まだ活動報告にてクロスオーバー先の募集もしております。
アンケートは来週ぐらいに一度締め切るつもりです。
感想や高評価をいただけますと作者のやる気が上がり励みになります!
朝 それは太陽がある限り全ての存在に齎される時間。
「朝か・・・」
柔らかなベットの上で眠りから目覚め、ふと右腕に違和感を感じ見やると。
「むにゃ・・・」
アイが我の腕を抱き枕の様に抱き込んでいた。もはやこの光景も見慣れたものだと我ながら自嘲する。
寝る時は自分の部屋で寝ておるのに態とか無意識かはわからんがいつの間にか我の寝室に潜り込んで来るのが日課になっておるな此奴。
「起きるか」
アイを起こさぬ様にスルリと抜け、我の代わりに枕を抱かせる作業にも もう慣れたものだな。
「くぁ〜」
ベットを抜け出し、背伸びをしながら欠伸をもらす。
「さて久方ぶりの休日だ。たまにはゆっくりするか」
社員は毎月単位で増やしているのに未だに我の仕事が大量にあるのは会社の急成長が止まらない所為である。
様々な新規事業を立ち上げてはそれが大成功を収めてしまうものだから、休む暇が無く、ほぼ毎日が繁忙期の様なもので社員達も毎日大忙しだ。
「黄金律:Aの効力故に財が集まるのは悪くは無いが、また過労死をしそうであるな」
ウルク時代なぞ本当に過労死を何度かしたからな。
そんな事を考えながら風呂場へと赴き、シャワーを浴びて目を覚まし。
その後リビングのソファーに腰掛け、先ほどコーヒーメーカーで淹れたコーヒーを飲みながら新聞を読む。
「ふむ、四宮青龍がまたやらかした様だな」
今の日本に置いて我がバビロニアグループが経済でトップを独占しているが、四宮財閥も落目とは言えまだまだ巨大財閥として残っているのだが。
最近は当主の体調が良く無いのかあまり表に出なくなった事で、長男の黄光が四宮の現トップになって切り盛りをしているが残念ながら全盛期よりも規模の縮小に歯止めが効かないようで四苦八苦しているようだ。
あのハゲはそれなりに優秀かもしれんが個人的には好かん。一度当主と取引をした際に会う機会があったが、雑種の分際で我を下に見ておったから少しばかり殺意をぶつけて灸を据えてやったら会う度に萎縮しおって鬱陶しい小物よな。
他者や下の者には傲慢に振る舞うくせにな。まぁ虎視眈々と何かを狙っておる様だが、彼方のスパイは全て懐柔済みであり。コチラのスパイは中々に良い仕事をしてくれているから何かあれば、即首を斬るとしよう。
そんな中、次男青龍はというと一言でいうなら無能の一言に尽きるな。
経営者としてはまだ黄光の方がマシに思える程に経営能力は無く。虎の威を借る狐にすらなれん小物なだけであればまだ良かったが、女関係でトラブルを多数起こし、その都度四宮の金で解決してきたクズ。
今読んだ新聞でもすっぱ抜かれておったが、どうやら人気女優に手を出して失敗した挙句に訴えられた様だ。
この無能は過去にも何を思ったかシドゥリに手を出そうとしたから物理的にも経済的にも叩き潰してやったら直様長男に泣きついて事を納めようとしたゴミ。別に財閥そのものを潰しても良かったが我の面倒事が増える故に見逃してやった。まぁ次に何かあれば消すか。
まぁ三男はマトモだな、個人的にはまだコイツが継ぐならば使い道がある故に我は三男の雲鷹を推すな。
確か長女のかぐやだったか?はアイと同じ年頃であったな。何というか不遇な場所に生まれたものだ。
記事を読んでいて疲れたので見る場所を変えると映画の放映時間の欄が目に入る。
「そう言えばあまり映画は見ておらぬな」
今はどの様なものをやっているのかが気になり内容を見る。ラインナップはこんな感じであった。
劇場版Fate/Zero
劇場版こちら狩谷駅前派出所(略してこちカリ)〜雁夜は二度死ぬ
二人はジャンヌ!真夏のクリスマスの奇跡サンタ・オルタ・リリィ
食戟のエミヤ!辛さ限界突破破れ!外道マーボー!
推しの奇妙な冒険
エドもん〜復讐のクリスト 待てしかして希望せよ!(ド◯えもん?)
仮面ライダーゴージャス! 開け!『王の財宝』!
魔術廻戦 Zero 時のある間に薔薇を摘め
閃光のトラロック
名探偵ホームズ 黒鉄のシャドーボーダー
アベンジャーズ 吼え立てよ我が憤怒!
真・推しのゲッター! 世界最後の日!
陰陽師 ドーマンVSセイメイ
シティーハンター 新宿のアーチャー
何だこのカオス? いつから映画ってこんなカオスな品揃えになったのだ?
頭痛で頭が痛い・・・正に今の状態を言い表すのに丁度良いだろう。
個人的にはエドもんとライダーは見たいが。
因みにだがこの世界には型月系の作品が無かった故に我が手ずから指揮を取って創った。無論主役は我である!
我は新聞をそっと閉じて机に置き見なかった事にする。
「さて・・・久しぶりに散策でもするか」
久方ぶりの休み、社員達から休めと怒られたのもあり久しぶりに有給を数日取ったのは良いが予定が無い故にどうしたものか?
こんな事を考える程に忙しかったのだなと自嘲の笑みを漏らす。
「にゃ〜王しゃま〜どこ〜」
今の時刻は8時を過ぎたぐらい、惰眠を貪っていたアイが眠い眼を擦りながら現れる。
尚本日は土曜日故に学生達は休みを謳歌するだろう。
アイはあの事件から正式に我が下で預かる事となり、保護者はシドゥリがやっている。
以前の学校は転校させる事となったのだが、どうやら今の学校では以前の様なイジメも受けていない様で一安心と言った所だ。
シドゥリも前日まで忙しかった故にまだ寝ておるから飯をどうするか思案し。
「ふむ アイか…我は朝食を食いに行くがお前はどうする?」
「お出掛け? 私も行く!」
先ほどまで寝ぼけていたアイだが、外出と聞いて目を覚まし自分もと行くと答える。
「ならば顔を洗って支度をせい」
「了解で〜す!」
何が嬉しいのか駆け足で洗面所へとかけて行くアイ。
それから待つ事数分後、
「出来たよ!」
現れたアイの姿だが。以前の生活のせいか服に無頓着というか、垢抜けないとでも言えば良いのか?
以前から持っていた野暮ったい服を着るので、
「
ピシャリと言い放つ。せっかく綺麗な顔をしていても服装がこれではダメだな。
「えぇ〜」
面倒くさそうにするアイを他所に、宝物庫からとある箱を取り出す。これは以前に我が愛用している店にオーダーメイドで注文した物だ。
「ほれ、コレをやるから着替えて来い」
箱をアイに渡して着替えてくる様に言う。
「わ〜い! ありがとう王さま!」
やはりアイも女なのだろう、普段は無頓着でも新しい物は嬉しい様だ。
そしてまた待つ事数分後、
「着たよ!」
そこには白いブラウスと群青色のスカート、黒いタイツを着用し、胸元を群青のリボンが彩る服装を着た美少女の姿があった。
「良く似合ってるおるではないか」
我が作らせておいたのはセイバーの私服である。アイは素の造形が良いのでシンプルな服装が合うと思いこの服を作らせたのだ。
尚お値段は素材と予備を含めて二桁万超えとだけ行っておこう。
そして最後の仕上げとばかりにアイの髪を一本に纏めて月とネコを模した飾りの付いたゴムで縛る、様はポニーテールにしたのだ。
「ふむ、では行くか」
我はいつものお気に入りのライダースーツを着てアイの手を引いて出かける。
我が棲家としている高級マンション、所謂億ションというやつだがコレは土地毎我の持ち物だ。最上階とその下2階合わせて都合3階全てのフロアを持っており、そのうち最上階のワンフロアを住居としている。
無論全てを我だけで使っても良いが、管理が面倒であり、意味が無いためやらん。あとの部屋は貸し出しておる。
多少手狭ではあるが今の広さくらいが丁度良い故に気に入っておる。
そしてマンションから出て歩く事15分ぐらいで見えてくる、喫茶店アーネンエルベ。ここの店長のジョージはイタリアンの達人であり、コーヒーも美味いので気に入っており、時たま寄る事もある。
まぁ店長の声が何故かどこぞのドS神父に似ているのが偶にキズだがな。あと客に変人が多いのも特徴か?
などと考えながら扉を開けて中へと入りいつもの窓際の席へと座る。
「ご注文はお決まりですか?」
水のピッチャーとグラスを置き、注文を取りに来た店員を見てアイが驚いているが、予想していた事なので気にせず注文を伝える。
「モーニングを二人前、あとコヤツはコーヒーでは無くホットミルクに変更だ、後子供様に量を調整してくれ」
まぁ…アイが驚くのも無理はないだろう。何せ注文を取りに来た店員なのだがどう見ても二足歩行のネコ?いやNEKOか…なのだからな。もうこのナマモノにも慣れたものだ。
「承りました〜」
間延びした声をあげてスタコラと去っていく店員を目を丸くして見ているアイに苦笑を漏らす。まぁ…そうなるな。
「王さま…今のって?」
何というか今のアイの姿を一言で言い表すならば宇宙を見たネコとでも言えば良いか?
「まぁ…何だ…精々化け猫や妖怪の類だとでも思っておけ」
我ですらアレが何なのかわからんのだからな。
納得のいかなそうな顔をしたアイを宥めつつ待つ事数分。
「お待たせしました〜」
件のナマモノが料理の乗った二つのトレーを机に置く。
「ごゆっくり〜」
運ばれてきた料理は、綺麗な小麦色に焼けたトースト2枚とスクランブルエッグ、大きめのカリカリに焼けたベーコンが2枚、特製ソースの掛かったサラダ、そして濃厚なコーンスープ。デザートにバニラアイスの乗った中々ボリュームのあるものだ。
「さていただくとするか」
「美味しそ〜う!」
我はトーストを半分に折り、中にサラダを敷き、スクランブルエッグとベーコンを乗せて、備え付けのケチャップを掛けて一息に喰らう。
「ふむ 美味いな」
シャキシャキ新鮮なサラダの上に乗ったスクランブルエッグとカリカリベーコンの塩っけにケチャップの甘味と酸味が絶妙にマッチしており少し柔らかさを残したパンが良い仕事をしてくれる。
パンを食べ切り、マグカップに入ったスープを飲む。スープというよりも濃厚なポタージュと言った方が良いな、コーンの甘みと少しねっとりとした濃いめのポタージュが口の中の塩っけを流す。
あっという間に平らげデザートのアイスを楽しみながらコーヒーを啜る。
そしてコーヒーを口に含むと、爽やかな苦味と僅かな酸味と豆の甘みが口の中に広がる。
「美味しい〜!」
どうやらアイも気に入った様で我がやった様にパンに具材を挟んで小さな口で幸せそうに頬張っている。
何処かハムスターを想像させるな。和む。
口が小さい故にケチャップ等で口元を汚すアイを苦笑混じりに拭ってやる。その際にアイが何処か惚けていた様な気がするが気のせいであろう。
幸い汚れない様に首元にナプキンを付けさせていたので洋服が汚れる事は無かった。
窓から外の景色を眺め、行き交う人々の様子を楽しみながら新たに注文したアイスコーヒーを飲み。喫茶店特有のゆったりとした時間の流れを楽しむ。
贅沢とは唯金を使えば良いと言う物では無い、如何に己が楽しむかこそが重要だ。幾ら金を使っても楽しめなければそれは金をドブに捨てているに等しい。
それをわかっていない下衆が多いので人の付き合いとは面倒なものだ。
そんな事を考えていると、どうやらアイも食べ終わった様だ。
その後代金を払い、店を出る。
さて今日は何処へ行こうか。
次回は後半を投稿します。
その後の投稿予定としては、海釣り会、シドゥリさんのズボラ飯を予定しています。
ちなみに話の中に出ていた映画ですが、皆さんは実際に放映されているとしたらどれを見たいですか?
作者はエドもんとライダー、閃光のトラロックに興味が沸きました。
アンケート結果を見てそこから話を組み立ててみますのでどうかお楽しみいただけると嬉しいです。
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