ぐうたらトレーナーの怠惰(笑)な日常   作:タニコウ

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何と、感想を頂きました。ありがとうございます。それに、UAも1500に到達してました。本当にありがとうございます。まさか、ここまで見てくれる方がいるとは思っていませんでしたね。

今回はクロスオーバーのラインが何処までか気になってとあることをしてみました。警告が来たら、編集します。今作はクロスオーバータグはなしにしたいので。

まだ慣れていないんで、探り探りでやっていきます。よろしくお願いしますね。

では、4話です。少しでも暇つぶしになれば幸いです。


#4 平和な時間だといいなー

 

 時刻は三時半を過ぎて、少し経った頃。

 

「グラスー、何でそんなに機嫌がいいのー?」

「ふふ、何でもありませんよ~♪」

 

 少し前に目を覚ました遥は、ハウスキーパーくんが子機やら何やらを使って綺麗に片付け、レイアウトも遥好みに整えられた部屋で、デザインはシンプルだが、滅茶苦茶高い座り心地が最強のL字型のソファーで横になりながらテレビを見ていた。

 テレビでは、少し前に終わった弥生賞のこともあって、来月に行われる皐月賞に出バするウマ娘達についての特集が組まれていた。テレビを見る横では、先程まで眠っていた遥には何があったかは分からないが、いつもより二割増しの笑顔を湛えているグラスワンダーがいた。

 

「にしても、人気だねー、シンボリルドルフ。学園の生徒会長なんでしょー。凄いよねー、生徒会をやりながら今のところ無敗、大層な目標も掲げる。そりゃー、ここまでマスコミも騒ぐかー」

「そうですね~、会長さんは中等部でも人気でしたから。それに、模擬レースや選抜レースでも負けたことが無いんですよね~」

「へ~、あ、ハウスキーパーくん、飲み物取って来て~」

『畏まりました。マスター』

「冷蔵庫すぐそこなんですから、ハルちゃんが取りに行けばいいのに…」

 

 ハウスキーパーくんは遥に返事をしてから、同じ部屋にある冷蔵庫を開けて、ラベルで中身が見えなくなっているペットボトルを手に取って、遥の元へ戻ると、遥に手渡した。遥はありがとー。と、礼を言ってから蓋を開けて中身を一気に口に含むと。

 

「ゴホッ!ブハッ!!……何これ、にっがぁ……」

 

 緑色の液体を撒き散らした。

 

『おっと、これは、ふふっ、失礼いたしました。お飲み物をとのことでしたので、青汁を持ってきてしまいました。それに、中身が見えなかったもので、つい……ンンンンンンンン』

「ちょっとー!何笑ってんのさー!?」

 

 ハウスキーパーくんは腹に力を入れて、胸から鼠径部の間までを扉のような物を開ける。そこから、雑巾を取り出すと零したものを拭きながら、悪びれもせずにから謝りをした。何処か怪しい笑い方をしている気がするが気のせいだろう。

 遥自身も、自分が取りに行けばこうはならなかった。と思っているためか、精々文句を言うだけだった。

 

「ハルちゃんが自分で取りに行けば、こうはならなかったんですよ~」

「ぐむ……」

『グラスワンダー様の仰る通りです。ほらマスター、今回の件で私に非がないことは火を見るよりも明らかです。おや?これは失礼、私、大変面白いことを言ってしまいましたね。わはは』

「いや、どこが?」

『まぁ!酷い!ろくでなしで人として終わってるマスターの従者でいてあげている私にそのような冷たい態度をされるとは!……ンンンンソンンン(せっそう)は悲しいですぞ……ヨヨヨ』

 

 そう言いながら、力無く崩れ落ち、泣き真似をするハウスキーパーくん(マネキン)という何ともシュールな絵面を生みだしている。そして、何故か途中から愉悦が大好きな陰陽師のような声に変わっていた気がするが、きっと、気のせいだろう。

 遥は、彼女はこんな性格だったっけ?と、真剣な表情で考え始めた。スマホを取り出して友人の博士に報告を上げてから、顔を上げると、いつも飲んでいる午後○紅茶が置かれていた。

 

「ありがとー、アイちゃん」

『いえ、ダメなマスターの命令を遂行したまでです』

「ねー、何かさっきから口悪くない?前はこんなんじゃなかったよねー!?」

 

 そんな他愛のない話を色々と繰り返していると、コンコンとノックする音が聞こえてきた。

 

「だれー?」

「セイちゃんだと思いますよ~」

『はい。監視カメラを確認したところ、グラスワンダー様の仰るように、本日よりマスターの()()()の一人となったセイウンスカイさんのようです』

「何で教え子を強調したのさ!?」

 

「わたしは嫌なのにー!!」と、叫ぶ遥をグラスワンダーは無視して、扉を二つ超えた先にある遥のトレーナールーム兼応接室兼玄関の役割を持たせた部屋へと向かい、扉を開けてセイウンスカイを部屋の中へと上げた。

 

「おー、なかなか快適そうなお部屋ですなー。特にこのソファーなんて凄いふかふかでー、ここでお昼寝したいところですなー」

「ふふ、そうですね~」

 

 グラスワンダーに呼びつけられて、こんなところまで態々足を運んでくれたセイウンスカイをソファーに座らせてみると、あら不思議。

 反発力を極限まで計算した結果、アスリート用に疲労回復効果まで取り付けられたのではないか?と、思われる程の完璧なふかふか具合に自称お昼寝マイスターのセイウンスカイは完全に虜になっていた。

 

『どうぞ、お茶です』

「ごてーねーにありがとーございま……す…へ?」

 

 ハウスキーパーくんがセイウンスカイにお茶を出し、受け取ろうとそちらを向いたセイウンスカイが固まる。

 その反応も仕方ないことだろう。何せ、ハウスキーパーくんの見た目は全裸のマネキンなのだ。マネキンがいきなり、話し掛けてきてお茶まで出すなんて、何処のB級ホラーだと言いたい。

 

「あら~、美味しいですね~」

『恐縮です。グラスワンダー様』

「……」

「これは何処の茶葉なんでしょうか?」

『いえ、それは市販の茶葉で御座います。強いて言えば、国産としか』

「……」

「有難う御座います~。ところで、セイちゃんは何時まで呆けてるんですか?」

「…は!……ぐ、グラスちゃんがお化けと喋ってるー!?」

『ンンンンンンンン……この魔を祓う(せっそう)が魑魅魍魎共に間違われるだなんてッ!!ンンンンンンンンソンン……(せっそう)はとても不快ですぞッ!!』

 

 気を取り戻したセイウンスカイは、どうやらハウスキーパーくんのことを幽霊か何かだと思っている様子。

 そのせいか、ハウスキーパーくんはいらないものをインストールして安倍晴明が嫌いになってそうな気がしなくもないが、気のせいだ。きっと、すぐ(5話)に消えていることだろう。

 

「大丈夫ですよ~、怪異が出るとしても逢魔が時まで後一時間はありますし、もし出たとしても悪霊であればハルちゃんの近くに寄ることも出来ませんので~。それに、ハウスキーパーくんはロボットですよ~」

「ろ、ロボット?」

『肯定します。正確には、私は高度人工知能搭載型家事代行アンドロイドプロトタイプです。こうすれば、分かりますでしょうか?』

 

 そう言ったハウスキーパーくんの右手が手首から先が引っ込み、空洞になり、ギュォォォンッ!と、大きな音が鳴り、辺りの()()ペンやらの小物が吸い込まれていく。

 それを見るセイウンスカイはじーっと、観察をしていた。

 

『このように、私の身体には様々な家事機能が付いている、世界最強の電子機器で御座います』

「おー、そうなんだ。凄いね、えーっと、ハウスキーパーくんで良いのかな?」

『ハウスキーパーくんは、この肉体の名前で、私の中身の人工知能である「アイちゃん」という名前もあります。セイウンスカイさんのお好きな方でお呼びください。あ、後は(せっそう)のことを『リンボ』と呼んでくださっても構いませんよ』

 

 と、部屋の雰囲気が少しだけ落ち着きを見せた所で、バカが現れる。え?また変なキャスターが出て来たって?

 

 ……気のせいだよ

 

「ねー、ハウスキーパーくーん。……お?いらっしゃーい、セイウンスカイ」

「あ、お邪魔してます。遥先生……いや、ここはトレーナールームだしー、遥トレーナーって呼んだほうがー?」

 

 セイウンスカイはどうやらプライベート時の遥の名前で困っているようだ。確かに、教室では先生で正解だろう。同じく、レース場で会った場合はトレーナー、もしくは教官で間違いはないだろう。

 そして、ここはトレーナールームである。だが、それ以前に、ここは遥の家である。それに、遥は完全にオフの気分だ。………え?いつもと変わらないように見えるって?

 

 ……気にしてはいけないよ

 

「うーん?そうだなー、わたしとしては呼び方なんて言う七面倒臭いことはどうでも良いんだけど、そこら辺を蔑ろにしてると、ママがめんどくさいこというんだろうし……うーん、無難に遥さんでいいんじゃない?」

「わかりましたー、遥さんも私のことはー、セイちゃんって呼んで良いですよー」

「わかったー。で?セイちゃんはー、わたしのルームに何しに来たのー?」

「あ、それは私がお呼びしました」

「うん。それは知ってるよー。あ、ありがとねー、ハウスキーパーくん」

『ンンンンンンンン……マスターがお礼を言うなどと……(せっそう)感激ィ!!」

 

 グラスワンダーの隣に座った遥は、ハウスキーパーくんから受け取ったお茶は飲みながら、グラスワンダーに話の続きを視線で促した。勿論、リンボのことは無視した。

 グラスワンダーは、いつもの微笑みから一転して、真剣な表情に切り替えてこう言った。

 

「セイちゃんには、ハルちゃん……いえ、遥トレーナーと担当契約を結んで貰いたいんです」

 

 グラスワンダーの言葉が部屋に溶け込んでから数秒経った頃、遥の拒絶の絶叫がトレセン学園の敷地内に響き渡った。





三回目の解説という名の余談です。

遥ちゃんのルームにある家具は全部、「アイちゃん」と博士、遥ちゃんの合作です。家電は、性能が従来の数十倍にも拘わらず、エネルギー消費が従来の五分の一と、ぶっ壊れた性能をしており、ソファーとかは、「アイちゃん」と遥ちゃんが計算した人間が一番心地よく感じる軟らかさと、反発力で作られています。
そんな家具達を持っているのは、グラスの実家と、やよい理事長の住む秋川別邸、たけちゃんの家と、開発者二人のみです。秋川本家には一つもありません。

それと、「アイちゃん」はやる気を出してない遥ちゃんには勝てますが、やる気を出した遥ちゃんには、今は勝てません。ただ、アイちゃんは学習をエンドレスでし続けて無限に吸収し続ける怪物ちゃんなので、いづれ勝てます。因みに、グラスワンダーが関わったら遥ちゃんは最強です。

後、ちょくちょく今回みたいに、アイちゃんに何かしらがインストールされる可能性があります。

怒られなければですがね。


さて、次回はグラスワンダーvs遥ちゃん の対決でございます。果たして、遥ちゃんは仕事(担当)を増やすことなくやり過ごすことが出来るのか?

お楽しみに。


質問箱と意見箱を作ってみました。何かあれば書いてみてください。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=299297&uid=420333


アンケート投票してくれた方、ありがとうございます。

後二・三日経ったら投票を締め切りたいと思います。

葵Tとか理子ちゃんとか出すべき?

  • 葵Tだけいる(遥との関係は同期)
  • 理子ちゃんだけいる(遥との関係はゼロ)
  • 二人ともいらん
  • 二人とも出せ
  • 二人含めて色々出せ
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