ぐうたらトレーナーの怠惰(笑)な日常   作:タニコウ

17 / 25

今日もいつもの時間に出せませんでした。申し訳ない。

新しく評価をつけて頂きました。ありがとうございます。

今回は、完全に僕の趣味回です。よろしくお願いします。今日も誤字あるかも…あたたかい目でみてください。


今回、初めて歌詞を入れてみました。違和感あったら、教えてください。参考にします。


#17 ウマ娘って走るだけじゃなくて、歌って踊るなんて大変そうだよね

 

『鳴らせ Hi-Fiな想いと 次元を超え胸打つメロディー』

 

 ここは府中から離れた渋谷のとある複合型のアミューズメント施設。そこのカラオケにて軽快な伴奏と共にステージに上がった遥が明るい声を作って歌詞を紡ぐ。

 

『そして現実的(リアル)な秘密 教えよう』

『この歌は永遠(とわ)に生きていくよ』

 

 遥は、ハイトーンの可愛らしい声で歌いながら、軽やかなステップやクルッとターンをしてから投げキッスをする。

 

『だから"会いたい"なんてナンセンス ユビキタするよ君のメモリーに』

 

 遥の歌声に合わせて三人の手拍子が聞こえる。遥は右手を開いたまま高く伸ばす。

 

『ほら君が私を呼ぶのなら 耳すまして』

 

 頂点まで伸ばした右手をギュッと握りしめると、弧を描くように前に突きだして人差し指を立てて前を座す。

 

『いつもそばにいるよ db(デシベル)を上げて』

 

 そして、最後にパチリとウィンクを一つして締める。ギターの余韻が聞こえなくなると、遥はぱたぱたと歩いてグラスワンダーの隣に座る。

 少しのロードの後に、モニターに映し出されたのは、遥の採点結果。その点数は、『96.2点』。

 

「んー…ビミョー……」

 

 満点を取る自信があったのか遥が少し落ち込んだ。

 

「いやー、あんだけ動きながら歌ってこの点数は凄いと思いますよー?」

「むむむむむぅ」

 

 セイウンスカイの言葉に遥は頬を膨らませて、納得いかない。とばかりの反応をする。

 

「にしても~、ハルちゃんのパフォーマンス、以前よりも上手になってましたね~」

「そりゃーねー、だって、トレーナーになったらウィニングライブとかも教えないといけないしねー。わたしが出来なかったら教えられないじゃん?」

「遥さんが歌とダンスを教えるんですの?」

「うん、そうだよー。それに、どうせ沖野センパイは教えられないだろうから、多分わたしがスピカにも教えることになるかもねー」

 

 事実、沖野はスペシャルウィークの初出走、一週間前に遥の元へ来て土下座で頼みにくるのだが、この話はその時に。

 

「にしてもー、遥さんがカラオケ好きなのー驚きましたねー」

「そうですわね、(わたくし)も驚きましたわ。てっきり、休日はご自宅で過ごされる方なのかと思っておりましたわ」

 

 二人の言葉に遥は「まーそう思うよねー」と言って頷くと首を振ってから口を開く。

 

「まー、言っておくと、わたしは外が嫌いなんじゃなくて、ただ働きたくないだけなんだー。だから、普通に楽しそうと思えば外には出るんだよねー。でも、家の方が好きなのは否定しないけどねー」

 

 そうなのだ。遥が夢を諦めて自我を喪失しかけた時に、自室の中で死人のように過ごすのではなく、外に出た理由にも関わるのだが、遥は、理由は何でも構わないが遥のやる気がなくなると気分を完全に入れ換える為に全く別の場所に行く習性がある。

 今回もその一環ではあるが、普通に遊びたくなったから来たのだ。

 

 結論、遥がやりたいと思った時かやることがないのなら外に出て、それ以外の時は引きこもりたい。と、こうなる。

 

 この後は、唐突に始まった『遥ちゃんのアイドル教室』で時間いっぱいまで歌って踊り、カラオケルームを後にした。

 

 

「やってきましたー!ボウリングー!!」

 

 同じ建物内に併設されたボウリング場へとやって来た遥達一行は、受付を済ませてからレンタルした靴を履いて、大量に並べられたハウスボールを各々で選び集合した。

 全員が集まったのを確認した遥はメンバー達に一つの提案をする。

 

「ここは一つ勝負をしようじゃーないかー」

「勝負、ですか」

「おー、いーねー」

「しょ、勝負ですの?わ、(わたくし)、ボウリングは初めてなのですが……」

「あれー?メジロ家のウマ娘ともあろうマックイーンちゃんには、ちょーっと難しかったかにゃー?」

 

 遥の提案に青いオーラを纏ってやる気満々のグラスワンダーに、のんびりとした態度と口調をしてはいるが目の奥に秘められた炎が見え隠れしているセイウンスカイ、そして、初めてのボウリングに緊張しているメジロマックイーンに、そんなメジロマックイーンをこれでもかと煽る遥。

 煽られたメジロマックイーンの蟀谷に青筋が浮かび、引く攣く口元を抑えながら一言。

 

「ぶっ潰して差し上げますわ」

「こっわ…」

 

 一見清楚なメジロマックイーンのそんな発言に、割と本気で恐怖を覚えた遥。清楚なお嬢を怒らせてはいけないな。と、心のメモにしっかりと刻み付けた遥は、頬から冷や汗を垂らしつつ、メンバーにルールを説明する。

 

「ルールは簡単!10フレームでどれだけ点数を取れるかで決めます!一位の人には他のメンバー()()に何でも一つだけ命令出来ます!パーフェクトゲームが二人とか出てきた時は同率一位で、後は同率一位の人だけでサドンデスをやります!質問ある人!?……いないね。じゃ、始めるよー」

 

 遥の宣言と共に三人のウマ娘とそれを束ねる一人のヒトミミの仁義なき戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 

 一番手 グラスワンダー

 

「ふふ、参りましょうか~」

 

 グラスワンダーはそう言ってから構えを取り、助走と共にボールを放る。放られたボールは緩い弧を描きながら並べられたピンの群れを切り裂いて全てを薙ぎ倒した。

 

「まずは一回ですね~」

「おー、ナイスストライクー」

「凄いですわね。(わたくし)も負けてられませんわ」

「流石グラスちゃんー、次はセイちゃんの番ですなー」

 

 二番手 セイウンスカイ

 

「いきましょっかー」

 

 セイウンスカイの一投目はグラスワンダーとは異なり真っ直ぐ進み、そのまま全てを凪払った。

 

「いえーい、セイちゃんもやるでしょー」

「おー、やるー」

「お見事です」

「次は、(わたくし)ですわね。ぷ、プレッシャーが半端ないですわね」

 

 三番手 メジロマックイーン

 

「参りますわ」

 

 メジロマックイーンの一投目は初めてのせいか、変に力が入ってしまい余計な回転がかかり、ガターにこそ入らなかったが、6,9,10の三本となった。

 

     1

   3   2

      5   4

      8   7

 

「ハルちゃん」

「うん、そーだねー。ちょーっと、手伝ってくるねー」

 

 グラスワンダーと短い、どころか何を話しているのかすら分からないやり取りを交わした遥は席を立つとメジロマックイーンに寄る。

 どうしたものかと悩んでいるメジロマックイーンの背後を取った遥はメジロマックイーンの右手を後ろから優しく掴む。メジロマックイーンの肩がピクリと跳ねるが、遥は気にせずに話し始める。

 

「は、遥さん?」

「初めてはやっぱり緊張するよねー。わたしも一緒に投げるからねー。深呼吸してー?リラックスーリラックスー」

「すぅ…はぁ…」

「よし、じゃーコツを教えて進ぜよー。マックイーンは助走は大丈夫そうだからー、投げ方さえ分かればすぐ上手になるよー」

「そ、そうですのね」

 

 べったりと密着して後ろから囁き声で言う遥に、妙な緊張感を覚えて僅かに頬に熱が籠るメジロマックイーン。その事に気付かない遥は、密着したまま話を続ける。

 

「最初は、わたしに任せてくれない?まずは、身体で覚えた方がいいと思うんだー」

「わ、わかりましたわ」

「じゃ、せーの。で、助走つけてねー、合わせるから……せーの」

 

 遥の掛け声で助走を取るメジロマックイーン。二歩三歩と踏み込んで、力を抜いたまま、遥は狙いを合わせるだけで力は一切加えないまま投げた。

 二人で放ったボールは、しっかりと弧を描いて1ピンの右から入って左側に抜けていき、スペアを取った。

 

「や、やりましたわ!」

「おー!やったね!おめでとうマックイーン!」

「へ、きゃ!?は、遥さん!?」

 

 スペアを取って喜ぶメジロマックイーンに抱き付いた遥に、抱き付かれたメジロマックイーンは元々熱くなっていた頬が完全に紅くなる。

 

「マックイーンさん、おめでとうございます。ほ~ら、次はハルちゃんなんですからマックイーンさんから離れて下さいねー」

「初めてなのに凄いねー、マックイーンちゃんはー」

「うへぇー、分かったよー」

「あ、ハルちゃん。普通に投げるのでは面白くないので、別のやり方でお願いしますね~」

「え?イヤなんだけど」

「まさか、ハルちゃん程のおヒトが逃げるんですか?」

「は?」

「まぁ、幾らハルちゃんと言えども負けてしまうかもしれない事は出来ないですもんね~」

 

 グラスワンダーの煽りに、ヒクヒクと口元を引き攣らせて遥は一言。

 

「やってやんよ!このヤロー!!」

 

 四番手 秋川遥

 

 遥はわざと助走のテンポをずらして投げる時に回転を強めに掛ける。大きく弧を描きながらガターギリギリを滑るように動いたボールは……

 

「ウガーーッ!!」

 

 1ピンの前を通り過ぎて反対側のガターへ落ちて闇へと消えていった。

 

「あら~♪惜しかったですね~」

「グラスちゃん、なかなかエグいことやるねー……」

「それでも、凄いことをやっていませんこと?」

 

 続く、二投目。再び、同じように投げられた遥のボールは一投目よりも緩く弧を描いて距離が伸びていた。

 結果は、1ピンを残した9点となった。

 

「ま、負けた……」

 

 遥の言葉通り、この勝負はストライクを逃したら負けの頂上決戦。初手でストライクを逃した遥の勝機は限りなく低くなった。

 

「では、次は私が参りますね~♪」

 

 そして、遥以外の面々は先程と同じ点数を叩きだし、遥は先程と同じ投げ方で、1フレームから修正しストライクを取る。

 メジロマックイーンは、初めてと言うことでスペアは全てストライク扱いとなった。

 そして、5フレームが終わった時の順位はこうなった。

 

 一位 セイウンスカイ、グラスワンダー、メジロマックイーン 120

 四位 秋川遥 99

 

「ま、まずい……」

 

 遥の呟きはボウリング場の喧騒によって空しく消えた。

 

 





解説と言う名の余談……をやろうと思いましたが今回は特にないですね。なので、おまけです。

遥ちゃんの匂いってどんな匂い?

まっくいーん お花のように華やかな匂いかと思いましたら、次の瞬間にはお砂糖のように甘い香りになる、どこか不思議で、ですがとても落ち着く香りですわね

遥ちゃんの印象ってどんなの?

うんす いやー、セイちゃんと気が合いそうなのんびり屋さんかなー、って思ったんだけどー、やる時はやるって感じで結構頼りになるヒトって感じかなー。まー、のんびり屋さんのイメージは変わらないんだけどねー。

遥ちゃんに苦手なことってあるの?

ぐらす そうですね~、ハルちゃんはピーマンとかゴーヤの様な苦い食べ物が苦手なんですよ~。可愛いですよね~♪


次回、ボウリング決着

遥は勝つことが出来るのか!?乞うご期待!



▼質問箱兼意見箱

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=299297&uid=420333


第二回アンケートです。

このまま行けば一位が同数っぽくて若干焦っております。とか言ってたら、一位が一人になりそうで今日一日の半分が溝に捨てられそうになって悲しみに暮れております。こうなったら、二人分書いてやる!
あ、でも投票は明後日の昼まで受け付けておりますので、書くキャラクターはまだ変更があるかもしれないですね。ですので、投票お待ちしております。

では、また明日!

四人目の遥ちゃんが担当するウマ娘は?

  • サイレンススズカ
  • マヤノトップガン
  • アグネスタキオン
  • マンハッタンカフェ
  • トウカイテイオー
  • スイープトウショウ
  • アドマイヤベガ
  • ナカヤマフェスタ
  • シンコウウインディ
  • キタサンブラック
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。