怪異友愛録 −金井正則の幽霊事件簿− 作:unknown505
−菊川高校 教室−
とある日の菊川高校の教室、そこで長い茶髪の少女と短髪でツーブロックの少年が話していた。少年の名は「荒文雅人」で少女の名は「神代由佳」同じ菊川高校に通う高校生で二人は恋人の関係である。そんな二人は今日も何ら変わらない雑談をしていた。その際、由佳は雅人にあることを話した。
由佳「ねぇ雅人、今度の土曜日私の家で泊まらない?」
雅人「・・・・・えっ?まじで?」
その話は家に泊める話だった。唐突に出たその話に雅人は少し驚いた。というのも雅人自身は由佳を過去に何度も泊めた事はあれど由佳側からの提案は初であった。
由佳「うん、今まで私が何度も雅人の家に泊まったから今度は私が雅人を泊めたいなって思ったの。」
雅人「いいのか?親父さん達にも迷惑掛からないのか?」
由佳「全然大丈夫!その事を話したらとても歓迎してくれたの!」
雅人「・・・よし、分かった。なら土曜日空いてたし泊まりに行かせてもらうよ。」
そう言って雅人は由佳の家に泊まる事を約束し、休みの日に向かう事になった。しかし、後に雅人はとんでもない事態に巻き込まれてしまうのであった。
−土曜日 由佳の家前−
雅人「相変わらずすげぇ豪邸だなぁ・・・」
由佳の家に着いた雅人は自転車を降りて玄関のチャイムを鳴らそうとする。すると玄関が開き中から由佳の妹である「神代春子」が出てきた。
雅人「おっ、春ちゃんか。」
春子「あっ!雅人お兄ちゃん!待っててねすぐにお姉ちゃん呼んでくる!」
雅人「ああ。」
−数分後−
由佳「ごめんね雅人、いつの間にか昼寝してたみたいで・・・春子が起こしてくれなかったら爆睡してたわ。」
雅人「まぁそういうこともあるさ。」
由佳「という訳で、私のお家にようこそ!」
春子「ようこそー!」
雅人「じゃあお邪魔させて頂きます。」
そうして雅人は由佳と春子の誘いで由佳宅へ入り、父、母、兄と挨拶を交わし、夜まで由佳の家族と他愛もない話をしたりした。そして・・・
−夜 午後10時−
夜、由佳はとある話から派生して雅人と共にある遊びをすることを提案した。
由佳「ねぇ雅人、実はSNSである遊びを見つけたんだ。」
雅人「ある遊び?」
由佳「うん、「ひとりかくれんぼ」って遊び。」
雅人「ひとり・・・かくれんぼ!?」
由佳「雅人知ってるの?」
雅人「・・・・・・いや、やり方は分からないな。」
唐突の遊びに雅人は度肝を抜かれる様に驚いた。雅人はこのひとりかくれんぼの内容を知っていたがすぐに諦めるだろうと判断した。しかし・・・
由佳「よし、事前準備は万端、後は実行準備ね。」
雅人「なっ、なぁ・・・「由佳」・・・すげぇ今更なんだけどよ・・・止めた方がいいんじゃあないか・・・?」
由佳「え?大丈夫だよ「雅人」!ある程度時間が立てばぬいぐるみに塩水吹きかけたら終わるから!もしかして〜、怖いのぉ〜?」
雅人「なっ!?べ、別に怖くなんかねぇよ!由佳の心配をしてんだよ!」
由佳「私を心配してくれてるんだ〜。大丈夫大丈夫!ここまで来たなら後はやって終わらせるだけだから!」
雅人「おいyu・・・っはぁ・・・大丈夫かなぁ・・・。まぁ、ここまで準備に加担した時点で俺も一枚噛んじまったしやるしかねぇか・・・。」
結局止めることが出来なかった雅人は由佳と一緒にひとりかくれんぼを実行してしまい、二人だけでなく由佳の家族が犠牲になってしまった・・・。
−数時間後 午前4時−
「・・・・・・・・・と・・・・・・・ま・・・と・・・・さ・・・・・・まさ・・・・・」
雅人「・・・うぅ・・・・・・」
由佳「まさ・・・・・・ま・・・・・・雅人!!」
雅人「っ!!」
由佳「雅人・・・!」
くまのぬいぐるみに襲われてから2時間が立ち雅人は由佳の呼びかけで目を覚ました。
雅人「由佳・・・!大丈夫か!?」
由佳「うん・・・誰かが手当してくれたから大丈夫だけど・・・」
雅人「・・・俺も包帯だらけ・・・一体誰が手当を・・・?っ!そうだ親父さんとお袋さんは・・・!?お兄さんと春ちゃんも・・・!痛てて・・・」
由佳「雅人だめだよ安静にしないと・・・!」
雅人「わかってる・・・けど4人の安否を確かめないと・・・!」
由佳「私が支えるから、一緒に探そう・・・。」
雅人「ああ・・・。」
そう言って雅人と由佳は地獄となっていた家の中を捜索する。二人が最初に見つけたのは気絶していた正則と美琴だった。
雅人「っ!正則!美琴ちゃん!」
由佳「二人共!!」
雅人は二人の首元に手を当て脈拍を測る。
雅人「・・・大丈夫、単に気絶してるだけだ。」
由佳「良かった・・・。もしかして、手当をしてくれたのって・・・」
雅人「多分、この二人だな。異変に気づいて駆けつけてくれたのか。」
由佳「・・・あっ、サイレンが・・・。」
雅人「そうか、警察まで・・・という事は・・・」
雅人は家族が最悪の形になってしまった事を察した。その察した事に気づいたのか由佳は膝から崩れ落ち涙を流した。
由佳「・・・・・・うぅ・・・・」
雅人「・・・・・・」ギュッ・・・
由佳「雅・・・と・・・・・・あぁぁぁぁぁ・・・!うぁぁぁん・・・!ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ぁぁぁ・・・!!」
雅人は何も言わずに由佳を抱きしめる。絶望に染まる彼女にどうすることも出来なかった雅人はただ由佳を抱きしめる事しか出来ないでいた。こうして、地獄となり悲しみに染まった事件は幕を閉じた・・・。
NEXT・・・「荒文雅人の苦難」