怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿− 作:unknown505
「出発します〜」
正則「(んん・・・ん・・・っ!なんだ、こりゃ・・・)」
謎の車掌のアナウンスが流れ、正則は目を開ける。目を開けるとそこはどこかの列車の中で何かの順番待ちの列に並んでいた。
正則「(何かの順番待ちか・・・?にしちゃあ、随分不気味な雰囲気だな・・・。列の先頭にはよくわからねぇピエロもどきがいるし・・・。)」
列の先頭にはピエロの様な姿をした怪物が鋭利な刃物を持っていることから正則は異様な雰囲気だと察する。
「次は活造り〜活造りです〜。」
正則「(何?活造り、だと?)」
するとアナウンスが流れ、先頭の一人がピエロのような怪物の真ん中に立つ。するとピエロのような怪物は刃物を振り下ろし、活造りとは掛け離れた悍ましい光景が視界に映る。
正則「(おいおい、マジかよ・・・!くそ、これは悪い夢だ・・・!覚めろ!覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろサメロサメロサメロサメロ・・・
−菊川警察署 仮眠室−
正則「・・・・・・・っはっ!?」
次に目が覚めた時は、菊川警察署の仮眠室であり横には美琴が可愛らしい寝息を立ててぐっすり眠っていた。
正則「(・・・悪い夢を見たな。PTSDでも患っちまったか・・・?一旦氷室さんとこに行くか。)」
そう言って正則は美琴を起こさないようにベッドから立ち上がり、等の所へ向かった。
−菊川警察署 事務室−
等「・・・・・・んっ?正則君か。」
正則「どもっす。」
等「どうした?眠れないのか?」
正則「いや、寝ては居たんすけど悪い夢を見ちまって・・・」
等「そうか・・・無理もない。水、飲むか?」
正則「はい、いただきます。・・・そういや霧崎さん達は?」
等「あいつらは今回の怪異について何か手がかりが掴めればと思って、今外出中だ。」
正則「なるほど・・・そうっすか。」
等「警察署の中にいれば、もう大丈夫だ。だが明日からは俺達と一緒に行動してもらう。今のうちに休んどかないと身が持たないかもしれないぞ。」
正則「分かってます・・・あそこのソファ、借りても大丈夫っすか?」
等「構わないが、美琴君が寂しがるんじゃないか?」
正則「美琴なら、もうぐっすり眠ってます。またベッドに戻って起こすのも悪いですし。」
等「そうか、それじゃあおやすみ。また明日な。」
正則「はい、お休みなさい。」
そう言って正則は事務室のソファで再び目を瞑り、暗闇の世界が広がった。しかし、正則の悪夢は再び展開された。
「出発します〜。」
正則「(・・・・・・なっ!?)」
正則が再び目を開けるとそこは、また列車の中であり最前列いたはずの人間は人間と呼べるのか分からない形となっていた。
正則「(おいおい、冗談きついぜ・・・!)」
「次は〜挽肉〜挽肉です〜。」
正則「(挽肉だと・・・!?次は俺か・・・!・・・っ!体が、動かねぇ・・・!?)」
正則がこの場から逃走を図ろうとするが、意に反して体がロボットの様に動き、両サイドにいるピエロの間に立ってしまう。
正則「(ちぃっ・・・このままじゃマジで挽肉になっちまう・・・!覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろサメロサメロサメロサメロサメロ・・・・・・・・)」
「また逃げるんですか〜、無駄ですよ〜。」
正則「っ!オラァっ!!」
右のピエロが刃物を振り下ろす瞬間体の自由が戻り、間髪入れずにピエロを背負投げを食らわせ左にいた青色のピエロにも巻き添えで食らわせ、脱出する。
正則「はぁ・・・はぁ・・・護身術習ってて正解だったぜ。まさか化け物相手に使うことになるたぁな・・・。とはいえ・・・この状況、どうすっかな・・・。とりあえず列車の最後尾に向かうか・・・。」
そう言って正則は列車の最後尾まで歩く。そうして正則は列車の最後尾に到着し、物色するもののこれといってめぼしい物はなかった。
正則「・・・まぁそりゃそうだよな。ただ丸腰で戦うのもきついしなんかありゃあいいんだが・・・・・・ん?なんだこのスイッチ・・・押してみるか。」
正則は最後尾にあったスイッチを押す。すると先頭車両のロックが解除される。
正則「・・・前列のロック解除かよ。仕方ない、そこに向かうkっ!?」
正則が最後尾から出ようとすると目の前に先ほどのピエロが現れ、扉を蹴破って入ってくる。
正則「ちぃっ、くそったれ・・・!悪いが今お前らの相手してらんねぇんだよ!!」
そう言って正則はダッシュで最後尾から出て先頭車両まで鬼ごっこが始まる。そして、先頭車両についた正則は無我夢中でスイッチを押す。その瞬間、正則の目の前は真っ暗になった。
正則「・・・・・・んっ・・・ここは・・・」
次に正則が目を覚ました場所は、先ほどまで眠っていた仮眠室だった。だが正則はある違和感を覚える。
正則「さっきまで事務室のソファで眠っていたはずなんだが・・・それに、美琴がいない時点でおかしい。・・・どうやら悪夢からは目覚められてねぇみたいだな。」
ベッドから起き上がった正則は仮眠室の部屋を物色し始める。戸棚を開けるとある鍵を見つける。
正則「「地下武器庫の鍵」・・・丸腰だし武器を見つけにいくか。もしかしたら、ピエロが徘徊してるかも知れねぇな・・・。」
正則は仮眠室の扉をゆっくり開け、姿勢を低くして足音を立てずに地下武器庫へ向かう。
正則「・・・武器もしっかり持てる・・・。よし、あのピエロ共に対抗できる力は持てたし・・・さぁ行くか!」
武器庫に入っていた武器を取り出して、完全装備をした正則は地下から1階に戻る。メインを89式小銃にして周囲を警戒しつつ不気味な警察署内を探索する。すると壁に掲げられていた掲示板に血のような色であることが書かれていた。
正則「・・・ん?「本日の獲物 金井 正則」・・・上等だよ、俺を殺せるもんなら殺してみろってもんだ。」
そうして先を進んでいると目の前にピエロが道を塞いでいた。
正則「・・・美琴を殺せないから俺に矛先向けた訳か。めんどくせぇなおい。」
完全に道を塞がれており、正則は一度引き返し各場所を探索する。その過程で「ブロンズエッグ」というキーアイテムを見つける。
正則「なんだこの卵・・・何かの鍵か?持っておいたほうがよさそうだな。」
ブロンズエッグをバッグに入れ引き続き探索する。そうしてパソコンルームに入る。
正則「「今からそっちに行くぜ!」・・・はっ?」
パソコンルームの黒板に書かれていた文字を読んだ瞬間、天井からピエロがダイナミックに現れた。
正則「おいおい、ミッションイン◯ッシブルかよ・・・!ただ、電車の時とは訳が違うぜ!!」
正則は銃を構えピエロ目掛けて銃弾を浴びせる。すると数発撃ち込んでピエロは倒れる。
正則「・・・こいつら自体一人じゃねぇからな、まだ他にもいるはずだし注意しねぇと・・・。」
そうして再び警察署内の探索を再開する。道中で様々な鍵を手に入れ、3階の赤色のキーカードを使用して部屋の中に入る。
正則「っ!?」
部屋の中には正則の影を取り囲んで回るピエロの姿があった。そしてひとしきり回り、影をバラバラにした直後に正則目掛けて攻撃を仕掛ける。
正則「フェイントに引っかかるかよ!」
ピエロの攻撃を躱し正則もサバイバルナイフを取り出して応戦し致命傷を負わせてダウンさせた。
正則「武道かじった人間舐めんなボケが・・・。」
正則はこの部屋を後にして各地を探索していく。そうして探索をしている内にある部屋に入る。
正則「っ!美琴!」
美琴「正則君・・・」
正則「お前、今までどこnっ!?」
美琴「正則君、紹介するね。彼は、殺人鬼だよ。」
正則「ちぃっ!」
部屋に入ると美琴の姿があり近づくとそこにはピエロの姿もあり、正則は完全に騙された。
正則「やってくれたなクソピエロがぁぁぁぁ!!!」
堪忍袋の尾が完全に切れた正則はピエロ目掛けて正確に銃弾を撃ち込み、倒れた後も数発撃ち込んで死体撃ちする。
正則「はぁ・・・はぁ・・・逆鱗に触れたなクソピエロ共・・・。」
深呼吸をして冷静になった正則は、その後も各場所を探索していく。途中様々なピエロに襲われるも全て退け、白色のカードキーを手に入れる。そうして白色のカードキーを脱出地点の扉のロックを解除する。
正則「よっしゃ、これで出られるな・・・!」
そして脱出地点の扉を開けた瞬間、また正則の視界が暗転した。