博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~ 作:冬希
本音を言います。祭り終わらせたくないです。
今回も霊夢についてが大半を占めます。そして、魔理沙の本当の気持ちも…
冷たい、冷え切った空気が周りを覆っていた。
「だぁっ!しゃらっくせーな!せっかくの祭りなのになんでそんな冷えてんだ!」
先駆を切って魔理沙は言った。
「なにをいっている。霊夢たちは…霊夢たちはこの世にいないかもしれないんだぞ?」
慧音は一番死を重んじる。
「…ふん。『かもしれない』だろ?あいつらはいる。絶対にこの世にいる。なにお前らから希望を捨てたようなこといってんだよ!」
魔理沙の目は潤んでいる。
みんなは真剣に魔理沙を見ている。
「…そして、たとえ…たとえこの世にいなくとも、これがあいつらの望むお前らじゃない。あいつはお前らを見たら、悲しむと思うぜ」
と、魔理沙はここを去っていく。その背中には哀愁が漂う
「おい、ま、魔理沙!」
にとりはそれを追いかけようとする。だが、それを慧音はそれをとめる。
「私は先生だ。妹紅のこともあって私は死に敏感で、重んじる。が、今回は学ばせてもらった。希望をすてちゃいかん…とな。今は一人にしてやれ」
「ううっ」
この状況にも関わらず、チルノ達は遊び、はしゃいでた。
「…あの生命力がばか高い霊夢がこの世にいないなんてことはないわ!さ、咲夜。行きましょう。フランも。今は楽しむ時間よ」
レミリアも本当は心配だった
だが、心配をしても結果は変わらない。だから、この祭りを楽しむことにした。
そして、藍も感づいた。
…さっきっから霊夢ばっかで紫様が話題に上らないことを。
「解せぬ」
すると、これまた素っ頓狂な声が聞こえてきた。
「おい、これ旨いぞ」
と現れてきたのはカラフルな紙コップに緑色の山が乗っている。
「おい、このかき氷なかなか旨いな。お前らは食わないのか?」
妹紅は魔理沙の話の最中、かき氷を買いにいっていた。
「咲夜。あれを買いに行きましょう」
「はい。お嬢様」
「お姉ちゃん、私も~」
「わかったわ。行きましょう」
「…そうですね。みなさんで、乾杯しましょうよ。かき氷で」
さとりが言った。
「私もやる~!さとり様~」
お空も賛成であった
「ははっ、いいねえ~」
勇儀もいった
みんなも各々賛成した。
そして、一同は総出で祭り会場へ向けた。
「ちょっ、私買い直し!?」
「妹紅はそれでいいんじゃない?ひとり溶けきったかき氷で!」
「ちょっ、仕方ない。買い直すか」
もう、いつも通りのみんなであった
そんななか、アリスは一人違う方向へ行った。
「魔理沙。あんたはそこで何をしているの?」
「…なんだ。アリスか」
「あんた、あそこで強気なことを言ったけど、実は一番不安だったんでしょ?」
アリスはさらに続ける
「一番理解している…つまり、それは一番の親友ってこと。それだけに、霊夢の死を受け入れるのが一番つらいのよ。あなたは。でも、ああいって、自分にそれを拒否させた。でも、やっぱりあなたはそれを拒否しきれていないわ。霊夢たちは生きている。それを信じたいのに、あなたは心の影でそれを信じきれていないのよ。そんな感情、ここに捨てて行きなさい。今のあんたをみたら霊夢、悲しむわよ」
アリスはさっき魔理沙の言ったことを引用した。その方が説得力があったと感じた。
「だよな…一番の親友を信じきれずに、親友と言う筋合いなんかないよな。ああ。ありがとうアリス。感謝するぜ」
といい、魔理沙はみんなのもとへ歩きだす。
その背中にはもう哀愁はない。
「ちょ、ちょっと魔理沙?待ちなさい!」
「ははっ、悪い悪い」
ここにはいつもの魔理沙がいた。
そして、みんなはかき氷を持って待っていた。
暑さで溶けかかっているが、まだ辛うじてかき氷と言える。
「かんぱーい!」
と、それぞれがチルノたちに負けないような声で乾杯した。
その声は遠く夕暮れの空に響いていった。
魔理沙の本音です。
親友の死は一番悲しいですからね。
今回は少しシリアスも混ぜてみました。