―キングヘイローside―
「あっ、そういえば最近、ウララちゃんがいつもよりすごく楽しそうに感じるんだけど、何かあったのかな?」
カフェテリアでスペシャルウィークさん、グラスワンダーさん、セイウンスカイさん、エルコンドルパサーさんと私を含めた5人で食事をしていると、ふとスペシャルウィークさんがそうつぶやく。
「あー、言われてみれば確かに、どことなくいつもより明るい気がする。」
「エルもそう思ってマシタ!」
「キングちゃんは何か知ってますか?」
「えぇ、実は…」
私は皆にウララさんが幼馴染と久しぶりに再会したことを話した。
「それは素敵ですね。」
「ウララちゃん凄く嬉しかったんだろうなぁ。」
「えぇ、それはもう物凄く喜んでましたから。」
あんなに泣いて喜んでいるウララさんは私も初めて見た。どれほど会いたかったのかは言葉にせずとも、その表情を見ればすぐにわかった。
「でも、その相手は男子なんでしょ?もしかして、ウララってその人のこと好きだったり?」
「…多分私から見た感じだと、ウララさんは彼のことが好きだとは思います。ですが…」
「ウララ自身はその気持ちに気付いてない…かな?」
「その通りです。」
「そこはウララちゃんらしいね。」
「ウララの幼馴染の人の方はどうなんデスカ?ウララのこと好きなんデスカ?」
「どうなのでしょう…。好意はあると思いますが、それが恋愛としてかと言われたらわかりませんわ。」
ウララさんと彼が再会したとき、お互い嬉しがっていたのは間違いないが、何故か彼の方は心の底から喜べてないような気がした。
「ウララちゃんが恋かぁ…。私、ウララちゃんの恋応援する!」
「エルも応援するデース!」
「私もです。」
「もちろん私も応援するよ。でも、まさかウララに先を越されるとはねぇ。」
「スカイはウララのことが羨ましいんデスカ?」
「え、い、いやいやいや、別に羨ましいとかじゃなくて…」
「そういえば、この前トレーナーと出掛けるって言ってたけど、どこに行ったの?」
「え?!…えっと、遊園地…//」
「「「「おー」」」」
「べ、べつにみんなが期待してるようなことは何もなかったからね?!//」
「「「「へー(ニヤニヤ)」」」」
「もう、私の話はおしまい!元々ウララの話をしてたんでしょ?!」
「でも、やっぱりこの場にいる人から直接そういう話を聞くほうが楽しいですからね。」
「「「うんうん」」」
「もー!」
その後も、お昼が終わるまで恋愛話に花を咲かせるのだった。
―放課後―
「あ、たーくーん!」
待ち合わせ場所に行くと、俺の名前を呼びながら大きく手を振るウララがいた。
「ごめん、遅くなって…」
「ううん、大丈夫だよ♪ほら、行こ♪」
「あ、うん…ってウララ?!」
「え?どうしたの?」
「いや、手繋ぐのは…//」
「だめ…?」
少し落ち込む顔をするウララ。そんな顔をされたら断れることなどできず…
「いや、繋ごうか…」
「うん!えへへ♪」
さて、何故俺はウララと出かけているのかというと、先日ウララから一緒に遊びたいと連絡が来て、俺は休みの日に行こうと言ったのだが、すぐに行きたいとウララの熱烈な意志に負けたため、本日遊ぶ事になったのだ。
「〜♪」
「それにしても、ご機嫌だね。そんなに遊びたかったの?」
「うん!だって久しぶりにたーくんと遊べるんだもん!だからとーっても嬉しいんだ♪」
「そ、そっか…//」
こうやって面と向かって言われるとちょっと恥ずかしい気持ちもあるが、物凄く嬉しかった。そして俺は、照れた顔を見せないよう必死に堪えていた。
「どうしたの?耳赤いよ?」
「ナンデモナイヨ、キニシナイデ//」
何とか誤魔化しながら、俺はウララの行きたいところに付いていくのだった。
「お待たせしました!特製人参ビッグパフェです!」
「わー、ホントにおっきいね!」
「だ、だね…」
まず最初にやってきたのは、最近話題になってるらしい絶品パフェが食べられる喫茶店。ウララはここのパフェが食べたかったらしいが、一人だと食べきれるか不安だったので、誰かと来たかったらしい。
(確かにこの量は不安だわ…)
〜30分後〜
「ふぅ~、食べた食べた~♪」
「しばらく甘いものはいいや…」
何とかパフェを食べきり、ちょっとゆっくりしたあと、俺たちは喫茶店を出て、次なる目的地へと向かった。
「次はここだよ!」
「ゲーセンか…そういえば結構久しぶりかも。」
「なにやろうかな〜…わー!私のぱかプチだー!」
「ホントだ。やる?」
「やる!」
ということで、来て早々見つけたウララそっくりのぱかプチ取るためにクレーンゲームに挑戦することになった。
〜数分後〜
「わーい!やったー♪」
二人で代わり番こに挑戦して、少し苦戦したが何とか手に入れることが出来た。そして、驚いたことにゲットしたぱかプチにはもう一体の違う衣装のウララのぱかプチもくっついていたのだ。
「じゃあ片方はたーくんにあげる!」
「え、いいの?」
「うん!」
「ありがとう。」
その後もレースゲームやテーブルホッケーなどで遊んで時間はあっという間に過ぎていき、気づけばもう帰る時間になっていた。
そして、俺たちはゲーセンを出てウララの学園の近くまで一緒に喋りながら帰ることになった。
「ねぇたーくん…これ覚えてる?」
道中、ウララがバッグにつけている綺麗なおもちゃの宝石?を見せてくれる。そして、俺はその宝石に見覚えがあった。
「あれ、それって…」
「これね、たーくんが引っ越しちゃう前にくれたんだよ。」
「うん、なんとなくだけど覚えてる。」
確か、当時観てたヒーローが主人公に宝石みたいなものを渡して別れるシーンを真似してそれをあげた気がする。今になるとなんだかちょっと恥ずかしい気もしてきた。
「これはね私にとって大事なお守りなんだ。いつもレースの前に「今日こそ一着になれますようにー!」ってお願いしてるの。」
まさかの子供の頃にあげたおもちゃをそこまで大事なものにしていることに驚いた。
「どうして、そこまで大事してくれてるの?」
するとウララは俺の正面に立ち、
「だって、たーくんがくれたからだよ♪」
「…!」
満面の笑みでそう答えてくれた。そして俺はその答えに面食らい、言葉が出なかった。
「たーくん、どうしたの?」
「ダイジョウブ、ダイジョウブダカラシンパイシナイデ…//」
「今日のたーくん、変なのー♪」
それからちょっと歩いたところでウララが足を止めた。
「…あ、たーくん、ここで大丈夫だよ。」
気付くと、トレセン学園の目の前まで来ていた。
「…ねえ、たーくん…。」
「ん?」
ウララは俺の顔を伺うように見つめてくる。
「また、遊んでもいい…?」
「うん、いいよ。また遊ぼ。」
返事を聞くなりウララは満面の笑みになり、飛び跳ねて喜び始める。
「やったー♪じゃあまた今度遊ぼ!ぜーったいにだよ?」
「うん。」
「えへへ♪」
「それじゃあまたね。」
「うん!バイバーイ!」
俺はウララが敷地に入るのを見てから振り向き、喜びに満ちながら家へと向かった。
お待たせしてすみません。
なるべく次回は早めに投稿しようかと思います。
次回もお楽しみに!
セリフの前に誰のセリフかわかるように名前を入れた方がいいですか?
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入れた方がいい
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入れなくても大丈夫