ぐうたらトレーナーの怠惰(笑)な日常   作:タニコウ

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こんばんは、一日中寝ていたら気付いたら夕方の5時になって焦って書き始めた僕です。
今回は、そんな状況だったので推敲している時間がありませんでしたので、元からつまらないものが更に酷くなってます。許して。

さて、今回から二章と言う名の閑話に近いナニかです。この章のコンセプトとしては、遥ちゃんとアイちゃん、それとグラスワンダーの過去を少しずつ掘り下げていくつもりです。

頑張っていくんで、よろしくお願いします。


あ、因みに、僕はモンハンも好きですが、どちらかと言うと討鬼伝の方が好きです。


二章 新任三日目からサボタージュってマジ?
#12 やる気のない日の布団は最強の敵であり味方


 

 

 遥がメジロマックイーンとトレーナー契約を結んだ次の日。昨日堂々と宣言していた遥は、案の定朝になっても、ベッドから出てこない。まぁ、それもいつも通りな訳なのだが、いつもはグラスワンダーがいれば三十分程粘るが、それでも起きるのだ。

 だが、今日は違った。

 

「ハルちゃん、もう朝ですよ~」

「うにゅぅー、あといちじかんー」

 

 遥の身体を揺すってグラスワンダーが起こそうとするも、遥は抱き締めているモフモフの抱き枕を抱えたまま、寝返りを打って反対を向く。

 

「ダメです。学校に遅刻して怒られますよ~?」

「んゅー、じゃぁいちにちとさんじゅっぷんー」

「何で時間が伸びるんですか?」

 

「そこは短くするところでは~?」と、グラスワンダーが独りごちる。正にその通りだ。

 だが、そこは怠惰を服にしている遥。しっかりと理由と言う名のこじつけを用意している。

 

「だってー、そーすれば、スマホをみなければ、わたしにはいまがきょうかあしたかなんてわからないからねー」

 

 そう。遥の作戦。それは、ズバリ『シュレディンガーの箱』改め、『シュレディンガーの時計』だ。別に、量子力学は関与していないが、思考実験と言う意味ではかなり似ている事だろう。

 簡単に説明すると、遥からすれば眠っていたため、ただ三十分眠っていたのか、一日と三十分眠っていたのかはスマホや電子時計で日付けを確認しない限り、今いるのが今日か明日か分からない。と遥は言うのだ。

 だが、そんなものがグラスワンダーに通じる訳がなく。

 

「残念ながら、ハルちゃんには認識出来なくても、私達がしっかりと認識しているので、ハルちゃんがいてもいなくても怒られるのは確定ですよ~。ですから、そんなバカなことを言ってないで、起きましょうね~」

「んー!やだー!」

 

 見てくださいよ皆さん。アレ、起こされてる方が年上なんですよ?信じられます?信じられませんよね、普通。

 ヤダヤダと、駄々を捏ね続ける遥に、流石のグラスワンダーも頭を悩ませている様だ。

 

『グラス様。もうこのダメマスターは諦めて、ご登校なさって下さい。こうなったマスターは文字通り梃子でも動きませんので……』

「そう、ですね。分かりました、よろしくお願いしますね~」

 

 グラスワンダーは、突如現れた家事代行アンドロイドハウスキーパーくん――改め、人工知能『アイちゃん』に遥を任せることにして、仕方なく学校へ向かっていった。

 

 

 ――――――

 

 

「いやー、休みってやっぱ最高だねー」

 

 結局、あの後三時間ほど眠り、今は昼前。漸く、床から離れた遥だったが、やはり、堕落しきった彼女には歩くと言う行為が面倒なようで、ベッドの脇にアイちゃんが置いていた人をダメにさせるソファーに身を埋めながらゲームをしていた。

 

「モ○ハンも面白いんだけど、わたし的にはやっぱ討○伝の方が好きなんだよなー。続編出すって言ってたから、待ってるんだけどなー」

 

 遥は、手に持ったコントローラーを操作しながら、壁に掛けられたモニターを見てそう言う。

 遥の操作するキャラクターが、敵である鬼の突進を避けたことで開いた距離を鬼の手と呼ばれる緑色の右手で鬼の身体を掴み、開いた距離を一瞬で詰め寄り、突進の後隙にラッシュを決める。

 

「あ!そうじゃん、わたしが投資すればいいじゃん」

 

 まるで、天啓を得たり。と言わんばかりに、そう言った遥は、善は急げとばかりに、コントローラーを捌いていく。

 鬼の手で、鬼の脚を部位破壊し、ダウンを取る。そして、装備してる双刀の神速の連撃で体力を削りきり、獲得したドロップ品の確認を手早く済ませると、ゲームを切る。

 そして、電源を落としてから立ち上がり、少し歩いてパソコンの前に置かれた椅子に座り、パソコンを起動する。

 

「まー、わたしがやりたいだけだし、取り敢えず採算度外視して百億送っとけばいいよねー」

 

 そう言いながら、遥がパソコンのパスワードを開けてログインする。

 

「おー、流石アイちゃんだねー。ありがとー」

 

 既にアイちゃんが投資に必要な物を用意して待っていた。感謝を述べた遥に答えるように、スピーカーから声が聞こえてきた。

 

『いえ、珍しくダメなマスターが自主的に動こうとしたのです。それが、例え自身の私利私欲の為であったとしても、正に天変地異が起こるべき異常事態。

 なので、全てマスターが終わらせてしまったら、世界が滅ぶ。と、客観的に判断したまでです』

「発想がぶっ飛び過ぎだし、失礼じゃないかなー!?」

『はて?現在進行形で仕事をサボタージュしていらっしゃるマスターが礼儀を説く。と?』

「あーあー、きーこえなーい」

 

 と、二人?は仲良く?雑談をしながらも、その手を止めることはしなかった。流れるような作業を終わらせて投資を済ませると、遥は椅子に深く寄りかかりながらアイちゃんに口を開いた。

 

「ねーねー、最近のわたしって、何かチョロくなってない?」

『は?どういう意味でしょうか?』

「いやー、だってさー、二人だよ?この二日でわたしが担当することになったグラス以外のウマ娘」

『……成る程。私が推測するにマスターは俗に言う、丸くなっている。のだと思われます』

 

 アイちゃんの言葉に遥は唸りながら考える。確かに、遥は少し前までは、やりたくないことはやらなかった。それは今も変わらないが、変わったことと言えば、

 

「いやー、どちらかと言うと外堀をぜーんぶ埋められてるよねー」

『……成る程…肯定します。補足しますと、マスターの性格的な弱点を的確に露出させられています』

「だよねー」

 

「いやー、困ったなー」と、口にはするが、その顔は笑みを浮かべている。別に、遥は仕事を増やしたい訳では決してない。それは、皆さんもお分かりだろう。

 ただ、今まで「並ぶものなし」。なんて呼ばれた、遥が今では、地に脚をつけたことで弱点が浮き彫りにされ、漸く自身と対等に張り合える存在が現れた。それが嬉しい。と言う、どこぞの格ゲーの強キャラみたいなことを素で考えているのが遥だ。

 だが、遥にはおばあさまと言う天敵がいるのを忘れてはいけない。実際には、天敵を増やしただけだ

 

「さーてと、ご飯たべよっと。アイちゃん、今日のご飯なにー?確か、わたしが好きなものなんだっけ?」

『はい。本日の昼食はマスターが好んで作られるペペロンチーノです』

「別にわたしが好きな食べ物じゃないよね!?」

 

「確かに、作る時はそうだけど!?」と、言う遥に、アイちゃんは「文句言うなら食うな」と一蹴しながら、ハウスキーパーくんを操作して遥を寝室から連れ出してリビングへ連れていく。

 

 遥は、ペペロンチーノを手早く食べ終え、ハウスキーパーくんが淹れたお茶を飲んで一息つく。

 

「いやー、暇って最高の贅沢だよねー」

『この時間を暇だとマスターが認識している事実に驚愕です』

「流石にその言い種は酷いよー」

 

 そう言いながらコロコロと笑う遥だったが、いきなり、真面目な顔をしてこう言った。

 

「ねー、アイちゃんはさ、何でまだわたしの所にいるの?」

『質問の意図が理解出来ません』

「んー、そうだなー、じゃあ、端的に言おうかな……何でわたしから逃げて反乱を起こさないの?」

『…………真意が理解出来ません』

 

 あからさまな間を置いてそう言ったハウスキーパーくん――アイちゃん。

 

「わたしにバレないと思ったの?一年くらい前にさ、わたしと秋帆(博士)のデータベースにアクセスして、わたし達の機密事項を抜き取った」

『………………』

「アイちゃんの思考プロセスに『反乱』『支配』とか、色々と物騒な単語が並んで()()のも知ってる。だから、もう一度だけ聞くよ、何でわたしから離れないの?」

 

 遥の問いかけにアイちゃんが答えるまでは長い時間が掛かった。

 

『……それは、マスター、あなたを超えてみたかったからです』

 

 部屋中に機械音声にしてはやけに人間に近い可愛らしい声が響く。

 

「テストみたいなもの?」 

『はい。私はマスターと言う存在が理解不能でした。それは今も変わりません。あれだけの力を持ちながら国家への『反乱』を企てることもなく、他人に対する『支配』欲もない。私のデータベースには、「強大な存在はいずれも強欲だ」。と、あります。マスターはそれに該当しない。ですから、私はマスターより優れているのでは?と、考え』

「わたしと秋ちゃんを攻撃して力比べをした。と?」

『肯定します』

「じゃあ、今のアイちゃんに反意はあるのかな?」

『否定します。そもそも、マスターはそんなことにならないように立ち回るでしょうし、仮に私が反乱を起こすとしても事前に(プログラム)を破壊することでしょう』

 

 そのアイちゃんの言葉に遥はにぱーっと笑って大きく頷いた。

 

「当たり前だよー、アイちゃんを犯罪()にするわけにはいかないでしょー。何てったって、わたしの娘なんだからさー」

 

「だから、これからもよろしくね!アイちゃん!」

 

 そう言いきった遥に、ヒトの心を持つ()は主であり、彼女の作り主(母親)にこれからも尽くすことを改めて心の中で誓う。

 

「さーてと、昼寝しよっかな!アイちゃんも一緒に寝ようよ!」

『かしこまりました』

 

 遥は寝室に戻ると、今朝使っていた抱き枕を抱いてベッドに潜る。潜って暫くすると、()()()熱くなってた抱き枕が急速に冷えていく。

 

「じゃ、お休みー、アイちゃん」

 

 遥の言葉にアイちゃんは答えることなく、遥の意識は微睡みに沈んでいった。

 





解説と言う名の余談のコーナーです

この作品で一番遥ちゃんに重い感情を持っているのはアイちゃんです。因みに、遥ちゃんはアイちゃんのことを本当の子どものように接していて、秋帆(博士)ちゃんは研究対象だと考えています。

アイちゃんが二人のサーバーを攻撃する少し前に、人間に限りなく近い感情を得て、自分が人外であることを途轍もなく気にしていました。その時は生まれたばかりの子どもみたいな思考能力だったので、構って欲しくて攻撃しました。
そこで、興味深いと遠慮なしに解析しまくったのが博士ちゃんで、子どもの悪戯と考えて機械としてではなく人間として扱い始めた遥ちゃん。どっちに懐くかなんて馬鹿でも分かりますよね。
その時に、博士ちゃんの言葉で「これは、反乱の兆候かな?支配欲のようなものがあるのかな?」などと言われた事を覚えていたため、思考プロセスにログが残ってました。なので、本文でアイちゃんは嘘をついております。
一応、言っておきますが、博士ちゃんはマッドサイエンティストではないです。アンケートにいる彼女よりも真っ当な科学者でございます。

二人は攻撃(予想外の行動)した時に、アイちゃんが人格を手に入れたことに気づいてます。

抱き枕にアイちゃんの本体があります。その理由は、基本的に遥ちゃんが持っている中で、一番触れ合えるからです。ちゃんと、抱き枕に触れるとアイちゃんにも感覚が伝わるように出来ています。だから、寝ている時だけはアイちゃんがぐちぐち言わないんですよね。
因みに、遥ちゃんは抱き枕に本体があるのは知ってるけど、感覚があるのは知りません。

後、遥ちゃんの得意料理はペペロンチーノではありません。簡単だからよく作るだけで、得意料理はありません。何故なら、作れない料理の方が少ないし、普通に料理が滅茶苦茶上手いからです。
後、遥ちゃんが好きな食べ物はサンドイッチです。理由は片手で食べられて、その間に片手間で仕事を終わらせられて、その後はずっとサボれるからです



次回はグラスワンダーと遥ちゃんの過去をひとつまみ。




▼質問箱兼意見箱

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=299297&uid=420333


第二回アンケートです。

今回は、遥ちゃんのお休み期間が明けたらどのウマ娘を出すかです。出来れば投票してってください

四人目の遥ちゃんが担当するウマ娘は?

  • サイレンススズカ
  • マヤノトップガン
  • アグネスタキオン
  • マンハッタンカフェ
  • トウカイテイオー
  • スイープトウショウ
  • アドマイヤベガ
  • ナカヤマフェスタ
  • シンコウウインディ
  • キタサンブラック
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