博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~   作:冬希

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祭り編はまだまだ続きます。

本音を言います。祭り終わらせたくないです。

今回も霊夢についてが大半を占めます。そして、魔理沙の本当の気持ちも…


1⑨話 祭り~霊夢を巡って~

冷たい、冷え切った空気が周りを覆っていた。

 

「だぁっ!しゃらっくせーな!せっかくの祭りなのになんでそんな冷えてんだ!」

先駆を切って魔理沙は言った。

「なにをいっている。霊夢たちは…霊夢たちはこの世にいないかもしれないんだぞ?」

慧音は一番死を重んじる。

「…ふん。『かもしれない』だろ?あいつらはいる。絶対にこの世にいる。なにお前らから希望を捨てたようなこといってんだよ!」

魔理沙の目は潤んでいる。

みんなは真剣に魔理沙を見ている。

「…そして、たとえ…たとえこの世にいなくとも、これがあいつらの望むお前らじゃない。あいつはお前らを見たら、悲しむと思うぜ」

と、魔理沙はここを去っていく。その背中には哀愁が漂う

「おい、ま、魔理沙!」

にとりはそれを追いかけようとする。だが、それを慧音はそれをとめる。

「私は先生だ。妹紅のこともあって私は死に敏感で、重んじる。が、今回は学ばせてもらった。希望をすてちゃいかん…とな。今は一人にしてやれ」

「ううっ」

 

この状況にも関わらず、チルノ達は遊び、はしゃいでた。

「…あの生命力がばか高い霊夢がこの世にいないなんてことはないわ!さ、咲夜。行きましょう。フランも。今は楽しむ時間よ」

レミリアも本当は心配だった

だが、心配をしても結果は変わらない。だから、この祭りを楽しむことにした。

そして、藍も感づいた。

…さっきっから霊夢ばっかで紫様が話題に上らないことを。

「解せぬ」

 

 

すると、これまた素っ頓狂な声が聞こえてきた。

「おい、これ旨いぞ」

と現れてきたのはカラフルな紙コップに緑色の山が乗っている。

「おい、このかき氷なかなか旨いな。お前らは食わないのか?」

妹紅は魔理沙の話の最中、かき氷を買いにいっていた。

「咲夜。あれを買いに行きましょう」

 

「はい。お嬢様」

「お姉ちゃん、私も~」

「わかったわ。行きましょう」

 

「…そうですね。みなさんで、乾杯しましょうよ。かき氷で」

さとりが言った。

「私もやる~!さとり様~」

お空も賛成であった

「ははっ、いいねえ~」

勇儀もいった

みんなも各々賛成した。

そして、一同は総出で祭り会場へ向けた。

「ちょっ、私買い直し!?」

「妹紅はそれでいいんじゃない?ひとり溶けきったかき氷で!」

「ちょっ、仕方ない。買い直すか」

もう、いつも通りのみんなであった

 

 

そんななか、アリスは一人違う方向へ行った。

「魔理沙。あんたはそこで何をしているの?」

「…なんだ。アリスか」

「あんた、あそこで強気なことを言ったけど、実は一番不安だったんでしょ?」

アリスはさらに続ける

「一番理解している…つまり、それは一番の親友ってこと。それだけに、霊夢の死を受け入れるのが一番つらいのよ。あなたは。でも、ああいって、自分にそれを拒否させた。でも、やっぱりあなたはそれを拒否しきれていないわ。霊夢たちは生きている。それを信じたいのに、あなたは心の影でそれを信じきれていないのよ。そんな感情、ここに捨てて行きなさい。今のあんたをみたら霊夢、悲しむわよ」

アリスはさっき魔理沙の言ったことを引用した。その方が説得力があったと感じた。

「だよな…一番の親友を信じきれずに、親友と言う筋合いなんかないよな。ああ。ありがとうアリス。感謝するぜ」

といい、魔理沙はみんなのもとへ歩きだす。

その背中にはもう哀愁はない。

「ちょ、ちょっと魔理沙?待ちなさい!」

「ははっ、悪い悪い」

ここにはいつもの魔理沙がいた。

 

そして、みんなはかき氷を持って待っていた。

暑さで溶けかかっているが、まだ辛うじてかき氷と言える。

「かんぱーい!」

と、それぞれがチルノたちに負けないような声で乾杯した。

その声は遠く夕暮れの空に響いていった。




魔理沙の本音です。

親友の死は一番悲しいですからね。

今回は少しシリアスも混ぜてみました。
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