冬コミのアーリーチケット二日目に外れてブルーな作者です
今年中におわれるかなー
次の投稿も頑張ります!
「誰の許しを得て我が財に触れておる? 外道!」
「グェ%×※#ギァ仝☆ッ!」
突然の激痛に悶絶するキャスターを意にも介さず、何も無い空間から滲み出るように、キャスターを襲った存在が姿を現す。
「奴は…英雄王!?」
それは闇夜の中でも輝く黄金の鎧を纏った王者の姿であった。
「偶には
恐らくは…何らかの宝具によってその存在を隠蔽して、
水晶に移ったその姿を見て、驚きの声を上げると共に、状況がさらに悪化した事を悟る。
あのまま戦闘が始まれば、子供たちはキャスターの手から逃れる事が出来ても、以前に見た英雄王の広範囲の攻撃に巻き込まれかねない。
そうしている間にも、なんと英雄王は数歩前に進み、全ての子供が自分の背後に来る位置に移動すると、
キャスターに蹴りを入れて剣から蹴り飛ばし、血に濡れた剣を横薙ぎに振るう事で地面に血が飛び散る。
突き刺さって悶絶していたキャスターはまるでゴミのように捨てられ、血を噴き出しながら吹っ飛び、地面に叩きつけられ、その勢いのままゴロゴロと転がり、大木に激突してようやく止まる。
霊核を外れて致命傷には至らなかったのか、もしくは見た目通り頑丈なのかキャスターが上体を起こして英雄王を睨みつける。
「我が聖処女の為の儀式を……。許さんぞ…この匹夫めがァ!!」
予想もしていなかった痛みと屈辱に、気が狂ったように喚き散らすキャスターを意にも介さず…
「下水を這う鼠にすら劣る下郎如きが煩いぞ、その臭い口を閉じよ、王の御前であるぞ」
もはや見下すなどと生温い視線と表情では無く、まるで今から殺処分される害虫を見る様な目で英雄王はキャスターを睨む。
「おのれこの匹夫がァッ!」
キャスターはその手に嫌悪感を催す悪趣味な装飾が施された一冊の本を取り出し、
「出でよ海魔よッ! あの匹夫を殺せッ!」
キャスターの周りから形容し難い、タコにも似た生き物が大量に召喚され、津波の如く怒涛の勢いで英雄王に襲い掛かる!
その先にあるのは最悪の結末しかない。英雄王は躊躇う事なく以前に見せたあの広範囲の宝具の雨で蹂躙するだろう。
周囲の多大なる被害を伴って……
あの時の2人の英雄王による宝具の撃ち合いによって、倉庫街は無惨にも廃墟どころか爆心地となった、その攻撃が今あの子供達のいる場所で行われようとしている。
それを想像したセイバーはアイリスフィールに嘆願する。
「アイリスフィール、私を行かせてください!」
「行って、セイバー! 英雄王が暴れる前にキャスターを倒して」
その言葉を聞くや否や、セイバーはテラスから飛び出して、子供達が居る場所へと全速力で駆け抜けていく。だがしかし、その決意を嘲笑う様に目的地がある方角から、大きな爆発音らしきものが響いてきた。その音を聞いたセイバーは、子供達の無事を祈りつつ、ひたすら前に進む。
セイバー陣営side out
同時刻
キャスターの周りから形容し難い、タコにも似た生き物が大量に召喚され、津波の如く怒涛の勢いで英雄王に襲い掛かる!
「ひぃっ!」
「やだ…ヤダヤダヤダッ!」
「怖いよぉ!」
この世のものとは思えぬ、そのあまりにも悍ましい光景に、子供達は耐えきれずに各々が泣き喚き絶望のあまり叫び出す始末である。
「この程度何を恐れる必要がある?」
絶望の津波によって蹂躙されると思われたが、
「「「「ギシャーッ!!」」」」
悍ましき軍勢は、輝く無数の武具によってその全てが尽く薙ぎ払われ、蹂躙されていく。
「えっ!?」
その光景を目にした子供達は、最初は信じられないものを見る様な目で前を見る。
なんと子供の前に立つ黄金の男の背には黄金の波紋が浮かび上がり、そこから無数の武器が打ち出され、迫り来る絶望の津波を悉く駆逐しているのだ。
子供達、特に男の子達は自分達の好きな特撮ヒーローを重ね合わせ、その堂々とした姿に憧れを抱く。
「その程度の下等生物をいくら喚ぼうとも、無駄であるぞ外道!」
「オノレオノレオノレオノレオノレェェェェェッ!」
血の泡を吐きながら狂った様に呪詛の念を放つキャスター。
その鬼気迫る姿に子供達は気圧され体を震わせる。
その時、
「待て! これ以上の狼藉は許しません!」
銀色に輝く甲冑を着けた麗しき金の乙女が現れる。
城からものの数分で目的地に到着したセイバーが見たものは、ある一点から木々をなぎ倒して、広範囲に広がっている破壊の爪痕であった。その規模から英雄王が宝具を使ったのは、間違いないとセイバーは確信していた。
しかし意外だったのは子供達は無傷であり、英雄王が子供達を護る様に前に立ち、キャスターの前に立ちはだかっていた事だろうか。
いや…確か別世界の方の英雄王は幼い少女を連れていた事から、もしかすると、子供好きなのかも知れない。それなら納得もいく。
「随分と遅い到着ではないか騎士王よ」
そんな事を考えていると不意に英雄王から話しかけられる。
「英雄王……」
どこか呆れられた表情で話しかけられた事に、セイバーは驚きつつも今この場に英雄王がいなければ子供達は無惨な骸に成り果てていた可能性を考え、自分の行動の遅さに罪悪感を抱く。
「おぉぉぉっ! ジャンヌゥゥゥッ! 我が愛しき聖処女よ!」
セイバーをその飛び出そうな程に突き出した目に入れた瞬間、血の混じった唾と泡を口から飛ばしながら、キャスターは狂気に満ちた恍惚の笑みを浮かべる。
「どうやら随分とお前にご執心の様だな、モテる女はツライものよなぁ」
どこか嗜虐心を混ぜた嘲笑を浮かべる英雄王のセリフに、セイバーは顔を歪める。
「あの様な外道などに想われても迷惑なだけだ!」
セイバーは怒りを宿した表情で、キャスターを睨みつける。
「おぉ…ジャンヌ…やはり貴女は怒りに燃えた眼こそが美しい…」
一般人ならば大の男ですらビビりそうな程に鋭い視線で睨みつけられて尚も狂気染みた恍惚の笑みを浮かべているキャスター。
「そんなにも私が憎いですか? えぇ憎いでしょうねぇ。神の愛に背いた私を貴女は断じて赦せないはずだ、かつて誰よりも敬虔に神を讃えていた貴女ですものねぇ」
キャスターは再び魔本を開き、異界から海魔の軍勢を召喚する。
「如何ですかジャンヌ? かつてオルレアンに集ったいかなる兵団もこれほど豪壮ではありますまい?」
「雑兵をいくら並べようとも、蟻が竜に勝てるハズもあるまいに」
大量の海魔の軍勢を率いるキャスターが自慢げに語る中、呆れ顔で英雄王は酷評する。
「黙れぇッ! この匹夫目がぁッ!」
英雄王の酷評に激怒し、叫ぶキャスター。
「良いだろう……もはや貴様と聖杯を競おうとは思わない」
セイバーの身体から強力な魔力の波動が放たれる。
「この戦いに私は何も求めまい、何も勝ち取るまい、今はただ…キャスター 貴様を滅ぼすためだけに剣を執る!」
キリッとした佇まいで、再びキャスターを鋭い目で睨みつけ決意を露にするセイバー。
「おおお…ジャンヌ……なんと気高い…なんと雄々しい…」
セイバーの覚悟を見たキャスター、ジル・ドレェはその姿に嘗て在りし日の聖処女の姿を幻視し、
「ああ聖処女よ! 貴女の前には神すらも霞む! 我が愛にて堕ちよ! 穢れよ! 聖なる乙女よッ!」
涙を流し、叫びながら悍ましき海魔の軍勢を嗾ける。
「ハアァァァァッ!」
白金の乙女は、猛き激昂の叫びと共に不可視の剣を振い、襲い掛かる海魔の悉くを切り裂く。
しかし……
「クッ!」
切り裂かれた海魔の欠片を媒介に新たな海魔が産まれ、セイバーに襲い掛かり拘束しようとしたその時、
「鬱陶しいぞ生ゴミ共が」
無数の武器群がセイバーを避けて、拘束しようとしていた海魔を切り裂き、打ち砕き、粉砕していく。
「英雄王!?」
「不甲斐無いな騎士王、あの外道の策に嵌るだけで無く、この程度の雑兵共に手間取りおって」
どこか落胆したかの様な表情で言い放つ英雄王。
「侮らないで下さい! これからが本番です!」
「ふん まぁ良い、害獣駆除は手伝ってやる故に、さっさとあの外道を駆除するぞ」
騎士王の台詞に満足したのか、英雄王はセイバーに助太刀をする事を決めた。
「良いのですか? 私が先に討ち取ってしまいますよ」
英雄王の台詞にセイバーはクスリと笑いながら茶目っ気を見せる。
「口の減らぬ奴よ」
そんなセイバーに英雄王も軽口を叩いて返す。
その仲の良さそうな2人のやり取りに納得のいかない者が1人、
「たわけ…たわけたわけたわけたわけェッ!」
件のキャスターである。
「私の祈りが! 私の聖杯がその女性を蘇らせたのだッ! 彼女は私のものだ…肉の一片から血の一滴まで! その魂に至るまで私のものだぁッ!」
怒り狂いながら狂気の籠った訳のわからない台詞を叫ぶキャスター。
「やれやれ…狂信者というのはどうしようも無く面倒な奴らばかりよなぁ…そうは思わんか? ランサーよ」
やれやれという顔でキャスターの振る舞いに呆れながら、近くの木の上を向いて、話しかけると、
「やはり気づいていたか」
木の枝からランサーの姿が浮かび上がり、まるで猫の様にしなやかな動きで降りて来る。
「ランサー!?」
突然の乱入者の存在に驚きの声を上げるセイバー。
「何…多勢に無勢、そして俺の獲物を獲られん様に加勢しに来たが…どうやら先客がいた様だが、セイバーとの再戦は俺の先約…故に誰にも先を越させはしない!」
「ランサー、貴方は…」
「勘違いするなよセイバー。今日の俺が仰せつかったのはキャスターを倒せという命令のみだ、お前をどうこうしろという指示は受けていない。ならばここは共闘が最善と判断するがどうだ?」
セイバーを守る様に側に立つランサーと背後を守る英雄王の姿を見たキャスターは、
「…さぬ…許さぬぞォ…! 思い上がるなよ! この匹夫共めガァッ!!」
額に幾つもの青筋を浮かべ、憤怒の表情で血の涙を流して魔導書を発動させて森を全て覆い尽くさんばかりの大量の海魔を喚び出す。
「さて、この場に現れたのだからそれなりに働けよランサー」
「フッ 言われるまでも無い」
英雄王の軽口に対して、涼しげな顔で応え槍を構えるランサー。
そして3騎士勢揃いによる、海魔の蹂躙劇が始まる。
子供達を護るためその場から動かない英雄王は2人の背後や死角から襲い掛かる海魔を貫き、消し飛ばす、ランサーはその2槍をもって薙ぎ払い、突き穿ち、セイバーは不可視の剣で切り裂き、刈り取る。
その姿を見ていた子供達は最初の不安は既に何処かへと消えて、まるで特撮ヒーロー達の如き3騎士達の姿に魅入られる。
その人を超越した存在達によって海魔が補充されるよりも尚早く蹂躙されていく事によって余裕の笑みを浮かべていたキャスターの表情に焦りが出る。
「オノレェッ! だが私はまだまだ海魔の召喚が可能! 幾ら蹂躙されようとmグェッ!」
喧しく叫ぶキャスターの顔面に、拳大の石がメジャーリーガーも真っ青な速度で飛来し顔を変形させる。
「グダグダと喧しい! セイバー! ランサー!我が自ら道を切り開いてやるからさっさと殺れ!」
英雄王が言い放つと同時に、今までよりも更に多い武器群が黄金の波紋より現れ、今か今かと主の命を待つ。
「ならばご期待に応えて見せよう!」
「行きます!」
英雄王の号令と共に輝く武器達は海魔の軍勢へと襲い掛かり、その全てを駆逐していく。
「ヒイィィィィィィッ!」
先程までの余裕は何処へ行ったのか、焦り、涙を流しながら海魔を連続召喚して、防ごうとするが、その全ては英雄王の武器に蹴散らされ、2人の騎士の前に召喚された海魔は塵芥の如く蹂躙されていく。
「ランサー! 風を踏んで走れるか!?」
「造作もない!」
2人は咄嗟に作戦を思い付き、直様決行する。
「
圧縮された風の塊が射出され、前方の海魔を押し潰し、その空気塊の背後に生じた負圧を利用してランサーが加速!
「なぁーッ!?」
その動きに恐怖を感じたキャスターは悲鳴を上げ、迫り来るランサーの朱槍が魔導書の表紙を切り裂く!
「オノレェッ!? ガバァッ!」
媒介である魔導書を切り裂かれた事で、海魔の維持が出来なくなり、海魔が消滅していく中、不意を突いて飛来した一本の剣がキャスターを穿つ。
しかしながら悪運が強いのか、またもやギリギリ霊核を外れた事で、しぶとく生き汚さを晒すキャスターにトドメの一撃を見舞うべく、セイバーが斬り掛かるが、
「クッ!?」
「オオォッ! 感謝しますよリュウノスケエェェェッ!」
突然キャスターが光だし、その姿を消してしまう。
「チィッ! 令呪を使ったか!」
令呪の力によって空間転移を行い、絶体絶命の瞬間を逃れた様だ。
「マスターッ!?」
そしてキャスターが姿を消した次の瞬間にランサーが突然叫ぶ。
「ランサー、どうかしたのか?」
「我が主が危機に瀕している…どうやら俺を残してそちらの本丸に切り込んだらしい」
ランサーの言動にセイバーは何か心当たりがある様で苦虫を噛み潰したかの様な表情を見せ、
「きっと私のマスターの仕業だ、…ランサー急ぐが良い、己が主の救援に向かえ」
ランサーを見逃す事を決める。
「騎士王…忝い」
「ふむ…今のキサマに用は無い故に疾く失せるが良い」
英雄王もこの場においてランサーを見逃す様子を見せるが、
「ん? 雁夜か…何の用だ? 何…」
突然その表情は一変し、憤怒の形相を見せる。
そしてそれと同時に凄まじい殺意が溢れ出す。それはランサーとセイバーがあまりの殺意に咄嗟に武器を構えてしまう程であった。
「アイと桜がキャスターの使い魔に攫われただと……」
その殺意は今、自分達が5体満足で生きているのが不思議に思える程のものであったと後に2人は語る。
今回のキャスター戦は子供達を護る為に大規模な破壊力の宝具を使えなかった為に逃してしまう結果となりましたが、
王さまを怒らせたキャスターはどうなるか乞うご期待!
年末が近くなり、大変ですが頑張ります!
次は早く書けると良いなぁ
遅筆な作者ですが、応援よろしくお願いします!
遠坂時臣はどうする?
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顎髭を引っこ抜く
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アッー!(笑)
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傀儡化
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時/臣になる
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賢い時臣は逆転の秘策を思いつく
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残念!だが現実は非情である
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処す?処す?
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英雄王に裏切られる
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まぁ…そうなるな
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嫁の怒り炸裂!
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時臣離婚の危機!?
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雁夜と肉弾戦
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からのキン肉バスター!
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またもやうっかりをやらかす!
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ヤローオブクラッシャー!
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優雅たれ(服が破ける)
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時臣アウト〜
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タイキックッ!
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それでも私は
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神砂嵐ッ!