最近少し心に余裕が無くて、何も手付かずでした。
毎日の残業はホント辛い…毎日投稿している方々を尊敬します。
キャスター討伐も終わり、夜も更け深夜に差し掛かろうと言う時間。
空から見えるのは、拠点たる間桐邸ではなく白亜の城アインツベルン城である。
今回はあの道化共に部屋を用意させているため、城へと船を着陸させる。
「そら、着いたぞ」
黄金の船
無論我も身体を清め、暫く城内で寛いでいれば、
「やっと…着いた…」
顔色を青く染めた雁夜と葵が2人揃って、口元を抑えながらヨロヨロと覚束ない足で現れる。
「随分と遅かったものよな?」
「オレ達も乗せてくれても良かったじゃないか…」
恨めしそうな表情で我を睨む雁夜に対して、
「悪いな雁夜、我の
某青狸に出てくるスネちゃまボイスで言い切ってやる。*1
「悪いとは微塵も思ってないクセに…うっぷ…今はツッコむ気力さえないよ…」
「私も…」
余程アイリスフィールの運転が堪えたのか、定着しつつあるツッコミキャラとしての矜持すら保つことが出来ず、2人揃って近くにあったソファーに倒れ込む。
「ふむ…疲労困憊、満身創痍とはこの事か?」
「楽しかった〜!」
そんな2人とは裏腹に、操縦者たるアイリスフィールは満足気な表情で現れる。
「お母様大丈夫ですか!?」
「大丈夫?」
娘2人が心配しかけ寄ると母親としての意地なのか、葵は気丈にも大丈夫だと返すが、その足は笑ったままであった。
「大丈夫よ…凛、桜…でも…ちょっと疲れたから…もぅ、休みましょう…」
ヨロヨロとまるで生まれたての子鹿の如く、足をプルプルと震わせ、娘2人に支えてもらいながら葵がフェードアウトする。
「大丈夫ですか? 雁夜?」
霊体化を解いたのか、突如現れたランスロットが雁夜を気遣う。
「ごめん…ちょっと無理…魔力消費とさっきの運転でもう動けん…このままソファーで寝させてもらう」
幸いにも大きなソファーであるため、成人男性が寝転んでも余裕があり、完全にダウンした雁夜がそのまま倒れ込み死んだように眠る。
そして倒れ込んだ雁夜を気遣ってか、ランスロットは雁夜に毛布を掛け再び霊体化して姿を消す。
「イリヤ、私たちも寝ましょうか?」
「うん! キリツグは?」
「う〜ん…さっき連絡が来たのだけど、チャーターした船の後始末があるみたいで、少し遅くなるみたい」
「も〜! せっかくお母様もいるのにキリツグのバカーッ!」
親子3人で寝れると思っていたのが、当てが外れた事に対してプンスカと可愛らしく怒るイリヤ。
「ふふふ…大丈夫よイリヤ、これからずっと一緒にいられるからね」
「お母様…うん! 仕方ないからキリツグは許してあげるね!」
「ふふふ…それでは失礼します」
優雅な一礼をギルガメッシュに返して、娘の手を引きながらアイリスフィールは寝室へと向かう。
そんな2組の親子達の姿をどこか空虚な、それでいて羨ましそうに見つめているアイの姿があった。
「さて…我らも寝るとするか、ついてこい」
多少強引だが、アイの手を引っ張り寝室へと向かう。
そして寝室に着くやいなや、
「それで…いつまでそうしているつもりだ?」
不貞腐れた様な、それでいて悲しそうな表情をしたアイに対してギルガメッシュは問う。
「………」
「以前にも言うてやった事を忘れたか? このたわけ…」
我が声を掛けてやると…
「私…羨ましかったんだ…桜ちゃんや凛ちゃん達がお母さんに甘えられるのが! 何で!? 何で私には無いの!? 私はずっとウソをつかれてた! 愛してるなんて言葉を信じてた! でも! でも…今でも…お母さんに会いたいよぉ…」
まるで箍が外れたかの様に、幼いアイの心の叫びが部屋の中に木霊する。
そしてその美しい星の瞳から大粒の涙が溢れ、地面に染み込んでいく。
「ふむ…お前の心境を理解は出来る…だが、流石に我といえど、この世界に存在せん死者を喚ぶ事は出来ん…故に…」
そう言い放つと、黄金の波紋…
「グ…ヌゥ…」
突如ギルガメッシュの身体から煙が溢れ出し変化する。
「王さま!?」
突然の事に慌てるアイだが、
煙が晴れ、現れたのは…
「やはり肉体変化を伴う故、少々面倒だな…」
筋肉質で、高身長の男性の姿から女性へと変わり、
女性にしては高身長で、さらに身体は筋肉質のものから柔らかで豊満な胸を持つ抜群のプロポーションの身体へと変化したギルガメッシュの姿があった。
「王…さま…なの?」
突然の性別の変化に驚きを隠せないアイ。
「そうだ! むしろそれ以外の何だと思うたのだ? 多少姿形が変わろうとも天上天下において
性別が変わろうとも、その身から溢れる覇気と傲岸不遜な態度から本人である事がすぐさま理解できる。
「さて…アイよ…此度のお前の働き、見事であった! 故に妾から褒美をくれてやろう!」
そう言い、アイの手を引くと同時に抱き上げながらベッドに腰掛け、
「親の温もりは与えてはやれんが、妾が直々に温もりを与えてやるが故に、存分に甘えるが良い」
その豊満な胸でアイを包み込み、優しく髪を手で梳きながら安心させる様に穏やかな口調で話し掛ける。
「王さま…柔らかい…」
豊満な胸に顔を埋めたアイは、その驚愕の柔らかさに驚きつつも感じられる体温と穏やかな心音に安心する。
「今宵見ておるのは妾と月だけ…故に今は好きなだけ泣け、好きなだけ妾の温もりに身を任せよ…お前の全てを受け止めてやろう」
ギルガメッシュの言葉を受けたアイは…
「王さま…私…私…桜ちゃん達が羨ましいの…お母さんに愛してもらえてるあの子達が羨ましくて…胸が痛いの! 心が騒つくの!」
今まで溜め込んでいたのか、思いの丈を吐き出す。
「王さまと会う事が出来て…助けてもらって…凄く…幸せなはず…なのに! ずっと胸が痛いの! お母さんに嘘をつかれ続けたのに…それでも…まだ…私はお母さんと一緒にいれて、愛してもらえるあの子達が羨ましいの!」
異世界という文字通りの見知らぬ世界へ来て、不安を押し殺して気丈に振る舞うも…やはりこの数日間の出来事は幼いアイの心に負担を掛けていた様で、普段被っている仮面も脱ぎ捨て、純粋な感情を爆発させる。
「ならば妾がお前に寵愛をくれてやろう…今この瞬間だけはお前の全てを赦そう、故に好きなだけ泣くが良い、喚くが良い、その全てを妾が受け止めてやろう」
「王さま…うああああああんっ!」
今までずっと耐え続けていた幼い心は遂に決壊し、アイはまるで幼子の様に泣きじゃくる。
そして泣きながらも暖かな体温と心音に安心したのか、少しずつ治まっていく様子を見せる。
アイside
暖かい…王さま…凄く良い匂いがする…
それに優しい音も…
ずっと隠してた事を怒られると思っていた…
本当は誰かに甘えたかった…褒めてもらいたかった…
必要とされたかった…もう…捨てられたくなかった…
私は王さまに迷惑ばっかりかけてて、いつかまた…お母さんの時みたいに捨てられるんじゃないかって本当はずっと怖かった…
でも…今は…良いんだよね? 甘えても…
私の頭と背中を優しく撫でてくれる王さまの大きな手の感触を感じながら、私は王さまの胸に顔を埋める。
凄く柔らかくて、良い匂いで、凄く…安心する。
あれだけ騒ついていた心が少しずつ収まっていく。
段々と私を眠気が襲い、意識が遠のいていくのを感じながら…
アイ side out
どれ程の時間が経っただろうか…僅かな様にも感じ、長く経った様にも感じれる。
「ん? 眠っておるのか…」
気がつけば妾の胸の中にて、先ほどまでの荒れた様子から一変してすやすやと安心した様子で眠るアイの姿を確認する。
柔らかな表情で寝ながらも、妾の服をしっかりと握って離そうとはしない。
「ふん…まったく…この果報者め…まぁ…良い、妾の玉体にて眠る幸運を感じながら今宵は存分に眠るが良い」
妾はふと、闇夜を照らす冷たい輝きを放つ月に目をやりながら…
「『終わり』も近い…だが…まだ何かしらの騒動はあるだろうな…」
恐らく…征服王との決着だけでは無い…何かが起こる…そんな予感がする。
妾の『瞳』を持ってしても、霞掛かったかの様に見えん部分がある。
何よりも…『裏』にて動いている愚か者もおる様だからな。
だがまぁ、妾が負ける道理など存在せぬ。
「くだらぬ『運命』よ…如何に貴様が悪足掻きをしようとも、妾を御せるなどと思い上がるなよ」
今宵は少々疲れた故に妾も寝るとしよう。
絶対に離さないとばかりに無意識で抱きつくアイをそのままに、布団に横になり、子供特有の高い体温に心地良さを感じながら眠りにつく。
今回女体化ギルガメッシュを出しました!
いつかやりたかったネタの一つです。
公式でも女体化したギルガメッシュが存在するんですよね。
まだまだ余裕は無いけど、次の投稿も頑張ります!
応援よろしくお願いします!
おや?時臣の様子が…
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全力でBボタン連打ぁッ!
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おめでとう!時臣は『 』に進化した!
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神砂嵐