暑い日が続きますが作者は何とか生きています!
次の更新も頑張ります!
それは突然始まった。
事の始まりは中国軽慶市にて『発光する赤児が産まれた』というニュースだった。
以降各地で「超常」は発見され、いつしか「超常」は「日常」に、「架空」は「現実」となった。
世界総人口の約八割が何らかの「特異体質」である現在、個性を悪用するヴィランにより混乱渦巻く世の中で、かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が、脚光を浴びていた。
そう…『ヒーロー』と呼ばれる職業である。
しかし…現実は残酷だ。
強い光があれば影もその暗さを増す。
八割の人間が『個性』という超常の力を持つのに対して、残りの二割の人間はその恩恵を受ける事が出来ない。
僕はその二割に含まれる側だった。
「無個性だね」
5歳になったある日僕は母に連れられて、とある病院に行った。
目的は僕の個性を調べてもらう事だった。
しかし無情にも僕には『個性』が宿る事は無かった。
僕は悪い夢だと思った、でも泣き崩れ、僕に謝り続ける母の姿にこれが現実である事を突きつけられる。
その日から僕の人生は大きく変わってしまった。
今まで仲良くしてくれた子達が突然僕を虐めたり、見下したり、笑い者にする様になってしまった。
特に幼馴染のかっちゃん…爆豪勝己は元々他人を見下し、言動も物騒な物言いだったのが輪をかける様にエスカレートしてしまう。
せめてもの救いは彼の両親はとても良い人達で、無個性である僕をバカにせずに今までと変わらない態度で付き合ってくれた事だ。
そんな絶望の毎日を送る中、僕はある人達に出逢う。
それは黄金に輝く王様と輝く星を瞳に宿した北極星…
そして黄金と星を宿した双子だった。
「うぅ…かっちゃんてば酷いよ」
その日僕はおばさんに怒られたのか、虫の居所の悪いかっちゃんがまた他の子達を虐めているのを見て、止めに入ったのだけど無個性の僕が敵う筈も無くあっという間に爆破されて怪我をしてしまう。
かっちゃんの個性は爆破、汗腺から出る汗がニトロと同じ成分で強力な爆発を起こす事が出来る強個性だ。
爆破によって火傷を負い、殴る蹴るの暴力を受けて軋む身体。
彼は僕を甚振るのに飽きたのか、不良の様な言葉を吐き捨てて何処かに行ってしまう。
僕は重い体を引き摺りながら、家に帰ろうとしたけど、普段の道を使う気になれずに少し遠回りで帰っていたその時、
「
突如男性が叫び出す。
どうやらこの近くに敵が現れた様だ。
野次馬根性で気になり、人だかりが出来ている所へと向かうと、
「ヤメロ! ルビーに手を触れるな!」
凄く整った顔立ちに綺麗な金髪の少年と同じ金髪の少女、恐らくは兄妹だと思う二人に迫る敵の姿は、
「あぁ…キレイな顔だぁ。君みたいな子を殺せば、ボクの命の重みをさらに感じられるだろぅ」
痩せ型の長身で燻んだ金髪、暗く澱んだ十字架の様なモノの入った目、顔立ちは整っているが、その表情は情欲に濡れた気持ちの悪い男性だった。
体付きは華奢な部類であるが、周りにはボディースーツを着た複数の人間、ヒーロー達が倒れている事から何か強力な個性を持つ事がわかる。
「ヤメろー!」
一人のヒーローが敵に殴りかかるが、
「ナッ!?」
敵の身体に大量の金属片が纏わり付き、鎧の様になって攻撃を防ぐ。
「邪魔だよ」
敵が手を翳した瞬間に、辺りに散らばっていた複数の金属製の物がヒーローに突き刺さる。
「ぐぁッ!」
ヒーローは堪らず地面に倒れ伏し、突き刺さった金属片から血を流す。
「もしかして『磁力』を操っているの!?」
石やレンガ、コンクリートといったものは反応していないのに、重そうな金属製の物だけが反応している。
「フフフ…君の大切な子を目の前で汚して、絶望を味わらせながら殺すのも楽しそうだね」
歪んだ笑みを浮かべながら、双子にゆっくりと近づいていく敵。
その時の僕は気付けば行動に出ていた。
このすぐ近くに公園があり、そこに砂場があった事を思い出し直様駆け出し、
そしてランドセルから荷物をひっくり返して代わりに大量の砂を詰めて、敵へと駆け出す。
「さぁ…ボクに命の重みを感じさせておくれ」
敵が双子に手を出そうとしたその時、
「やめろーッ!」
僕は砂を貯めたランドセルを勢い良く振り下ろす!
「邪魔をしないでよ」
敵は飛んで来る砂を防ぐ為個性を使って金属片を纏うが、
「ガァッ!?」
砂が体に張り付く。厳密には砂に含まれていた大量の砂鉄が敵の個性に反応して、敵が金属片を体に纏わせた事で引っ付き、それが隙間から偶々目に入った様だ。
「逃げて!」
僕は気付けば二人に逃げる様に促していた。
「このガキィィィィィィィィィィッ!」
その時、僕はお腹に凄く重いモノを食らった感触と共に吹き飛ばされる。
「グエッ!」
潰されたカエルの様な呻き声と共に僕は吹き飛ばされる。
「ボクの楽しみを邪魔しやがって!」
邪魔をされた事で激昂した敵は僕を蹴り飛ばし、トドメを刺そうとしたその時。
「幼子相手に負けた挙句に悪足掻きとは見苦しいぞ外道」
突如響く強い圧力の様なものを感じる声、
「何で僕の個性が効かな…ギャアァァァァァァッ!」
そして突然敵に向かって飛来する無数の武器。
敵はあっという間に傷だらけになって倒れ伏す。
「王様?」
敵の攻撃で意識が飛びかけ朦朧とする中に見た人の姿はヒーローではなく、金色に輝く王様の様に見えた。
そして僕は意識を手放す。次に目を覚ました時に見たものは…
「う…うぅん」
「あっ! 気がついた?」
綺麗な金色に輝く星の瞳だった。
その正体は超人気アイドルの星野アイさんだった。
この個性至上世界でも珍しく、個性を使わずに純粋な演技と歌でトップに君臨する、僕でさえ知っている超人気アイドルなのだから。
「ふむ 気が付いたか」
そして突然現れたのは最後に見た金色の人。
「あっ 王さま! この子起きたよ!」
嬉しそうに金色の人に抱きつく星野さん。もしかして付き合ってるの?
「我か子等を助けた事に感謝を述べよう」
子供? もしかしてあの子達の事?
「ほれ キサマらも礼を言わんか」
金髪の人が突然誰かに呼びかけると、
「わかってるよ父さん」
「気がついたんだ! 助けてくれてありがとうね!」
襲われていた双子の兄妹が現れ女の子の方が礼を述べる。
「アクアとルビーを…私と王さまの子供達を護ってくれてありがとう!」
星野さんからもお礼の言葉をもらう。
その後に僕はあの双子が金髪の人と星野さんの子供であるという事に驚き、また金髪の人が会社経営がメインなので巷に現れる事が少ないリッチヒーロー ゴージャスだという事にさらに驚く。
そして僕は…気付けば最早わかり切った事を聞いていた。
「個性が無くてもヒーローになれますか?」
心の何処かで期待と諦観が顔を覗かせる。
「キサマは阿呆か?」
やっぱりダメだったんだ…その言葉に項垂れ悲しみが溢れる。
「キサマは既に我が子を護ったのだぞ? そんなキサマが今更成れるかだと? 既にヒーローとやらになっているであろう」
僕が…ヒーロー? え?
「そうだよ! 私とお兄ちゃんを護ってくれたんだから自信をもちなさいよ!」
輝く様な笑顔で励ましてくれる女の子と、
「その…何だ…助けてくれてありがとうな」
ぶっきらぼうではあるけど感謝の意を見せてくれる男の子。
僕の想いは良い意味で覆された。そして涙が止まら無い!
「我が子達を助けた礼だ、キサマが欲しいモノをやろう」
僕は王さまの言葉に、
「僕をヒーローにしてください!!」
気づけば叫んでいた。
「良かろう…キサマに個性こそ無いが、『魔術』の素養がある故にそれを鍛えてやろう」
僕の物語はここから始まるんだ!
そして数年後に僕は王さまの指導の下、雄英高校を受験する事となる。
王さまの指導はとんでも無く厳しく、何度も血反吐を吐き知恵熱を出す程に苛烈だった。
けど王さまはいつも偉そうな態度ではあっても僕を見下す事無く、僕にならできると信じて忙しい中修行を付けてくれた。
僕が耐えられたのは王さまが事情を話してくれた事で、お母さんがもう泣く事を止めて僕の事を応援してくれたのと、双子のアクア君とルビーちゃんが馬鹿にせず応援してくれたからだ!
そして星野さんも同じくバカにせずに僕を褒めてくれた事で僕がヒーローを目指すのを間違っていないと信じる事ができた。
その過程で星野さんのファンになったのをここにだけ記そう。
そして僕は憧れていたNO1ヒーローのオールマイトと出逢う。
個性を宿さぬ可能性と紡がれた力の持ち主が出逢う。
出久君の選択とは?
近いうちにZEROの投稿も始めます。
次の更新も頑張ります!
暑い日が続きますが皆様もお身体にお気をつけください。
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