怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿− 作:unknown505
正則は由佳の部屋の鍵を閉め、2階のエリアを探索し始める。すると正則は廊下の先にあるベランダの扉が開いている事に気づく。
正則「ベランダの扉が・・・」
銃を構えて、ベランダに出る。外は大雨でベランダの床は滑りやすくなっていた。正則は歩いて周囲を警戒しふと1階の外を見下ろす。
正則「っ!お袋さん・・・!!」
すると正則が見下ろした先には頭から血を流して倒れている由佳の母親の姿があった。しかし正則はあることに気づく。
正則「さっきの叫び声は家の中から聞こえていた・・・。それにお袋さんの腹に包丁が刺さってる所から、恐らく家で殺された後にここから放り投げられたのか・・・。絶対に見つけ出して半殺しにしてやるよ・・・!」
そう言って正則は一度室内に入り、大広間へ向かう。大広間はあちこちに鮮血が飛び散っており、まさに血の海と化していた。
正則「・・・酷いな、しかも金銭などが取られてないから恨みの犯行か・・・?・・・っ!?」
すると大広間の隅にある押し入れから音が聞こえ、正則は銃を向けて押し入れの引き戸に手を掛ける。
正則「っ・・・!・・・親父さんまで・・・」
正則は覚悟を固め、引き戸を勢いよく開く。すると中からは既に絶命して事切れた由佳の父親も姿があった。
正則「・・・完全に事切れてる・・・。この様子じゃあ由佳の兄さんも・・・。くそっ!犯人め・・・何が目的なんだ・・・!」
そう言って正則は一度大広間を出て1階へ降りる。
正則「玄関の入り口は開かないし、犯人も2階にはいなかった・・・一体どこに隠れてやがる・・・。」
そう言って頭を抱える正則はあることを思い出した。
正則「・・・そういえば、由佳の家は地下があったな・・・。まさかそこkっ!?明かりが消えた・・・!?」
犯人は地下にいることを予測した瞬間、突如1階の電気がほぼ全て消えた。正則はポケットからライトを取り出し、照らして周囲を警戒し始める。
正則「ライト持って来ておいて良かったぜ・・・。・・・そうだ、台所には扉があったな、一応脱出経路を確保しておかないと・・・。」
そう言って正則は1階の大広間を抜けて台所へ向かおうとすると、正則以外の足音が響く。
正則「っ!?・・・まさか、犯人か・・・?」
そして正則はゆっくり引き戸を開け、周囲を見渡す。すると先ほど正則がいた玄関方面に向かって「何か」が歩き去っていった。
正則「何だ今のは・・・?犯人、なのか・・・?まぁいい、今は脱出経路の確保だ、このまま進むか。」
正則はゆっくりと歩いていき、台所から外に出る。そして走って通路を進む。すると門があるが正則の予想とは裏腹に門が締まって開かなくなっていた。
正則「くそっ・・・駄目か・・・!んっ?鍵が落ちてる・・・。」
正則は門の縁に落ちていた鍵を手に入れる。鍵には「1階西部屋の鍵」とプレートに書かれていた。
正則「何かで使えるかもな・・・。にしてもここからじゃあ行けねぇ・・・パルクールでも出来りゃぁ行けそうだがそんな実力はねぇし戻るしか無いか・・・。」
そう言って正則は元来た道を戻り、台所の扉を開く。すると風の影響か立っていた空き瓶が転がっていた。それを気にせず先に進むと突如家の電話が鳴り響く。
正則「うぉっ!?誰だこんな深夜に・・・!」
正則が文句を言いつつ近づくと電話は切れ、正則はあることに気づいた。
正則「っ・・・!電話線が切れてんのか・・・。電話のバグか・・・?」
電話線が切れているのに鳴った事に違和感を覚えつつも、正則は1階の西部屋へ向かい鍵を開く。西部屋にはパソコンが置かれており、その隅に救急箱が置かれていた。
正則「見つけた、よしこれで2人を治療出来rっう!・・・ってパソコンかよ・・・休止モードになってたのか・・・ビビらせんな、ったく・・・んっ?これは・・・」
そう言って正則は救急箱を手に取るとパソコンが休止モードになっており、突如再び起動する。突然の起動音にビビりつつも正則はパソコンが表記する「あるサイト」を見る。
正則「・・・一人・・・かくれんぼだと・・・?」
正則はサイトに記載されている「一人かくれんぼ」の内容を全て読む。内容を全て見た正則は絶句する。
正則「っ・・・やべぇなこれ・・・まさか、あん時見た「あれ」は・・・!親父さんやお袋さん、由佳と雅人がああなったのは・・・!!だったら終わらせ方もあるはzっ!ここもかっ!?」
内容の全てを見た正則はこの家で起きた殺人事件の「犯人」が分かり、パソコンを調べ一人かくれんぼの終わらせ方を確認しようとすると突如この部屋も電気が切れる。
正則「ちぃっ!っ!?」
すると、部屋から庭に通じる扉のガラスが破れ庭からこの家で起きた殺人事件の「犯人」が姿を現し、正則と対峙する。
正則「やっぱりあん時見たのは、幻じゃあ無かったみたいだなぁ・・・!!」
そう言ってライトと銃を構え、その犯人である「くまのぬいぐるみ」は無表情で血濡れの包丁を構え、正則を「獲物」と認識して襲いかかった・・・。