむろひとし)」だ。今回の事件を担当する事になった、よろしくな。」
正則「・・・・・・」
等「君達には色々聞きたいことがあるんだ。まず君が銃を持っていたかを。」
正則「・・・・・・そうっすね。まず銃の件で行くと、猟銃に関しては恐らく由佳の親父さんの物です。それを使って護身用として使いました。んで拳銃は亡くなった祖父から貰った物で、登録証もあります。」
等「・・・銃の件は分かった。ただ君たちが重度の怪我を負わずに気絶していたか・・・。差し支えがなければ話してほしい」
正則「・・・それを話した所で、信じてくれるんすか?ましてあんたは警察官でしょ?そんな簡単に・・・」
等「呪われた人形だろ?大丈夫だ、だからこそ俺がこの事件を担当することになったんだ。」
正則「っ!なぜ・・・それを・・・。」
等「君達の友達の由佳君と雅人君から全て聞いたよ。「一人かくれんぼ」を遊び半分でやったらとんでもない事になったとね。」
正則「やっぱり、由佳が・・・」
等「君達二人が巻き込まれたのは彼女の責任だ。だが、許してやって欲しい。彼女は今回の事件を一生悔やむ事になる。」
正則「由佳と雅人の容態とかって・・・」
等「二人は絶対安静だが、由佳君は精神的ダメージもかなり大きい。それ故に面会謝絶となっている。」
正則「まじっすか・・・。」
等「ああ、そんな状態で更に君達まで見放してしまえば・・・分かるね?」
正則「大丈夫っす。見捨てるなんてそんな下劣な真似はしませんよ。ただ、何で氷室さんは俺の話を信じたんすか?」
等「・・・由佳君の家で両親や兄がとんでもない姿で発見されている・・・。これだけ見せられたら、君達を疑う理由は何もないよ。」
正則「それはつまり、俺達に殺人事件の容疑が掛かってるって事っすか?」
等「察しがいいな君は。上の連中は君達を容疑者として見ているが、俺がここに来たのは事を穏便に済ませる為なんだ。こういった怪異事件はゆっくりと時間をかけて忘れさせるのが一番だ。」
正則「・・・・・・」
等「無茶を承知でなんだが、君達は今まで通り普通の学生生活に戻るんだ。いいね?」
正則「・・・・・・分かりました。」
等「君は察しがいいから大丈夫かもしれないが、警察の上層部は頭が硬い連中が多いから監視の目がつくかもしれない。だから念の為俺の連絡先を君に教えておく。今寝ている美琴君にもこの連絡先を教えておいてくれ。二人の内一人でも連絡がくればすぐに向かう。」
正則「・・・心強いっすね、感謝します。」
等「・・・そういえば俺の知り合いに怪異事件に敏感な男がいてね、近い内に君達を呼ぶかもしれない。いつでも応答できる様にしておいてくれ。」
正則「分かりました。」
美琴「・・・・・・ぅ・・・・」
そう言って等は医務室から退出していき、同時に美琴が目を覚ます。
正則「っ!美琴・・・」
美琴「・・・・・・正則君・・・ここは・・・?」
正則「ここは警察署の医務室だ。由佳と雅人が呼んでくれた警察の人が運んでくれたんだ。」
美琴「そうなんだ・・・。うっすら声が聞こえてたんだけど、何があったの・・・?」
正則「ああ、説明するよ。」
−正則説明中−
美琴「そうなんだ、由佳も雅人君も無事でよかったけど・・・」
正則「ああ、由佳は精神的なダメージがかなりでかい・・・。暫くは会えねぇな。」
美琴「・・・・・・」
正則「・・・まぁ、俺達は氷室さんが言ってた通り普通に戻るしかない。そろそろ行こうぜ。」
美琴「そうだね・・・。」
そう言って二人は医務室を出る。
「chapter2 逃避行」