怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿−   作:unknown505

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第4話

正則「てめぇが由佳と雅人達を・・・!ぶっ飛ばしてやる!!」

 

庭のガラス扉を割って「くまのぬいぐるみ」は正則を獲物と認識し襲いかかる。正則も即座に銃を構え、ゴム弾を発射する。

 

正則「さっさとくたばれこの死に損ない野郎が!!」

 

そう言って正則はひたすら銃を撃つがくまのぬいぐるみは小さいため、当たりづらく一気に間合いを詰められ、ぬいぐるみは正則に飛びかかる。

 

正則「っ!?ちぃっ!!」

 

正則は所持していたキッチンナイフを取り出そうとするが既に間に合わないと思ったのか途端に右腕を差し出し、ぬいぐるみが振り回す包丁が正則の右腕に突き刺さる。

 

正則「ぐぅっ!!・・・この野郎がぁああっ!!」

 

正則は怒りに任せて突き刺さる包丁を持つぬいぐるみを遠心力で吹き飛ばし、キッチンナイフをぬいぐるみの頭部に突き刺し身動きを封じ、パソコン室を後にし即座に台所へ向かう。

 

正則「ぐぅっ・・・結構深く刺さってるな・・・!洗浄して治さないと・・・!」

 

正則は台所に付いて突き刺さる包丁をゆっくり抜き、水で洗浄した後、薬で消毒しガーゼを腕に巻き付ける。

 

正則「医療の知識身につけといて良かったぜ・・・。にしても、まさか一人かくれんぼで本当に幽霊がぬいぐるみに憑依してやがったとは・・・信じられん話だぞ・・・。」

 

そう言って正則は救急箱を手に取って2階へ向かおうとする。台所から出ようとすると2階へ向かう階段付近に吹き飛ばし動きを封じたはずのぬいぐるみが包丁を持って仁王立ちしていた。

 

正則「ちぃっ・・・マジか・・・なら、屈んで音を出さずに2階へ向かうか。」

 

そして正則は身を屈めスニーキング状態になり、ゆっくり歩き大広間を抜けて2階へ向かい、由佳の部屋の鍵を開け中に入る。

 

美琴「あっ、正則くnっ!正則君腕が・・・!」

 

正則「あぁ、1階のパソコン室で犯人に出会してな・・・そん時にやられたが何とか巻いた。」

 

美琴「えっ、1階で何かが割れた音がしたり銃声がしたのは、犯人と戦ってたんだ・・・。犯人はどうなったの・・・?」

 

正則「とりあえず、由佳と雅人を治療しながら話す。手伝ってくれ。」

 

美琴「うん・・・」

 

そう言って正則は救急箱を置いて中にあったガーゼ等を取り出し、気絶している二人の傷を治療する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         −小1時間後−

 

一通り治療し終え、正則と美琴は由佳と雅人をベッドに寝かせ、一度一息つく。

 

正則「ふぅ・・・何とか間に合って良かった・・・。くそっ、にしても何だったんだあれは・・・全く見当がつかない・・・。」

 

美琴「それで、犯人は一体誰だったの?」

 

正則「・・・・・・」

 

美琴「・・・っ?どうかしたの・・・?」

 

正則「・・・美琴が信じてくれるかどうかは分からねぇが信じてくれる事を前提に聞いて欲しい。今、俺自身も混乱中なんだ・・・。」

 

美琴「えっ?」

 

正則「・・・単刀直入に言うとだな、まず二人を襲ったのは人じゃあ無かった。」

 

美琴「人じゃ・・・ない・・・?」

 

正則「ああ、人じゃあ無かった奴は「くまのぬいぐるみ」なんだ。血まみれの包丁を持って・・・俺も下のパソコン室で襲われた。」

 

美琴「ぬいぐるみが・・・!?なんで・・・!?」

 

正則「理由は分からない・・・。ただパソコン室で見たのは・・・もしかしたら由佳か雅人のどっちかが「一人かくれんぼ」って遊びをしたのが原因かもしれない。」

 

美琴「一人・・・かくれんぼ・・・?」

 

正則「そうだな、1から説明するか・・・。」

 

そう言って正則は一人かくれんぼの詳細を1から話す。その内容を聞いた美琴も驚きの表情を見せる。

 

美琴「そんな・・・でもパソコンで見たのってただの遊びじゃなかったの!?」

 

正則「だからだ、だからこそ俺も混乱したんだ。多分雅人は案外ビビりだから絶対にするような奴じゃないし、由佳かもしれない・・・。だが由佳の事だから遊び半分でやった可能性がある。」

 

美琴「由佳って中学生の時から怖いものしらずだから・・・。1年前の沖縄旅行行った時もヒヤヒヤしたね。」

 

二人の友人である由佳は昔から活発で明るい少女である半面、彼女は怖いものしらずであった。そのため1年前の沖縄旅行の際、由佳は危うく交通事故に巻き付けかけた事案があった。そんな経緯から二人は危機感を抱いていながらもいつの間にか脳の片隅に置かれていた。

 

正則「全く・・・俺も由佳に不用意な事はするなって散々言ってきてたんだが・・・。とにかく、まずはこの家の脱出経路を確保する。美琴、俺の背中から離れるなよ。」

 

美琴「うん・・・」

 

正則「あと・・・「何か」を見ても見なかった事にしとけ。脳に焼き付いて離れなくなる。その「何か」がある場所は俺が言う。」

 

美琴「う、うん・・・」

 

正則は由佳の両親が亡くなった場所を出来るだけ回避するために言葉を濁す。これは正則が美琴に対しトラウマにならないための優しさだった。そうして二人は再びこの家の探索を始めるのであった。

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