怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿− 作:unknown505
−現実世界 菊川警察署 仮眠室−
美琴「・・・・・・んっ・・・あれっ・・・正則君が、いない?」
正則が夢の世界で怪異と交戦していた頃、美琴も目を覚ます。
美琴「・・・氷室さんの所に行ったのかな・・・。」
美琴もベッドから起き上がり、等のいる部屋へ向かう。
−菊川警察署 事務室−
等「・・・・・・」
真純「氷室先輩、お疲れ様です。」
等「真純か。」
真純「調べ物のついでにコンビニに寄ったんで差し入れをと思いまして。」
等「ふっ、悪いな。」
真純「いえいえ、とんでもないです。・・・正則君の様子はどうですか?」
等「見ての通りぐっすり眠っている。さっきまでは寝付けなかったみたいだが、今は取り敢えず一時休戦という感じだな。」
真純「そうですか・・・」
等「お前の方は何か進展あったか?翔太と剛は何やらあったみたいだが・・・」
真純「ええ、自分は正則君の家系を調べていたんですが、どうやら正則君の家系にも何やらきな臭い物が見つかりました。」
等「ほう、ならそのきな臭い物とやらをぜひ聞かせてもらいたいな。」
真純「ええ、加賀さんと霧崎さんもこっちに?」
等「ああ、今向かっているそうだ。」
真純「なら、全員揃い次第順番に話します。・・・ん?美琴ちゃん。」
等「むっ、美琴君。」
美琴「あの、正則君は・・・」
等「正則君なら、今こっちのソファで眠っている。何やら寝付けなかったみたいでな。」
美琴「そうだったんですか・・・」
真純「美琴ちゃん、よく眠れたかい?」
美琴「はい、まだ眠たいですけどよく眠れました。」
真純「それは良かった。」
美琴「・・・・・・あの、氷室さん、真純さん。」
真純「ん?」
等「どうした美琴君。」
美琴「・・・正則君の様子が、おかしいです・・・。」
等・真純「「えっ?」」
そう言って二人は正則の様子を見る。正則の顔は険しくなっており明らかに異常が発生していた。
真純「・・・確かに、何かおかしい・・・。」
美琴「正則君・・・!正則君・・・!!」
等「・・・ダメだ、応答がない・・・」
真純「どうなってるんだ・・・?」
剛「等!戻ったz・・・ん?皆どうした?何かあったのか?」
真純「っ!加賀さん!」
等「剛か・・・」
剛「・・・この感じ、正則君に何か異常が起こったのか?」
等「察しがいいな、その通りだ。」
真純「美琴ちゃんが正則君に呼びかけてるんですが一向に目を覚まさないんです・・・。」
等「ただの疲労って訳でもないだろう、まさか・・・またしても怪異が・・・?」
美琴「そんな・・・!?」
剛「おいおい、マジかよ・・・!?」
真純「確かに怪異はいつどこで現れるかは分からない・・・。ですがこんな立て続けに起きる事ってあるんですか・・・!?」
等「否定は出来ない・・・。今の所原因は不明だしな・・・。」
美琴「正則君・・・」
剛「とにかく病院へ連れて行こうぜ、何もしないよりマシだ。」
「無駄だ、そんな事をしても根本的な解決にはならん。」
そう言って白衣を着た研究者の様な人物が入ってくる。彼の名は「霧崎翔太」彼もまた、この道のスペシャリストである。
剛「そうだとしてもよ!!」
翔太「お前も分かっているはずだ、怪異に対して現代医学はあまりにも無力だと。」
剛「・・・・・・」
翔太「等、彼に何か変わった事はなかったか?」
等「・・・・・・そういえば、眠れないとか言っていたな。」
翔太「眠れない?」
等「あぁ、変わった事といえばそれぐらいしか思いつかない。」
翔太「・・・人は睡眠状態になると無防備になります。文字通り、五感のありとあらゆる機能が低下し敵に襲われる危険性もあるという。単純な例でいえば「金縛り」が挙げられる。」
美琴「・・・つまり、正則君は今寝ている所を怪異に襲われてるんですか・・・!?」
翔太「恐らくは・・・。真純も言っていたが怪異はいつどこで襲ってくるかは分からない。特にこういった闇や夜は怪異からすれば特権だ。そっち側の世界に一度でも引きずり込まれれば抜け出すのは不可能に近い。」
美琴「そんな・・・・・・」
等「だが、剛の言う通り何もしないわけにはいかない。」
剛「そうだ!俺達ができる限りの事をするんだ!」
翔太「ああ・・・そこでだ姫野君、君の力を借りたい。」
美琴「えっ?私の力、ですか・・・?」
翔太「あぁ、君が協力してくれれば金井君を呼び戻す事が出来るかもしれない。手を貸してくれるか?」
美琴「・・・・・・やります、私もできる限りの事をして正則君を助けます!」
翔太「その意気だ、さて・・・手遅れじゃなきゃ良いんだが。」