天に輝くは黄金の北極星   作:帝月

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遅くなってしまい………

本当に申し訳ありません!!

言い訳にしかなりませんが仕事が物凄く忙しいのと、スランプになってたのが原因です!

本編も早く進められる様に頑張ります!


『ホワイトデー』

ホワイトデー…バレンタインデーと対を成す製菓企業の戦略によって生まれた日であるが、今となってはしっかりと定着し行事となっている日。

 

それは先のバレンタインデーの日に相手から送られた好意に対して返事を返す日。

 

無論打算的な者も一定数いるが、それでも確と返事を返す者も一定数いる。

 

これはそんな行事の中を奔走するひとりの王の話し。

 

 

 

「ふむ…ホワイトデーか…」

 

今我は会社の最上階にある我専用オフィスにて、高級オーダーメイドのリクライニングチェアーに背を預け雑誌片手に思案している最中である。

 

バレンタインデーに贈り物を受け取った者はホワイトデーにてお返しをするというのが今の世の常か…

 

まぁ…所詮は雑種共のくだらぬ祭り事ではあるが、献身には褒美をもって報いるべきであろう。

 

しかし…ただ菓子を与えてやるというのも面白みに欠ける…有象無象の雑種では出来ぬ我の様な存在にしか出来ぬ何かを考えるとしよう。

 

そんな事を考えていた時にふと読んでいた雑誌のあるページに目がとまる。

 

それは雪国の特集記事であった。

 

「ほぅ…雪国か…ん?」

 

その時我の脳裏に浮かぶのは、ホワイトデー→白い日→白→雪→雪国という方程式が浮かぶ。

 

「これだ!」

 

そうと決まれば、

 

「善は急げというな」

 

我は直様今日の仕事を終わらせるべくタブレットとパソコンに指を走らせる。

 

ギルガメッシュ side out

 

 

「は〜い 今日の授業はここまでよ〜」

 

私はいつもの様に学校へ通ってタイガーの授業を受けて、放課後のチャイムが鳴って帰る用意をしていると…

 

「アイちゃん、一緒に帰ろう」

 

友達のみつきちゃんが話しかけてきてくれた。

 

「うん、あとさつきだからね」

 

もしかして頭の中を読まれたの?

 

「そう言えば…そろそろホワイトデーだね」

 

「確か…バレンタインデーのお返しをもらえる日だっけ?」

 

王さまから何かもらえるのかな?

 

「そうなんだけど、お返しにもらえる物によって色んな意味があるんだよね〜」

 

そうなんだ…よくわかんないや。

 

「確か定番なのは飴やキャラメルだったかな?」

 

何か花言葉みたいだな〜。

 

「最近だとマカロンとか人気だよね、確か意味はあなたは特別な存在…だったかな?」

 

そうなんだ…特別…私は誰かの特別になれるのかな…

 

「でも確か悪い意味のあるのはマシュマロやグミだったかな? どっちもアナタの事が嫌いって意味があるみたいで嫌だよね〜」

 

それは…嫌だな…王さまには嫌われたく無い…

 

私の顔色を察したのか、

 

「でも意味を知らないで買ってきちゃう人が多いみたいだから、あんまり気にしない方が良いよ」

 

「う、うん…」

 

「でもアイちゃんのお兄さんってお金持ちだから、何かスゴい物をもらえそうだね」

 

確かに…王さまの事だから何か凄い事しそう…

 

まさかこの時の想像が後ほど本当になるなんて、その時の私はかけらも思っていなかった。

 

「ただいま〜」

 

いつもみたいに、マンションのドアを開けて中に入ると、

 

「やっと帰ってきおったかアイよ」

 

お仕事でいないはずの王さまがいた。

 

「あれ? 王さま今日お仕事じゃなかった?」

 

「なに…今日は仕事をさっさと終わらせたまでよ、それよりもアイよ…早う支度をせい!」

 

「支度? どこかに行くの?」

 

どこかに遊びに行くのかな?

 

「少々寒い所へ行く故に、防寒具を確と持っておけよ」

 

ホントに何処に行くの!?

 

とりあえず王さまに従って部屋に入って用意をしようとしたら、

 

「あら? アイさんお帰りなさい」

 

お姉ちゃんが出迎えてくれた。

 

「お姉ちゃん、この後どこに行くの?」

 

私が尋ねると、お姉ちゃんは笑顔を見せながら、

 

「フフ、残念ながら私も解りませんが…王がとても面白そうな事を企んでいる様ですよ」

 

どこかイタズラっ子みたいな顔で私に教えてくれた。

 

何だか良くわからないけど、とりあえず私は王さまに従って大きなカバンに着替えを入れて準備をする。

 

「さて…貴様ら準備は良いな?」

 

しばらくしてから王さまが、私たちのところに来て確認する。

 

「ではこれより屋上に上がるぞ!」

 

部屋を出て、普段は閉じられている屋上への扉を王さまが開けて、階段を上がって行く。

 

「出でよ『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』」

 

金色の波紋が現れて中から見覚えのある金ピカの飛行機が出て来た。

 

「さて、貴様らの荷物は一旦我が宝物庫にしまってやる故に早う船に乗り込め」

 

王さまに命令されて、私とお姉ちゃんが乗ると、

 

「さて、行くとするか」

 

王さまが飛行機を発進させようとする。

 

「王さま! これから何処に行くの?」

 

私が質問すると、王さまは笑いながら…

 

「これより行くは、氷と火山の国よ! 詳細は着いてのお楽しみである!」

 

「ぴゃあーっ!?」

 

王さまはそう言って飛行機を急発進させた。

 

アイ side out

 

 

空を超高速で飛翔し、黄金の軌跡を残しながら突き進む『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』。

 

その速度は神話に謳われる存在だけあって、現代の航空機の最高速度を軽々と超え、超音速で飛行しながらも船内は特殊なフィールドによる力場が働いているのか、超高高度を飛行しているのにも関わらず酸素は薄くなく、かかる重力の方向は一定で揺れも無く、また外気による気温の変化も無い。

 

「わ〜! やっぱりこの飛行機すっごく早〜い!」

 

「フハハハッ! 当然である! そしてもうそろそろ着くぞ!」

 

海を超えて見えて来た場所は…

 

「わぁ〜ッ! すっごく綺麗!」

 

氷に覆われた氷河、そして雪が降り積もっている事で雪化粧のされた山、流れ落ちる滝が見せる自然の美しさ…

 

「アイスランドへ到着である!」

 

本来なら日本からアイスランドまでは1日以上掛かるのだが、『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』の凄まじいスピードによってたったの数時間で着いたのだ。

 

日本との時差は役9時間程で、こちらはまだ空は暗く時刻は大体深夜くらいであった。

 

ちなみに何故アイスランドかというと、この季節でも雪が降って、それなりに近いからであり、『とあるもの』を見せる為でもある。

 

南極や北極も行けなくはないが、危険度や寒さを考えれば町がある此方の方が良いだろう。

 

我の、『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』ならば日帰りも可能である故に此処を選んだのだ。

 

「フハハハッ! アイよ! 見るが良い! 氷の河など日本では中々見られる様な光景では無いぞ!」

 

『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』を目視出来る場所まで高度を下げ…氷の河、所謂氷河を見せてやる。

 

「すご〜い! 氷で出来た河だ〜!」

 

極寒の地故に、温暖な日本では見る事の出来ない光景にアイは目を輝かせる。

 

そして、2人を防寒着に着替えさせてから雪の降り積もる場所へと『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』を着地させ、暫く雪遊びをさせる事とした。

 

「お姉ちゃん! 手伝って!」

 

「フフ、楽しそうですね」

 

シドゥリと雪だるまを作ったり、雪をお互い投げ合って遊んだりと、年齢相応の姿を見せる。

 

そしてそれから時間が経ち、

 

「さて…何故我がこの様な寒い場所を態々選んだのかという答えを見せてやろう! 空を見よ!」

 

丁度良い時間になり、我が何故この地を選んだかの答えをくれてやる。

 

アイがギルガメッシュの言葉に従い、空を見上げると…

 

「わぁ〜」

 

空に浮かぶ光の帯、オーロラが浮かんでおり、その美しい輝きにアイは魅了される。

 

「フハハハッ! 美しかろう! これこそが自然の生み出す奇跡の芸術!」

 

「とても綺麗ですね」

 

美しい光の帯にシドゥリも魅了され、魅入ってしまう。

 

「さて、もっと近くで見させてやる故に『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』に乗り込むが良い!」

 

「うん!」

 

我の言葉に反応し、『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』へと楽しそうにアイが乗り込む。

 

そして言葉通り『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』を発散させ、手が届きそうと思える位にオーロラへと飛行させ、近づかせる。

 

「綺麗〜」

 

女子(おなご)2人はその神秘の輝きに目を奪われる。

 

「フハハハッ! これは我からのホワイトデーのお返しという奴よ! この様な事、世界をどれだけ探そうと我1人にしか出来ぬわ!」

 

宝物庫から無限に美味い茶が湧き出るポットとカップを取り出し、

 

「それ、身体も少しばかり冷えたであろう、飲むが良い」

 

「わぁ〜! ありがとう王さま!」

 

「感謝致します 王よ」

 

2人に飲ませ、それと同時に再び宝物庫を開き、そこから2つの小さな箱を取り出し、2人に渡す。

 

「茶を飲むのであれば、茶菓子が必要故に受け取るが良い」

 

2人がギルガメッシュから受け取った箱を開けると、

 

「わぁ〜『マカロン』だ!」

 

色とりどりのマカロンが入っていた。

 

「王さま…」

 

そしてアイは今日友人から聞いた話を思い出す。お返しに送られる菓子の意味を…

 

「王さま…ありがとう!」

 

マカロンの意味…それは…『貴方は特別です』

 

知らず知らずの内にアイの心には暖かいものが宿る、だが今この瞬間にソレに対する答えはわからずにいる。

 

その答えはきっと未来で知る事となるだろう。

 

その後もオーロラをしっかりと堪能した後、ソレは『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』で日本に帰る軌跡を取っている最中の出来事。

 

「本日はお疲れ様です、王よ」

 

遊び疲れ、眠るアイを抱えるシドゥリがギルガメッシュを労る。

 

「何…臣下の貢物に礼を返してやるのもまた王としての義務である故にな」

 

「フフ…ありがとうございます」

 

微笑みを浮かべながら、普段は尊大でありながらも不器用な主に対して、感謝を返す。

 

「さて、さっさと帰宅し明日に備えるぞ」

 

照れ隠しなのか、ぶっきらぼうにギルガメッシュは答え『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』を操る。

 

黄金の船が暗闇の中、一条の輝きと黄金の軌跡を残しながら空を行く。




今回かなり遅くなってしまい申し訳ありませんでした!

エタる事だけはしないのでこれからも応援よろしくお願いいたします!
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