怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿− 作:unknown505
二人は再び家内を探索するために扉を開けようとすると正則は扉の向こうから禍々しい気配を感じた。
正則「っ!?」
美琴「・・・扉の向こうから何か・・・凄い気配が・・・」
正則「・・・・・・」
そう言って正則は音を立てないようゆっくり扉を開けると、手前の1階へ降りる怪談の前に後ろ向きで血まみれの包丁を持ったぬいぐるみが待機していた。
美琴「ひっ・・・」
正則「あれがさっき言っていたぬいぐるみだ・・・。くそっ・・・動きを封じ込めたはずだがもう動き出してんのか・・・。」
美琴「正則君どうしよう・・・」
正則「美琴はここにいてくれ、すぐに済ましてくる・・・」
美琴「っ!正則君危険だよ・・・!」
正則「大丈夫だ。」
そう言って正則は再びスニーキング状態になりゆっくりとぬいぐるみの背後に近づく。
正則「オラァっ!!」
そしてある程度近づき正則は不意をついて強烈なサッカーキックを食らわせ、倒れ込んだぬいぐるみの頭部にキッチンナイフを突き刺して叫ぶ。
正則「美琴行くぞ!!」
美琴「う、うんっ!!」
ぬいぐるみを突き刺して二人は1階へ降り、ダッシュでパソコン室を抜けて庭へ飛び出す。
正則「はぁ・・・はぁ・・・ここまでくりゃ平気だろ・・・。」
美琴「はぁ・・・はぁ・・・あれが由佳と雅人君を・・・!」
正則「今の状況じゃあ奴とまともにかち合うのは避けるべきだし、何よりも肝心のパソコンの配線が切断されてるからな、仮にこれが一人かくれんぼで霊が取り憑いてるんなら、何らかの終わらせ方があると思う。」
美琴「つまり、あそこのパソコンの配線を直せば何か分かるのかな・・・?」
正則「かもしれない、とりあえずパソコンの配線を繋ぐ「電源ケーブル」を探さないとな。」
そして正則と美琴はぬいぐるみの対処をするために電源ケーブルを捜索する。その時、正則は庭のすぐ横に古い蔵があるのを見つける。
正則「・・・こん中にあるかな・・・?」
美琴「行ってみるしかないね・・・。」
そう言って正則はゆっくりと蔵の扉を開け、二人は中に入る。ライトを照らしながらゆっくり進んでいくと正面に祭壇が現れた。
正則「すげぇな・・・」
美琴「着物のお人形さんが飾られてるね・・・。」
正則「こんな時以外でお目に掛かりたかったぜ・・・。」
美琴「・・・あれ?正則君、何か・・・音が聞こえない?」
正則「ん?・・・・・・何か音がなってるな・・・。あの部屋からか。」
そう言って正則がその部屋の引き戸を開けると、どこからか鈴のような音が響いていた。
正則「音は・・・ここからか。」
正則は一番奥にあったタンスの引き戸を開ける。すると中から異様な雰囲気を放つ振り子のような物と「書庫の鍵」が見つかる。
美琴「ひゃあっ!」
正則「っ!どうした美琴!!ぬいぐるみか!?」
美琴「ち、違うの!何か・・・誰かに肩を掴まれたような・・・!」
正則「・・・この振り子が原因か・・・?ただここに電源ケーブルは無さそうだ。何かぬいぐるみとは違う意味で不気味だからさっさと立ち去ろう。」
美琴「うん・・・」
そう言って正則は無意識に美琴の手を握る。美琴は正則に手を握られたことに少し顔を赤らめた。
美琴「(正則君の手・・・大きいな・・・。)」
正則「どした美琴?」
美琴「う、ううん・・・なんでもなiきゃあっ!?」
正則「っ!?」
美琴がそう言った直後、美琴は突然何かに驚き正則も振り返ると先ほど通った祭壇に飾られていた人形の首が異様に伸び始め、二人はダッシュで走り去り由佳の家内に入る。
美琴「何だったの今の・・・!」
正則「・・・やっぱさっきの振り子が原因かもな、あの振り子が消えやがった・・・。」
美琴「・・・・・・」
正則「・・・多分、さっきの人形もそうだが恐らく、奴らの仕業で脱出経路が確保できなくなってる・・・。だからといってここで奴らの餌食になる理由もない。美琴、俺がお前を全力で守る。だから、俺を信じてくれるか?」
美琴「うん、もちろんだよ・・・!」
正則「ありがとう美琴、よし・・・次は、家内の地下か・・・。」
そう言って正則と美琴は再び意気を取り戻し、今度は家内の地下へ足を運んでいった。