たまには、課題をやってやろうと思って椅子に座ったと同時にやる気がなくなった僕です。
今回は、少しプロットの修正やら何やらで執筆作業に熱が入らなくて少し短めです。許して。
後、この二章ですがもしかしたらさっさと終わらせて三章に行くかもしれないですね。まぁ、二章が終わる2,3話前には予め前書きか後書きで書くんでよろしくお願いします。
では、13話でございます。
「ば、バナナの皮が、わ、
「ふっふっふ、悪く思わないでくれたまえー、マックイーンちゃんや」
「ハルちゃん、後ろに付きましたよ~」
「うへぇー、グラスのマークとかイヤだねー。じゃ、これについてこれるかなー?」
前回から時間は流れて夕方。トレーナールームと言う名の遥の家に集まった遥とその担当ウマ娘達は、玄関から二つ先のリビングでソファーに肩を並べてレースゲームをしていた。
順位は、一位が遥、二位がグラスワンダー、三位がセイウンスカイ、そして先程、セイウンスカイの、後ろからバナナの皮を投げて踏ませると言う神業の被害者となり、更にcpuの追撃によって八位まで落とされたメジロマックイーンとなっている。
「ふーはっはー、アイちゃんがショートカットを解析して、わたしが実行する。完璧な勝利だー」
「いやー、
結局、遥がバグ同然のぶっ飛んだショートカットを決め一位のままゴール。二位には、グラスワンダーではなく、再びキモいアイテム使いで追い抜いたセイウンスカイ。三位はグラスワンダーでメジロマックイーンは六位だった。
「いやー、グラスも大分ゲーム上手くなったよねー。前なんて、マックイーンと同じくらいだったんじゃない?」
「そうですね、まぁハルちゃんに何年も付き合わされたら上手にもなりますよ~」
グラスワンダーは、過去に遥が「ゲームやろー」と言ってきた時のことを思い出す。
「いやー、懐かしいねー。あの頃のグラスは敬語の使い方とか正しくなかったもんねー」
「は、ハルちゃん……そ、その話はやめてください……」
思い出していたら、いきなり遥が、昔のまだ日本語に不慣れだった頃のグラスワンダーについて言及する。
そして、止めにいこうとしたグラスワンダーだが、既に手遅れで、セイウンスカイが興味を示す。
「はいはーい。遥さん今の話聞きたいでーす」
「セイちゃん?」
「んー、わたしは別に話してもいーけど、そんなに面白い話ではないよ?」
「大丈夫ですよー、ねー?マックイーンちゃん?」
「え、えぇ、そうですわね。確かに
メジロマックイーンはグラスワンダーの顔色を伺いながらそう言った。グラスワンダーは何処か諦めた様子で頷いた。
「えぇ、こうなったハルちゃんは止まりませんからね……」
「ふっふっふ、グラスからの許可も出たことだし、沢山語ってしんぜよー」
そうして、飲み物で喉を湿らせた遥は朗々と語り始める。
「あれは、わたし達が会って二年目のこと……いや、三年目だったかな……?まあ、そんくらいのころ――」
――――――
九年前、場所はアメリカのとある場所。
「グラスー、そんな不貞腐れてないであそぼーよー」
幼い遥は現在の遥よりも幾分か子どもっぽい声音で、ベッドに潜り込みそっぽを向いて不貞寝をしていた幼い頃のグラスワンダーに話しかける。
「別、に拗ねてない、です」
「いやー、でもさー、ちょーっと脚捻って走れないだけでしょ?ほんの少し休むと思えばすぐだってー」
そう、遡ること前日。いつも通り、アメリカの広大な大地を駆け抜けていたグラスワンダーと、その横を然も当然のように並走する遥だったが、一週間前の大雨の影響でぬかるんでいた場所に脚を取られてグラスワンダーがケガをしたのだ。
因みに、遥は顔面からヘッドスライディングをしたがかすり傷一つもなかったそうだ。……果たしてコイツは本当にヒトなのだろうか?まぁ、それも仕方ないことだろう。秋川遥の面の皮の厚さは世界一なのだから。
「ねー、グラスはさー」
「何、ですか?」
「人生で成し遂げたいこと、まー有り体に言うと『夢』をわたしに語ってくれたじゃん?」
「はい」
「『ウマ娘としての道を窮めてその先を見る』。うん、とても良い夢だと思うよ。でも、わたしは道を窮めた果てに何を見るだけじゃダメだと思うんだ」
「どういう、こと、ですか?」
グラスワンダーは、まだ慣れないたどたどしい日本語で話しながら、訝しげな視線を遥に向ける。
「えーっとねー、簡単に言うとねー、夢の果てを見た時に何を感じるのかが大事なんだよー」
「何を、感じる、か?」
「そうそう。グラスの夢は端的に言うと『最強』になるってことじゃん?ウマ娘を窮めるわけなんだしー」
「ま、そう、ですね」
ウマ娘と言う生物の生き方を窮める。その言葉は走ることを本能とする彼女らにとって、ある意味レースで最強になることを意味する。遥は『最強』になることを危惧しながら口を開く。
「『最強』になるとさー、独りになるんだよー。だからさ、夢の果てに立った時、ただ孤独を感じて空しくなるのか、それとも、『最強』と言う称号をも糧にして新たな道を切り開き続けるのか。堕落か挑戦か、グラスはそう言う選択をして欲しいんだー」
「だらく、ちょうせん……」
グラスワンダーの呟きに遥は数回頷いてから続きを話す。
「わたしは偽りの夢を進んでいた。夢のゴール一歩手前でわたしは目指した夢が偽りのモノであると知った。わたしには夢を叶えることしかしてこなかった。だから、自分を見失い堕落した」
「グラスがそうならないためにも、グラスには色々なことを経験して欲しい。だから、一緒にあそぼー?」
「ハルちゃん、が遊び、たいだけ、では?」
「ま、そーとも言う」
呆気らかんと笑った遥は、グラスワンダーが潜ってる掛け布団を強制的に剥がすと、手に二つ持ったコントローラーの一つを押し付けた。
「じゃー!わたしが暇だから一緒にゲームしよーよ!」
「……仕方ない、ですね~」
グラスワンダーはふふっと小さく笑ってからコントローラーを受け取り、ベッドから出て靴を履いた。
そして、遥にぼこぼこにされて不機嫌になり、遥に勝つために熱中するようになるのは、また別の機会に。
――――――
「と、こんな感じかなー。その後はわたしにずーっと勝負吹っ掛けて来て返り討ちされてーの繰り返しだったよねー」
「そうですね~懐かしいです」
「ほうほう。グラスちゃんも昔はわんぱくだったんですなー」
「確かに、グラスってあの時までずーっと走ってたからねー」
セイウンスカイがちびっこグラスワンダーの飽くなき走りたい欲に興味深そうにしている。
「まー、グラスがあの時ケガしなかったら、あの話をすることも無かっただろうし、ずーっと走り続けてたんだろうねー」
「ま、ifの話なんて生産性も意味もないんだけどねー」と続けた。そのまま、話を続けていたら、メジロマックイーンが口を開いてこう聞いた。
「気になったのですが、グラスさんと遥さんはいつ頃日本に来られたのでしょうか?」
そして、話を続けていた遥達だったが、メジロマックイーンの一言で次の話に切り替わった。
遥の
解説と言う名の余談のコーナー!
まずは豆知識を一つ。実は幼遥ちゃんの身長は今と8センチしか変わらないんです。因みに、成長が止まったのは半年後の小学五年生の冬ごろだったそうです。
今作のグラスさんは億が一にもケガをしないのですが、仮にケガをしたとしても、史実のような覚醒はしません。と言うか、既に覚醒してるんで、出来ないの方が正しいです。
因みに、覚醒した理由は言うまでもなく遥ちゃんです。そこら辺は二章ではない何処かで話そうかなー。と思っております。
もし、ここで遥ちゃんがグラスにゲームを強制的にでも触らせなかったら、グラスさんの史実通りのケガからの覚醒確定ルートに直行します。
次回は、初っ端から過去のお話です。お楽しみに。
▼質問箱兼意見箱
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=299297&uid=420333
第二回アンケートです。
今回は、遥ちゃんのお休み期間が明けたらどのウマ娘を出すかです。出来れば投票してってください
四人目の遥ちゃんが担当するウマ娘は?
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サイレンススズカ
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マヤノトップガン
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アグネスタキオン
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マンハッタンカフェ
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トウカイテイオー
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スイープトウショウ
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アドマイヤベガ
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ナカヤマフェスタ
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シンコウウインディ
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キタサンブラック