博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~   作:冬希

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家を借りようとマンションの大家さんのところへ行くにとり。

そして、名簿には…




2話  マンション契約の出来事

8月1日 日曜日。

 

魔理沙や小町を背に、ずこずこマンションの奥へ入っていくにとり。

着いたのは、そう、大家さんの部屋だ。

住むためには当然、大家さんとの契約が必要となる。

ドアを目前にして、にとりは息、服装を整えた。

コンコン。乾いたドアの音が魔理沙たちにも聞こえた。

「どうぞ」

奥からは低い声。

「失礼します。お家を借りに来ました」

珍しくあのにとりが敬語を使っているぞ

この二人はそう思った

「はい。ではまずここの契約書にサインしてください」

にとりに紙とペンが渡された。

この紙の内容は

 

ようこそ、マンション想郷亭(そうきょうてい)へ。

名前の由来はここの我が家を「ふるさと」と想えるような我が家をともに作りたいという気持ちから名付けました。

 

家賃は月7万、テレビ、冷蔵庫、キッチン完備

お風呂は共有、トイレは各部屋にあります。

また、盗難事件については一切責任をおいかねます。

 

 

 

とだけかいてあった。

「いや…私たちのふるさとは幻想郷ですけど…」

にとりはふと思った。口にだしてしまいそうだったが、この言葉はそっと胸にしまった。

 

次に、マンション名簿らしきものを渡される。

ここにはどうやら、住む人を書くらしいので3人の名前をかこうとする。

 

そこでにとりがみたものは…

『藤原妹紅(ふじわら もこう) アリス マーガトロイド 霊鳥路 空(れいうじ うつほ) 』

 

声に出さずにツッコミをいれる

(おい、藤原妹紅!”の“がないぞ!のが!そしてお空!なんだ霊“鳥”路って!烏だろ、霊鳥路空だろー!…ん?まてよ?たしかあいつ、お燐に『鳥頭鳥頭』って言われてたよな…それで間違えたのか…?でも自分の名前は普通間違えない!)

 

 

笑いをこらえつつ

河城にとり(かわしろにとり)

霧雨魔理沙(きりさめまりさ)

小野塚小町(おのづかこまち)

と書いた。

 

すると、またひょんなことに気づいた。

 

(す、すごい…ふりがなと漢字、みんな同じ数だ…)

これには思わずおどろいた。

 

(名前5文字はあんまみないし、5文字といっても名前のふりがなは多くなりがちだ。龍之介とかね。で、でもそれなのに、こうにも偶然、ふりがなは7文字、漢字は5文字 これが偶然3人も並んだ!これは運命だ…きっと運命なんだ…)

にとりは謎の確信をした。

「あの…よろしいですか?」

「あ、はい!」

我に帰る。

「これがあなたたちの鍵ね。部屋は204号室」

「あ、ありがとうございます!よろしくお願いします」

といい、そっと部屋を立ち去ってからは残りのふたりに、妹紅とアリスとお空が住んでいることを伝えた。

 

あの運命的な出来事はそっと心にしまった。

自分だけの秘密にしておこう。

そう思った

 

まずは自分たちの部屋に入る。

キッチンとトイレとみた感じ10畳ぐらいの部屋の入り口側にキッチンがある。

また、小さい机にテレビ、冷蔵庫まである。

「これ、意外に立派だねえ」

小町はフローリングに横たわる。

だが、そうする暇もなく、

「アリスたちに挨拶にいこう」

と魔理沙とにとりは行ってしまった

 

でも小町は気にせず寝ころんでいた。

なかなか新しいのか、新鮮な木の香りに酔いしれ、いつしか眠りについていた。

 

 

ピンポーン。

 

お隣の呼び鈴をならした。

すると、部屋の中からアリスの声が。

ガチャ。

ドアは開いた。

「よう、アリs…」

ガチャ。

ドアがしまった。

(な、なんで私たちの居場所がわかったの…?)

とアリスはおそるおそるドアをあける。

魔理沙と青い髪の毛が見えた。

また閉めた。

「おいアリス?」

魔理沙は気にせずアリスを呼ぶ。

またもおそるおそるドアをあけ

「あなたたち、どうしてここが…」

と言った。

驚き、戸惑いの気持ちにほんのりと嬉しさが混ざったそんな顔。

「どうしてって…ここに住むことにしたんだ」

事情を説明する。

「ど、同居!?」

アリスは危うく転びかけた。

「ち…ちがうわ!同じマンションにすむっていうことだ!」

なにかぎこちない魔理沙とアリスの会話の中、妹紅とお空がそれを横目でながめてにとりのとこにいった

 

「私たち、隣の204号室に住むことにしたから、よろしく!」

にとりはしっかりあいさつをした

「ああよろしく」

妹紅は普通に返し、

「よろしくね!」

お空はテンション高めに言った。

「ところで、妹紅、名前のふりがなに“の”を忘れていたよ」

例のあれを言った。

「あ、あれか…どうやらここでは名前と名字の間に“の”があるのはおかしいことらしくてね、だからここでは“の”を抜いて生活することにしたんだ」

なるほど。論理は通ってる。

だが、もう一方が問題である。

「あと、お空。霊烏路のまんなかの漢字は鳥じゃなくて烏でしょ?」

これはどうみても間違いである。

「あーこれ?霊烏路で「れいうじ」はおかしいから烏はやめて鳥にしたんだ」

「うそつけー!」

二人は声を合わせた。

合唱団も羨むようなハーモニーを一瞬だけ奏でた。

 

「で、話は戻すけど実はもう一人いるんだ。小町ー?」

呼んでみても小町はいない。

「あれ?小町は?」

「私知らないぜ?」

アリスの誤解をなんとか振りほどいた魔理沙はきょろきょろしながら言った。

 

「まあ、あいつのことだ。部屋で寝てんじゃん?」

 

…予想的中である。

 

「まあ、挨拶もしたところだし、戻るね」

「ああ」

「これからよろしくねー!」

「うん。こちらこそよろしく」

「よろしくだぜ」

 

と、別れ兼これからの挨拶を終わらせ、部屋に戻ると…

 

「むにゃ…四季さま…やめてください…これからはしっかり…」

 

 

寝言を言いながら幸せそうにねていた。

「ほっとくか」

「んだな」

これはこれで結構面白いので、放っておくことにした。

 

 

 

~~~~~~~~~

 

 

霊夢?起きてほら!

 

「んー?何よ…」

ここには霊夢と紫がいた。

「いまから一つの難問を出すわ。あなた、ここがどこだかわかる?」

紫は聞いた。

「ここって、博麗神社でしょ?」

霊夢は腕を伸ばしながらそう答えた。

普通なら神社にいる。

そう思っての返答だ。

「はずれ」

紫はまじまじ言った

「じゃどこよ…」

霊夢はいまだ寝ぼけている感じである

「まあ、答えじゃないんだけど、あんたいま何がおきてるのかわかってる?」

紫はまたも聞いた

「何って?そんなのわからないわよ」霊夢は呆れた。

また、紫のいたずらかなんかと考えたからだ。

現実を知らずに。

「教えてあげるわ。いま、この世には幻想郷なんてものは…

 

消え去ったわ」

 

 

 




あ、名前の漢字とふりがなの件は偶然です。

あと、霊夢と紫のストーリーも別で進めていこうかな…

と思っています。

8/27 地の文など推敲、一部付け足し 2082文字→2519文字
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