天に輝くは黄金の北極星   作:帝月

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コチラでの投稿はコレが初となります。

基本ノリと勢いとご都合主義で書いています。

頑張って完結を目指します。


『星の瞳を宿す少女』
『黄金の王』


深い眠りから醒めたような気分と共に自分の視界がクリアになる。

 

目を開けた時に初めて見たものは・・・星を見た気がする。

 

何故気がすると言ったかというとそれは刹那の間に幻の如く消え去ったからだ。

 

「ココは・・・グゥアッ!?」

 

自分の周りを見渡そうとしたその瞬間に頭に耐え難い激痛が走る。

 

その痛みはまるで空の器に無理矢理大量のものを詰め込まれたかの様だ。

 

そして朧気に浮かぶのは此処では無い何処かにて高い石造りの建物から大勢の人間を従えている自分の視点

 

美しい少年か少女なのか判別のつかない翠の髪の人?を抱き抱え涙を零す視点

 

黄金の光の剣を放つ少女

 

蒼いボディースーツを来た紅い槍の男と紅い服を着た弓を構える男

 

赤い髪に鋭い目でコチラを睨む少年

 

終わりゆく世界を救おうと前に進む赤髪の少女

 

自分が見ているハズなのに何故か映画でも見せられている様な感覚に驚きつつも痛みが治まるのを感じフラつきながら立ち上がる。

 

「ハァ・・・ハア・・・そういう事か」

 

頭を抑えながら徐に虚空へと手を伸ばす。

 

すると虚空に突如黄金の波紋が浮かび上がり、ソコから美しい金の装飾の施された手鏡が現れる。

 

鏡の中に映るのは黄金の糸を集めて造られたかの様な輝く髪、紅玉を磨いたかの様な鮮血の如く紅い瞳。

 

全体を映せばそれはまるでギリシャの彫刻が如き完璧に整った身体とそれを包む黄金の鎧。

 

「英雄王・・・ギルガメッシュ」

 

古代ウルク、メソポタミア文明に出てくる王にして神と人の血を引く魔神。

 

朧気な記憶の中にあるFateと呼ばれるシリーズの作品に出てくる最強格のキャラ。

 

冷酷ではあるが自分の認めたものに対しては寛容なところもある伝説の王。

 

この世の全てを手に入れたと謳われる暴君にして賢王。

 

先程出した手鏡も宝具『王の財宝(ゲートオブ・バビロン)』の中の物だ。

 

どうやら我(オレ)はギルガメッシュとして生まれ変わった様だ。

 

何故解るかと言うと先程の頭痛の際にギルガメッシュの記憶がダウンロードされたからだ。

 

そしてどうやら過去のオレは対価として自分に関わる過去・現在・未来を差し出した事で完全に魂を喰われずに済んだ様だ。

 

分厚過ぎる英雄王という鍍金がオレを包んでいる事で今はまだ完全に混じり合わずに済んでいるのが感覚的に解る。

 

そうでなければ規格外の巨大な魂を持つ英雄王にオレの存在諸共喰われていただろう。

 

またどうやらデミ・サーヴァントとはまた違う様式になっている。

 

そして今一度自分の内面を探るとどうやら我は全てのギルガメッシュの力を受け継いだらしい。

 

プロト・アーチャー・キャスター・ルーラーなどの他のクラスの力も感じる。

 

そして、どういう訳か全てが統合されている様だ。そのせいか本来のクラスでは使えない筈のスキルや宝具も使えるのが感覚的に解る。

 

一度何処かでこの身体と能力を試してみたいが今はやめておいたほうが良いだろう。

 

しかし・・・聖杯戦争に呼ばれたのかと思ったがどうやら違う様だ、近くにマスターらしき存在は無く、また魔力のパスも通っている気配はしない。

 

この身体はどうやら受肉をしているせいか存在するのに楔となるマスターは不要であり、また魔力も膨大であり自己生成可能である。

 

ふと周りを見渡せば此処は夜明け前の公園の様で、少し離れた場所にはビルも立ち並んでいる事から少なくとも時代は現代かそれに近い事が解る。

 

「ふむ・・・とりあえず宝物庫の中の洗脳系宝具や認識阻害系宝具で戸籍を誤魔化すか」

 

この世界がFate関連の世界かそうで無いのかが解らん以上慎重に行くか。

 

せめて転生するなら戸籍などの身分関係もあれば良かったが・・・既に終わった事故にまぁ贅沢は言えまい。

 

「しかし・・・記憶のダウンロードが終わった時に頭の中に流れた星の瞳を見つけ護り愛せというのは一体・・・」

 

オレであった時の記憶は対価として全て支払った様だが最期の言葉だけは強い意志が込められていた。

 

そしてどうやら娯楽関連やある程度の以前の世界の記憶を保有している以上恐らくこの世界は何かの作品の並行世界なのかも知れぬな。

 

考えを巡らせながらも朝早いとはいえ誰かに見つかる可能性もあるので一度念じると瞬く間に黄金の鎧から普段着にしている黒いライダースーツへと変わる。

 

「さて・・・先ずは行動を起こすか」

 

その後暫くした後に町の役所へと赴き人が少ないうちにキャスターの魔術で存在を誤魔化し、記憶改竄系宝具と洗脳系宝具を組み合わせて使う事で戸籍を偽造し辺りに忘却の魔術を掛けてその場を離れる。

 

「次は拠点だな」

 

最低限の身分証を作り、時間も大概の店が開いている時間に差し掛かったので先に資金作りのために質屋へ向かい宝物庫の中の貴金属を売り払い資金をつくる。

 

その後はまた魔術と宝具の併用で誤魔化しとりあえずの拠点として高級高層マンションを購入しその後の予定を立てる。

 

「ふむ・・・時代としては一応平成辺りだがオレが知っている時代とは違い、オレの時代にあったものが無いな」

 

オレの時代にあった娯楽関連が軒並み少なく、かつ携帯などの電子機器の普及率も微妙なところであった。

 

「随分と歪ではあるが・・・寧ろ我が好き放題出来る下地があるのは都合が良いな」

 

その後の行動は迅速に行い財宝の中の財の一部を資本に会社を設立し、ギルガメッシュが王の中の王だと自慢する所以たるスキル黄金律:Aによって会社はたったの数年ほどで瞬く間に巨大企業へと成長する。

 

そして前世の世界であったニコニコする動画や無料で動画投稿出来るサイトを名前を変えて立ち上げたり、携帯も先にスマホやタブレットなどを開発するなどで常に未来を制す。

 

ズルい? 知らんな?使えるものは全て使うそれの何が悪い?

 

他にも行き詰まった時は宝具である『全知なるや全能の星(シャ・ナクパ・イルム)』で未来視を使う事で最低限の災いを躱す事でこの世界では最も巨大な財閥の四宮財閥とやらの年商を超える等の快挙を達成している。

 

それ故に最早現代日本だけでは無く世界経済にまでも手を伸ばしており後数年あれば最低でも七割は支配出来ると確信出来るレベルまで来ている。

 

そして忙しい中で疲れた故に気分転換に休みを取ったのだが、何故か我はある日ふと自分がこの世界で最初に降り立った場所である公園へと足を運ぶ。

 

あれから時間が経った事でオレの魂は完全に混ざり合ったのか、それとも喰われて統合されたのかわからんが、

 

以前は感じていた違和感の様なものは完全に消え今の我は英雄王ギルガメッシュであると自身を持って言える。

 

「此処も懐かしいな・・・」

 

ただの公園ではあるが何故か自分はこの場所にいた事から何かしらの縁があるのだろう。

 

徐に近くのベンチに腰掛けた時に我は・・・

 

「キレイ・・・」

 

星に出逢う。

 

 




前世の最後の言葉の正体は次回に判明!

次の更新も頑張ります!

どうか暖かく見守ってください!

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