博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~   作:冬希

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今回の主人公は西行寺幽々子です。

いつもの4人はほとんど出ないと思っていてください(というか一話3分ぐらいで読み切ってしまうのでそれを言う必要性は…)

なら量を増やせ といいたいですが、例によってあれぐらいが限界です
でも、慣れてくると自然に多くなるかな…

前書き長くなりました


36話 優雅に食せ 大量の飯~予選~

8月14日(土)。西行寺一家(秋姉妹+美鈴)

「じゃあ頑張ってくださいね!幽々子さん」

美鈴は元気に見送った。

「こちらも応援してるからね」

と静葉

「今までは十分に食べれなかったかもしれないけど、その鬱憤晴らしをしておいで」

と穣子。

「ええ。今までの十倍以上食べてきますわ」

と幽々子はいい、家を出て行く。

その手には新宿までの電車賃と、いつもの扇子の代わりとなる扇子を持っていた

「今日も暑いわね~」

そう愚痴りながらのんびり駅に向かった

三鷹から新宿までは240円である。

さすがに1000円は持ってきすぎた

と幽々子は少々後悔していた。

 

~三鷹駅~

幽々子は電車に乗るのは初めてである。

「えーっと、確かあそこらへんに券売機ってのが…あれかな?」

そして券売機を見つける。

……………わからない。きっぷのかいかた わからない

と、今の気持ちを標語にして、券売機の前に立ちすくんだ

 

「どうなさいました?」

と、黒い制服と帽子を被った若い青年が話しかけてきた。

どうやら「駅員」と呼ばれるらしい

「きっぷの買い方がわからないんですわ」

その言葉を聞いた駅員は狐につままれた顔をしながらも、

「えーっと、どちらまで?」

「そこの…新宿までです」

慣れない敬語を使う。

ちょっとぎこちない、外人とでも思われているかもしれない。

駅員さんに助けられつつ、幽々子は第一関門を突破した。

でもやっぱり駅員さんと一緒に電車のホームまでいった。

「ありがとうございます」

「はい。お気をつけて」

幽々子はこの次の電車「特別快速東京行き」というのに乗れと言われたので次の「各駅停車千葉行き」というのには乗らなかった。

その数分後、オレンジ色の帯を伴った電車が滑り込み、幽々子たちを乗せて新宿へ向かった

特別快速なら三鷹 中野 新宿とふたつである。

 

~新宿駅~

第二の関門。そして、最大の関門でもある、目的地への移動である。

「トキワ新宿」という、駅から3分の場所にあると言われていたので、これも駅員さんを「わざわざ同行させて」行った

もはや即席妖夢である

 

~トキワ新宿~

ここでは「大食い選手権 東京地区予選」というのがある。

そして、その本戦に出るには、この大量のいかつい男たち一部女よりも、多く食べる必要がある。

そして、幽々子は少々不機嫌である

「お腹減った…」

この時のために、朝ご飯を抜いたので空腹が襲ってきた。

試合開始まで残り30分。受付を済ませた幽々子は隅の椅子で、力尽きたかのように座っていた。

 

~~~~~~~~~~

 

「まもなく予選会始まります!各自渡された番号札の数字に当てはまる場所の席にご着席ください!」

幽々子は目覚めた

どうやら寝込んでいたらしい。

大急ぎで席についた。

参加者は100人ほど。

かなり広い広場なので全員が入った。

これで、40分の間、出される料理を食べ続ける 

2位までが予選突破である。

どうやら前の人の話によると、本戦は「札幌 仙台 新潟 東京 名古屋 大阪 福岡」の代表2名が、ここに集まり、試合をするらしい。

これなら勝って本戦に出たとしても、道に迷うことはない。

一度来たから。

 

試合開始直前。辺り一面にはカレーの匂いが充満する。

各列に大きい鍋が2つある。

そして、隣のテーブルには二人づつ人と、大量のカレーライスが配置。

それが選手へと配置されていった

 

「試合スタート!」

けたたましい轟音とともに、一斉に食事を開始していく。

「ん~美味しい」

幽々子は満面の笑みでカレーを口に輸入していった。

それはもう大量輸入である。

本来は食べ終わったら腕を突き上げ

「おかわりください」

と言う。つか、みんなそうしている。

が、それを無視して、幽々子は緩んだ笑顔で

「おかわり~」

とただ一人だけ、そういった。

「うふふ、幸せだわ」

食の幸せに勝る幸せはない。

そう自負している幽々子は、最大の幸せを噛みしめた

 

15分後。トップは7杯。幽々子は6杯と、ちょうどいい位置につく。

つか、満面の笑みで食べ続けるものだから本気にはまるで見えない。

が、ペースが落ちないのが強みである。

現在は一位とほぼ同じペースで食べ続けていく。

でも幽々子にはそのような自覚は一切ない。

幸せだから。

 

 

「残り10分です!」

その頃にはトップと並んでいた。

というか、トップが勝手にペースを落としたのである。

「うふふふ、なかなか食べ飽きないように美味しく出来てるじゃない。うちの妖夢にはまだまだ足りない点ね。おかわり~」

「抜きました~!去年の地区優勝者を抜いた~!抜いたのは、今年初めて出場となる、西行寺幽々子選手~!」

と同時に会場は盛り上がる

「あら、いつのまに抜いたのかしら」

幽々子にはそれもどうでも良かった。

幸せだから。

というか勝負という自覚すら受けてとれない。

満面の笑みで食を進める、その姿に

「笑顔の大食魔」

とまで呼ばれていた。

 

「試合終了~」

「え~もう終わり~?」

ああもうだめだ。こいつ、満腹中枢(※満腹を脳に知らせる器官)いかれてやがる

と一部は思った

 

 

「優勝者は…西行寺幽々子さん!」

「え?あ、はい」

優勝という自覚より、とりあえず美味しかった という自覚が勝っていた。

「それでは、優勝したいまのお気持ちを」

「うふふ、美味しかったので時間を忘れて食べ続けることができましたわ 。余っているカレーがあったらくださいね」

「なんと、まだ食べるんですか?」

「おいしいからですわ。うちでもぜひ食べたい」

「ありがとうございます。では、優勝商品として、そのカレーを100食贈呈いたします」

「ありがとうございますね」

 

大食い大会は終わりを告げた。

幽々子は電車できたため、それは送ってもらうことにした。

「あら、まだカレー残ってるじゃない。いただけるかしら?」

幽々子の笑顔は、しばらく尽きることはなかった

 

 




今回は大食い大会予選です

題名のわりに、移動編が長くなってしまいました。
それにつられ、いつもより長いです
やっぱり幽々子様は書いてて楽しいです。

~次回予告~
次回は海です。
そして、主人公も久しぶりのあの4人+αです。

軽く次回予告をしました。
では、お楽しみに。
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