博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~   作:冬希

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ようやく祭りの“一日目”の終わりです
“終宴”ではないので(笑)


22話 祭り~終劇~

祭りも一日目のクライマックスを迎えようとしている。

 

PM8:30

 

みんなはある程度散ってそれぞれが祭りを楽しんでいるようで、そこにはさっきほど人はいない。

「永琳。お前はいかないのか?」

そこには永琳が立っていた。

あの輝夜でさえ、いまは屋台にいる。

「ええ。だってもう時間でしょ?」

とそこの時計を見る。

祭りは9時までである。

「だって、中途半端に楽しむぐらいなら明日ぱーって楽しんだほうがいいじゃない」

なるほど、一理あるかもしれない。

それはつまり、今日の残り30分でやるぐらいなら、今日やらずに明日…

ふと気づく

(今日いくらやっても明日の祭りの時間はかわんなくない?)

永琳は考えていることがいまいち謎である。

「まあいいや、行ってくるぜ」

「いってらっしゃい」

と軽く会釈をし、アリスやにとりに合流した

 

一方、紅魔勢はというと、例の金魚すくいにいた。

「うふふ。惜しいですわ。もう少しゆっくり狙うのがこつですわ」

「な、なかなか難しいわね…」

咲夜は特性「瀟洒」で、金魚すくいもかるくこなしてしまったが、レミリアやフランはそうともいかない。

幻想郷では力任せだったこともあり、どうしても上手くいかない。

ただ水面と垂直にポイをあげるなんてバカな真似はしていないので、辛うじて破けてはいない。

「咲夜~、難しいよ~」

「妹様。申し訳ありませんが私が介入することはできません。ご自分の力でやってください」

「…頑張るよ」

 

いつもはこの二人とも咲夜に任せっきりであった。

が、咲夜がいなくなり、すい香や水蜜たちの支援があったかはわからないが、とりあえず自立への道を歩んでいた。

その効果がいま発揮されたようだった。

わずか一週間だが、彼女たちは大きく変わった。

それが咲夜には嬉しかった

 

二人のポイは善戦虚しく破れ去ったが、二人の善戦は咲夜には嬉しかったのだ。

第一、苦手だった水も今ではこの通り、克服されていた。

「破れちゃったわね~」

「うう…」

と、しばし破れたポイを見つめてから店の人に返した。

(なんか今日は初めて見る人が多いなあ。ていうかみんな金魚すくい知らないって…)

店長は少し不気味であったが、三人が気にする様子もなかった。

 

その後ろには百蓮、星、ナズーリン、水蜜…命蓮寺の人々が並んでいた。

 

それぞれが200円払い、やっぱり金魚すくいを知らなかったので教わった。

最初は百蓮が挑戦した

「どうですか?聖」

「はい。なかなか難しいです」

「頑張れひじりん!」

「ちょっと恥ずかしいです…」

聖もなかなか粘る。

さすが、元大魔法使いといったところ。

ふう~、破れたポイを見つめている先には赤や黒の金魚が結構いた。

「じゃあ次は私たちの番ですね」

というと、星を真ん中にして、水蜜のナズーリンが座った。

この三人も基本はできていた。

おびれ外しとまではいかないし、聖ほどでもないが、結構すくっていた。

「これ…難しいですね」

「うん。予想よりも難しい…」

「集中力いるなあ」

と、ポイを戻していった。

そして、金魚も戻していった。

 

この店の店長からすれば戻してくれるのはありがたいのだが、ここまで戻されるのは初めてであった。

 

「本日の納涼祭りはこれで終わりとさせていただきます。明日も同じ時間にやりますので、是非皆さん足を運んでください」

この声が聞こえ、少し立つとみんな足早に帰っていった。

幻想郷勢は帰らずに、またさっきの場所にいた。

そして、明日のことについて話をし、散っていった。

 

~家~

 

「ふう~、結構疲れたぜ」

「だね。後半結構歩いたし」

「あれ?にとり、どこにいたの?」

「あ~、ちょっと屋台回ってた」

「まあ、あたいたちはずっと話してたらいつの間にか終わってたね」

本来、宴会は話すだけでは終わらない。

が、今回のみは話していたら終わってしまった。

懐かしい友人との再開を味わえた2人はもう十分であった。

もちろん、夜ご飯こそは食べたが。

 

でもまだあの巫女の行方はわからないままであった。

 

四人はさっさとシャワーを浴び、床につくのであった。

夜、話す間もなく眠りに堕ちていった。




ようやく祭りの一日目が終わりました。
その翌日にも祭りはあり、今日とは違ったメンバーも来ると思います。

では。
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