衛宮さんちの今日のごはんの様な、ゆるい日常を表現出来ていると嬉しいです。
なおアンケートを一度締め切らせていただきました。
アンケートの回答ありがとうございました!
燦々と輝き放つ太陽が世界を照らし、強い光が灼熱の空間を生み出す。
そして輝く太陽の光に負けず…寧ろ太陽の光を受けた事で更に光り輝く黄金の髪が柔らかな潮風と踊る様に靡く。
場所は都心から離れたとある漁港。
久しぶりに釣りをしたくなり、アイと近所の童共も連れて訪れたのだ。
ちなみにだが、メドゥーサに多人数を運搬可能なハイエースを運転させ、さらに釣った魚を直様調理できる様に、居酒屋の店主も連れてきた。
「ほぅ 晴れた空がまさに我を歓迎しているかの様であるな」
天気は晴天で雲も少なく、気温は少々高めではあるが、釣りをするのには最適である。
「社長よ」
突如居酒屋の店主が話し掛けて来る。その出で立ちは赤い帽子にベスト、そして中には黒いインナーとズボンを履いた釣り人スタイルだ。
鍛えられた褐色の腕を惜しみなく晒している。
コイツの職業って居酒屋の店主で合ってる筈であるよな? 釣り人スタイルが堂に入っていて違和感が無いのだが?
「何だ? 店主よ?」
「釣りをするのは構わんが、別にこの近海の魚全てを釣り尽くしても構わんのだろう?」
無駄にニヒルな笑みを浮かべながらほざく店主に呆れつつ。
「はっ 大言壮語も良いとこであるな! その貧弱な装備では小魚を釣るのが関の山であろう」
我が蔵より出した、最新式の自動巻き上げ機能付きの超高級釣り竿をズラリと並べて言い放つ。
ふん!貴様ら如き庶民とは格が違うのだよ格がな!
「フッ カネに飽かせた最新装備も使い手が貧弱ではな」
嘲る様に此方を笑う店主の顔はまるで小姑の様だな。さぞ嫁いびりが上手い事であろう!
「ハッ 吠えよるわ。ネチネチとまるで小姑の様だな、さぞや嫁いびりが得意な事であろう」
店主と睨み合う2人の目線には火花が激しく散る。
「は〜いはいはい。そこまでよ」
恐ろしい剣幕で睨み合う2人の間に1人の女性が割って入る。
「仲が良いのも結構だけど、子供達を置いてけぼりにしちゃダメよ〜」
短い茶髪の何処か虎を連想させる女性 藤村 大河。彼女は店主と昔馴染みの間柄で、職業は学校の教師をやっている。
今回は子供らの引率の為参加したようだ。
「し〜ろ〜う 美味しいお魚料理よろしくね!」
うん…引率の為に参加した…のだよな?
ビール片手にパラソルの影の中、自分で用意したのかリクライニングチェアーで寝そべりながら肴を摘む姿は、女の姿をしたオッサンだ。
「おい店主…」
「…何かね?」
まさか我よりも傍若無人な奴がおるとはな…流石に毒気を抜かれたわ。
「キサマも大変だな… 」
「同情するなら嫁に貰ってくれ…」
何処か泣いている様に見えたのは我の気のせいだと信じたい。
「だが断る」
嘗て何処ぞの駄女神に向けた様な爽やかな笑みで断ってやる。
そんなこんなで暫くして、
「まぁ 悪くは無いな」
自分の釣竿を握りながら、魚の反応を待つ。
のんびりとした時間を感じ一時の間忙しない日常を忘れる。
「楽しいね!」
我の隣で我が用意した釣竿を使ってアイ釣り糸を垂らす。
尚今回は童共がいるので活き餌ではなくルアーを使用している。
「フィィィィィィィッシュ!!」
何処かヤケクソ気味に魚を釣り上げている赤い店主。
そして少し離れた場所では他の童共がワイワイと我が用意した釣竿で釣りを行い、それを大河が見ている。
なんだかんだで仕事をしているようでなによりだ。
しかし、
「アタリが微妙だな」
反応はあるのだが、イマイチアタリが悪い。
一応は釣れているので魚自体はいるのだがな。
「ルアーを変えてみるか」
一度釣り糸を巻き上げ、特注のルアーを装着する。
それは、
「わぁー キラキラしてキレイッ!」
星型八角系のカラフルな虹色に輝く宝石の様な見た目。
そう星晶石を模した物を特注で作らせたのだ。
「さて、効果はどうだ!」
我は釣竿を振りかぶってルアーを遠くへと飛ばす。
すると、3秒と経たずに竿に反応が現れる!
「ムッ! 何という反応の速さと引きよ!」
凄まじい引きの強さと格闘しながらもリールを巻き取り続けて、
「だがその程度で振り切れると思うなよ!」
我は一気に釣竿を張り上げ、掛かった獲物を釣り上げる。
現れたのは、
「ヨッ!」
片手を上げて挨拶をする、2頭身で赤い髪色の少女の様なナマモノであった。
「キャッチせずにリリース」
我は躊躇う事無く、
さぁ海へお還帰り。
釣り糸が断たれた事で重力に従い、そのまま海に還帰るナマモノを見送る。
※危険ですので釣り糸と針はちゃんと回収しましょう! 英雄王とのお約束だゾ!
「王さま? 今スゴイ事しなかった?」
困惑した表情で我を見つめるアイ。
「何 問題は無い。寧ろ我は世界の平和を守ったのだ」
一万年と二千年を生きた人類悪など最初から存在しなかったのだ。
「さて 気を取り直して違う物を試すか」
その後は特に問題は無く、精々が博多弁の人魚を釣った位だろう。
そしてアイと童共はそれぞれで魚を釣り、昼時に釣った魚を使っての食事会となる。
「さぁ 召し上がれ」
店主が全員の釣った魚を使い様々な料理を出す。調理器具は全て店主の持ち物だ、キャンプで使う様な携帯コンロを初めとした様々な物を持ち込んでいた。
「相変わらず料理に関しては多芸であるな」
目の前には、小アジを使った南蛮漬け、大きなアジフライ、イワシのカルパッチョ、なめろうと種類豊富な料理の数々が並ぶ。
あとは主食として、サンドイッチが添えられている。
「褒め言葉として受け取っておこう」
満更でも無い顔で言い放つ店主を他所に、周りを見渡す。
童共も料理の数々に舌鼓を打ち楽しんでおるようだ。
「美味しい〜」
最近はアイに色々と食べさせた事で、好き嫌いが少なくなりつつある。ただ…やはりまだ白米は完全には克服出来ていない為もう少し時間をかける必要がある。
「う〜ん相変わらず士郎のゴハンは美味しいわね!」
美味そうに豪快に食事を貪り、ビールを飲んでいる大河。
一番楽しんでいるのは間違いなくコイツであろう。
「も〜タイガーってばハシャギ過ぎ〜」
ケラケラと笑いながら揶揄うアイの姿を見て、学校では上手くやれているのだなと思う。
「私をトラと呼ぶなーッ!」
ガオーッ!と吠えながらアイと戯れ合う大河。
「フッ」
その様子を見て我は、気づけば自然に小さな笑みをこぼしていた様だ。
まぁ…何だ…こんな時間も悪くないな。
そして食後の茶をゆったりと嗜んでいると、
「タイガー 釣竿引いているよ」
どうやら大河の竿に反応があった様で、それに気づいたアイが彼女に教える。
「ありがとねアイちゃん! でも私をトラと呼ばないでね!」
感謝を述べながらも走って竿を掴み、逃がすまいと釣竿を引き絞る。
「ぬおッ! スッゴイ引き! これは大物ね!」
ガオーッ!と獣の様に吠えながら、全身を使って獲物を逃さぬとばかりに釣竿を引き上げる!
「やったわ! めっちゃデカいヒラメよ!」
何と90cmを超える大型のヒラメであった!
恐らくこのサイズならば2万円近くいくな。
「タイガースッゴイ!」
かなり大型のヒラメであるので、アイだけで無く周りの人間も一様に驚きを隠せない。
「クッ! まさか藤ねぇに先を越されるとは!」
悔しそうな顔をする店主を他所に、嬉しそうに雄叫びをあげているタイガーであった。
その後は大物こそは釣れないが、普通のサイズの魚は中々に釣れたので量は大量と呼べるだろう。
そして帰る時間が近づいたその時に、
「わわっ! スゴイ力!」
アイの竿に反応があり慌てて竿を引くが、獲物の力が強くアイでは力負けしてしまい体勢が傾く。
「しっかりせい!」
直様我が後ろから抱き止める形で竿を掴み、アイの動きに合わせて補助をしてやる。
「んん〜!」
力一杯に竿を引き釣り上げようと小さな身体で頑張るアイ。
そして、暫くして遂に力尽きたのか竿を引っ張る力が弱くなりアイが全力で竿を引き上げる。
連れた獲物はなんと、
「わーっ! 黒くて大きい!」
中々の大型のクロダイであった。まさかルアーでこの様な大物が掛かるとはな。
「スゴイじゃない!」
先程大河が釣ったものにサイズは負けるが、かなり珍しい魚でもあるので再び周りが騒めく。
「良くやったぞアイ」
我もアイの頭を撫でてやり、その頑張りを褒める。
折角なので魚拓を取り、帰ってからアイに渡すとしよう。
そして遂に帰る時間となり、道具を纏めてそのまま店主の店へと直行して晩飯を食す。
その日のメニューは特別に、今日釣った魚を調理したものを出してもらう。
「美味しー!」
アイは自分で釣ったのもあり、嬉しそうに食べている。
「うーん! やっぱり自分で釣った魚なのが良いわよねぇ!」
美味そうに笑顔を浮かべながら、豪快に食事をし酒を飲む大河。
人が美味そうに食べていると腹が減るな。
今日の参加者の童共も美味そうにそれぞれ料理を食う。
そして食後は疲れたのか、船を漕ぐアイを抱き上げメドゥーサに運転させた車で、他の童共を送り家へと帰りシドゥリに預けて面倒を見させる。
その後暫くして風呂から上がり、寝酒を嗜みベットに転がりダンダンと重さを増す瞼を閉じて眠りに入る。
こんなのんびりとした日も悪く無い。
そんな自分らしく無い事を思いながら、意識を手離す。
アンケートの結果がグランドオーダーが一番多く、Zeroとヒロアカが同点。
一度Zeroとヒロアカで練習して、そこからグランドオーダーに行こうか迷ってます。
また今後もクロスオーバーのアンケートを取るかも知れませんので、その際にまたご協力をいただけると嬉しいです。
次の更新も頑張ります!