怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿−   作:unknown505

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第7話

正則「よし、さっそく道具を探そう。」

 

そう言って正則は扉に手を掛ける。すると扉越しにぬいぐるみが正則の方面目掛けて包丁を投げつけようとしていた。

 

正則「っ!?まずいっ!」

 

美琴「きゃあっ!?」

 

正則「美琴!大丈夫か!?」

 

美琴「う、うんなんとか・・・」

 

正則「良かった・・・あの野郎・・・!吹っ飛べやコラァ!」

 

正則は寸前にしゃがみ、間一髪飛んできた包丁を躱し割れた扉から直接ショットガンを打ち込む。そして正則と美琴は台所へ向かい、道具の一つである「塩水」を作成する。更に正則は直接掛ける塩水とは別に護身用の投擲武器用の「塩水瓶」を作成した。

 

正則「美琴、とりあえず瓶3つ持っとけ。あのぬいぐるみを一時的に止めれるはずだ。」

 

美琴「うん、ありがとう正則君。」

 

投擲武器用に作成した瓶を美琴に渡し、残りの道具を探しに向かう。

 

正則「・・・そういや由佳の家は着物部屋があったよな。」

 

美琴「そうだね、もしかしたらそこに何か役に立つ道具があるかも・・・」

 

正則「だな。」

 

そう言って正則と美琴は着物部屋へ向かう。そして着物部屋前に着いたが施錠されており開かなくなっていた。

 

美琴「着物部屋、開かない・・・。」

 

正則「くそ・・・そんな簡単にはいかないか・・・。とはいえ鍵がどこにあるかも分からないからどうすりゃ・・・ん?」

 

美琴「・・・正則君?」

 

正則「美琴、ヘアピンみたいなやつって持ってないか?」

 

すると正則はふとあることを思い出し、ヘアピンが無いかを美琴に聞く。

 

美琴「えっと・・・あっ!あった!」

 

正則「助かる美琴、こいつで鍵を開けるぜ。」

 

美琴「正則君、それで開けるの!?」

 

正則「いちいち鍵を探しに行ってたら面倒だしな。多少無理してでも開けるさ。」

 

美琴「すごい・・・・・・っ!正則君!」

 

正則「ちぃっ!出やがったか!美琴!塩水が入った瓶投げまくって動きを封じ込め!俺は今手が空かねぇ!」

 

美琴「わ、分かったわ!」

 

正則が鍵を開けるために美琴のヘアピンでロックを解除中にぬいぐるみが現れ、接近し始める。

 

美琴「こっちに来ないで!!」

 

ゆっくりと動いて近づいてくるぬいぐるみに美琴は塩水の瓶を投げつける。すると効果があったのか動きが更に遅くなる。

 

正則「くそっ・・・はやく、はやく開け・・・!開けってんだよこのポンコツが!」

 

正則は某映画のセリフのような言葉を発しながらひたすらロックを解除していく。

 

正則「っ!開いた!美琴!」

 

美琴「うんっ!」

 

正則「吹き飛べやぁっ!!」

 

正則はロックを解除しぬいぐるみにむかって猟銃を撃ち吹き飛ばし、急いで中に入る。

 

正則「はぁっはぁっ・・・よし、引き出しの中を探るか。」

 

そう言って正則が引き出しの中を探すとそこにあったのは「粘着テープ」だった。

 

正則「美琴、粘着テープ見つけたぜ。」

 

美琴「粘着テープ・・・もしかしたらあのぬいぐるみを縛って動きを封じれるかも・・・!」

 

正則「あぁ、よし後は奴を誘き出す為の道具だな。何かあったっけかな・・・。」

 

美琴「う〜ん・・・・・あっ!地下にあった「笑い人形」!」

 

正則「あっ、あの蛇のやつか!だがあれ電池切れてんな・・・探すしかねぇな。」

 

そう言って二人は地下に向かう。その際廊下を歩いていると置いてある武者の鎧の腕が動く。

 

正則「っ!」

 

美琴「ま、正則君・・・」

 

正則「・・・・・・腕が動いただけだったな。俺はそこの書斎に入るから美琴は笑い人形を取ってきてくれ。」

 

美琴「分かった。」

 

そして書斎の部屋に入り、正則は電池を見つける。

 

正則「よし、見つけた。後はこれを笑い人形n「きゃああああっ!!?」っ!!美琴っ!?」

 

笑い人形のあった部屋から美琴の悲鳴が聞こえ、正則は走ってその部屋に入る。

 

正則「美琴っ!!っ!?」

 

美琴「正則君助けてぇええっ!!」

 

そこには武者の鎧がひとりでに動いており、武者の鎧が持つ刀が今にも美琴目掛けて振り下ろされる寸前だった。

 

正則「何やってんだコラァ!!」

 

そう言って正則は鎧の隙間を縫ってダッシュで美琴の前に立ちキッチンナイフを構える。

 

正則「ぐぅあっ!!クソがぁっ!!」

 

美琴「正則君っ!!」

 

そして鎧が振り下ろした刀と正則のキッチンナイフで火花散らす鍔迫り合いが起きる。

 

正則「人間を・・・舐めんなぁ!!」

 

鍔迫り合いは正則が勝ち鎧の刀を弾いて全力のドロップキックを喰らわせる。まともに喰らった鎧はそのまま吹き飛んでバラバラになる。

 

正則「美琴走るぞ!」

 

美琴「う、うんっ!!」

 

正則は美琴の手を繋いで走り、なんとか1階廊下まで逃げ切る。

 

正則「はぁっはぁっ・・・まさか鎧まで動くなんてな・・・。」

 

美琴「・・・・・・」

 

正則「っ・・・美琴どした!?どこか怪我でもしたか!?」

 

美琴「あっ、ううん大丈夫・・・。少し疲れただけだから・・・。」

 

正則「・・・そうか。だがあいつらに追われんのも、もう終わるさ。」

 

美琴「そうだね、正則君あのくまのぬいぐるみを誘き出す場所なんだけどあの部屋に誘導してみよう。」

 

正則「確かに立地的に誘き出すのには充分だな。よし、ならさっそく笑い人形に電池入れて誘き出すぞ。」

 

美琴「うん。」

 

そう言って正則は笑い人形に電池をセットして居間に笑い人形を稼働させ二人は近くの収納棚の中に隠れる。

 

正則「・・・・・・」

 

美琴「・・・・・・正則君・・・。」

 

正則「ん?どした?」

 

美琴「顔が・・・近い・・・///」

 

正則「っ!す、すまん・・・///後少しだけ我慢してくれ・・・」

 

収納棚は全体的にとても狭く、大人二人分でやっと入れるくらいであった。すると二人以外が部屋の中に入ってくる音が響く。

 

正則・美琴「「っ!!」」

 

正則「来やがったか・・・」

 

美琴「・・・音が消えたら出よう・・・!」

 

正則「ああ、これで終わらせてやる・・・!」

 

二人はいつでも収納棚から出れる様に待機する。そうしてくまのぬいぐるみが笑い人形に近づいて、そのまま包丁を振り下ろし真っ二つになって笑い人形が止まる。その直後、二人は収納棚から勢いよく出て真っ先に美琴がくまのぬいぐるみを蹴り飛ばす。

 

美琴「よくも・・・よくも由佳と雅人君を!許さない!!」

 

正則「てめぇはこれで終わりだ幽霊野郎!!」

 

遂に真正面から対峙した二人はぬいぐるみが放つ瘴気に負けず、美琴は正則から貰った塩水をぬいぐるみ目掛けて投げつける。

 

美琴「やぁっ!!」

 

正則「動きが遅くなった!こいつで吹き飛ばして動かなくしてやるよ!!」

 

そうして動きが遅くなったぬいぐるみ目掛けて拳銃を乱射しまくりぬいぐるみを吹き飛ばす。

 

美琴「正則君!」

 

正則「あぁっ!粘着テープでぐるぐる巻にしてやる!」

 

そう言って正則は間髪入れずぬいぐるみに粘着テープを隙間なくくっつける。ぬいぐるみはその間にも抵抗するがぐるぐる巻にされた粘着テープは頑丈でそう簡単に剥がせるものでも無かった。

 

正則「よし、なんとかなったな・・・。」

 

美琴「後は2階の暖炉で燃やすだけだね・・・!」

 

正則「あぁ、これで終わるな・・・。よし、行こう!」

 

美琴「うん!」

 

そう言って二人は2階へ向かい、暖炉でぬいぐるみを燃やそうと歩き出す。しかしそう簡単にはいかずぬいぐるみは二人に何かをした。

 

正則「ぐぅっ・・・!なんだ、急に身体が重く・・・!?」

 

美琴「うぅ・・・もしかしてぬいぐるみが・・・?」

 

正則「くそっ・・・ここまで来て、負けるかよボケがぁ!」

 

そう言って気合いで歩き、正則と美琴はようやく暖炉の部屋に着く。

 

正則「これで・・・!終わりだぁ!!」

 

正則はぬいぐるみを暖炉目掛けて思い切り投げつけ、ぬいぐるみに取り付いていたであろう悪霊は叫び声のような声を上げ、消えていきぬいぐるみも塵となる。

 

正則「はぁっはぁっ・・・終わった・・・。」

 

美琴「・・・後は・・・警察を呼ばないと・・・。」

 

正則「あ、あぁ・・・うぉ・・・。」

 

美琴の言葉で正則は連絡を取るために立とうとすると、疲れから倒れてしまい、美琴も倒れてしまう。

 

正則「やべ・・・疲れて・・・身体が・・・動かねぇ・・・。」

 

そう言って正則は動けなくなったまま、その場に倒れ眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

        「Chapter1 脅威」

 

           完

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